日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第55問: P社は×5年3月31日にS社の発行済株式の80%を2,700,000円で取得し、支配を獲得した。同日における両社の個別貸借対照表は次のとおりである。 【P社】諸
P社は×5年3月31日にS社の発行済株式の80%を2,700,000円で取得し、支配を獲得した。同日における両社の個別貸借対照表は次のとおりである。 【P社】諸資産 9,000,000円、S社株式 2,700,000円 / 諸負債 4,000,000円、資本金 5,000,000円、利益剰余金 2,700,000円 【S社】諸資産 5,000,000円 / 諸負債 2,200,000円、資本金 2,000,000円、利益剰余金 800,000円 なお、S社の諸資産に含まれる土地について、支配獲得日の時価が帳簿価額を300,000円上回っている。それ以外の資産・負債の時価は帳簿価額と一致している。子会社の資産・負債はすべて時価で評価する(全面時価評価法)。×5年3月31日の連結貸借対照表に計上される資産合計として正しい金額はどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. 14,520,000円
支配獲得日の連結貸借対照表は、①子会社の資産・負債を時価に評価替えし、②親子の個別貸借対照表を単純合算し、③投資(S社株式)と子会社の資本を相殺消去して作成します。まず①でS社の諸資産を5,000,000+300,000=5,300,000円とし、評価差額300,000円を子会社の資本として扱います。評価替え後のS社の資本は2,000,000+800,000+300,000=3,100,000円です。③でP社持分は3,100,000×80%=2,480,000円、投資額は2,700,000円なので、のれんは2,700,000-2,480,000=220,000円、非支配株主持分は3,100,000×20%=620,000円となります。連結貸借対照表の資産は、諸資産9,000,000+5,300,000=14,300,000円に、無形固定資産であるのれん220,000円を加えた14,520,000円です。S社株式2,700,000円は相殺消去されて連結貸借対照表には残りません。貸借の反対側で検算すると、諸負債4,000,000+2,200,000=6,200,000、資本金5,000,000(親会社の金額のみ)、利益剰余金2,700,000(支配獲得日なので親会社の金額のみ)、非支配株主持分620,000で合計14,520,000円となり一致します。よって選択肢1が正解です。選択肢2の14,460,000円は、子会社資産の時価評価を行わずに計算した金額です(諸資産14,000,000+のれん2,700,000-2,800,000×80%=460,000)。評価替えを省くとのれんが過大に算定されてしまいます。選択肢3の14,300,000円は諸資産を合算しただけで、のれん220,000円を計上し忘れた金額です。選択肢4の17,220,000円は、正しい金額にS社株式2,700,000円を加えたもので、投資と資本の相殺消去を行っていません。
関連キーワード: 連結貸借対照表・支配獲得日・全面時価評価法・評価差額・投資と資本の相殺消去
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