結論:1級と「第二次の記述」が壁、2級の第一次は取りやすい
電気通信工事施工管理技士の難易度を一言でいうと、2級の第一次検定は比較的取りやすく、1級と第二次検定の記述で差がつく試験です。まず全体像を押さえます。
| 区分 | 第一次検定 | 第二次検定 | ざっくりの難易度 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 60%前後 | 40%前後 | 第一次は取りやすい |
| 1級 | 40〜50%程度 | 30〜45%程度 | 第二次の記述が壁 |
押さえるべきポイントは次の3つです。
- 合格基準はどちらも得点60%以上が目安。満点を狙う試験ではない
- つまずくのは第二次検定。記述式で、自分の施工経験を文章にできるかが勝負
- 令和元年度新設の新しい資格なので、過去問の蓄積が少ない点にも注意
数字は年度によって動きます。この記事の数値も、最終的な確認は必ず実施団体(全国建設研修センター)の発表で行ってください。
1級電気通信工事施工管理技士の合格率の傾向
1級は、第一次検定・第二次検定とも、2級より合格率が下がります。全国建設研修センターが公表している近年のデータをまとめると次のとおりです(参考値。最新は公式発表で必ず確認してください)。
| 年度 | 第一次検定(合格率) | 第二次検定(合格率) |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 約 43% | 約 39% |
| 令和4年度 | 約 48% | 約 35% |
| 令和3年度 | 約 50% | 約 32% |
| 令和2年度 | 約 42% | 約 40% |
| 令和元年度(初回) | 約 45% | 約 44% |
第一次・第二次の両方を通過した最終合格率は、単純計算では第一次合格率×第二次合格率になります。たとえば令和5年度ベースでは約 43% × 約 39% ≒ 受験者の約17%が最終合格という水準です。合格率の数字だけを見て判断するとき、この「最終的に免許を得られる割合」で見ることが大切です。
注意したいのは、第二次検定の合格率だけを見て「意外とやさしい」と早合点しないこと。第二次を受けられるのは第一次に合格した人だけなので、母集団がすでに絞られています。第一次という関門を越えた人の中での数字だ、と理解しておきましょう。
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2級電気通信工事施工管理技士の合格率の傾向
2級は、第一次検定が取りやすいのが特徴です。全国建設研修センターのデータを参考値としてまとめます(最新は公式発表で必ず確認)。
| 年度 | 第一次検定(合格率) | 第二次検定(合格率) |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 約 62% | 約 43% |
| 令和4年度 | 約 65% | 約 40% |
| 令和3年度 | 約 60% | 約 38% |
| 令和2年度 | 約 67% | 約 44% |
| 令和元年度(初回) | 約 58% | 約 47% |
- 第一次検定:おおむね60%前後(過去数年の平均はおよそ63%程度)。直近はやや低下した年もある
- 第二次検定:おおむね40%前後(年により30%台後半〜の幅がある)
2級の第一次検定は、半数以上が合格する年が多く、施工管理の入り口として挑戦しやすい水準です。一方で第二次検定は記述式のため合格率が下がり、ここでつまずく人が出てきます。
2級でまず合格して実務経験を積み、1級へステップアップするのが王道のキャリアです。受験を迷っているなら、まず取りやすい2級の第一次から、というのは現実的な戦略です。
合格率の数字を読むときの3つの注意点
合格率は便利な目安ですが、数字だけを見ると判断を誤ります。次の3点を踏まえて読みましょう。
① 合格基準は60%。満点勝負ではない 第一次・第二次とも、合格の目安は得点60%以上です。つまり「4割は間違えてよい」試験。完璧を目指すより、確実に取れる分野を増やして6割を超える設計の方が合理的です。
② つまずくのは第二次の記述 第一次はマークシートで知識を問う試験なので、過去問演習で対応しやすいです。難しいのは第二次検定。自分の施工経験を、採点者に伝わる文章で書く力が要ります。知識があっても、書き慣れていないと得点できません。
③ 令和6年度改正で受験者層が変わった 令和6年度から第一次検定が実務経験なしで受けられるようになり、受験者の層が広がりました。合格率の数字も、この制度変更の影響を受けています。過去の数字と単純比較せず、近年の傾向を中心に見るのが安全です。
電気工事施工管理技士と比べてどうか
電気系の施工管理資格として、よく比べられるのが電気工事施工管理技士です。両者の難易度は近い水準にありますが、いくつか違いがあります。
- どちらも第二次検定の記述が最大の壁という構造は共通
- 電気通信工事施工管理技士は令和元年度新設で歴史が浅く、過去問の蓄積が電気工事施工管理技士より少ない
- そのぶん、対策教材や情報も発展途上の面があり、出題傾向を最新情報で押さえる重要度が高い
「合格率が近いから同じ対策でいい」とは限りません。扱う工事や知識が違うので、自分が受ける試験に合わせた準備が必要です。
電気工事側の合格率・難易度とあわせて比較したい人は、次の記事も参考になります。
難易度を左右する要素と対策
合否を分けるのは、結局のところ第二次検定の記述対策です。ここを軸に、対策の方針を整理します。
- 第一次検定:マークシートなので、過去問演習の反復で得点が安定する。電気通信工学・施工管理法・法規をバランスよく
- 第二次検定:自分が関わった工事を題材に、工程・品質・安全などの管理経験を文章化する練習を早めに始める
- 独学か講座か:第一次は独学でも戦えるが、第二次の記述は第三者の添削を受けると伸びやすい
第二次の記述は、独学だと「自分の答案が合格レベルかどうか分からない」のが最大の弱点です。模範解答を見ても、自分の経験に置き換えて書けるかは別問題。新しい資格で情報が少ないぶん、添削つきの講座で最新傾向に対応する人もいます。
添削つき講座の選び方や各社の特徴は、電気通信工事施工管理技士の通信講座おすすめ にまとめています。記述添削の有無・対応級・価格を比較してから検討してください。
なお、資格の全体像や1級・2級の役割の違い、取る価値は、入門記事にまとめています。
電気通信工事施工管理技士とは|1級・2級の違いと取る価値 →
ぴよきちメモ
合格率の記事でいちばん伝えたいのは、「第二次検定の記述を後回しにしないで」ということ。多くの人は第一次の知識インプットに時間を使い切って、第二次の記述対策が直前になりがちです。でも、落ちるのはたいてい第二次。順番が逆なんです。
電気通信工事施工管理技士は令和元年度にできたばかりの新しい資格なので、電気工事施工管理技士に比べると過去問や対策情報の蓄積がまだ少なめです。だからこそ、最新の出題傾向を公式や講座でこまめに確認しておくと安心。情報の鮮度が、そのまま得点の差につながりやすい試験です。
おすすめは、第一次の勉強と並行して、自分が関わった工事を1つ、メモにしておくこと。「どんな工程で、どこに気をつけて、どんな品質管理をしたか」を箇条書きにしておくだけで、第二次の答案づくりが一気にラクになります。記述は知識ではなく、経験の言語化。早く始めた人ほど強いです。
数字は年度で動きます。この記事の合格率も、最後はかならず公式の発表で答え合わせをしてから動いてくださいね。
出典・参考








































































































