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第一種電気工事士 技能の工具・材料セットの選び方|指定工具と時短工具・練習材料

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第一種電気工事士 技能の工具・材料セットの選び方|指定工具と時短工具・練習材料
目次

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結論:工具は「指定工具+大スリーブ対応の圧着」、材料は「候補問題10問×電線2回分以上」が基準

第一種電気工事士の技能試験は、知識ではなく手を動かす試験です。だから最初の関門は、勉強の前に「何をそろえるか」です。結論を先に置きます。

そろえるもの基準
指定工具ペンチ/ドライバー+・−/電工ナイフ/スケール/ウォーターポンププライヤー/リングスリーブ用圧着工具(6種7点)
圧着工具の注意第一種は大スリーブが出る。第二種用(小・中まで)では足りない場合がある
時短工具(任意)VVFストリッパ、寸法合わせのゲージなど。60分の作業を軽くする
練習材料候補問題10問に対応した電線・器具セット。電線は2回分以上を目安に
やってはいけない電動工具(充電式含む)の使用。試験では認められていない

第一種の技能は、第二種より試験時間が長い一方で1問あたりの作業量が重く、大スリーブの圧着や高圧部分の結線といった第二種にない要素が入ります。工具と材料の選び方も、第二種の流用でいける部分と、買い足しが必要な部分を分けて考えるのが近道です。

この記事では、指定工具・時短工具・第二種からの流用範囲・練習材料の選び方を表で整理します。技能試験そのものの攻略手順は、専用記事も合わせて確認してください。なお、電気工事の作業は感電やけがの危険を伴うため、練習でも電源を切った状態で行い、工具は正しい使い方を守ってください。

第一種電気工事士 技能試験の候補問題対策・練習法を確認する →


指定工具は6種7点。圧着工具は「黄色柄・刻印が出る」が条件

技能試験の工具は各自で持参します。試験を実施する電気技術者試験センターが、技能試験に必要な工具として挙げているのが、いわゆる指定工具です。第一種・第二種で共通の考え方で、内容は次のとおりです。

指定工具主な用途
ペンチ電線の切断・曲げ、器具の固定など全般
プラスドライバーねじ締め、器具の取り付け
マイナスドライバーねじ締め、差込形コネクタからの電線抜きなど
電工ナイフケーブル外装・絶縁被覆のはぎ取り
スケール寸法測定(直尺・巻尺どちらでも可)
ウォーターポンププライヤーボックスと金属管の接続、ロックナットの締め付け
リングスリーブ用圧着工具リングスリーブの圧着(刻印が出るもの)

道具の種類で数えると6種類、ドライバーがプラス・マイナスの2本になるため点数で数えると7点で、「6種7点」と呼ばれます。

圧着工具だけは選び方に条件があります。リングスリーブの圧着では、つぶした跡に「○・小・中・大」の刻印が残るタイプを使います。一般に、JIS(C 9711)に適合し柄が黄色の工具がこれにあたります。柄が赤など別色の簡易な圧着工具は刻印が出ないため、技能試験では使えないと考えてください。指定工具の正確な範囲や条件は、受験する年度の公式案内で必ず確認しましょう。

工具は貸し借りができないため、当日忘れても借りられません。練習で使い慣れた一式を、そのまま本番に持ち込むのが基本です。


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第一種の圧着工具は「大スリーブ対応」が分かれ目

第二種からステップアップする人がいちばん見落としやすいのが、ここです。圧着工具は同じ「リングスリーブ用」でも、対応するサイズが製品によって違います。

リングスリーブのサイズ第二種の技能第一種の技能
小(○・小の刻印)使う使う
使う使う
基本的に使わない使うことがある

第二種の技能試験では大スリーブはまず出ないため、小・中までに対応した小型の圧着工具で足ります。一方、第一種は接続する電線の本数・太さが増える場面があり、大スリーブの圧着が必要になることがあります。

持っている工具第一種でどうするか
小・中までの小型圧着工具(第二種で使用)大に対応した圧着工具へ買い替え、または買い足す
小・中・大すべてに対応した圧着工具そのまま使える

つまり、「第二種の圧着工具をそのまま使えるか」は、その工具が大スリーブに対応しているかで決まります。第二種で小型タイプを買っていた人は、第一種では大対応の圧着工具を用意する前提で見積もっておくと、直前で慌てません。どのサイズが出るかは候補問題によって変わるため、練習の段階で大の圧着も一度は試しておくと安心です。

第一種と第二種で何がどう違うのかを範囲ごとに整理したい人は、比較記事も参考になります。

第一種電気工事士と第二種の違い・取る順番を確認する →


第二種の工具はどこまで流用できるか

工具をゼロからそろえ直す必要はありません。第二種を持っている人なら、多くはそのまま使えます。流用できるもの・買い足しを検討するものを分けると、次のようになります。

工具第二種からの流用
ペンチ流用できる
ドライバー(+・−)流用できる
電工ナイフ流用できる
スケール流用できる
ウォーターポンププライヤー流用できる
圧着工具大スリーブ対応かを確認。小・中までなら買い足し・買い替え
VVFストリッパ等の時短工具流用できる(持っていれば)

基本工具(ペンチ・ドライバー・ナイフ・スケール・ウォーターポンププライヤー)は、第一種でも同じものを使えます。買い足しの検討対象は、実質的に圧着工具(大対応)と、必要に応じた時短工具・消耗品です。

第二種未取得の人や、低圧の作業に自信がない人は、先に第二種の技能で手の基礎を作ってから第一種に進む方が、工具の使い方も含めて学習がつながります。第二種と第一種のどちらから取るかで迷っている場合は、順番の考え方を整理した記事を見てから決めると外しにくいです。

第一種電気工事士は独学で合格できるか確認する →


時短工具は「VVFストリッパ+ゲージ」が定番。ただし指定工具ではない

指定工具だけでも作品は完成できますが、第一種は60分で作業量が重いため、時短工具で余裕を作る人が多いです。代表的なものを挙げます。

時短工具何がラクになるか
VVFストリッパ測る・むく・切る・のの字曲げをまとめて行え、被覆むきが速く正確になる
寸法合わせのゲージ測ってから切る・むくを1工程にまとめ、寸法出しを短縮
合格クリップ等の補助具圧着前の電線をまとめ、本数の取り違えを防ぐ
ケーブルストリッパ太めのケーブルの外装はぎを安定させる

これらは指定工具ではないため、なくても受験できます。ただし、被覆むきと寸法出しは作業の中でも回数が多く、ここを速くできると見直しの時間が残せます。第一種は1問あたりの工程が多いぶん、時短工具の効果が出やすい試験です。

注意点として、時短工具に頼り切らず、基本工具(ペンチ・電工ナイフ)でも作れる状態にしておくことをおすすめします。当日の不調や種類の違うケーブルに当たっても、手が止まらないためです。どの工具を主役にするかは、練習で自分の手に合うものを見つけて決めると失敗しません。

技能の60分をどう配分し、どこで時間を稼ぐかは、技能対策の記事で時間配分まで掘り下げています。

第一種電気工事士 技能の時間配分・候補問題対策を確認する →


電動工具は使えない。作業ルールも先に押さえる

工具をそろえる前に、使ってはいけない道具のルールも確認しておきます。最大のポイントは、電動工具が使えないことです。

ルール内容
電動工具使用できない。基本的な作業の習得を確認する試験のため
充電式の電動機能付き工具これも電動工具にあたり、使用できない
違反した場合試験中に使用すると不正行為として扱われる
手回しの一般工具使用できる(のこぎり等も規定上は可だが、出題上ほぼ使わない)
工具の貸し借りできない。各自で持参する

電動ドライバーや充電式の工具で時短しよう、という発想は通用しません。技能試験は手作業の正確さを見る試験なので、道具も手動が前提です。

このあたりの作業ルールは年度で見直されることがあるため、最新の「技能試験の概要・注意すべきポイント」を、受験する年に公式資料で確認してください。試験日程や申込みの全体像は、申込み記事でまとめています。

第一種電気工事士の申込み・試験日程・免状の流れを見る →


練習材料は「候補問題10問対応」を基準に、電線の回数で選ぶ

工具がそろったら、次は練習用の材料です。技能は教材を読むだけでは伸びないので、実際に作るための電線と器具が要ります。

第一種の技能試験では、毎年あらかじめ候補問題10問が公表され、本番ではこの中から1問が出ます(令和8年度ぶんも10問が公表されています)。市販の練習用材料セットは、この10問を一通り作れる構成になっているものを選ぶのが基本です。

確認ポイント見るべきところ
候補問題への対応10問すべてを作れる電線・器具がそろっているか
電線の回数1回分・2回分・3回分など。何周作れるか
器具の再利用器具はネジを外せば繰り返し使える。電線が主な消耗品
対応年度受験する年度の候補問題に合っているか
付属資料配線図・器具一覧・施工解説などが付くか

セットは「電線◯回分+器具一式」という形が一般的で、電線の回数でグレードが分かれます。器具はネジを外したり差込形コネクタを抜いたりすれば繰り返し使えるため、何周も作ると主に減るのは電線です。

量の目安は、次のように考えると選びやすくなります。

目安向いている人
電線1回分第二種経験があり、高圧部分の確認が中心
電線2回分初学者〜一般的な受験者。苦手問題を作り直せる
電線3回分以上完全初学者、または通しで何度も仕上げたい

第一種は変圧器・CT・VTの代用結線やKIP線など、第二種にない高圧部分が出ます。これらは1回作っただけでは手に入りにくいので、苦手な問題を作り直すぶんを見込み、電線は2回分以上を基準にしておくと練習が回しやすくなります。器具は使い回せるので、まず電線量で選ぶのが現実的です。


単品でそろえるか、工具+材料セットでそろえるか

工具と材料は、ばらばらに買う方法と、まとまったセットで買う方法があります。それぞれ向き不向きがあります。

買い方向いている人注意点
工具を単品でそろえる第二種の工具を流用し、足りないものだけ足したい人圧着工具の大対応など、抜けがないかを自分で確認する
工具セットでそろえるこれから一式そろえる初学者指定工具+時短工具が含まれるか、第一種対応かを確認
材料セット(電線+器具)候補問題を一通り練習したい全員対応年度・電線の回数を確認する
工具+材料のフルセット何を買うか迷う初学者まとめて届く反面、すでに持つ工具と重複しやすい

第二種を持っている人は、工具はほぼ流用できるので、材料セット+足りない工具(主に圧着工具)という組み方が無駄になりにくいです。完全な初学者で何から買えばいいか分からない人は、指定工具がそろった工具セットと、候補問題10問対応の材料セットを別々に選ぶと、過不足を把握しやすくなります。

工具・材料を自分で見極める自信がない人や、高圧部分の結線が言葉だけではイメージできない人は、教材・動画とセットで学べる通信講座を併用すると、何をどう使うかまで含めて理解が進みます。各社が動画・添削・材料のどれを得意とするかは、通信講座の比較記事で整理しています。

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このページの下に表示される書籍も、テキストと候補問題の図を確認する材料として活用できます。学習全体の進め方を先に描きたい人は、初心者向けのロードマップから入ると迷いにくいです。

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工具・材料の選び方を順番にチェックする

最後に、判断の順番を一つの表にまとめます。上から順に確認すれば、過不足なくそろえられます。

順番確認すること判断
1指定工具(6種7点)はそろっているか不足分を買い足す
2圧着工具は大スリーブに対応しているか小・中までなら大対応に変更
3第二種の工具を流用できるか基本工具は流用、圧着は要確認
4時短工具を入れるか60分に余裕がほしいなら検討
5練習材料は候補問題10問対応か10問すべて作れるものを選ぶ
6電線は何回分か苦手作り直しを見込み2回分以上
7電動工具を使っていないか充電式含め使用不可を再確認

工具と材料は、技能対策の入口であって本体ではありません。そろえたら、あとは候補問題10問を実際に作り込む時間をどれだけ取れるかで仕上がりが決まります。


ぴよきちメモ

第一種電気工事士の技能は、道具がそろっていないと練習自体が始められません。だから工具と材料の準備は、勉強の一部というよりスタートラインに立つための作業です。

第二種を持っている人は、基本工具はほぼそのまま使えます。買い足しの中心は、大スリーブに対応した圧着工具と、必要なら時短工具・消耗品ぐらいです。ここを見落とすと、練習の途中で「大が圧着できない」と気づくことになります。

材料は、候補問題10問に対応したセットを選び、電線は苦手を作り直せるよう2回分以上を見ておくと安心です。器具は使い回せるので、まず電線量で選ぶのがコツです。電動工具は使えない、工具は貸し借りできない、という基本ルールも頭に入れておきましょう。

道具がそろえば、あとは手を動かすだけです。候補問題のどれが出ても欠陥なく時間内に作れる状態を、練習で体に入れていってください。


出典・参考

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 20 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

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