結論: 「1 問 2 点 ×50 問 = 100 点」+「合格 60 点」+「足切りなし」の三層構造
第二種電気工事士の学科は、全 50 問 × 1 問 2 点 = 合計 100 点・合格 60 点 (30 問正解)・科目別足切りなし の三層構造で配点が組まれています。最大の特徴は 配線図問題 20 問程度 = 40 点 で試験全体の約 40% を占めること、そして 科目別足切りがない こと。この 2 点を活かすと、得意分野で点を稼ぎ、苦手分野は最低限で済ます戦略が成立します。
注意 公式が公表している出題構成は「一般問題 30 問程度/配線図問題 20 問程度」の 2 区分だけです。 7 科目それぞれが何問出るかは公表されていないので、この記事の分野別の問数は公表問題から見たおおよその目安 (回により変動) として読んでください。
| 配点要素 | 公式数値 | 戦略への影響 |
|---|---|---|
| 全 50 問 | 四肢択一 | 全問同じ 2 点配点 |
| 配点 | 1 問 2 点 ×50 = 100 点 | 難問飛ばしが有効 |
| 合格点 | 60 点 = 30 問 | 20 問落とせる余裕 |
| 足切り | なし | 不得意は捨ててよい |
| 試験時間 | 120 分 | 1 問あたり 144 秒 |
| 配線図問題 | 20 問程度 (公表問題では問 31-50) = 40 点 | 最大の得点源 |
| 一般問題 | 30 問程度 (公表問題では問 1-30) = 60 点 | 計算 + 暗記の混在 |
編集部の見立てでは、「1 問 2 点・足切りなし」を理解せずに「全問正解」を目指す独学者は、時間配分で破綻して逆に不合格になります。配点構造を正しく読むと、「捨てる勇気」と「拾う優先順位」が決まります。
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公式が公表している配点構造
| 区分 | 問数 | 配点 | 比率 |
|---|---|---|---|
| 一般問題 | 30 問程度 | 60 点程度 | 約 60% |
| 配線図問題 | 20 問程度 | 40 点程度 | 約 40% |
| 計 | 50 問 | 100 点 | 100% |
公表されているのはここまでです。「電気に関する基礎理論が何問」「法令が何問」といった科目別の出題数は公式には一切公表されていません。
科目別の問数は「目安」として扱う
下表はぴよパスが公表問題を見て置いたおおよその目安で、公式値ではありません。回によって変動するので、固定の配点表として使わないでください。科目名は電気工事士法施行規則第10条第2項の表記に合わせています。
| 出題範囲 | 問数の目安 | 配点の目安 | 性質 |
|---|---|---|---|
| 電気に関する基礎理論 (オームの法則) | 5-6 問 | 10-12 点 | 計算 |
| 配電理論及び配線設計 | 5-7 問 | 10-14 点 | 計算 |
| 電気機器・配線器具・材料及び工具 | 6-8 問 | 12-16 点 | 暗記 |
| 電気工事の施工方法 | 5-6 問 | 10-12 点 | 暗記 |
| 一般用電気工作物等の検査方法 | 4-5 問 | 8-10 点 | 暗記 |
| 一般用電気工作物等の保安に関する法令 | 4-5 問 | 8-10 点 | 暗記 |
| 配線図 | 20 問程度 | 40 点 | 配線図 |
公表されている区分の中で、配線図問題 20 問程度 = 40 点が突出した最大カテゴリです。
「全問同じ 2 点」を戦略に変える
| 戦略 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 難問飛ばし | 30 秒で解けない問題は一旦飛ばす | 簡単な問題に時間を確保 |
| 配線図先行 | 問 31-50 から解く | 得点源の確保で安心感 |
| 計算は最後 | 一般問題の計算は最後にまとめて | 時間切れでも他で得点 |
| 4 択は埋める | 空欄ゼロにする | 25% の偶然正答に賭ける |
| 見直しに 20 分 | 筆記方式はマークシートの転記ミス、CBT 方式は選択漏れを防ぐ | 1-2 点の取りこぼし防止 |
1 問 2 点で全問同じ価値なら、「難問 1 問に 5 分」より「簡単 5 問に 1 分ずつ」の方が 8 点積めます。
配線図 40 点を 16 問 = 32 点に変換する設計
| 配線図のサブ範囲 | 問数の目安 | 目標正答 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 図記号の単純識別 | 8-10 問 | 8 問 | 16 点 |
| 複線図 (電線本数) | 5-7 問 | 4 問 | 8 点 |
| 配線図の総合問題 | 3-5 問 | 4 問 | 8 点 |
| 計 | 20 問程度 | 16 問 | 32 点 |
サブ範囲の内訳は公表されていないので目安です。20 問完答は理想だが、複線図は紙の練習が必須で取りこぼしが出やすい。16 問 = 32 点を現実値として設計します。
一般問題 30 問 = 60 点の振り分け
| カテゴリ | 問数の目安 | 性質 | 目標 |
|---|---|---|---|
| 計算 (理論 + 配電) | 10-12 問 | 計算 | 6 問 = 12 点 |
| 暗記 (機器 + 施工 + 検査 + 法令) | 18-20 問 | 暗記 | 14 問 = 28 点 |
| 計 | 30 問程度 | — | 20 問 = 40 点 |
配線図 32 点 + 一般 40 点 = 72 点 = 36 問 が目標値。合格点 60 点に 12 点 (6 問) の余裕が乗ります。
「科目別足切りなし」をどう使うか
| 受験者タイプ | 戦略 |
|---|---|
| 計算が極端に苦手 | 計算のうち頻出 4 パターンだけ押さえて 3-4 問狙い、配線図と暗記で残りを取る |
| 配線図が苦手 (図記号の暗記が弱い) | 配線図 12-14 問に抑え、計算 8 問 + 暗記 16 問で補う |
| 機器器具の暗記が得意 | 暗記 18 問完答を狙い、配線図と計算は標準 |
| 電気業務経験あり | 計算と配線図で 28 問前後を即答、余裕で合格 |
足切りなしの構造を活かすと、得意 1 分野を伸ばせば 6-8 点の上乗せが可能。
時間配分との連動
50 問 120 分 = 1 問あたり 144 秒。配点 2 点 = 144 秒の価値という見方で時間を割ります。
| 設問範囲 | 配点 | 推奨時間 | 1 問あたり |
|---|---|---|---|
| 配線図 (問 31-50) | 40 点 | 40 分 | 120 秒 |
| 暗記 (一般問題) | 36-40 点 | 30 分 | 90 秒 |
| 計算 (一般問題) | 20-24 点 | 30 分 | 150-180 秒 |
| 見直し | — | 20 分 | — |
| 計 | 100 点 | 120 分 | — |
計算は 1 問あたり 150-180 秒の余裕、暗記は 90 秒で速答する設計。
配点で「向く戦略」と「向かない戦略」
| 向く戦略 | 向かない戦略 |
|---|---|
| 配線図先行で 32 点を早期確保 | 問 1 から順番に解く |
| 30 秒で解けない問題は飛ばす | 全問完答にこだわる |
| 4 択は必ず埋める (空欄ゼロ) | 自信がない問題を空欄にする |
| 計算は頻出 16 パターンで 6 問狙う | 計算を全部捨てて暗記特化 |
| 見直し 20 分を必ず確保 | 終了直前まで設問を解き続ける |
「全問完答」「計算全捨て」「空欄あり」の 3 つは、配点構造を活かせていない典型例です。
配点を読み違える 5 つの失敗
- 難問に 5 分以上かけて時間切れ — 難問も 2 点、基本問題も 2 点。時給換算で考えると難問は割が悪い
- 問 1 から順に解いて配線図にたどり着けない — 問 31-50 = 40 点を取り損ねる最悪のパターン
- 計算全捨てで暗記特化 — 50 問中 30 問を取り切る試験なので、計算を丸ごと捨てると残る問題での要求正答率が跳ね上がり、数学的に厳しい
- 筆記方式でマークシートの転記ミスをして 2-4 点失う — 見直し時間を取らない人ほど発生 (CBT 方式なら選択漏れ)
- 見直しで答えを変えて減点 — 直感の正解を上書きするパターン、見直しは「マークの転記確認」に限定
残り期間別の配点戦略
| 残り期間 | 配線図 | 計算 | 暗記 | 目標得点 |
|---|---|---|---|---|
| 3 ヶ月 | 16 問 (32 点) | 6 問 (12 点) | 14 問 (28 点) | 72 点 |
| 2 ヶ月 | 14 問 (28 点) | 5 問 (10 点) | 13 問 (26 点) | 64 点 |
| 1 ヶ月 | 12 問 (24 点) | 4 問 (8 点) | 12 問 (24 点) | 56 点 |
| 2 週間 | 10 問 (20 点) | 3 問 (6 点) | 11 問 (22 点) | 48 点 |
| 1 週間 | 8 問 (16 点) | 2 問 (4 点) | 9 問 (18 点) | 38 点 |
1 ヶ月以下になると合格ラインを下回り始める。週時間の確保が必要です。
チェックリスト
- 全 50 問 1 問 2 点を理解 — 全問同じ価値、難問飛ばしが有効
- 科目別足切りなしを活用 — 不得意分野は捨てる選択肢あり
- 配線図問題 20 問程度 = 40 点を最大優先 — 試験全体の約 40%
- 目標 36 問 72 点で 12 点の余裕 — 本番のブレを吸収
- 本番は配線図先行 → 暗記 → 計算 — 得点源を確保した安心感
- 4 択は必ず埋める — 空欄ゼロで偶然正答を狙う
- 見直し 20 分を確保 — 転記ミスで 2-4 点失わない
まとめ
第二種電気工事士の学科の配点は、1 問 2 点 ×50 問 = 100 点・合格 60 点 (30 問)・科目別足切りなし の三層構造です。最大のポイントは 配線図問題 20 問程度 = 40 点が試験の約 40% を占めること、そして 足切りなしで得意分野に振り切れる こと。配線図 16 問 + 暗記 14 問 + 計算 6 問 = 36 問 72 点を目標値に置くと、合格点 60 点に 12 点の余裕が乗り、本番のブレを吸収できます。「全問完答」を目指すより「配点構造を読んで捨てる勇気を持つ」方が、独学者の傾向では合格率が高くなります。
出典
- 第二種電気工事士試験 学科試験のポイント (電気技術者試験センター) — 出題数 50 問 (一般問題 30 問程度・配線図問題 20 問程度)・試験時間 120 分
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 配点 1 問 2 点・合格基準点 60 点
- 電気工事士法 (昭和 35 年法律第 139 号) — 第二種電気工事士の業務範囲 (一般用電気工作物等)
- 電気事業法第 38 条 — 一般用電気工作物の定義 (低圧 600V 以下で受電。受電容量の上限規定はない)
- 電気設備技術基準の解釈 — 絶縁抵抗値・接地工事 A-D 種
- 内線規程 JEAC 8001 (日本電気協会) — 配線図の図記号体系










