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電工2種 配線図問題の攻略法|複線図変換を文章で理解するコツ

ぴよパス編集部7分で読めます
目次

この記事で分かること

  • 配線図問題が学科試験全体に占める重要度と出題パターン
  • 電気用図記号(スイッチ・コンセント・照明器具など)を素早く識別するコツ
  • 単線図から複線図に変換する3ステップの手順と文章での確認方法
  • 接続線の本数・色・種類を正しく判定するための着眼点
  • ぴよパスの文章式練習問題を使った効率的な反復学習の進め方

配線図問題の重要度を正しく理解する

第二種電気工事士の学科試験(旧称:筆記試験)は全50問・合格基準は60点(30問以上正解)のマークシート方式だ。このうち「配線図」は1つの大問として独立しており、6〜8問が出題される。出題割合は約14%で、電気理論・電気機器・材料など他の分野と比較しても高い比率を持つ。

ここで重要なのは、配線図問題が「図面を読む問題」でありながら、出題されるのは「判断と識別」であるという点だ。試験では実際の施工作業は問われず、次のような知識が確認される。

  • 配線図に使われている電気用図記号の名称・用途
  • 単線図を複線図に変換したときの接続状態(何色の電線が何本必要か)
  • 回路の状態に関する正誤判断(スイッチと負荷の対応関係など)

これらは手を動かして図を描く能力よりも、「ルールを正確に把握しているか」が合否を左右する知識型の問題だ。学習方法を正しく設定すれば、短期間で得点源にすることができる分野でもある。

なお、本記事は学科試験の配線図問題を対象としており、技能試験で実際に複線図を描いてケーブルを接続する作業は対象外だ。


パターン1:電気用図記号の識別

出題形式の特徴

配線図問題の中で最も出題頻度が高いのが図記号識別問題だ。「配線図に示す図記号の名称・用途として正しいものはどれか」という形式で、特定の図記号が示され、その正体を選択肢の中から選ぶ。

ぴよパスの文章式練習問題では「この図記号はAではなくBである。その理由は〜」という構造で記述しているため、図なしでも判断の根拠を確認できる。

識別のためのカテゴリ分け

図記号は「形状グループ」でまとめて覚えると混同が減る。代表的なグループは以下のとおりだ。

スイッチ類

単極スイッチ・3路スイッチ・4路スイッチ・位置表示灯内蔵スイッチ・確認表示灯内蔵スイッチは、基本形(長方形)に数字や補助記号が付くパターンだ。3路スイッチは「3」、4路スイッチは「4」が基本形に付く。位置表示灯内蔵は「H」、確認表示灯内蔵は「L」(または点灯中に光る側と消灯中に光る側の違いで区別する)というルールがある。

コンセント類

コンセントは斜め線2本が基本形で、「接地極付き」「接地端子付き」「抜け止め形」「引掛形」ごとに補助記号が異なる。接地極付きは「E」、接地端子付きは「ET」が付く。コンセントの定格電流(15A・20A)の違いも図記号で示されるため、数字の位置と意味を確認しておくことが必要だ。

照明器具・附属品

蛍光灯・白熱灯・シーリングライトはそれぞれ形状が異なり、蛍光灯は横棒、白熱灯は丸、シーリングは丸に括弧が付くパターンを基本として認識する。天井付き・壁付きの違いも問われる。

混同しやすいペアを先に押さえる

識別問題での失点は「似た図記号の混同」から発生することが多い。試験頻出の混同ペアを先に意識して区別するだけで得点が安定する。

混同されやすいペア見分けるポイント
3路スイッチと4路スイッチ数字(「3」「4」)の有無
接地極付きコンセントと接地端子付きコンセント「E」と「ET」の違い
位置表示灯内蔵スイッチと確認表示灯内蔵スイッチ「H」「L」の違い(点灯タイミングが逆)
引掛シーリングの形状違い(丸形・角形)括弧の形状

パターン2:接続線の本数・色・種類の判定

出題形式の特徴

「配線図の①〜⑩の部分で使用する電線の本数・種類として正しいものはどれか」という問い方で、図面上の特定の箇所に必要な電線本数・電線の色・ケーブルの種類を答える問題だ。

この問題を解くには「単線図を複線図に変換する」プロセスを頭の中で行い、指定された箇所を通過する電線を数え上げる必要がある。

接続線判定の着眼点

電源線の2本(接地側・非接地側)を常に起点にする

配線図のどの箇所であっても、分岐回路全体に「接地側(白線)」と「非接地側(黒線)」の2本が基本として流れている。この2本が起点となり、スイッチや分岐がある箇所で本数が変化する。

スイッチ回路では「渡り線」が発生する

スイッチとコンセントが同じボックスに収まる場合、非接地側の電源線はスイッチ側とコンセント側の両方に接続する「渡り線」(接続線)が1本加わる。この渡り線の有無を見落とすと本数の判定を誤る。

3路スイッチ間は「2本の渡り線」が追加される

3路スイッチを2か所に設置した回路では、2つのスイッチの間を「共通端子以外の2端子」で接続する渡り線が2本発生する。この2本(3路線)を含めた合計本数が問われる形式が頻出だ。

スイッチから負荷への線は「スイッチの数だけ」発生する

1つのボックスに3個のスイッチがある場合、各スイッチから対応する照明器具への線が1本ずつ引かれる。3スイッチなら3本がボックスから延びる状態になる。スイッチの個数と出力線の本数を対応させることで数え間違いを防げる。

ケーブルの種類判定

電線本数が確定したら、次に「2心・3心のどちらか」「VVF・VVRの違い」を判定する。原則として屋内配線は平形のVVF(ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)が使われ、3路スイッチ間など3本の電線が必要な区間には「VVF 1.6-3C」(3心)が必要になる。


パターン3:単線図から複線図への変換

変換が必要な理由

試験では「単線図で示された回路を複線図に変換したとき、接続が正しいのはどれか」という問題が出題される。選択肢として4〜5パターンの複線図(または接続状態の記述)が示され、正しいものを選ぶ形式だ。

複線図変換では「電線の接続ルール」を順序どおり適用するだけで正解にたどり着ける。ルールは3つに集約される。

複線図変換の3ステップ

ステップ1:接地側(白線)を負荷の電源端にすべて接続する

電源の接地側(白線)は、回路内のすべての負荷(照明器具・コンセントなど)の「電源が入る側の端子」に直接つながる。スイッチを通らずに直結するのが接地側のルールだ。この配線を最初に確定させることで、非接地側の配線を間違えにくくなる。

ステップ2:非接地側(黒線)をスイッチの一方の端子に接続する

電源の非接地側(黒線)は、スイッチの片方の端子(電源側)に接続する。コンセントが並列に入る場合はコンセントの非接地側端子にも同時に接続する。

ステップ3:スイッチのもう一方の端子から、対応する負荷の残り端子へ接続する

スイッチのもう一方の端子(負荷側)から、そのスイッチで制御する照明器具の「接地側以外の端子」に線を引く。3路スイッチの場合は3路線の接続ルールを別途確認して適用する。

変換ミスが起きやすいポイント

スイッチと負荷の対応関係を取り違える

1つの回路に複数のスイッチと複数の照明器具がある場合、どのスイッチがどの照明を制御するかは単線図上の番号や記号で示されている。この対応を見落として「スイッチAから照明Bへ」と誤った接続をするミスが頻発する。単線図を確認するときに、スイッチと対応する負荷のペアに印を付けておくと混同を防げる。

コンセントを「スイッチを通さない回路」として扱い忘れる

コンセントはスイッチを介さず常時電圧がかかる機器だ。非接地側(黒線)はコンセントに直結し、接地側(白線)もコンセントに直結する。スイッチの接続ルールをコンセントに誤って適用すると、接続が食い違った複線図を選んでしまう。

接地線(緑線)の扱い

接地極付きコンセントが回路に含まれる場合、接地線(緑または黄緑色)が別途接続される。この線は電位差による電流は流れないが、漏電時の保護のために必要だ。接続線の本数を数えるときに接地線を忘れると本数が1本少なくなる。


ぴよパスの文章式練習問題で反復する方法

図版なしで学べる3パターン

ぴよパスでは配線図問題を以下の3パターンで文章式練習問題として提供している。図版がなくても論理的に解答を確認できる構造になっているため、スマートフォンやタブレットで移動中でも学習できる。

  • P1:図記号識別問題 — 図記号の名称・用途を5択から選ぶ形式。混同しやすいペアを意識した解説付き
  • P2:接続線判定問題 — 指定箇所の電線本数・種類を選ぶ形式。変換プロセスを段階的に解説
  • P3:複線図変換問題 — 変換後の接続状態を記述で表した選択肢から正しいものを選ぶ形式

これらの問題を繰り返し解くときは「正解を覚える」のではなく「なぜその選択肢が正しいのか・他の選択肢がなぜ誤りなのか」を解説で確認する習慣が重要だ。同じ問題を3回以上解いて全選択肢に対して正誤の根拠を即答できる状態になれば、本番でも変形問題に対応できる。

推奨する学習サイクル

  1. 配線図の練習問題でP1〜P3を一通り解く
  2. 解説を読んで間違いの理由を確認する
  3. 翌日に同じ問題を再度解いて正答率を確認する
  4. 正答率が80%を超えたら基礎理論の練習問題と並行して演習する

配線図問題は「パターンの習熟」が得点の鍵だ。一度理解したら演習の量を積み上げることで安定した得点源になる。


まとめ:配線図問題攻略の要点

  1. 出題は6〜8問(約14%)で重要度が高い — 対策に時間を投資する価値がある
  2. 図記号識別はカテゴリ別・混同ペア優先で覚える — スイッチ類・コンセント類・照明器具ごとに整理する
  3. 接続線判定は「2本の基本線+追加発生する線」で数える — 渡り線・3路線の発生ルールを先に理解する
  4. 複線図変換は3ステップを機械的に適用する — 白線→スイッチへ黒線→スイッチから負荷への順で確定させる
  5. ぴよパスの文章式練習問題で反復する — 図版なしでも解けるP1〜P3を繰り返し解いて手順を体に覚えさせる
  6. 技能試験は対象外 — 本記事は学科試験の配線図問題のみを扱っている

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この記事について

執筆: ぴよパス編集部

ぴよパスでは、公的機関の公表データ・法令・試験実施団体の公式情報を根拠に記事を作成しています。問題は全てオリジナル作成です。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。最新の試験情報は各試験の公式サイトでご確認ください。

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