商業簿記・仕訳
全20問
この科目の学習ポイントを読む
商業簿記・仕訳は日商簿記2級を構成する5科目のうちの1科目で、ぴよパスのオリジナル予想問題は全20問 (試験全体の約27%相当) を収録しています。本試験は合格率約20〜30%・試験時間1時間30分・受験料5,500円の試験で、商業簿記・仕訳は合格判定にも直結する重要科目です。主な出題テーマは電子記録債権・売掛金・でんさい・その他有価証券などです。難易度バッジ (初級・中級・上級) で各問題の習熟度を可視化しているため、まず初級から段階的に解き進めると日商簿記2級受験者が陥りがちな「典型論点の取りこぼし」を防げます。
各問題に正解の根拠と用語の説明を付し、「なぜその答えになるか」を理解する学習ができるよう設計しています。学習の流れは Q1 から順に解いて間違えた問題の解説を熟読、その後他科目 (商業簿記・個別論点・決算・財務諸表・工業簿記) との行き来で論点を立体的に押さえる、最後に模擬試験モード (本番と同じ科目配分・問題数・制限時間を再現) で総合実力を測る、の 3 段構成が最短ルートです。誤答した論点は復習モードで反復することで、本試験で問われる「科目別最低ライン + 総合得点」の二段クリアを安定して達成できます。
- Q1中級電子記録債権・売掛金・発生記録
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 得意先に対する売掛金300,000円について、取引銀行を通じて電子記録債権の発生記録の請求を行い、記録が行われた。
答えと解説を先に見る
解説: 売掛金について電子記録債権の発生記録が行われると、売上代金を電子的に受け取る権利(資産)が確定します。よって借方に資産の増加として「電子記録債権」300,000円を計上し、もとの「売掛金」300,000円を貸方で消し込みます。したがって「(借) 電子記録債権 / (貸) 売掛金」…
- Q2中級手形の更改・手形の書換え・支払手形
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 かねて振り出していた約束手形500,000円について支払期日の延期を申し入れて相手方の承諾を得、旧手形と引き換えに、支払延期にともなう利息10,000円を含めた新しい約束手形を振り出した。
答えと解説を先に見る
解説: 手形の更改(書換え)では、旧手形の債務を消し、新手形の債務を新たに計上します。当社は振出人(支払人)なので、旧手形分の「支払手形」500,000円を借方で減少させ、利息10,000円を含んだ新手形額面510,000円を貸方に「支払手形」として計上します。延期にともなう利息は費用な…
- Q3中級売買目的有価証券・有価証券売却益・未収入金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 売買目的で1株あたり600円で1,000株取得していたA社株式のうち400株を、1株あたり680円で売却し、代金は月末に受け取ることとした。
答えと解説を先に見る
解説: 売却した400株の帳簿価額は600円×400株=240,000円、売却価額は680円×400株=272,000円です。売却価額が帳簿価額を32,000円上回るため「有価証券売却益」32,000円が生じます。代金は月末受取りで、有価証券の売却は営業取引ではないため債権は「未収入金」…
- Q4上級その他有価証券・全部純資産直入法・税効果会計
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり、その他有価証券として保有するB社株式(取得原価800,000円)を時価900,000円に評価替えする。全部純資産直入法により処理し、法定実効税率30%として税効果会計を適用する。
答えと解説を先に見る
解説: 評価差額は時価900,000円-取得原価800,000円=100,000円の評価益(含み益)です。全部純資産直入法では評価差額を損益に計上せず純資産に直接計上します。税効果を適用すると、含み益に対応する将来加算一時差異として繰延税金負債100,000円×30%=30,000円を計…
- Q5中級割賦購入・備品・前払利息
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 備品を割賦契約で購入した。現金正価は500,000円、割賦代金の支払総額は540,000円(利息相当額40,000円を含む)で、代金は月末ごとの分割払いとする。利息相当額は前払利息として資産計上する方法による。
答えと解説を先に見る
解説: 割賦購入では、固定資産の取得原価は現金正価の500,000円とし、利息相当額40,000円は取得原価に含めません。本問は利息相当額を前払利息として資産計上する方法によるため、取得時に「前払利息」40,000円を借方に計上し、支払総額540,000円を「未払金」として貸方に計上しま…
- Q6上級固定資産の買換え・減価償却累計額・固定資産売却損
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 旧車両(取得原価800,000円、減価償却累計額600,000円、間接法で記帳)を下取りに出し、新車両1,000,000円を購入した。旧車両の下取価額は150,000円であり、新車両の購入価額との差額850,000円は現金で支払った。
答えと解説を先に見る
解説: 旧車両の帳簿価額は取得原価800,000円-減価償却累計額600,000円=200,000円です。下取価額150,000円で処分するため、200,000円-150,000円=50,000円の「固定資産売却損」が生じます。間接法なので旧車両の取得原価800,000円と累計額600,…
- Q7初級研究開発費・測定機器・費用処理
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 新製品の研究開発のために、研究員の給料800,000円と、研究開発のためだけに使用する測定機器600,000円を購入し、代金はいずれも当座預金から支払った。
答えと解説を先に見る
解説: 研究開発に要した費用は、その支出時に「研究開発費」として費用処理します。研究開発のためだけに使用する機器は、他の目的に転用できないため取得時に全額を研究開発費に含めます。よって給料800,000円と測定機器600,000円の合計1,400,000円を「研究開発費」として計上します…
- Q8初級消費税・税抜方式・仮受消費税
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり、税抜方式で処理している消費税の納付額を確定する。当期の仮受消費税は480,000円、仮払消費税は350,000円であった。
答えと解説を先に見る
解説: 税抜方式では、売上時に預かった消費税を「仮受消費税」、仕入時に支払った消費税を「仮払消費税」として処理しています。決算では両者を相殺し、差額を納付額とします。仮受消費税480,000円-仮払消費税350,000円=130,000円が納付すべき額であり、未払いなので「未払消費税」と…
- Q9中級サービス業会計・役務収益・役務原価
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 旅行業を営む当社は、企画したツアーを催行してその対価500,000円を現金で受け取り役務収益を計上した。あわせて、このツアーのために支出し仕掛品として計上していた諸費用350,000円を役務原価に振り替えた。
答えと解説を先に見る
解説: サービス業では、役務(サービス)の提供が完了したときに対価を「役務収益」として計上します。よって現金500,000円の受取りに対し貸方に「役務収益」500,000円を計上します。また、その役務のために先に支出して「仕掛品」に集計していた原価350,000円を、収益に対応させて「役…
- Q10上級剰余金の配当・繰越利益剰余金・利益準備金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 株主総会において、繰越利益剰余金を財源として株主への配当金2,000,000円の支払いと、それにともなう利益準備金200,000円の積立てを決議した。なお、配当金は後日支払う。
答えと解説を先に見る
解説: 株主総会で配当が決議されると、配当財源である「繰越利益剰余金」を減少させます。配当金は後日支払うため「未払配当金」2,000,000円を貸方に計上し、あわせて会社法の規定により積み立てる「利益準備金」200,000円も貸方に計上します。繰越利益剰余金の減少額はこれらの合計2,20…
- Q11中級電子記録債権・でんさい・売掛金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 得意先に対する売掛金300,000円について、取引銀行を通じて電子記録債権の発生記録の請求を行い、記録が行われた(当社は債権者側)。
答えと解説を先に見る
解説: 債権者側で電子記録債権の発生記録が行われると、従来の売掛金が電子記録債権という別の資産に振り替わります。したがって借方に資産の増加として「電子記録債権」300,000円、貸方に資産の減少として「売掛金」300,000円を計上する「(借) 電子記録債権 / (貸) 売掛金」が正解で…
- Q12上級その他有価証券・全部純資産直入法・その他有価証券評価差額金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり、その他有価証券として保有する株式(取得原価800,000円、当期末の時価950,000円)を全部純資産直入法により評価替えした。なお、税効果会計は適用しない。
答えと解説を先に見る
解説: 評価差額は時価950,000円−取得原価800,000円=150,000円の評価益です。その他有価証券は全部純資産直入法により、評価差額を損益計算書に計上せず、純資産の部の「その他有価証券評価差額金」で処理します。時価が取得原価を上回るため、借方に資産の増加として「その他有価証券…
- Q13上級固定資産の買換え・下取り・減価償却累計額
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 期首に、これまで使用してきた車両(取得原価1,500,000円、減価償却累計額900,000円、間接法で記帳)を下取りに出し、新車両2,000,000円を購入した。旧車両の下取価額は500,000円であり、新車両の購入価額との差額1,500,000円は現金で支払った。
答えと解説を先に見る
解説: 旧車両の帳簿価額は取得原価1,500,000円−減価償却累計額900,000円=600,000円です。これを下取価額500,000円で手放すため、差額の600,000円−500,000円=100,000円が「固定資産売却損」となります。間接法では旧車両を取得原価1,500,000…
- Q14上級圧縮記帳・国庫補助金・直接減額方式
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 機械装置の取得に対して交付を受けた国庫補助金400,000円について、直接減額方式(直接控除方式)により圧縮記帳を行った。
答えと解説を先に見る
解説: 直接減額方式による圧縮記帳では、補助金相当額だけ固定資産の取得原価を直接減額し、同額を「固定資産圧縮損」として費用計上します。したがって借方に費用の発生として「固定資産圧縮損」400,000円、貸方に資産の減少として「機械装置」400,000円を計上する仕訳が正解です。「(借) …
- Q15中級ファイナンスリース・利子抜き法・リース資産
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当期首に、備品をファイナンス・リース取引により調達した。見積現金購入価額は450,000円、リース料総額は500,000円(年額100,000円×5年)である。利子抜き法(利息相当額を控除する方法)によりリース取引開始時の仕訳を行う。
答えと解説を先に見る
解説: 利子抜き法では、リース料総額に含まれる利息相当額を控除し、見積現金購入価額でリース資産およびリース債務を計上します。本問の見積現金購入価額は450,000円なので、借方に「リース資産」450,000円、貸方に「リース債務」450,000円を計上する仕訳が正解です。「(借) リース…
- Q16中級サービス業会計・役務収益・役務原価
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社(サービス業)は、提供していた役務が完了したため、対価120,000円を現金で受け取り役務収益を計上した。同時に、この役務に対応する費用として、仕掛品に計上していた80,000円を役務原価に振り替えた。
答えと解説を先に見る
解説: サービス業では、役務の提供が完了した時点で対価を「役務収益」として計上し、これに対応してあらかじめ仕掛品に集計しておいた費用を「役務原価」に振り替えます。したがって借方に現金120,000円と役務原価80,000円、貸方に役務収益120,000円と仕掛品80,000円を計上する仕…
- Q17中級株式の発行・設立・資本準備金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 会社の設立にあたり、株式200株を1株あたり5,000円で発行し、全株式の払込金額が当座預金に払い込まれた。払込金額のうち、会社法で認められる最低額を資本金とし、残額を資本準備金とした。
答えと解説を先に見る
解説: 払込金額の総額は200株×5,000円=1,000,000円です。会社法では払込金額の2分の1までを資本金としないことができ、資本金としない額は「資本準備金」とします。最低額を資本金とする指示なので、資本金は1,000,000円×1/2=500,000円、残り500,000円を資…
- Q18中級剰余金の配当・利益準備金・未払配当金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 株主総会において、繰越利益剰余金を財源として株主への配当800,000円を決議した。あわせて、会社法の規定に基づき利益準備金80,000円を積み立てた。なお、配当金は未払いである。
答えと解説を先に見る
解説: 株主総会で配当が決議されると、配当の財源である「繰越利益剰余金」を減らし、まだ支払っていない配当額を負債の「未払配当金」として計上します。さらに会社法により積み立てる利益準備金も繰越利益剰余金から振り替えます。したがって借方に「繰越利益剰余金」800,000円+80,000円=8…
- Q19初級消費税・税抜方式・仮払消費税
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 商品200,000円(税抜)を仕入れ、消費税20,000円(税率10%)とともに代金は掛けとした。消費税は税抜方式(税抜経理)により処理する。
答えと解説を先に見る
解説: 税抜方式では、支払った消費税を仕入原価に含めず「仮払消費税」として区分して計上します。仕入本体は税抜の200,000円を「仕入」に、消費税20,000円を「仮払消費税」に計上し、代金は掛けなので合計220,000円を「買掛金」とします。したがって借方に「仕入」200,000円・「…
- Q20初級研究開発費・実験用機械・費用処理
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 研究開発部門で、研究開発目的にのみ使用する実験用機械600,000円を購入し代金は小切手を振り出して支払った。あわせて、研究開発に従事する研究員の当月給料300,000円を現金で支払った。いずれも研究開発費として処理する。
答えと解説を先に見る
解説: 研究開発目的にのみ使用する機械の取得原価や、研究開発に従事する人件費は、資産計上せずすべて「研究開発費」として発生時に費用処理します。実験用機械600,000円と研究員給料300,000円の合計900,000円を借方に「研究開発費」として計上し、貸方は機械代金を小切手(当座預金)…
商業簿記・仕訳の出題傾向 — 収録全20問の分析
ぴよパスに収録している日商簿記2級「商業簿記・仕訳」のオリジナル練習問題 全20問を集計した、実データに基づく傾向まとめです
難易度の構成
初級4問・中級10問・上級6問の全20問構成です。
頻出テーマ (出題数の多い順)
- 電子記録債権2問
- 売掛金2問
- でんさい2問
- その他有価証券2問
- 全部純資産直入法2問
日商簿記2級の他のカテゴリ
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書籍で学んだ知識は、24 時間後に約 70% 忘れます(エビングハウス忘却曲線)。
上の練習問題で間違えた論点を確認しながら読むと、定着率が高まります。「読んだだけ」より「解いて間違えて復習した」方が記憶に残りやすいことは、学習科学で繰り返し示されています (テスト効果)。
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商業簿記・仕訳 — よくある質問
この科目の問題数・学習順序・出題比率・合格ラインの目安をまとめました
- 日商簿記2級の商業簿記・仕訳は何問用意されていますか?
- ぴよパスでは日商簿記2級の商業簿記・仕訳に全20問のオリジナル練習問題を用意しています。全問解説付きで、難易度 (beginner / intermediate / advanced) バッジも付いているので、まず beginner → intermediate → advanced の順で進めると効率的です。75問ある日商簿記2級全体のうち商業簿記・仕訳は約27%を占める重要科目です。
- 商業簿記・仕訳はどんな順序で学習するのがおすすめですか?
- 商業簿記・仕訳は問題 ID 順 (Q1 → 最終問題) で解くと論点が段階的に積み上がるように設計されています。まず全問を 1 周してどの論点が曖昧かを洗い出し、2 周目以降は解説を熟読しながら苦手論点を潰す流れが最短ルートです。日商簿記2級は合計5科目 (商業簿記・仕訳 / 商業簿記・個別論点・決算・財務諸表・工業簿記・原価計算・CVP) の構成なので、商業簿記・仕訳単独で完結させず他科目と行き来しながら知識を関連付けると定着しやすくなります。
- 日商簿記2級全体で商業簿記・仕訳の出題比率はどのくらいですか?
- 商業簿記・仕訳は日商簿記2級の5科目のうちの1科目で、ぴよパスでの商業簿記・仕訳の問題数は20問 / 全75問 ≈ 27%です。本試験の出題比率もほぼこの割合に準拠しており、商業簿記・仕訳を捨て科目にすると合格ラインを大きく下回るリスクがあります。合格率約20〜30%の試験ですが、科目別に最低ラインを確保する学習戦略が結果として最短ルートになります。
- 商業簿記・仕訳で合格ラインを割らないためのコツはありますか?
- 日商簿記2級は科目別に足切りラインが設定されている試験が多く、商業簿記・仕訳で極端に落とすと他科目が満点でも不合格になる仕組みです。試験時間1時間30分の中で、ぴよパスの商業簿記・仕訳練習問題を最低 2 周し、間違えた問題だけを復習モードで反復することで「最低ライン確保」→「得点源化」の 2 段階で仕上げるのが定石です。本番直前には模擬試験モードで他科目と合わせて通し演習し、本番の時間配分を体で覚えることをおすすめします。


