この記事で分かること
- 電気理論の計算問題で使う公式をカード形式でまとめる方法
- 電気図記号(単線図・複線図)を種類別に整理した一覧表の作り方
- 電線・ケーブルの種類と用途をまとめる比較表の構成法
- 法令・電気設備技術基準の数値を専用ページで整理する術
本記事は学科試験(筆記)の対策を対象としています。技能試験(実技)については対象外です。
電工2種 学科試験の構成とノート作成の方針
第二種電気工事士の学科試験は「電気に関する基礎理論」「配電理論・配線設計」「電気機器・配線器具の構造と機能」「工事材料・工具」「電気工事の施工方法」「一般用電気工作物等の検査方法」「配線図の問題」「一般用電気工作物の保安に関する法令」の広範な出題範囲から50問出題されます(四肢択一、60点以上で合格)。
ノート作成の方針は次のとおりです。
- 計算問題の公式は「公式カードページ」に集約する: 試験前日に公式ページだけ見直せるようにする
- 図記号は「実物大で手書き」して覚える: 写真を見て記号名を答える問題に対応する
- 電線・配線器具は「略語の展開+特徴」でまとめる: 記号の意味から特性が導けるようにする
- 法令数値は専用ページに集約する: 電圧区分・施工基準の数値を一覧化する
電気理論の計算問題ノートを作る
計算問題は公式を正確に覚えて代入するだけで解ける問題が多いため、公式カードページが最も効率的です。
電気理論の主要公式一覧
| 公式名 | 計算式 | 単位の確認 |
|---|---|---|
| オームの法則 | V = I × R | V: ボルト、I: アンペア、R: オーム |
| 電力 | P = V × I = I² × R | P: ワット |
| 電力量 | W = P × t | W: ワット時(Wh) |
| 直列接続の合成抵抗 | R = R₁ + R₂ + … | 抵抗が増える |
| 並列接続の合成抵抗(2個) | R = R₁ × R₂ ÷ (R₁ + R₂) | 抵抗が減る |
| 単相電力 | P = V × I × cos θ | cos θ: 力率 |
| 三相電力 | P = √3 × V × I × cos θ | V: 線間電圧 |
| 変圧器の変圧比 | V₁/V₂ = N₁/N₂ = I₂/I₁ | N: 巻数 |
公式の横に「よくある出題パターン」を1行添えておくと、問題を見た瞬間にどの公式を使うか判断しやすくなります。
電気図記号を種類別にまとめる
配線図の問題(第50問目付近)では図記号の読み取りが必須です。記号を機器の種類ごとにグループ化した一覧表を作ります。
電気図記号の種類別グループ一覧
【スイッチ類】
・片切スイッチ: S
・3路スイッチ: S₃
・4路スイッチ: S₄
・タイムスイッチ: ST
・自動点滅器: A
【コンセント類】
・一般用コンセント: ⊙ または 記号
・接地極付コンセント: ET
・接地端子付: 記号(Eマーク付き)
・防雨型: WP
【照明器具】
・蛍光灯(シーリング): □に横線
・白熱灯(シーリング): ○に×
・非常用照明: 記号
【保護装置・分電盤】
・配線用遮断器: ─□─
・漏電遮断器: ─□E─(Eあり)
・分電盤: ─□─(大きめ)
各記号は実際に手で書いて覚えることが最も効果的です。記号を見るだけでなく「書ける」状態にしておくことが配線図問題の得点につながります。
電線・ケーブルの種類をまとめる
電線・ケーブルは記号の略語を展開することで特性が理解できます。
主要電線・ケーブルの比較表
| 記号 | フルネーム | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| IV | ビニル絶縁電線 | 屋内配線(管内) | 単線・より線。外装なし |
| VVF | ビニル絶縁ビニルシースフラットケーブル | 屋内配線(最も一般的) | 外装あり・平形 |
| VVR | ビニル絶縁ビニルシース丸形ケーブル | 屋内配線(管内・露出) | 外装あり・丸形 |
| CV | 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル | 高圧・動力回路 | 耐熱性が高い |
| EM-EEF | エコケーブル(ノンハロゲン) | 屋内配線(環境対応) | 燃焼時のガスが少ない |
ノートのポイント: VVFとVVRの違いは「F=フラット(平形)、R=ラウンド(丸形)」という記号の意味から導けます。略語の意味を覚えることで記号の暗記が不要になります。
法令・電気設備技術基準の数値を整理する
法令問題は電気工事士法・電気事業法・電気設備技術基準の数値が出題されます。
主な法令・技術基準の数値一覧
| 数値 | 内容 |
|---|---|
| 100V・200V(交流) | 低圧の電圧区分(交流750V以下、直流750V以下が低圧) |
| 600V以下 | 第二種電気工事士の工事対象電圧(低圧工事) |
| 1.5m以上 | 電線の地表上の高さ(道路以外の場所) |
| 5m以上 | 電線の地表上の高さ(道路上) |
| 0.1mm以上 | IV電線の銅素線の最小直径 |
| 1年以内ごとに1回 | 定期調査(一般用電気工作物の調査義務) |
ノートの整理のコツ: 電圧区分(低圧・高圧・特別高圧)は交流と直流で数値が異なります。「交流は1000V以下が低圧、直流は1500V以下が低圧」という正確な数値を書き、試験でよく問われる600V(第二種の工事対象)との混同を防ぎます。
ノートにまとめた知識をぴよパスの問題で確認しましょう。配線図の問題は練習問題で反復することで正答率が大幅に向上します。
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まとめ
電工2種 学科試験の勉強ノートで押さえるべきポイントです(本記事は学科試験対象、技能試験は対象外)。
- 公式カードページ: オームの法則から三相電力まで、計算問題に必要な公式を一覧化する
- 図記号の種類別グループ表: スイッチ・コンセント・照明・保護装置ごとに整理し、手書きで覚える
- 電線・ケーブルの比較表: 略語の展開から特性を導けるようにする
- 法令数値の専用ページ: 電圧区分・高さ・検査周期などを用途とセットにして一覧化する
計算問題・図記号・法令という3つの柱をそれぞれ独立したページでまとめることで、試験直前の見直しが効率的になります。ぴよパスの練習問題でアウトプットを重ねながら合格を目指してください。