結論: 直前 8 時間で「図記号 + 法令 + 機器 + 計算 4 パターン」で 30 点を狙う
第二種電気工事士の学科を本番 1 日前 (もしくは 1 週間前) で詰める場合、8-12 時間を「図記号 3h + 法令 2h + 機器 1.5h + 計算 4 パターン 1h + 模試 30 分」に配分し、合計 30 問正解 = 合格点 60 点に届かせるのが現実的な設計です。完璧を目指さず、得点効率の最大化に振り切ります。
| 時間 | 領域 | 目標問数 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 3h | 配線図 (図記号 60 種類) | 8-10 問 | 16-20 点 |
| 2h | 暗記 (法令 + 接地 + 絶縁抵抗) | 6-7 問 | 12-14 点 |
| 1.5h | 暗記 (機器器具 + 工具) | 4-5 問 | 8-10 点 |
| 1h | 計算 4 パターン | 3-4 問 | 6-8 点 |
| 0.5h | 模試 1 回 (50 問) | — | 時間感覚 |
| 計 8h | — | 21-26 問 | 42-52 点 + 運の上振れ |
編集部の見立てでは、一夜漬けは「学習ゼロからの 8 時間」では合格率 20-30%、「30 時間以上学習済みからの 8 時間総点検」では合格率 50-70%。すでに何時間か投下していて、最後の詰め直しが必要な人向けの設計です。
学科 50 問の前提を再確認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 50 問 (四肢択一) |
| 配点 | 1 問 2 点 × 50 問 = 100 点 |
| 合格点 | 60 点 = 30 問正解 |
| 足切り | なし (科目別の足切りなし) |
| 試験時間 | 120 分 (1 問あたり 144 秒) |
| 配線図問題 | 問 31-50 の 20 問 = 全体の 40% |
| 合格率 | 約 60-65% (電気技術者試験センター) |
50 問中 30 問取れば合格、20 問落とせるのが救い。「全問正解」を目指さず、得点しやすい範囲から押さえます。
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8 時間配分の具体タスク
図記号 60 種類 (3 時間)
配線図問題 20 問のうち、図記号の単純識別は 8-10 問。ここを 2 秒以内の即答化に持っていくと、最大の得点源になります。
| 図記号カテゴリ | 種類数 | 時間 |
|---|---|---|
| 一般配線・差込形コネクタ | 8 種 | 25 分 |
| 機器 (開閉器・コンセント・スイッチ) | 14 種 | 50 分 |
| 照明器具 (蛍光灯・白熱灯) | 10 種 | 30 分 |
| 配電盤・分電盤・引込口 | 6 種 | 15 分 |
| 計器 (電力量計・変流器) | 8 種 | 20 分 |
| その他 (接地・避雷器ほか) | 14 種 | 40 分 |
| 計 60 種 | — | 3h |
5 周演習で 80% 即答が目標。アプリ + 手書きノートの併用が効きます。
法令と数値の頻出 (2 時間)
| 論点 | 数値 | 出題頻度 |
|---|---|---|
| 絶縁抵抗 | 150V 以下 0.1MΩ / 300V 以下 0.2MΩ / 300V 超 0.4MΩ | 毎年 |
| 接地工事 | A 種 10Ω / B 種 計算 / C 種 10Ω / D 種 100Ω | 毎年 |
| 接地線太さ | C/D 種 1.6mm 以上 | 隔年 |
| 一般用電気工作物 | 600V 以下・受電容量 50kW 未満 | 隔年 |
| 電気工事士法の業務範囲 | 第二種は一般用のみ | 毎年 |
数値の暗記カードを作り、20 回繰り返す。
機器器具の頻出 (1.5 時間)
| 論点 | 用途 |
|---|---|
| リモコンリレー / リモコンスイッチ | 遠隔制御 |
| PF 管 / CD 管 | 防爆・耐熱の使い分け |
| 電線管 (金属管・合成樹脂管・可とう電線管) | 場所別の選定 |
| ジョイントボックス・アウトレットボックス | 接続点 |
| 進相コンデンサ | 力率改善 |
| クランプメーター | 電流測定 (絶縁抵抗計と区別) |
計算 4 パターン (1 時間)
| パターン | 1 例 | 所要 |
|---|---|---|
| オームの法則 (直列・並列) | 合成抵抗 | 15 分 |
| オームの法則 (合成電流) | 並列回路の電流 | 15 分 |
| 電圧降下 (単相) | V=2IR の式 | 15 分 |
| 分岐回路 (15A の電線太さ) | 1.6mm IV 線 | 15 分 |
計算は深追い禁止。4 パターンで 3-4 問の得点を狙います。
模試 30 分 (50 問)
時間が許せば本番形式 50 問を 30 分で速読 + 解答。正答率より「時間感覚」を作るのが目的。
8 時間プランで「向く人」と「向かない人」
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 既に 30 時間以上学習済み | 学習時間ゼロまたは 5 時間以下 |
| 図記号 60 種類のうち半分は見覚えあり | 図記号を 1 つも知らない |
| 中学数学レベルの計算ができる | 分数・並列回路でつまずく |
| 受験料 11,100 円を捨てる覚悟あり | 一発合格に強くこだわる |
| 集中して 8 時間連続学習できる体力 | 2 時間で集中が切れる |
向かない要素が 3 つ以上重なるなら、その回の受験は見送って 次回 (約半年後) に回す方が、受験料と試験日 1 日を有効に使えます。
撤退判断のチェック (模試前にやる)
直前 1 日でも、以下の状態なら撤退を検討するのが誠実な判断です。
| 確認項目 | 撤退の閾値 |
|---|---|
| 図記号 60 種類のうち即答できる数 | 20 種類未満 |
| 絶縁抵抗の 3 つの数値を即答 | 全滅 |
| 接地工事 A/B/C/D 種を区別 | 不能 |
| 計算 (オーム法則) の合成抵抗 | 公式を忘れた |
| 模試 1 回目の正答率 | 30% 未満 |
3 つ以上当てはまれば、撤退して次回受験に切り替える。次回までに最低 60 時間を確保するプランに切り替える方が、累計時間として効率的です。
残り時間別の詰め直し
| 残り時間 | 図記号 | 法令 | 機器 | 計算 | 模試 |
|---|---|---|---|---|---|
| 12h | 4h | 3h | 2h | 1.5h | 1.5h |
| 8h | 3h | 2h | 1.5h | 1h | 0.5h |
| 4h | 2h | 1.5h | 0.5h | 0h | 0h |
| 2h | 1.5h | 0.5h | — | — | — |
| 1h | 1h (得点源のみ) | — | — | — | — |
4 時間以下になると計算は完全に切り捨て、図記号 + 法令だけで勝負する設計に。
一夜漬けで失敗する 5 パターン
- 全範囲を均等に詰め込もうとする — 50 問全部を 8 時間で見ようとして、結果どれも記憶に残らない
- 計算問題に 3 時間以上費やす — 苦手意識が強いと公式の暗記すら進まず、図記号の時間が削られる
- 複線図に手を出す — 5-7 問の複線図は紙で電線本数を数える訓練が必要、8 時間では身につかない
- 模試を 2 回以上やる — 模試は時間感覚を作る目的だけ、復習に時間が回らないと意味がない
- 試験会場で焦って配線図を後回し — 1 問目から順に解いて、配線図 20 問にたどり着いた時点で時間切れ
本番 120 分の解答順序
直前で詰めるなら、解答順も最適化します。
| 設問範囲 | 目安時間 | 戦略 |
|---|---|---|
| 配線図 (問 31-50) | 40 分 | 図記号は即答、複線図は飛ばす判断もあり |
| 暗記系 (機器・施工・検査・法令) | 30 分 | 知っているものから埋める |
| 計算系 (問 1-12 程度) | 30 分 | 頻出 4 パターンのみ |
| 見直し + マークシート確認 | 20 分 | 解答漏れ・転記ミス防止 |
| 計 | 120 分 | — |
配線図先行で「得点源を確保した安心感」を作るのが、緊張対策にも効きます。
チェックリスト
- 学習時間ゼロでの一夜漬けは合格率 20-30% と理解する — 撤退の判断も含めて準備
- 図記号 60 種類に最大 3 時間 — 配線図 20 問の半分の即答化
- 法令の頻出数値を 2 時間 — 絶縁抵抗・接地・分岐の数値
- 機器器具の頻出 1.5 時間 — リモコンリレー・PF/CD 管
- 計算は 4 パターン 1 時間に絞る — 深追い禁止
- 複線図は新規着手しない — 紙の練習なしでは得点にならない
- 模試 30 分で時間感覚 — 本番 120 分のペース配分
- 本番は配線図先行 — 問 31-50 から解く
まとめ
第二種電気工事士の学科を直前 8 時間で詰めるなら、図記号 60 種類で 16-20 点・法令の頻出数値で 12-14 点・機器器具で 8-10 点・計算 4 パターンで 6-8 点 = 合計 42-52 点 + 運の上振れの設計が現実的です。複線図への新規着手と計算の深追いは時間の浪費。すでに 30 時間以上学習済みなら合格率は 50-70% まで上がりますが、ゼロからの一夜漬けは 20-30% で、受験料 11,100 円と試験日 1 日を捨てるリスクもあります。撤退判断も含めて、誠実に自分の現在地を見極めるのが、長期的にはいちばん早い経路です。
出典
- 一般財団法人 電気技術者試験センター — 学科試験 50 問 120 分・合格基準・受験料
- 電気工事士法 (昭和 35 年法律第 139 号) — 第二種電気工事士の業務範囲
- 電気事業法 — 一般用電気工作物の定義 (600V 以下)
- 電気設備技術基準の解釈 — 絶縁抵抗値・接地工事 A-D 種
- 内線規程 JEAC 8001 (日本電気協会) — 配線図の図記号体系

















































































































