この記事で分かること
- オームの法則・電力の公式を一発で覚える語呂合わせ
- 合成抵抗の計算を間違えない暗記テクニック
- 配線用遮断器の定格電流と電線の太さの対応表を覚える方法
- 電線の許容電流の数値を定着させる語呂合わせ
- 配線図の頻出図記号を効率よく覚えるテクニック
電工2種学科で「語呂合わせが効く暗記項目」の全体像
第二種電気工事士の学科試験はCBT方式で50問出題されます。計算問題と暗記問題がバランスよく出るため、公式と数値の両方を効率よく覚える必要があります。
| 出題分野 | 語呂合わせが有効な暗記項目 |
|---|---|
| 電気に関する基礎理論 | オームの法則、電力の公式、合成抵抗、交流の基本公式 |
| 配電理論・配線設計 | 電圧降下の公式、配線用遮断器の定格、電線の許容電流 |
| 電気機器・器具・材料 | 電線の種類と用途、絶縁抵抗値 |
| 配線図 | 図記号、複線図の書き方 |
| 施工方法・法令 | 接地工事の種類と抵抗値、電路の絶縁抵抗 |
以下の語呂合わせはすべてぴよパス編集部がオリジナルで考案したものです。
【基礎理論】電気公式を覚える語呂合わせ
語呂合わせ1:オームの法則 ― 「ブイはアイアール(V=IR)」
V(電圧)= I(電流)× R(抵抗)
覚え方:「ブイ(V)は アイ(I)と アール(R)のかけ算」
この1つの公式から3つの変形が導けます。
| 求めるもの | 公式 | 語呂 |
|---|---|---|
| 電圧 V | V = I × R | 「ブイはアイアール」 |
| 電流 I | I = V ÷ R | 「アイはブイわるアール」 |
| 抵抗 R | R = V ÷ I | 「アールはブイわるアイ」 |
試験では「回路に5Aの電流が流れ、抵抗が20Ωのとき電圧は?」という形で出題されます。V = 5 × 20 = 100V と即答できるように、公式を暗唱してから練習問題を解きましょう。
語呂合わせ2:電力の公式 ― 「パワーはブイアイ(P=VI)」
P(電力)= V(電圧)× I(電流)
覚え方:「パワー(P)は ブイ(V)かける アイ(I)」
V = IR を代入すると以下の変形が導けます。
- P = I²R(電流の2乗 × 抵抗)
- P = V²/R(電圧の2乗 ÷ 抵抗)
覚え方:「V=IR」と「P=VI」の2つだけ覚えれば、あとは代入で全部出せる
公式を複数覚えるよりも、この2つの基本式を確実に覚えて変形する方が間違いにくくなります。
語呂合わせ3:電力量の公式 ― 「電力量はパワーかける時間(W=Pt)」
W(電力量)= P(電力)× t(時間)
単位はワット秒(Ws)またはワット時(Wh)です。
覚え方:「ダブリュー(W)はピー(P)かけるティー(t)、電気料金はこの値で決まる」
1kWh = 1000W × 1時間 = 3600000J(3600kJ)です。「いっきろわっとじ(1kWh)=さんぜんろっぴゃくけーじぇー(3600kJ)」と単位変換もセットで覚えておくと便利です。
【基礎理論】合成抵抗の計算を間違えない暗記テクニック
語呂合わせ4:直列と並列の区別 ― 「直列はたし算、並列はわの字(和分の積)」
| 接続方式 | 合成抵抗の公式 | 語呂 |
|---|---|---|
| 直列 | R = R1 + R2 | 「直列はたし算、そのまま足す」 |
| 並列 | R = (R1 × R2) ÷ (R1 + R2) | 「並列はワノジ(和分の積)」 |
覚え方:「直列は直(すぐ足す)、並列は和分の積」
並列抵抗の「和分の積」とは、「2つの抵抗の積(かけ算)÷ 2つの抵抗の和(たし算)」の略語です。
例:10Ωと10Ωの並列 → (10×10)÷(10+10) = 100÷20 = 5Ω
同じ抵抗値が2つ並列の場合は半分になるという法則も試験では使えます。
語呂合わせ5:並列の合成抵抗は必ず小さくなる ― 「並列は元より小さい」
並列に接続すると電流の通り道が増えるため、合成抵抗は個々の抵抗よりも必ず小さくなります。
覚え方:「並列=道が増える=抵抗が減る=合成は小さくなる」
この法則を知っていると、計算結果が個々の抵抗値より大きくなった場合に「計算ミスだ」と気付けます。
【配線設計】配線用遮断器の定格電流と電線の太さを覚える語呂合わせ
語呂合わせ6:遮断器の定格と電線の太さの対応 ― 「ニマル(20A)にはニミリ(2.0mm)」
| 遮断器の定格 | 電線の最小太さ(導体の断面積) |
|---|---|
| 20A | 直径1.6mm以上(断面積2.0mm²以上) |
| 30A | 断面積2.6mm以上(ただし一般にはより太い電線を推奨) |
覚え方:「ニジュウ(20A)には ニミリ(2.0mm²)、サンジュウ(30A)には ニロク(2.6mm)」
20Aと2.0mm²の「2」、30Aと2.6mmの「3→2.6」という数字の対応を覚えましょう。
語呂合わせ7:幹線の過電流遮断器の定格 ― 「許容電流の2.5倍以下が原則」
幹線を保護する過電流遮断器の定格は、原則として幹線の許容電流以下とします。ただし、電動機が接続される場合は許容電流の2.5倍以下(一定条件下で3倍以下)まで認められます。
覚え方:「モーターがつくとニテンゴ(2.5)倍までOK」
「2.5倍」という数値は試験頻出です。「ニ(2)テン(.)ゴ(5)、モーターの余裕」と暗唱しましょう。
【配線設計】電線の許容電流を覚える語呂合わせ
語呂合わせ8:600Vビニル絶縁電線(IV線)の許容電流 ― 「イチロク(1.6mm)はニジュウナナ(27A)」
IV線(600Vビニル絶縁電線)を管路に収める場合の許容電流の目安は以下のとおりです。
| 電線の太さ | 許容電流(管路収容時の目安) |
|---|---|
| 直径1.6mm | 27A |
| 直径2.0mm | 35A |
| 直径2.6mm | 48A |
覚え方:「イチロク(1.6)のニナナ(27)、ニマル(2.0)のサンゴ(35)、ニロク(2.6)のヨンハチ(48)」
「27・35・48」の3つの数字をリズムで覚えます。「ニナナ・サンゴ・ヨンハチ」と声に出して10回繰り返すと定着しやすくなります。
語呂合わせ9:電流減少係数 ― 「3本以下は0.70」
同一管内に収める電線の本数が増えると、互いの発熱で許容電流が減少します。
| 管内の電線本数 | 電流減少係数 |
|---|---|
| 3本以下 | 0.70 |
| 4本 | 0.63 |
| 5〜6本 | 0.56 |
覚え方:「3本までナナマル(0.70)、4本はロクサン(0.63)、5本以上はゴロ(0.56)」
試験では「直径1.6mmの電線3本を同一管に入れた場合の許容電流は?」という形で出題されます。27A × 0.70 = 18.9A → 18Aと計算できるように、許容電流と減少係数をセットで覚えましょう。
【施工・法令】接地工事と絶縁抵抗値を覚える語呂合わせ
語呂合わせ10:接地工事の種類と接地抵抗値 ― 「A10・B省略・C500・D100」
| 接地工事の種類 | 接地抵抗値 |
|---|---|
| A種 | 10Ω以下 |
| B種 | 計算で求める(150/I) |
| C種 | 500Ω以下(漏電遮断器で省略条件あり) |
| D種 | 100Ω以下(漏電遮断器で500Ω以下に緩和あり) |
覚え方:「A は ジュウ(10)、C は ゴヒャク(500)、D は ヒャク(100)」
C種が500Ω、D種が100Ωという「Cの方が大きい」点に注意してください。「CはD(でかい)の5倍」と覚えると混同しにくくなります。
語呂合わせ11:電路の絶縁抵抗値 ― 「対地電圧150V以下で0.1MΩ」
| 電路の区分 | 絶縁抵抗値 |
|---|---|
| 対地電圧150V以下(一般住宅など) | 0.1MΩ以上 |
| 300V以下(対地電圧150V超) | 0.2MΩ以上 |
| 300V超 | 0.4MΩ以上 |
覚え方:「イチ(0.1)・ニ(0.2)・ヨン(0.4)、電圧が上がるほど抵抗も上がる」
0.1 → 0.2 → 0.4 と倍々に増えていく規則性を覚えておくと、3つの値を効率よく記憶できます。
【配線図】頻出図記号を覚える暗記テクニック
語呂合わせ12:コンセントとスイッチの区別 ― 「コンセントは横棒2本、スイッチは黒丸ポチ」
配線図問題では記号を見て器具名を答える問題が出ます。
覚え方:「コンセントは差込口をイメージした2本線、スイッチはON/OFFの点」
記号の形状を実物のイメージと結びつけるのが最も効果的な覚え方です。
語呂合わせ13:接地極付コンセント ― 「Eがついたら接地極つき」
接地極付コンセントの図記号には「E」や「EET」などの記号が付加されます。
覚え方:「E=Earth(アース)=接地」
「E」の文字を見たら接地関連と判断できます。「ET」は「接地端子(Earth Terminal)」、「EET」は「接地極付接地端子付」です。
語呂合わせ一覧まとめ
| 番号 | 暗記テーマ | 語呂合わせ・テクニック |
|---|---|---|
| 1 | オームの法則 | 「V=IR、ブイはアイアール」 |
| 2 | 電力の公式 | 「P=VI、パワーはブイアイ」 |
| 3 | 電力量 | 「W=Pt、パワーかける時間」 |
| 4 | 合成抵抗の区別 | 「直列はたし算、並列は和分の積」 |
| 5 | 並列の法則 | 「並列は元より小さくなる」 |
| 6 | 遮断器と電線の対応 | 「20Aには2.0mm²」 |
| 7 | 幹線の遮断器定格 | 「モーターで2.5倍まで」 |
| 8 | IV線の許容電流 | 「27・35・48(ニナナ・サンゴ・ヨンハチ)」 |
| 9 | 電流減少係数 | 「3本まで0.70」 |
| 10 | 接地工事の抵抗値 | 「A10、C500、D100」 |
| 11 | 絶縁抵抗値 | 「0.1→0.2→0.4(倍々)」 |
| 12 | コンセントとスイッチ | 「コンセント=2本線、スイッチ=黒丸」 |
| 13 | 接地極付の識別 | 「E=Earth=接地」 |
語呂合わせを試験本番で活かすコツ
試験開始直後に公式と数値を書き出す
CBT方式でもメモ用紙が配布される会場があります。試験が始まったら以下を書き出しましょう。
- V=IR、P=VI
- 許容電流:27 / 35 / 48
- 減少係数:0.70(3本)/ 0.63(4本)/ 0.56(5-6本)
- 絶縁抵抗:0.1 / 0.2 / 0.4
- 接地抵抗:A=10 / C=500 / D=100
計算問題は公式に当てはめる訓練を繰り返す
語呂合わせで公式を覚えたら、数値を代入して答えを出す練習を繰り返してください。「公式は覚えたが計算で間違える」というパターンを防ぐには、実際に手を動かして計算することが不可欠です。
配線図の記号は毎日5つずつ覚える
図記号は数が多いため、一度に全部覚えようとするのではなく毎日5つずつ追加していく方式が効果的です。1週間で35個、2週間で70個と着実に積み上がります。