この記事で分かること
- 電工2種 学科試験の時間的な余裕度と1問あたりの目安時間
- 計算問題と暗記問題の最適な解答順序
- 試験時間2時間を3つのフェーズに分ける時間配分モデル
- 見直し時間を確保するためのテクニック
- 時間配分を本番で崩さないための事前練習法
2時間50問の時間感覚を把握する
第二種電気工事士の学科試験は、試験時間2時間(120分)で50問に解答する形式だ。単純計算で1問あたり2分24秒の持ち時間がある。
この「2分24秒」という数字は、資格試験としては比較的ゆとりのある設計だ。たとえば危険物取扱者乙種4類は2時間で35問(1問あたり約3分26秒)だが、電工2種の暗記系問題は知識があれば30秒〜1分で解答できるものが多い。暗記問題を素早く処理すれば、計算問題に十分な時間を回せる構造になっている。
実際のところ、電工2種の学科で「時間が足りなくて解き終わらなかった」という不合格パターンはほとんど聞かない。むしろ問題なのは、時間が余りすぎて集中力が途切れたり、迷った問題で考えすぎて答えを変えてしまったりするケースだ。
時間配分の目的は「足りない時間をやりくりする」ことではなく、「余る時間を戦略的に使い切る」ことにある。
推奨する解答順序:暗記問題を先に片付ける
50問の解答順序は、問題番号順(問1から順番に)に解く必要はない。試験問題は冊子で配布されるため、どの問題から解いても構わない。
ステップ1:配線図問題(問41〜50)から着手する
配線図問題は10問出題され、図記号や器具の名称を答える暗記系の問題が中心だ。知っていれば即答でき、1問あたり30秒〜1分で処理できる。試験開始直後は集中力が最も高い状態にあるため、ここで確実に得点を積み上げる。
配線図問題を最初に解くメリットは、「10問解いた時点で8〜9問の正解を確保できる」という安心感だ。合格ラインの30問に対してすでに8〜9問を確保した状態で残り40問に臨めるため、精神的な余裕が段違いになる。
ステップ2:工具材料・工事方法・法令問題に進む
配線器具・電気機器・工具材料の問題と、工事方法・検査方法・保安法令の問題も暗記中心だ。工具の写真を見て名称を答える問題、電線管の施工方法を選ぶ問題、電気工事士法や電気設備技術基準に関する問題などがここに含まれる。
これらの問題は1問あたり1分〜1分30秒程度で解ける。暗記系の問題を全て終えた段階で、おそらく40〜50分程度が経過しているはずだ。
ステップ3:計算問題(電気基礎理論)に取り組む
暗記系の問題を全て処理した後に、電気基礎理論の計算問題に取り組む。この時点で残り時間は70〜80分程度あるはずで、計算問題10〜12問に対して1問あたり5〜7分をかけられる計算になる。
計算問題を後回しにする最大のメリットは、「暗記問題で十分な得点を確保した後なので、計算問題で焦らなくて済む」ことだ。暗記問題で25問以上を正解していれば、計算問題は5問正解するだけで合格ラインの30問に達する。この「あと5問でいい」という感覚が、計算問題に落ち着いて取り組む余裕を生む。
3フェーズの時間配分モデル
上記の解答順序をもとに、2時間を3つのフェーズに分ける時間配分モデルを示す。
| フェーズ | 時間の目安 | 対象 | やること |
|---|---|---|---|
| 第1フェーズ | 0〜45分 | 暗記系全問 | 配線図→工具材料→工事法令の順に解答 |
| 第2フェーズ | 45〜90分 | 計算問題 | 電気基礎理論の計算問題に集中 |
| 第3フェーズ | 90〜120分 | 見直し | マークシート確認・再計算・迷い問題の再検討 |
この配分であれば、計算問題に45分(1問あたり約4分)、見直しに30分を確保できる。
第2フェーズで重要なのは、「3分考えても解法が思い浮かばない計算問題は飛ばす」というルールだ。1問に10分以上かけると他の問題や見直しの時間を圧迫する。飛ばした問題には印をつけておき、第3フェーズの見直し時間に再挑戦すればよい。
見直し時間の使い方
第3フェーズの見直し30分は、次の3つの作業に使う。
作業1:マークシートのずれ確認(5分)
マークシートの解答番号と問題番号がずれていないかを確認する。特に問題を飛ばして解いた場合、マークシートの欄を1つずれて記入してしまうリスクがある。マーク漏れの確認も同時に行う。
作業2:計算問題の再計算(15分)
計算問題で出した答えを、別のアプローチで検算する。たとえばオームの法則で求めた電流値を、消費電力の式に代入して矛盾がないか確認するといった方法だ。また、第2フェーズで飛ばした計算問題があれば、ここで再挑戦する。
作業3:迷った問題の再検討(10分)
2択まで絞れたが確信が持てなかった問題を再検討する。ただし、ここで注意すべきポイントがある。「最初の直感を変えないほうが正解率が高い」という研究結果は広く知られている。明確な根拠がない限り、最初に選んだ答えを変更しないほうが無難だ。
時間配分を本番で実行するための事前練習
試験本番でいきなり「配線図から解く」という順序を実行するのは難しい。事前に模擬試験形式で時間を計りながら練習しておくことが重要だ。
ぴよパスのオリジナル練習問題を使って「暗記系の問題を先に解く→計算問題に取り組む」という順序を体に覚えさせておくと、本番でも自然に実行できるようになる。特に計算問題にかける時間の感覚(1問3〜5分のペース感)は、繰り返し練習することで身につく。
時間を計る練習を3回以上やっておけば、本番での焦りは大幅に軽減できる。
まとめ
第二種電気工事士の学科試験は2時間50問で、時間的には余裕がある試験だ。しかし時間の使い方次第で得点は変わる。配線図などの暗記問題から先に解いて確実に得点を積み上げ、計算問題は残りの時間で落ち着いて取り組み、最後に30分の見直し時間を確保する。この3フェーズの時間配分を事前に練習しておくことが、合格率を高める実践的なテクニックだ。
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ぴよパスでは第二種電気工事士 学科試験のオリジナル練習問題を160問用意しています。分野別に問題を選んで解けるため、暗記系の問題と計算問題を分けて時間配分の練習をするのに最適です。本番と同じ感覚で問題を解きながら、自分なりのペース配分を見つけてください。