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第一種電気工事士 候補問題10問の対策|傾向と練習の回し方・時間配分

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第一種電気工事士 候補問題10問の対策|傾向と練習の回し方・時間配分
目次

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結論:候補問題10問は「全問1周→苦手2周→60分通し」で回す

第一種電気工事士の技能試験は、当日いきなり未知の課題を出されるわけではありません。試験を実施する電気技術者試験センターが、毎年あらかじめ候補問題10問を公表し、本番ではその中から1問が出題されます。やるべきことは、この10問を欠陥なく時間内に組めるようにすることに尽きます。

回し方の結論を先に置きます。

ステップやることねらい
1周目全10問を時間無視で最後まで組む各問の作業量と詰まりどころを把握する
2周目苦手問題と高圧部分を作り直す第一種固有の難所をつぶす
3周目複線図→施工→見直しを60分で通す本番の段取りと時間感覚を体に入れる
複線図全10問を短時間で何度も書くどれが出ても手が止まらない状態にする

候補問題が公表されているからといって、図の丸暗記で受かる試験ではありません。施工条件は当日指定され、欠陥が一つでもあると不合格になります。公表は「何を練習すべきか」を10問に絞ってくれている、と捉えるのが正解です。

この記事では、候補問題の仕組み、第一種特有の傾向、10問の周回方法、60分の時間配分、練習材料と工具の準備を順に整理します。技能試験そのものの攻略を先に俯瞰したい人は、専用記事も合わせて確認してください。

第一種電気工事士 技能試験の対策・練習法を確認する →

※電気工事の作業は感電やけがの危険を伴います。練習は電源を入れない状態で行い、工具の扱いには十分注意してください。


候補問題とは:10問公表・1問出題・施工条件は当日指定

まず、候補問題という仕組みを正確に押さえます。第一種電気工事士の技能試験では、試験センターが例年1月ごろに候補問題10問を公表します(令和8年度ぶんも公表されています)。本番は、この10問のうち1問が出ます。

項目内容(目安)
公表数10問(第一種)
公表時期例年1月ごろ
本番の出題公表10問から1問
試験時間60分
判定欠陥が一つでもあれば不合格
施工条件当日指定(寸法・色・接続方法など)

ここで誤解しやすいのが、「図が公表されているなら覚えれば終わり」という発想です。公表されるのは配線図(単線図)であって、実際の施工条件は当日に示されます。たとえば変圧器の置き方が左右入れ替わる、電線の色や接続箇所の指定が変わる、といった調整が条件で加わります。だから、図の暗記ではなく「条件を読んで正しく組む力」が問われます。

参考までに、第二種電気工事士との公表数・時間の違いを並べておきます。

試験候補問題数(目安)試験時間(目安)
第二種電気工事士13問前後40分前後
第一種電気工事士10問60分

第一種は問題数こそ少なめですが、1問あたりの作業量が重く、時間も長く取られています。数の少なさを「楽」と読むのは禁物です。年度ごとの公表数・問題番号・試験時間は変わり得るので、受験する年に公式の公表資料で確認してください。

第二種との違い全体を整理したい人は、比較記事も役立ちます。

第一種と第二種の違い・取る順番を確認する →


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第一種の候補問題に共通する傾向:高圧まわりが必ず絡む

候補問題10問の中身は年度で変わりますが、第一種である以上、高圧受電設備につながる要素がどこかに入ります。これが第二種との決定的な違いです。低圧の基本作業(ランプレセプタクル、連用器具、リングスリーブ圧着、差込形コネクタなど)は第二種と共通なので、第二種経験者は次の高圧要素に練習を集中できます。

第一種特有の要素どんな作業かつまずきポイント
変圧器の代用結線端子台を変圧器に見立て、一次側・二次側を結線する一次・二次の取り違え、施工条件での左右入れ替え
CT(計器用変流器)端子台でCTを代用した結線極性(K・L)の向き、接続箇所の指定
VT(計器用変圧器)端子台でVTを代用した結線一次・二次の端子、接地側の扱い
KIP線高圧機器内配線用の電線。被覆をむくむき過ぎて心線が露出すると欠陥になりやすい
開閉器・遮断器まわり端子台で各機器を代用し、図どおりに接続配線図上で「どの端子台が何の代用か」の読み取り

これらは端子台を各機器の「代用」として使う形で出題されるのが定番です。配線図を見て「この端子台は変圧器」「ここはCT」と即座に読み取れないと、結線で迷って時間を失います。逆に、代用結線のパターンを候補問題で繰り返し作っておけば、本番でどの問題が出ても落ち着いて手が動きます。

KIP線は特に注意が要ります。高圧絶縁電線で被覆が硬く、低圧ケーブルと感覚が違います。むき過ぎて心線が規定以上に露出すると欠陥扱いになりやすいので、練習で「むく長さの感覚」を作っておくことが大切です。

第一種固有の高圧の難所をさらに掘り下げた解説は、技能対策の記事にまとめています。

第一種技能の高圧の難所(変圧器・CT・VT・KIP)を詳しく見る →


なぜ10問を全部やるのか:1問ヤマ張りが危険な理由

「10問もあるなら、出そうな問題に絞れないか」と考える人は多いです。結論から言うと、絞り込みは危険です。

考え方何が起きるか
出そうな1〜2問にヤマを張る外したとき、本番で初見同然になり手が止まる
高圧が軽い問題ばかり練習する変圧器・CT・VTが出たときに対応できない
全10問を一通りやるどれが出ても複線図→施工の流れが通る

技能試験は、欠陥が一つでもあれば不合格という方式です。つまり「だいたいできる」では足りず、「出た1問を欠陥なく完成させる」ことが求められます。ヤマを張って外すと、その1問だけ未経験という最悪の状態になります。10問は多く見えますが、低圧の基本部分は問題間で共通する作業が多く、2周目以降は1問あたりの時間がぐっと縮みます。

ただし、「全問を完全に同じ回数」やる必要はありません。配分を変えるのが現実的です。

  • 低圧中心で作業量が軽い問題:複線図と要点確認を中心に、施工は1〜2回
  • 高圧要素が重い問題・苦手な問題:施工を2〜3回繰り返してパターンを定着

この「全問は触る。ただし苦手と高圧に時間を寄せる」のが、限られた練習時間での現実解です。


候補問題の回し方:全問1周 → 苦手2周 → 60分通し

ここからが本題の周回手順です。やみくもに作るのではなく、段階を踏むと少ない材料でも効果が出ます。

周回目的時間の扱いチェック
1周目全10問の作業量を体感する時間は計らない詰まった箇所をメモ
2周目苦手・高圧を作り直す1問ずつざっくり計測複線図を見ずに書けるか
3周目本番の段取りを固める60分で通す欠陥基準で自己採点

1周目:全10問を「最後まで組む」ことだけ目標にする

1周目は、速さも完成度も求めません。10問それぞれを、複線図を書き、材料を並べ、結線・圧着・器具付けまで一通り通します。目的は、各問にどれくらい作業があるか、自分がどこで詰まるかを知ることです。ここで把握した「詰まりどころ」が、2周目で重点的に潰す対象になります。

2周目:苦手問題と高圧部分を重点的に作り直す

2周目は、1周目でメモした苦手問題と、変圧器・CT・VT・KIPが絡む問題を抜き出して作り直します。あわせて、複線図だけは全10問を見ずに書けるところまで反復します。複線図は施工材料を消費せず短時間で何度も練習できるので、ここで全問を回しておくと費用対効果が高いです。

3周目:複線図から60分以内・欠陥ゼロで通す

3周目は本番想定です。タイマーを60分に設定し、複線図→材料確認→施工→見直しまでを通しで行います。完成したら、公表されている欠陥の判断基準で自己採点します。極性、リングスリーブの刻印、被覆の傷、寸法、KIPの露出長などを毎回点検し、「自分で欠陥を見つけられる目」を養います。

複線図を書く速さは、全周回を通じて差がつくポイントです。本番で複線図に手間取ると施工が圧迫されるので、1問あたり数分で書けることを目標にしてください。学習全体の中で技能練習をいつ・どれだけ入れるかの逆算は、勉強時間の記事で整理しています。

第一種電気工事士の勉強時間と技能練習の配分を確認する →


60分の時間配分:複線図→材料確認→施工→見直し

候補問題を周回する目的の一つは、60分という時間に体を慣らすことです。慣れていないと60分は足りません。作業の順番をあらかじめ決め、各工程の目安を持っておきます。

工程時間の目安内容
複線図を書く数分単線図を複線図に起こす。施工条件を反映する
材料・器具の確認数分支給材料を並べ、不足や寸法を確認する
施工40分前後切断・被覆むき・結線・圧着・器具付け
見直し残り時間欠陥基準で全箇所を点検する

最も差がつくのは、最初の複線図です。ここを速く正確に書けると、後の施工が一気にラクになります。逆に複線図で迷うと、施工に入る前に時間を失います。候補問題10問の複線図を、見ずに数分で書けるまで練習しておくと、当日の余裕がまるで違います。

そしてもう一つ、見直しの時間を必ず残すこと。欠陥は一つでも不合格なので、施工を駆け足で雑に終えるより、見直しで欠陥を一つ潰す方が合格に直結します。3周目の通し練習で、「施工を何分で終えれば見直しが残るか」を体で覚えてください。

時間配分や欠陥の考え方をさらに具体的に知りたい人は、技能対策の記事が参考になります。

第一種技能の60分の組み立て方を詳しく見る →


練習材料と工具の準備:10問対応セットを2〜3周分

候補問題の練習は、教材を読むだけでは1点も伸びません。工具と材料をそろえ、実際に手を動かすのが唯一の対策です。準備物は大きく2つです。

準備物内容注意点
工具指定工具一式 + リングスリーブ用圧着工具圧着工具はJIS適合・刻印が出るものを用意
練習材料候補問題10問対応の電線・器具セット1周では足りない。2〜3周分を見込む

工具は、ペンチ、ドライバー(プラス・マイナス)、電工ナイフまたはケーブルストリッパー、スケール、ウォーターポンププライヤなどが基本で、これにリングスリーブ用の圧着工具が加わります。圧着工具は刻印(○・小・中など)が出るJIS適合品を選びます。第二種の技能で使った工具がそのまま使えるものも多いので、すでに持っている人は不足ぶんだけ買い足します。

練習材料は消耗品です。候補問題10問に対応した電線・器具がセットになった製品が市販されており、1周だけだと苦手問題を繰り返せないため、2〜3周分を見込んでおくと安心です。第一種はKIP線や端子台など第二種にない部材が入るので、第一種用のセットを選ぶ点に注意してください。

工具選びや練習セットの考え方は、テキスト・教材の記事でも触れています。

第一種電気工事士のテキスト・教材を確認する →

材料費を抑えたい、あるいは独学で進めたい人は、独学ルートの記事も参考になります。

第一種電気工事士は独学で合格できるか確認する →


独学で詰まりやすい点と、講座を併用する判断軸

候補問題の練習は独学でも十分に成立します。10問を繰り返し作り込んで独学で合格する人は多くいます。ただし、独学で時間を失いやすいポイントがあります。

詰まりやすい点対処
高圧の代用結線がイメージできない変圧器・CT・VTの結線を写真や動画で確認しながら作る
複線図が素早く書けない全10問の複線図を、見ずに書けるまで反復する
欠陥かどうか自分で判断できない公表の欠陥判断基準で毎回自己採点する
KIPのむき加減がわからない練習で実際にむいて、露出長の感覚を作る

文章だけでは、高圧の代用結線や複線図のコツは頭に入りにくい領域です。市販テキストの図や、工具メーカー・講座が公開している施工写真・動画を併用すると理解が早まります。独学でいくか講座を使うかは、ここでつまずくかどうかで判断すると外しません。

学習ペースを一人で組むのが不安な人、高圧設備のイメージで止まりやすい人は、通信講座も比較対象に入れて構いません。各社の講座が動画・添削・材料セットのどれを得意とするかは、講座比較の記事で整理しています。

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なお、技能対策はあくまで学科に合格してから本格化する関門です。試験全体の流れや合格率の相場観は、合格率の記事で押さえておくと計画が立てやすくなります。

第一種電気工事士の合格率・難しい理由を確認する →


ぴよきちメモ

第一種電気工事士の候補問題は、「敵が10体、全員の顔が事前に見えている」状態です。これは技能試験のいちばんありがたいところで、やることは「10体それぞれを欠陥なく時間内に倒せるように練習する」だけに絞られます。

大事なのは、ヤマを張らないこと。1問に賭けて外すと、本番でその問題だけ初見になります。全10問を一通り触り、苦手と高圧(変圧器・CT・VT・KIP)に時間を寄せる。複線図は全問を短時間で何度も回す。3周目で60分通しと欠陥チェックを固める。この順番を守れば、候補問題は怖くありません。

図が公表されているからと暗記に逃げず、手を動かす。電源を入れない安全な環境で、工具に注意しながら反復する。そこさえ外さなければ、技能の関門は十分に越えられます。年度ごとの公表内容・施工条件・欠陥基準は、受験する年に必ず公式の公表資料で最終確認してください。


出典・参考

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 20 試験の問題作成・解説執筆を担当

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