実技(鑑別)
全40問
この科目の学習ポイントを読む
実技(鑑別)は消防設備士 乙種第1類を構成する4科目のうちの1科目で、ぴよパスのオリジナル予想問題は全40問 (試験全体の約25%相当) を収録しています。本試験は合格率約31.0%・試験時間1時間45分・受験料4,400円の試験で、実技(鑑別)は合格判定にも直結する重要科目です。主な出題テーマはスプリンクラー・感熱体・故障診断・流水検知装置などです。難易度バッジ (初級・中級・上級) で各問題の習熟度を可視化しているため、まず初級から段階的に解き進めると消防設備士 乙種第1類受験者が陥りがちな「典型論点の取りこぼし」を防げます。
各問題に正解の根拠と用語の説明を付し、「なぜその答えになるか」を理解する学習ができるよう設計しています。学習の流れは Q1 から順に解いて間違えた問題の解説を熟読、その後他科目 (消防関係法令・基礎的知識(機械・電気)・構造・機能及び工事・整備) との行き来で論点を立体的に押さえる、最後に模擬試験モード (本番と同じ科目配分・問題数・制限時間を再現) で総合実力を測る、の 3 段構成が最短ルートです。誤答した論点は復習モードで反復することで、本試験で問われる「科目別最低ライン + 総合得点」の二段クリアを安定して達成できます。
- Q1初級スプリンクラーヘッド・ペンダント型・閉鎖型
次のスプリンクラーヘッドの説明を読み、該当する種類として正しいものはどれか。 「天井面に取り付けられ、感熱体としてガラス球が使用されている。デフレクター(散水板)は下向きに取り付けられており、放水時には天井面に水を衝突させることなく、直接下方へ散水するタイプである。一般的なオフィスビルや商業施設の天井に広く使用されている。」
答えと解説を先に見る
解説: 天井面から下方へ突出して取り付けられ、デフレクターが下向きに配置されているスプリンクラーヘッドは、閉鎖型下向き型(ペンダント型)ヘッドです。ペンダント型は最も普及しているタイプで、放水時に天井に衝突させず下方に直接散水する構造です。ガラス球は感熱体として一定温度に達すると破裂し、…
- Q2初級表示灯・赤色灯・屋内消火栓
屋内消火栓設備の構成部品について、次の説明に該当するものはどれか。 「屋内消火栓箱の内部に格納されている赤色の表示灯で、消火栓の位置を示すために設けられている。設置基準では、消火栓箱の直近の見やすい箇所に設けることとされており、通常は消火栓箱の上部に取り付けられている。」
答えと解説を先に見る
解説: 消火栓の位置を知らせるために消火栓箱の直近に設けられる赤色の灯火は表示灯(赤色灯)です。表示灯は常時点灯し、暗い場所でも消火栓の設置場所が容易に識別できるようにする目的があります。発信機は火災信号を受信機へ送信するための押しボタン装置です。始動表示灯はポンプの起動状態を示すランプ…
- Q3初級逆止弁・チェックバルブ・加圧送水装置
加圧送水装置の構成部品について、次の説明に該当するものはどれか。 「ポンプの吐出側に設けられ、ポンプ停止時に配管内の水が逆流してポンプ側に戻ることを防止する弁である。弁体はスイング式やリフト式があり、水流の方向によって自動的に開閉する構造となっている。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプの吐出側に設けられ、水の逆流を防止する弁は逆止弁(チェックバルブ・チャッキ弁)です。逆止弁はスイング式やリフト式の構造があり、流体が正方向に流れるときは弁体が開き、逆方向に流れようとすると弁体が自動的に閉じる仕組みです。仕切弁は流路を完全に開閉するための弁で手動操作が基本で…
- Q4中級流水検知装置・パドル型・スプリンクラー
次の配管部材の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「配管の途中に設けられ、配管内の水流が一定量以上になると内部のパドル(羽根板)が水流を受けて傾き、マイクロスイッチを作動させて信号を発する装置である。スプリンクラー設備では、ヘッドの開放による放水を検知するために用いられる。」
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解説: パドル(羽根板)が水流を受けて傾き、マイクロスイッチを作動させる装置はパドル型流水検知装置です。この装置はスプリンクラーヘッドの開放に伴う配管内の流水を物理的に検知する仕組みで、パドルが一定以上傾くと接点が閉じて警報信号を発します。流水検知装置(アラーム弁)は弁構造の装置で、二次…
- Q5中級設置状況・障害物・散水妨害
次のスプリンクラーヘッドの設置状況に関する説明を読み、不適切な点として正しいものはどれか。 「事務室の天井にスプリンクラーヘッド(閉鎖型下向き型)が設置されている。ヘッドの直下50cmの位置に、天井から吊り下げられた空調ダクトが水平に通っている。ヘッドのデフレクターから天井面までの距離は30cmである。また、隣接するヘッドとの水平距離は3mである。」
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解説: スプリンクラーヘッドの散水分布を確保するため、ヘッドの直下付近には散水を妨げる障害物を設けてはなりません。ヘッドの直下50cmの位置に空調ダクトが水平に通っている場合、散水パターンが乱され、火災時に有効な散水範囲が確保できなくなるおそれがあります。デフレクターから天井面までの距離…
- Q6初級フート弁・フートバルブ・ストレーナ
次の機器の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「消火ポンプの吸込側配管の先端に取り付けられる弁で、弁体にストレーナ(ろ過器)が一体化されている。ポンプ停止時に吸込管内の水が水源側に落下することを防ぐとともに、異物がポンプ内に吸い込まれることを防ぐ機能を持つ。」
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解説: ポンプの吸込側配管の先端に取り付けられ、落水防止とろ過の機能を兼ね備えた弁はフート弁(フートバルブ)です。フート弁はストレーナと逆止弁の機能を一体化した構造で、水源から異物を吸い込むことを防ぎつつ、ポンプ停止時に吸込管内の水が落下しないようにします。バタフライ弁は流量調整に用いる…
- Q7初級平ホース・屋内消火栓・1号消火栓
次の説明に該当する消防用設備の部品として正しいものはどれか。 「屋内消火栓箱の内部に格納されている長さ15mまたは20mのホースで、使用時にはバルブを開放してノズルから放水する。1号消火栓に使用されるものは保形ホースではなく、平たく折り畳んだ状態で格納されている。使用する際には完全に延ばしてから放水する必要がある。」
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解説: 1号消火栓に使用され、平たく折り畳んだ状態で消火栓箱に格納されているホースは消防用平ホースです。平ホースは使用時に完全に延ばす必要があり、折り畳まれた状態で放水すると水圧によりホースが暴れて危険です。保形ホースは2号消火栓や易操作性1号消火栓で使用されるもので、折り曲がってもつぶ…
- Q8中級圧力計・漏水・湿式スプリンクラー
次の圧力計の状態に関する説明を読み、考えられる原因として最も適切なものはどれか。 「スプリンクラー設備の配管系統に設置されている圧力計を確認したところ、加圧送水装置が停止している状態であるにもかかわらず、圧力計の指示値が0MPaを示していた。なお、この配管系統は湿式であり、配管内には常時充水されているはずである。」
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解説: 湿式スプリンクラー設備では、配管内に常時充水されているため、ポンプ停止時でも配管内には水圧が残っているのが正常です。圧力計が0MPaを示している場合、配管系統のどこかに漏水が発生して充水が維持できていない可能性が高いと考えられます。ポンプ停止時でも水頭圧や補助加圧装置の圧力により…
- Q9初級開放型ヘッド・一斉開放弁・感熱体
次のスプリンクラーヘッドの説明を読み、該当する種類として正しいものはどれか。 「感熱体を持たず、常時開口した状態のヘッドである。一斉開放弁が開放されると、このヘッドが接続された配管の全てのヘッドから同時に放水される。舞台部や危険物施設など、火災の急速な拡大が予測される場所で使用される。」
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解説: 感熱体を持たず常時開口した状態であり、一斉開放弁の動作により全ヘッドが同時放水するのは開放型ヘッドです。開放型スプリンクラー設備は、劇場の舞台部や危険物の取扱施設など、火災が急速に拡大するおそれがある場所に設置されます。閉鎖型ヘッドは感熱体(ガラス球やヒュージブルリンク)を持ち、…
- Q10中級ピトーゲージ・放水圧力・総合点検
屋内消火栓設備の点検に使用する器具について、次の説明に該当するものはどれか。 「ホース結合金具の先端に取り付けて使用する計測器で、放水時の圧力を直接測定することができる。ノズルの先端圧力が規定値以上であるかを確認するために、総合点検時に使用される。ブルドン管式の機構で、放水中の動的な圧力を指針で表示する。」
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解説: 放水時のノズル先端圧力を測定するための計測器はピトーゲージ(放水圧力測定器)です。ピトーゲージはブルドン管式の圧力計をノズル先端の水流に当てることで動的圧力(動圧)を測定します。屋内消火栓設備の総合点検では、放水試験時にノズル先端圧力が規定値(1号消火栓では0.17MPa以上、2…
- Q11初級バタフライ弁・弁体・配管部材
次の配管部材の説明を読み、該当する名称として正しいものはどれか。 「配管の途中に設けられる弁で、弁体が円板状(ディスク状)をしており、弁軸を中心に90度回転させることで全開・全閉する。構造が簡単で操作が軽く、大口径の配管にも使用できるが、流量の微調整には向かない。」
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解説: 円板状の弁体を弁軸中心に90度回転させて開閉するのはバタフライ弁(バタフライバルブ)です。バタフライ弁は構造が簡単で軽量、操作性が良く、大口径の配管に適しています。ただし、弁体が常に流路内にあるため流量の微調整には不向きです。仕切弁は楔形の弁体を上下させて開閉する弁で、全開時の圧…
- Q12中級ガラス球・表示温度・オレンジ色
次のスプリンクラーヘッドの感熱体に関する説明を読み、表示温度の区分として正しいものはどれか。 「スプリンクラーヘッドのガラス球内部の液体がオレンジ色である。このヘッドの表示温度はどの区分に該当するか。」
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解説: JIS S 3216(スプリンクラーヘッド)および消防法令上の検定規格に基づくガラス球の液体色と表示温度の対応は次のとおりです。オレンジ色=57℃、赤色=68℃、黄色=79℃、緑色=93~100℃、青色=141℃、紫黒色=163℃、黒色=182℃以上となっています。したがって、ガ…
- Q13上級故障診断・吐出圧力・連成計
スプリンクラー設備の加圧送水装置に関する次の説明のうち、故障の診断として最も適切なものはどれか。 「消火ポンプを起動したところ、ポンプは回転しているが吐出圧力が全く上がらない。吸込側の連成計は大きな負圧を示している。ポンプ室内で異常な騒音や振動は確認されない。呼水槽の水位を確認したところ、呼水槽は満水であった。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプが回転しているにもかかわらず吐出圧力が上がらず、吸込側の連成計が大きな負圧を示す場合は、水源から水を吸い上げられていない状態を意味します。呼水槽が満水であっても、実際の水源(地下水槽など)の水位が低下していれば吸水できません。連成計が大きな負圧を示すことは、ポンプが水を吸お…
- Q14初級エルボ・管継手・配管部材
消防用の配管接続に使用される継手について、次の説明に該当するものはどれか。 「配管の方向を直角(90度)に変えるために使用される管継手で、L字型の形状をしている。ねじ込み式や溶接式があり、消防用配管では最も頻繁に使用される継手の一つである。」
答えと解説を先に見る
解説: 配管の方向を90度に変えるL字型の継手はエルボ(曲がり管)です。エルボは90度エルボと45度エルボがあり、消防配管では方向転換が必要な箇所に多用されます。ティーはT字型で配管を分岐させるための継手です。レジューサーは異なる口径の配管を接続するための継手で、径を変換する際に使用しま…
- Q15中級末端試験弁・オリフィス・放水口径
スプリンクラー設備の末端試験弁について、次の説明のうち正しいものはどれか。 「末端試験弁装置の構成と使用目的について確認する。末端試験弁装置には、試験弁のほかにオリフィス(制限孔)と圧力計が設けられている。」
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解説: 末端試験弁装置に設けられたオリフィスは、スプリンクラーヘッド1個の放水口径と同一の口径を持ち、ヘッド1個分の放水を模擬する目的で設けられています。末端試験弁を開放すると、ヘッド1個分の流水が発生し、流水検知装置が正常に作動するか、加圧送水装置が自動起動するかを確認できます。末端試…
- Q16初級連成計・正圧・負圧
次の機器の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「消火ポンプの吸込側に設けられる圧力計の一種で、正圧(プラス圧力)と負圧(真空圧力)の両方を一つの計器で測定できる。ポンプの吸込性能を確認するために不可欠な計器であり、通常はポンプの吸込口付近に取り付けられている。」
答えと解説を先に見る
解説: 正圧と負圧の両方を一つの計器で測定できるのは連成計です。消火ポンプの吸込側には連成計が設けられ、ポンプ運転時の吸込圧力(通常は負圧)を確認できます。ポンプが正常に稼働しているかの判断材料として重要な計器です。ブルドン管圧力計は正圧のみを測定する圧力計で、吐出側に設けられます。真空…
- Q17中級放水不良・仕切弁・半開き
次の故障状態に関する説明を読み、原因として最も適切なものはどれか。 「屋内消火栓設備の放水試験を実施したところ、ノズルからの放水量が著しく少なく、規定の放水圧力に達しなかった。消火ポンプは正常に起動しており、ポンプ吐出側の圧力計は正常値を示している。消火栓箱内のバルブは全開にしている。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプの吐出圧力は正常であるにもかかわらず、ノズルでの放水量と放水圧力が不足している場合、ポンプから消火栓までの間に圧力損失の原因があると考えられます。配管途中の仕切弁が半開きの状態では、弁の部分で大きな圧力損失が生じ、消火栓での放水圧力が低下します。ポンプの羽根車摩耗であれば吐…
- Q18初級制御盤・切替スイッチ・自動
次の機器の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「消火ポンプの制御盤に設けられたスイッチの一つで、ポンプの運転モードを「自動」と「手動」に切り替えるためのものである。通常は「自動」の位置にセットされており、火災信号や圧力低下信号を受けてポンプが自動起動する。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプの運転モードを「自動」と「手動」に切り替えるスイッチは自動・手動切替スイッチです。消火設備の制御盤には必ずこの切替スイッチが設けられており、通常運用時は「自動」に設定します。自動モードでは火災信号や配管内の圧力低下を検知して自動的にポンプが起動します。手動モードは点検時やメ…
- Q19上級リターディングチャンバー・遅延装置・流水検知装置
スプリンクラー設備の流水検知装置(アラーム弁)に関する次の説明を読み、構成部品の名称として正しいものはどれか。 「流水検知装置の二次側に接続された小径の配管で、弁の作動から一定の遅延時間を設けた後に警報を発するために設けられている。配管の途中にオリフィスが設けられており、少量の漏水や圧力変動による誤報を防止する役割を持つ。」
答えと解説を先に見る
解説: 流水検知装置の二次側に設けられ、警報発信までの遅延時間を確保するための装置はリターディングチャンバー(遅延装置)です。リターディングチャンバーは配管内の一時的な圧力変動や微小な漏水による誤作動を防止する目的で設置されます。チャンバー内に水が一定量溜まるまでの時間(通常5~60秒程…
- Q20中級2号消火栓・保形ホース・リール式
屋内消火栓設備の設置状況について、次の説明を読み、不適切な点として正しいものはどれか。 「2号消火栓(広範囲型を除く)が設置された防火対象物において、消火栓箱の扉を開けて内部を確認した。ホースはリール式で保形ホースが使用されている。ノズルは棒状放水と噴霧放水の切替式である。消火栓開閉弁は回転式ハンドルが使用されている。」
答えと解説を先に見る
解説: 2号消火栓は一人で操作できることを前提としており、保形ホースをリール式で格納し、ノズルは棒状・噴霧の切替式が使用されます。開閉弁は回転式ハンドルでもレバー式でも問題ありません。したがって、説明された全ての構成は2号消火栓として適切です。なお、1号消火栓では平ホースを折り畳んで格納…
- Q21初級パイプレンチ・工具・配管工事
次の工具の説明を読み、該当する名称として正しいものはどれか。 「配管のねじ込み接続部を締め付けたり緩めたりするために使用する工具で、一般にチェーン式やストラップ式がある。管の外周を挟み込んで固定し、回転力を加えることで管を回すことができる。消防設備の配管工事や修繕の際に用いる。」
答えと解説を先に見る
解説: 配管のねじ込み部を回すために使用し、チェーン式やストラップ式の種類があるのはパイプレンチ(パイプ回し)です。パイプレンチは管の外周を掴んで回転させる専用工具で、配管工事において必須の工具です。モンキーレンチはボルトやナットを回す工具で、配管そのものを回す用途には適しません。パイプ…
- Q22中級逃がし弁・リリーフ弁・締切運転
次の加圧送水装置の構成部品の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「消火ポンプの締切運転時に、吐出された水が行き場を失って温度上昇することを防ぐために設けられている。ポンプの吐出圧力が設定値を超えると弁が開き、余剰水を水源側に戻す機能を持つ。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプの締切運転時に発生する過剰圧力を逃がし、水温上昇を防止するために設けられる弁は逃がし弁(リリーフ弁)です。締切運転とはポンプが回転しているが水の出口が塞がれた状態で、このときポンプのエネルギーが熱に変換されて水温が上昇し、ポンプが損傷するおそれがあります。逃がし弁は設定圧力…
- Q23上級乾式スプリンクラー・結露・凍結
スプリンクラー設備の点検時に発見された次の状態について、是正が必要な事項として最も重要なものはどれか。 「乾式スプリンクラー設備の点検を実施した。加速装置のエキゾースター(排気装置)が正常に作動することを確認した。乾式流水検知装置の一次側圧力は0.5MPa、二次側の空気圧は0.3MPaであった。制御弁は全開で、圧縮空気供給装置(コンプレッサー)は正常に作動していた。二次側配管の一部にわずかな結露による水滴の付着が確認された。」
答えと解説を先に見る
解説: 乾式スプリンクラー設備は、二次側配管内が水ではなく圧縮空気で充填されており、凍結のおそれがある場所に設置されます。二次側配管に結露による水滴が付着している場合、低温環境下で凍結してヘッドの開放や配管の通水を妨げるおそれがあるため、排水措置を講じることが最も重要な是正事項です。乾式…
- Q24初級差込式結合金具・町野式・消防ホース
屋内消火栓設備のホース接続部に使用される金具について、次の説明に該当するものはどれか。 「消防ホースとノズル、またはホースとホースを接続するための金具で、差し込んで90度回転させるだけで接続できる構造である。消防用ホースの結合金具として広く使用されており、迅速な接続と確実なロックが特徴である。」
答えと解説を先に見る
解説: 差し込んで90度回転させるだけで素早く接続できるのは差込式結合金具(町野式)です。町野式結合金具は日本の消防用ホースに標準的に使用されている金具で、緊急時に迅速かつ確実にホースを接続できる構造になっています。ねじ込み式結合金具はねじを回して締め付ける方式で接続に時間がかかります。…
- Q25中級圧力水槽方式・加圧送水装置・圧縮空気
次の加圧送水装置の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「加圧送水装置の一種で、ポンプを使用せず、あらかじめ水槽内に規定量の水と圧縮空気を封入しておき、その空気圧力により送水するものである。小規模な防火対象物や水源が限定される場所で使用される。」
答えと解説を先に見る
解説: 水と圧縮空気をあらかじめ封入し、空気圧力で送水する方式は圧力水槽方式です。圧力水槽方式はポンプが不要であり、電源喪失時でも送水可能という利点があります。ただし、蓄えられる水量に限りがあるため、大規模な建物には適しません。高架水槽方式は建物の最上部付近に水槽を設け、重力による位置エ…
- Q26上級性能試験・性能曲線・吐出量
消火ポンプの性能試験に関する次の説明を読み、試験方法として正しいものはどれか。 「消火ポンプの性能試験配管を使用して、ポンプの吐出量と吐出圧力の関係(性能曲線)が規定値を満たしているかを確認する試験を行いたい。」
答えと解説を先に見る
解説: 消火ポンプの性能試験は、性能試験配管に設けられた仕切弁の開度を段階的に変化させ、締切運転から定格流量まで、各開度における吐出圧力と流量を測定して行います。測定した結果をプロットすることで性能曲線が得られ、ポンプの定格点(定格流量における定格圧力)が規定値を満たしているかを確認でき…
- Q27初級ヒュージブルリンク・易融性金属・感熱体
次のスプリンクラーヘッドの感熱体の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「二つの金属片を低融点合金(はんだ)で接合した構造の感熱体で、所定の温度に達すると合金が溶融して金属片が分離し、ヘッドが開放される。ガラス球方式と並んでスプリンクラーヘッドに広く使用されている。」
答えと解説を先に見る
解説: 低融点合金(はんだ)で二つの金属片を接合し、温度上昇で合金が溶融して分離する感熱体はヒュージブルリンク(易融性金属片)です。ヒュージブルリンクはガラス球と並んでスプリンクラーヘッドの代表的な感熱方式です。ガラス球方式は、膨張性の液体が封入されたガラス球が熱で破裂する仕組みです。バ…
- Q28中級送水口・消防ポンプ自動車・双口型
次のスプリンクラー設備の構成機器の説明を読み、該当するものとして正しいものはどれか。 「スプリンクラー設備において、消防ポンプ自動車が建物の外部から配管系統に直接送水できるようにするために、建物の外壁面に設けられた接続口である。双口型が一般的で、65mm口径の結合金具が取り付けられている。」
答えと解説を先に見る
解説: 建物の外壁面に設けられ、消防ポンプ自動車から配管系統に送水するための接続口は送水口です。スプリンクラー設備の送水口は双口型が一般的で、消防ポンプ自動車のホースを直接接続できる65mm口径の結合金具が設けられています。加圧送水装置が故障した場合や、より高い圧力が必要な場合に消防隊が…
- Q29中級補助散水栓・放水圧力・0.25MPa
スプリンクラー設備の補助散水栓について、次の説明のうち正しいものはどれか。 「スプリンクラー設備が設置された防火対象物において、スプリンクラーヘッドだけでは防護しきれない部分を補うために設けられる補助散水栓の仕様を確認する。」
答えと解説を先に見る
解説: 補助散水栓はスプリンクラー設備の一部として設けられ、ヘッドで防護できない範囲をカバーする目的の設備です。補助散水栓のノズル先端における放水圧力は0.25MPa以上、放水量は60L/min以上が基準です。ホース長さは15m(2号消火栓と同等の仕様)で、一人で操作できる構造とされてい…
- Q30上級誤報・オートドリップ・リターディングチャンバー
次の故障状態に関する説明を読み、対応として最も適切なものはどれか。 「スプリンクラー設備の定期点検中に、流水検知装置(アラーム弁)が作動していないにもかかわらず、警報用の圧力スイッチが断続的に作動し、ベル(音響装置)が短く鳴ったり止まったりを繰り返す現象が発生した。末端試験弁は閉じており、スプリンクラーヘッドの開放もない。」
答えと解説を先に見る
解説: 流水検知装置が作動していないにもかかわらず圧力スイッチが断続的に作動する場合、リターディングチャンバーの排水機能に異常がある可能性が高いと考えられます。オートドリップ(自動排水弁)が詰まったり劣化したりすると、チャンバー内に少量の水が排出されずに溜まり、圧力スイッチを誤動作させま…
- Q31初級白管・亜鉛めっき・炭素鋼鋼管
次の配管に関する説明を読み、配管材料として該当するものはどれか。 「消火設備の配管に使用される金属管で、外面に亜鉛めっきを施したものである。耐食性に優れ、屋内消火栓設備やスプリンクラー設備の配管として広く使用されている。JIS規格では白管(白ガス管)とも呼ばれる。」
答えと解説を先に見る
解説: 外面に亜鉛めっきを施し、白管とも呼ばれる配管材料は配管用炭素鋼鋼管(白管・亜鉛めっき鋼管)です。亜鉛めっきにより耐食性が向上しており、消防用設備の配管として最も一般的に使用されています。白管(めっき管)と黒管(めっきなし)があり、消火設備では白管が標準です。銅管は給湯配管等に使用…
- Q32中級送水口・障害物・消防活動
次の設置状況の説明を読み、不適切な点として正しいものはどれか。 「スプリンクラー設備の送水口を点検した。送水口は建物の1階外壁面に設置されており、地上からの高さは約0.8mである。送水口の付近には「送水口」と明示された標識があり、65mm口径の双口型結合金具が取り付けられている。ただし、送水口の直前に大型のプランター(植木鉢)が常設されており、ホースの接続作業にやや支障がある状態であった。」
答えと解説を先に見る
解説: 送水口は消防ポンプ自動車からの送水を受けるための重要な接続口であり、その前面には消防隊がホースを接続する際に支障となる障害物があってはなりません。プランターが常設されている状態は、緊急時に迅速なホース接続ができなくなるおそれがあり、不適切です。送水口の地上からの高さ0.5m以上1…
- Q33初級呼水槽・呼び水・エアバインディング
加圧送水装置の構成部品について、次の説明に該当するものはどれか。 「消火ポンプの運転に先立ち、ポンプケーシング内を水で満たしておくために設けられる水槽である。ポンプケーシング内に空気が入った状態で起動すると揚水できない(エアバインディング)ため、常にポンプ内を充水状態に維持する目的で使用される。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプケーシング内を常に充水状態に保つための水槽は呼水槽(呼び水タンク)です。渦巻ポンプは自吸能力がないため、ケーシング内に空気が入った状態では揚水できません(エアバインディング)。呼水槽はポンプよりも高い位置に設置され、重力によりポンプ内を常に水で満たします。消火水槽は消火用水…
- Q34上級チャタリング・漏水・自動起動
次の故障状態に関する説明を読み、最も考えられる原因はどれか。 「屋内消火栓設備の消火ポンプが、火災でもないのに頻繁に自動起動と自動停止を繰り返している(ポンプのチャタリング現象)。ポンプ起動後しばらくすると配管内の圧力が上昇して停止し、その後再び圧力が低下して起動することを短い間隔で繰り返す。」
答えと解説を先に見る
解説: ポンプのチャタリング(自動起動と自動停止の短い周期での繰り返し)は、配管系統のどこかに少量の漏水がある場合に典型的に発生する現象です。漏水によって配管内の圧力が徐々に低下し、圧力スイッチの起動設定値まで下がるとポンプが起動します。ポンプが起動すると圧力が上昇して停止設定値に達し停…
- Q35中級フラッシュ型・コンシールド型・美観
スプリンクラーヘッドの設置に関する次の説明を読み、ヘッドの種類として最も適切なものはどれか。 「天井面に取り付けられるが、ヘッド本体が天井面から突出せず、天井面と同一面か、わずかに天井面内に収まるように取り付けられるタイプのスプリンクラーヘッドである。天井面の美観を損なわないため、ホテルの客室や高級オフィスビルのロビーなどで採用される。」
答えと解説を先に見る
解説: 天井面から突出せず、天井面と同一面またはやや埋め込まれた状態で設置されるのはフラッシュ型ヘッドです。コンシールド型はフラッシュ型の一種で、感熱カバープレートで覆われており、火災時にカバーが脱落してヘッドが露出し作動する構造です。これらは美観を重視する場所(ホテル客室、高級オフィス…
- Q36初級制御弁・止水・分岐配管
次の説明に該当する消火設備の構成部品はどれか。 「スプリンクラー設備の配管系統において、各階の分岐配管の起点に設けられる弁である。点検・整備時に特定の階の配管系統だけを止水して作業ができるようにするためのもので、常時は全開の状態で使用される。」
答えと解説を先に見る
解説: 各階の分岐配管の起点に設けられ、特定の階の配管系統を止水するための弁は制御弁です。制御弁は常時全開で使用され、点検や修繕時に対象階の配管のみを止水する目的で設けられています。制御弁が閉止されたままだとその階のスプリンクラー設備が機能しなくなるため、開閉状態の管理が重要です。末端試…
- Q37上級予作動式・火災感知器・二段階
予作動式スプリンクラー設備について、次の説明を読み、この方式の特徴として正しいものはどれか。 「あるコンピュータサーバールームにスプリンクラー設備を設置することになった。水損の被害を最小限にする必要があるため、ヘッドの誤作動による不用意な放水を防止できる方式が求められている。」
答えと解説を先に見る
解説: 予作動式スプリンクラー設備は、火災感知器が作動して予作動弁が開放された後、さらにスプリンクラーヘッドが熱で開放されて初めて放水が行われる二段階の安全機構を持つ方式です。火災感知器の作動だけ、またはヘッドの開放だけでは放水されないため、ヘッドの物理的な破損や誤動作による不用意な放水…
- Q38中級加熱試験器・作動試験・感熱体
スプリンクラー設備の点検に使用する器具について、次の説明に該当するものはどれか。 「スプリンクラーヘッドの作動試験に使用する器具で、ヘッドの感熱体部分に局所的に熱風を当てることで、ヘッドが所定の温度で正常に作動するかを確認する。電気式のヒーターと送風機を組み合わせた構造をしている。」
答えと解説を先に見る
解説: スプリンクラーヘッドに熱風を当てて作動試験を行うための器具はヘッド加熱試験器(加熱試験装置)です。この器具は電気式ヒーターと送風機を組み合わせた構造で、ヘッドの感熱体付近に一定温度の熱風を吹き付けます。ヘッドが所定の温度で正常に作動するか(ガラス球が破裂するか、またはヒュージブル…
- Q39上級キャビテーション・吸込抵抗・異常振動
次の消火ポンプの異常に関する説明を読み、最も適切な対処方法はどれか。 「消火ポンプの試運転時に、ポンプ本体から異常な振動と「キャビテーション」と思われる金属的な騒音が発生した。吸込側の連成計はやや大きな負圧を示しており、吐出圧力は定格値を下回っている。」
答えと解説を先に見る
解説: キャビテーションはポンプの吸込側の圧力が液体の飽和蒸気圧以下に低下した際に気泡が発生し、これが崩壊する際の衝撃で金属的な騒音と振動が生じる現象です。吸込側の連成計が大きな負圧を示していることから、吸込抵抗が過大であることが原因と考えられます。対処としては、吸込管の詰まり除去、スト…
- Q40中級1号消火栓・2号消火栓・ホースリール
屋内消火栓設備の1号消火栓と2号消火栓の外観上の相違について、次の説明のうち正しいものはどれか。 「屋内消火栓箱を開けて、格納されている機器の外観から1号消火栓と2号消火栓を判別する。」
答えと解説を先に見る
解説: 2号消火栓はホースリール(巻取機構)を備え、保形ホースをリール式で格納しており、一人で操作できる構造が特徴です。一方、1号消火栓は通常、平ホースを折り畳んで格納しており、ホースリールは設けられていません。この格納方式の違いが外観上の最も明確な判別点です。1号消火栓のノズル口径は1…
消防設備士 乙種第1類の他のカテゴリ
実技(鑑別) — よくある質問
この科目の問題数・学習順序・出題比率・合格ラインの目安をまとめました
- 消防設備士 乙種第1類の実技(鑑別)は何問用意されていますか?
- ぴよパスでは消防設備士 乙種第1類の実技(鑑別)に全40問のオリジナル練習問題を用意しています。全問解説付きで、難易度 (beginner / intermediate / advanced) バッジも付いているので、まず beginner → intermediate → advanced の順で進めると効率的です。160問ある消防設備士 乙種第1類全体のうち実技(鑑別)は約25%を占める重要科目です。
- 実技(鑑別)はどんな順序で学習するのがおすすめですか?
- 実技(鑑別)は問題 ID 順 (Q1 → 最終問題) で解くと論点が段階的に積み上がるように設計されています。まず全問を 1 周してどの論点が曖昧かを洗い出し、2 周目以降は解説を熟読しながら苦手論点を潰す流れが最短ルートです。消防設備士 乙種第1類は合計4科目 (実技(鑑別) / 消防関係法令・基礎的知識(機械・電気)・構造・機能及び工事・整備) の構成なので、実技(鑑別)単独で完結させず他科目と行き来しながら知識を関連付けると定着しやすくなります。
- 消防設備士 乙種第1類全体で実技(鑑別)の出題比率はどのくらいですか?
- 実技(鑑別)は消防設備士 乙種第1類の4科目のうちの1科目で、ぴよパスでの実技(鑑別)の問題数は40問 / 全160問 ≈ 25%です。本試験の出題比率もほぼこの割合に準拠しており、実技(鑑別)を捨て科目にすると合格ラインを大きく下回るリスクがあります。合格率約31.0%の試験ですが、科目別に最低ラインを確保する学習戦略が結果として最短ルートになります。
- 実技(鑑別)で合格ラインを割らないためのコツはありますか?
- 消防設備士 乙種第1類は科目別に足切りラインが設定されている試験が多く、実技(鑑別)で極端に落とすと他科目が満点でも不合格になる仕組みです。試験時間1時間45分の中で、ぴよパスの実技(鑑別)練習問題を最低 2 周し、間違えた問題だけを復習モードで反復することで「最低ライン確保」→「得点源化」の 2 段階で仕上げるのが定石です。本番直前には模擬試験モードで他科目と合わせて通し演習し、本番の時間配分を体で覚えることをおすすめします。
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