商業簿記・個別論点
全16問
この科目の学習ポイントを読む
商業簿記・個別論点は日商簿記2級を構成する5科目のうちの1科目で、ぴよパスのオリジナル予想問題は全16問 (試験全体の約21%相当) を収録しています。本試験は合格率約20〜30%・試験時間1時間30分・受験料5,500円の試験で、商業簿記・個別論点は合格判定にも直結する重要科目です。主な出題テーマは剰余金の配当・売上原価対立法・商品・連結会計などです。難易度バッジ (初級・中級・上級) で各問題の習熟度を可視化しているため、まず初級から段階的に解き進めると日商簿記2級受験者が陥りがちな「典型論点の取りこぼし」を防げます。
各問題に正解の根拠と用語の説明を付し、「なぜその答えになるか」を理解する学習ができるよう設計しています。学習の流れは Q1 から順に解いて間違えた問題の解説を熟読、その後他科目 (商業簿記・仕訳・決算・財務諸表・工業簿記) との行き来で論点を立体的に押さえる、最後に模擬試験モード (本番と同じ科目配分・問題数・制限時間を再現) で総合実力を測る、の 3 段構成が最短ルートです。誤答した論点は復習モードで反復することで、本試験で問われる「科目別最低ライン + 総合得点」の二段クリアを安定して達成できます。
- Q1中級利益準備金・剰余金の配当・繰越利益剰余金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 株主総会において、繰越利益剰余金を財源として株主への配当金2,000,000円を決議した。あわせて会社法の定めに従い利益準備金を積み立てる。なお、当社の資本金は40,000,000円、資本準備金は6,000,000円、利益準備金は3,000,000円である。
答えと解説を先に見る
解説: 利益剰余金を財源とする配当では、会社法により配当金の10分の1を利益準備金として積み立てます。積立額は「配当金×1/10」と「資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)」のいずれか小さい方です。配当金×1/10=2,000,000×1/10=200,000円、資本金×1/4=40…
- Q2中級その他資本剰余金・資本準備金・剰余金の配当
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 株主総会において、その他資本剰余金を財源として株主への配当金1,500,000円を決議した。あわせて会社法の定めに従い準備金を積み立てる。なお、当社の資本金は20,000,000円、資本準備金は3,000,000円、利益準備金は800,000円である。
答えと解説を先に見る
解説: その他資本剰余金(資本剰余金)を財源とする配当では、積み立てる準備金は「資本準備金」です。積立額は配当金×1/10=1,500,000×1/10=150,000円と、資本金×1/4-(資本準備金+利益準備金)=20,000,000×1/4-(3,000,000+800,000)=…
- Q3中級銀行勘定調整表・両者区分調整法・未渡小切手
決算日における当座預金の帳簿残高は500,000円、銀行残高証明書の残高は730,000円であった。両者の差異を調査したところ次の事実が判明した。両者区分調整法により調整した後の正しい当座預金残高はいくらか。 ① 決算日に現金80,000円を預け入れたが、銀行では翌日入金として処理されていた(時間外預入)。 ② 仕入先へ振り出した小切手100,000円が、決算日現在まだ銀行に呈示されていなかった(未取付)。 ③ 得意先から売掛金150,000円の振込みがあったが、当社に未通知であった。 ④ 買掛金支払いのために作成した小切手60,000円が、決算日現在まだ相手に渡されていなかった(未渡し)。
答えと解説を先に見る
解説: 両者区分調整法では、企業側の帳簿残高と銀行残高証明書の残高を別々に調整し、両者を一致させます。企業側は当社の記帳漏れ・誤りを修正します。③未通知の入金は当社が未記帳なので加算(+150,000)、④未渡小切手は支払処理を取り消して当座を戻すため加算(+60,000)。よって企業側…
- Q4初級売上原価対立法・売上原価・商品
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社は商品売買の記帳を「販売のつど売上原価対立法」で行っている。原価200,000円の商品を300,000円で販売し、代金は掛けとした。
答えと解説を先に見る
解説: 売上原価対立法(売上原価対立法・販売のつど法)では、販売のたびに2つの仕訳を行います。まず売価で売上を計上し「(借)売掛金300,000/(貸)売上300,000」、次に販売した商品の原価分を商品勘定から売上原価勘定へ振り替えて「(借)売上原価200,000/(貸)商品200,0…
- Q5初級売上原価対立法・返品・売上戻り
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 当社は商品売買の記帳を「販売のつど売上原価対立法」で行っている。さきに掛けで販売した商品(売価50,000円、原価32,000円)の一部が品違いのため返品された。
答えと解説を先に見る
解説: 売上原価対立法における返品は、販売時に行った2つの仕訳を取り消します。売上を取り消して「(借)売上50,000/(貸)売掛金50,000」、原価の振替を戻して「(借)商品32,000/(貸)売上原価32,000」とします。両方を行う選択肢1が正解です。選択肢2は販売時の仕訳そのま…
- Q6中級売買目的有価証券・端数利息・有価証券利息
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 ×2年8月20日、売買目的で額面総額5,000,000円の社債を額面100円につき98.50円で買い入れ、代金は端数利息とともに小切手を振り出して支払った。この社債の利率は年3.65%、利払日は3月末と9月末の年2回である。直前の利払日は×2年3月31日であり、端数利息はその翌日から売買日当日までを日割(1年365日)で計算する。なお約定日基準により処理する。
答えと解説を先に見る
解説: 取得原価は額面総額×単価/100=5,000,000×98.50/100=4,925,000円です。端数利息は前回利払日の翌日(×2年4月1日)から売買日(8月20日)までの日数で計算します。日数は4月30日+5月31日+6月30日+7月31日+8月20日=142日。端数利息=5…
- Q7中級200%定率法・減価償却・定率法
×1年4月1日に取得した備品(取得原価3,000,000円)について、200%定率法により減価償却を行っている。耐用年数は8年、決算日は3月31日(会計期間1年)、記帳方法は間接法である。改定償却率・保証率による調整は考慮しないものとして、×2年度(取得後2年目:×2年4月1日〜×3年3月31日)の減価償却費として正しい金額はどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 200%定率法の償却率は、定額法の償却率(1/耐用年数)を200%(2倍)した値です。耐用年数8年なので償却率=1/8×200%=0.25です。1年目(×1年度)の減価償却費=3,000,000×0.25=750,000円、期末帳簿価額=3,000,000-750,000=2,2…
- Q8上級税効果会計・将来減算一時差異・繰延税金資産
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり、売掛金に対して貸倒引当金を200,000円繰り入れたが、そのうち80,000円は税法上の繰入限度額を超過しており当期の損金に算入されない。この将来減算一時差異について税効果会計を適用する。法定実効税率は30%である。ここでは税効果に関する仕訳のみを答えること。
答えと解説を先に見る
解説: 貸倒引当金の繰入限度超過額は、会計上は費用でも税務上は当期の損金にならず、将来解消したときに課税所得を減らす「将来減算一時差異」です。この差異には繰延税金資産を計上します。繰延税金資産=一時差異80,000×実効税率30%=24,000円で、相手勘定は「法人税等調整額」です。よっ…
- Q9上級連結会計・資本連結・のれん
P社は×1年3月31日にS社の発行済株式の70%を1,800,000円で取得し、支配を獲得した。同日のS社の純資産は、資本金1,500,000円、資本剰余金300,000円、利益剰余金400,000円であった。S社の諸資産・諸負債の簿価は時価と一致している。支配獲得日の連結修正仕訳(投資と資本の相殺消去)において計上される「のれん」の金額として正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 支配獲得日のS社純資産は資本金1,500,000+資本剰余金300,000+利益剰余金400,000=2,200,000円です。このうちP社持分は70%なので2,200,000×70%=1,540,000円、非支配株主持分は2,200,000×30%=660,000円です。のれん…
- Q10上級連結会計・成果連結・未実現利益
次の連結修正仕訳として正しいものはどれか。 P社はS社の発行済株式の80%を保有し、S社を支配している。当期において、P社はS社に対し、仕入原価に25%の利益を加算した価格で商品を販売している。当期末にS社が保有する期末商品のうち、P社から仕入れた分は500,000円(P社の販売価格ベース)であった。連結財務諸表の作成にあたり、この期末商品に含まれる未実現利益を消去する仕訳を答えること。
答えと解説を先に見る
解説: 原価に25%の利益を加算しているので、販売価格=原価×1.25です。販売価格に対する利益率は0.25/1.25=20%。期末商品500,000円(販売価格ベース)に含まれる未実現利益=500,000×0.25/1.25=100,000円です。連結上は過大に計上された商品と、S社の…
- Q11中級剰余金の配当・利益準備金・繰越利益剰余金
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 株主総会において、繰越利益剰余金を財源として株主への配当金2,000,000円を支払うことを決議し、あわせて会社法の規定に従って利益準備金を積み立てた。なお、決議直前の資本金は40,000,000円、資本準備金は6,000,000円、利益準備金は3,500,000円である。
答えと解説を先に見る
解説: 会社法上、剰余金の配当を行う場合は、準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、配当額の10分の1を準備金として積み立てる必要があります。積立額は「配当額×1/10」と「資本金×1/4−(資本準備金+利益準備金)」のいずれか小さい方です。配当額×1/10=2,000,000×1…
- Q12中級銀行勘定調整表・両者区分調整法・未渡小切手
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり銀行勘定調整表を両者区分調整法で作成したところ、買掛金の支払いのために作成し当座預金の減少として記帳済みの小切手150,000円が、相手先に未渡しのまま金庫に保管されていることが判明した。この事実にもとづく当社の修正仕訳を示しなさい。
答えと解説を先に見る
解説: 未渡小切手とは、作成時に当座預金を減額して記帳したものの、まだ相手先に渡していない小切手です。実際には当座預金は減っていないため、当社側で当座預金を元に戻す修正が必要です。この小切手は買掛金の支払いのために作成したものなので、当座預金を減らす仕訳を取り消して負債である買掛金を復活…
- Q13初級売上原価対立法・販売のつど・売上原価
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 商品(原価180,000円、売価250,000円)を販売し、代金は掛けとした。当社は販売のつど売上原価を計上する方法(売上原価対立法)を採用している。
答えと解説を先に見る
解説: 売上原価対立法では、商品を仕入れたときに資産の「商品」勘定で処理し、販売のつど①売上の計上と②売上原価の計上という2つの仕訳を行います。①代金は掛けなので借方に売掛金250,000円、貸方に売上250,000円(売価)を計上します。②同時に、販売した商品の原価を商品勘定から売上原…
- Q14上級売買目的有価証券・端数利息・有価証券利息
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 ×年9月20日、売買目的で額面総額5,000,000円の社債を額面100円につき98.50円で購入し、端数利息とともに小切手を振り出して支払った。この社債の利率は年3.65%、利払日は3月末と9月末の年2回である。端数利息は前回の利払日の翌日(4月1日)から売買日当日(9月20日)までの173日分を、1年を365日として日割計算する。
答えと解説を先に見る
解説: 社債の取得原価は額面金額に単価を掛けて計算します。5,000,000円×98.50円÷100円=4,925,000円です。端数利息は、前回の利払日の翌日(4月1日)から売買日当日までの経過利息を、買主が売主に立替払いする金額で、5,000,000円×年3.65%×173日÷365…
- Q15中級税効果会計・将来減算一時差異・繰延税金資産
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 決算にあたり売掛金に対して貸倒引当金200,000円を繰り入れたが、そのうち80,000円は税法上、損金として認められなかった。この損金不算入額について税効果会計を適用する。法定実効税率は30%とし、税効果に関する仕訳のみを示しなさい。
答えと解説を先に見る
解説: 貸倒引当金繰入の損金不算入額は、会計上は費用でも税務上は当期の損金にならず、将来に貸倒れが確定した期に損金算入されて課税所得を減らします。このように将来の課税所得を減少させる差異を将来減算一時差異といい、それに実効税率を掛けた額を繰延税金資産として計上します。将来減算一時差異は損…
- Q16上級連結会計・資本連結・のれん
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 P社は×1年3月31日にS社の発行済株式の70%を4,800,000円で取得し、支配を獲得した。支配獲得日のS社の純資産は、資本金4,000,000円、資本剰余金1,000,000円、利益剰余金1,000,000円であった。S社の資産・負債の時価は帳簿価額に等しい。支配獲得日の連結にあたり必要な、投資と資本の相殺消去仕訳(のれんおよび非支配株主持分を計上する)を示しなさい。
答えと解説を先に見る
解説: 支配獲得日の資本連結では、親会社の子会社株式(投資)と子会社の純資産(資本)を相殺し、非支配株主持分とのれんを計上します。S社の純資産合計は資本金4,000,000+資本剰余金1,000,000+利益剰余金1,000,000=6,000,000円。非支配株主持分は非支配株主の持分…
商業簿記・個別論点の出題傾向 — 収録全16問の分析
ぴよパスに収録している日商簿記2級「商業簿記・個別論点」のオリジナル練習問題 全16問を集計した、実データに基づく傾向まとめです
難易度の構成
初級3問・中級8問・上級5問の全16問構成です。
頻出テーマ (出題数の多い順)
- 剰余金の配当3問
- 売上原価対立法3問
- 商品3問
- 連結会計3問
- 利益準備金2問
つまずきやすいポイント (解説からの抜粋)
選択肢4の660,000円は非支配株主持分の金額で、のれんと混同したものです。
→ Q9 P社は×1年3月31日にS社の発行済株式の70%を1,800,000円で取得し、支配を獲得… で確認する
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商業簿記・個別論点 — よくある質問
この科目の問題数・学習順序・出題比率・合格ラインの目安をまとめました
- 日商簿記2級の商業簿記・個別論点は何問用意されていますか?
- ぴよパスでは日商簿記2級の商業簿記・個別論点に全16問のオリジナル練習問題を用意しています。全問解説付きで、難易度 (beginner / intermediate / advanced) バッジも付いているので、まず beginner → intermediate → advanced の順で進めると効率的です。75問ある日商簿記2級全体のうち商業簿記・個別論点は約21%を占める重要科目です。
- 商業簿記・個別論点はどんな順序で学習するのがおすすめですか?
- 商業簿記・個別論点は問題 ID 順 (Q1 → 最終問題) で解くと論点が段階的に積み上がるように設計されています。まず全問を 1 周してどの論点が曖昧かを洗い出し、2 周目以降は解説を熟読しながら苦手論点を潰す流れが最短ルートです。日商簿記2級は合計5科目 (商業簿記・個別論点 / 商業簿記・仕訳・決算・財務諸表・工業簿記・原価計算・CVP) の構成なので、商業簿記・個別論点単独で完結させず他科目と行き来しながら知識を関連付けると定着しやすくなります。
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- 商業簿記・個別論点は日商簿記2級の5科目のうちの1科目で、ぴよパスでの商業簿記・個別論点の問題数は16問 / 全75問 ≈ 21%です。本試験の出題比率もほぼこの割合に準拠しており、商業簿記・個別論点を捨て科目にすると合格ラインを大きく下回るリスクがあります。合格率約20〜30%の試験ですが、科目別に最低ラインを確保する学習戦略が結果として最短ルートになります。
- 商業簿記・個別論点で合格ラインを割らないためのコツはありますか?
- 日商簿記2級は科目別に足切りラインが設定されている試験が多く、商業簿記・個別論点で極端に落とすと他科目が満点でも不合格になる仕組みです。試験時間1時間30分の中で、ぴよパスの商業簿記・個別論点練習問題を最低 2 周し、間違えた問題だけを復習モードで反復することで「最低ライン確保」→「得点源化」の 2 段階で仕上げるのが定石です。本番直前には模擬試験モードで他科目と合わせて通し演習し、本番の時間配分を体で覚えることをおすすめします。


