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電験三種の合格率|令和7年度は13.0%、推移と難しい理由を解説

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電験三種の合格率|令和7年度は13.0%、推移と難しい理由を解説
目次

結論:合格率は令和7年度で13.0%。10%前後の時代より高いが、4科目をそろえる難しさは変わらない

電験三種の合格率は、令和7年度が13.0%(上期12.9%・下期13.1%)でした。その前の令和5年度は上期16.6%・下期21.2%、令和6年度は上期16.0%・下期16.8%と15〜20%前後が続いており、令和7年度はそこから下がっています。

平成の終わりから令和4年度上期までは合格率10%前後の難関でしたから、それと比べれば数字は上がっています。ただ、この変化を「電験三種は簡単になった」と読むと、対策を誤ります。押さえるべきは次の3点です。

  • 合格率が上がった主因は、年2回化・科目合格制度・CBTという受験のしやすさの改善で、各科目の中身がやさしくなったわけではない
  • 令和5〜7年度の13〜21%は資格試験としては依然として低い水準で、電気工事士よりはるかに難しい
  • 本当の壁は1科目ごとの難しさに加えて、理論・電力・機械・法規の4科目を期間内にすべてそろえることにある

この記事では、合格率の推移を確認したうえで、「なぜ上がったのか」「それでもなぜ難しいのか」を整理し、科目合格制度を味方につける読み方を示します。

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合格率の推移:10%前後から15〜20%へ上がり、令和7年度は13%台

電験三種の合格率(4科目すべてに合格した人=最終合格者の割合)を、近年の公表値で並べると次のとおりです。

年度・区分合格率(対受験者)
令和5年度 上期16.6%
令和5年度 下期21.2%
令和6年度 上期16.0%
令和6年度 下期16.8%
令和7年度 上期12.9%
令和7年度 下期13.1%

令和5年度下期は、受験者24,567人に対して4科目合格者が5,211人で、合格率21.2%でした。令和7年度は、上期が受験者24,766人・合格者3,201人、下期が受験者24,176人・合格者3,164人で、年度を通すと受験者48,942人・合格者6,365人(13.0%)です。

出典:電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験 試験結果と推移」(令和8年4月更新)の人数から計算。

長い目で見ると、平成28年度から令和4年度上期まではおおむね10%前後で安定していました。それが令和4年度下期から令和6年度にかけて15〜20%前後に上がり、令和7年度は13%台に下がりました。年度や上期・下期でぶれが大きいので、相場観は「10%台前半〜20%前後」と幅で持ち、最新の年度は公式の推移表で確かめてください。


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なぜ合格率が上がったのか:受験のしやすさが変わった

合格率の上昇には、はっきりした制度的な理由があります。試験が急にやさしくなったのではなく、合格科目を積み上げるチャンスが増えたことが効いています。

  • 年2回化(令和4年度〜):それまで年1回だった試験が上期・下期の年2回になり、1年間に挑戦できる回数が倍になった
  • 科目合格制度の追い風:合格した科目は一定期間免除されるため、年2回になったことで「免除を使いながら残り科目を片づける」サイクルが回しやすくなった
  • CBT方式の導入(令和5年度〜):テストセンターのパソコンで、科目ごとに別日受験ができるようになり、準備が整った科目から受けやすくなった

この3つが重なり、「1回で4科目同時合格」を狙わなくても、数回に分けて確実に積み上げる人が増えました。結果として、最終合格に到達する人の割合=合格率が押し上げられたわけです。年2回それぞれの具体的な試験日・申込期間は、日程の記事で確認できます。

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裏を返すと、合格率が上がった恩恵を受けるには、科目合格制度を計画的に使うことが前提になります。行き当たりばったりで受け続けると、免除の期限内に4科目をそろえきれず、せっかく合格した科目が失効してしまう、という落とし穴もあります。


それでも難しい:4科目を「期間内にそろえる」総合戦

令和5〜7年度の合格率は13〜21%で、受験のしやすさが改善された今でも、資格試験としては低い水準です。難しさの正体は、大きく2つに分けられます。

1つ目は、1科目ごとの中身の重さです。とくに理論は電気回路や電磁気の計算が中心で、公式の暗記だけでは解けません。電力・機械も計算と幅広い知識が問われ、法規は計算と条文の両方を押さえる必要があります。どの科目も「なんとなく覚えた」では60点に届きにくい構造です。

2つ目は、4科目を維持しながらそろえる難しさです。科目合格制度があるとはいえ、免除には期限があります。1年目に2科目受かっても、残り2科目を期限内にそろえられなければ、最初の合格科目が消えてしまうこともあります。つまり、各科目を仕上げる力に加えて、どの科目をいつ受けるかという計画力が合否を分けます。

電気工事士と並べると、この難易度差がよく分かります。

試験合格率(近年の目安)
第二種電気工事士(学科)約56%
第二種電気工事士(技能)約72%
第一種電気工事士(学科)約57%
第一種電気工事士(技能)約58%
電験三種(最終)13.0%(令和7年度)

電気工事士が半数以上受かる試験であるのに対し、電験三種は5〜6人に1人前後しか最終合格しません。同じ「電気の資格」でも、求められる学習量と理解の深さがまったく違うことが読み取れます。電気工事士との位置づけの違いは、別記事でも整理しています。

電験三種とは|仕事内容と電気工事士との違い

これだけの難関に挑む価値があるのかは、合格後の年収やキャリア(法的な選任義務に支えられた安定した需要)から逆算すると判断しやすくなります。

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科目合格制度を「武器」に変える読み方

合格率の数字を自分ごとにするうえで、いちばん大事なのが科目合格制度の使い方です。考え方はシンプルです。

  • 1年で全科目を狙うのか、2〜3年かけて分割するのか、最初に方針を決める
  • 分割するなら、土台になる理論を早い回で確実に取りに行く(理論が残ると後半がつらい)
  • 年2回の受験機会を、どの科目をいつ受けるかに割り当てる
  • 合格した科目の免除期限を常に意識し、期限内に残りを終える逆算をする

特に効いてくるのは、理論を先に固めることです。理論は他科目の計算の土台になるため、ここが残っていると電力・機械の理解も進みません。逆に理論を早めに合格できれば、残り科目の学習が一気に楽になります。

具体的な勉強時間の配分や、複数年計画の組み立て方は、勉強時間の記事で詳しく扱っています。

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合格率を「自分の合格」に近づけるために

最後に、合格率の数字を踏まえて、現実的な進め方を整理します。

  1. 理論(と電気数学)から着手し、計算の土台を作る
  2. 科目合格制度を前提に、1年集中か複数年かの方針を決める
  3. 各科目で安定して60点を超える状態を、過去問演習で作る
  4. 自分が落としやすい分野を演習で特定し、重点的につぶす

独学でここまで持っていける人もいますが、理論の電磁気や機械の電動機など、図やイメージがないと理解しにくい単元でつまずく人も多いのが電験三種です。テキストだけで腑に落ちない単元が続くなら、映像講座の併用で時間を買うのも合理的な判断です。

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理論や機械のイメージづくりに不安がある人は、動画で解説が見られる通信講座も比較対象に入れて構いません。


ぴよきちメモ

電験三種の合格率が上がったと聞くと「ラッキー、今がチャンス」と思いがちですが、上がった理由は中身がやさしくなったからではなく、受験のチャンスと積み上げの仕組みが増えたからです。だから恩恵を受けられるのは、科目合格制度を計画的に使える人だけ。

逆に言えば、ここを最初に設計しておけば、難関のイメージほど無謀な挑戦ではありません。理論を早めに取りに行って、年2回の機会を使いながら残りを積み上げる。この一手だけで、合格率13%(令和7年度)という「数字の壁」はずいぶん低く感じられるはずです。

焦らず、でも免除の期限だけは見失わずに。電験三種は、計画でかなりの部分が決まる試験です。


出典・参考

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合格率
13.0%(令和7年度・受験者48,942人中合格者6,365人から計算)
受験料
7,700円(インターネット申込み)/ 8,100円(郵送で書面の申込み)
試験時間
理論・電力・機械は各90分、法規は65分(科目ごと・五肢択一)

ここまで読めたら、オリジナル予想問題を 1 問だけ解いて、今の理解度を 30 秒で確認しましょう。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士・危険物取扱者・電気工事士などの国家資格、普通免許・原付の学科、 簿記・FP 技能検定・IT パスポート・宅地建物取引士などの検定・資格まで109 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照しています。 記事と問題の作成には AI を使っています。問題はすべてオリジナルで、 自動の検査と、作成とは別の担当による反証 (事実と出典を選択肢ごとに確かめる) を通してから公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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