結論:計算問題は全部捨てず、「取れる型」だけ先に拾う
第二種電気工事士の学科試験で計算が苦手な人に伝えたいのは、計算問題を完璧にする必要はないけれど、全部捨てると60点ラインが不安定になるということです。
公式を大量に暗記するより、頻出の型を絞り、単位から公式を選び、同じ手順で3回解く方が点になります。特にオームの法則、電力、合成抵抗、電圧降下は、苦手な人でも優先して拾いたい範囲です。
まず捨てない4つの型
| 型 | 覚えること | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| オームの法則 | V = IR | V、A、Ωの単位を見落とす |
| 電力 | P = VI、P = I^2R | W、kW、Whを混同する |
| 合成抵抗 | 直列は足す、並列は逆数 | 並列を直列のように足してしまう |
| 電圧降下 | 電流、抵抗、長さの関係 | 問題文の条件を拾いきれない |
まずはこの4系統だけで構いません。電気に強い人のように全範囲をきれいに理解しようとするより、試験で点にしやすい型を先に固める方が、短期間では効きます。
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計算問題は「単位 → 公式 → 代入」の順で解く
計算が止まる人は、問題文を読んだ瞬間に公式を探そうとします。先に見るべきなのは単位です。
| 問題文に出る単位 | 疑う公式・考え方 |
|---|---|
| V、A、Ω | オームの法則 |
| W、kW、Wh | 電力・電力量 |
| Ωが複数 | 直列・並列の合成抵抗 |
| 電線の長さ、電流、抵抗 | 電圧降下 |
単位を丸で囲む、使う公式を1つ決める、代入する数字だけをメモに出す。この順番にすると、長い問題文でも迷いにくくなります。
本番での解く順番
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 一目で公式が決まる | 先に解く | 短時間で点にしやすい |
| 数値は多いが型は分かる | 印をつけて後で解く | 最初の1周で時間を溶かさない |
| 配線図と絡む | 設問を先に読み、必要部分だけ見る | 図全体を追うと時間がかかる |
| 公式が浮かばない | いったん飛ばす | 他の暗記問題・配線図問題を先に取る |
1問に長く止まるより、50問全体を一度通す方が大切です。計算問題は「解けるものから拾う」「迷うものは戻る」と決めておくと、メンタルも崩れにくくなります。
練習は答え暗記ではなく、数値違いで反復する
計算問題は、答えを覚えてしまうと本番で数値が変わった瞬間に止まります。反復するときは、次の5点を毎回同じ順番で確認してください。
- 問題文の単位を拾う
- 使う公式を1つ決める
- 数値を代入する
- 桁と単位を確認する
- 選択肢の近い数字を比べる
同じ型を3回解くときも、2回目以降は数値を変える、選択肢を隠す、途中式だけ見て解くなど、答えそのものを覚えない工夫を入れます。
残り時間別の計算対策
| 残り時間 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1か月以上 | 4系統を順に練習 | 苦手意識を薄める |
| 2週間 | オームの法則・電力を毎日反復 | 基礎点を落とさない |
| 1週間 | 合成抵抗と電圧降下を頻出型に絞る | 捨て問を減らす |
| 3日前 | 解ける型だけ確認 | 新しい公式を増やさない |
直前期に新しい公式を増やしすぎると、覚えたはずの基礎まで崩れます。3日前からは「解ける型を本番で落とさない」ことを優先しましょう。
CBTで計算するときのコツ
CBT方式では、画面の問題文を見ながら手元で途中式を整理する必要があります。紙の問題集に直接書き込む練習だけでなく、画面を見てメモへ転記する練習も入れてください。
| CBTで起きやすいこと | 対策 |
|---|---|
| 条件を読み飛ばす | 単位と求める値だけ先にメモする |
| 途中式が散らかる | 1問1ブロックで書く |
| 見直しで何をしたか分からない | 使った公式を短く残す |
| 配線図と計算で時間が溶ける | 2分で判断し、戻る問題にする |
よくある失敗と修正
失敗1: 計算を全部捨てる
暗記問題と配線図だけで十分と思っていても、本番で数問落とすと余裕がなくなります。4系統だけでも拾うと、合格基準60点ラインへの安定感が変わります。
失敗2: 公式を増やしすぎる
公式集を眺めるより、1つの公式を3問解ける方が点になります。まずはV=IRとP=VIを、単位から選べる状態にしましょう。
失敗3: 答えを覚えて満足する
同じ問題を繰り返すだけだと、答えだけが残ります。数値を変える、途中式を隠す、選択肢を見ずに計算するなど、手順を再現する練習に変えてください。
合格基準60点ラインに近づくチェックリスト
- 計算問題を全部捨てないと決めた
- オームの法則、電力、合成抵抗、電圧降下の4系統を優先した
- 問題文では公式より先に単位を見る癖をつけた
- 同じ型を数値違いで3回解いた
- 本番で2分以上止まる問題は後回しにすると決めた
編集部メモ
計算が苦手な人ほど、「全部理解してから解く」と考えがちです。でも試験対策では、先に点になる型を作ってから理解が追いつくこともあります。公式を絞り、単位を見て、同じ手順で解く。この地味な反復がいちばん強いです。
出典:



































































