日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第54問: 次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 ×5年10月1日、A社はB社を吸収合併した。合併にあたりA社は、B社の株主に対してA社株式4,000株(合併期日におけ
次の取引の仕訳として正しいものはどれか。 ×5年10月1日、A社はB社を吸収合併した。合併にあたりA社は、B社の株主に対してA社株式4,000株(合併期日におけるA社株式の時価は1株あたり3,500円)を交付した。合併により増加する株主資本のうち7,000,000円を資本金とし、残額は資本準備金とする。合併期日におけるB社の諸資産・諸負債は次のとおりである。 ・諸資産: 帳簿価額 17,200,000円、時価 18,000,000円 ・諸負債: 帳簿価額 6,500,000円、時価 6,500,000円 A社が行う合併の仕訳を答えること(A社を取得企業とするパーチェス法による)。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. (借) 諸資産 18,000,000・のれん 2,500,000 / (貸) 諸負債 6,500,000・資本金 7,000,000・資本準備金 7,000,000
吸収合併では、取得企業が支払った対価の時価を取得原価とし、被取得企業から受け入れる資産・負債は合併期日の時価で評価します。取得原価は交付した株式の時価で測るので4,000株×3,500円=14,000,000円、受け入れる純資産の時価は18,000,000-6,500,000=11,500,000円です。差額14,000,000-11,500,000=2,500,000円が超過収益力の対価であり、無形固定資産の「のれん」として計上します。対価は自己の株式なので払込資本が14,000,000円増加し、うち7,000,000円を資本金、残り7,000,000円を資本準備金とします。よって選択肢4が正解で、借方合計18,000,000+2,500,000=20,500,000円と貸方合計6,500,000+7,000,000+7,000,000=20,500,000円が一致します。 選択肢2は諸資産を帳簿価額17,200,000円で受け入れており、その結果のれんも14,000,000-(17,200,000-6,500,000)=3,300,000円と過大になっています。受入資産は被取得企業の簿価ではなく時価で評価するのが原則で、時価と簿価の差額800,000円はのれんではなく諸資産そのものの評価に反映させます。 選択肢3は増加する株主資本14,000,000円を全額資本金としており、「7,000,000円を資本金とし残額を資本準備金とする」という問題の指示に反します。 選択肢1は資本金としなかった7,000,000円をその他資本剰余金としていますが、指示は資本準備金なので科目が誤りです。なお取得原価が受入純資産の時価を下回る場合は、差額を「負ののれん発生益」として発生年度の特別利益に計上します。
関連キーワード: 吸収合併・のれん・パーチェス法・受入純資産の時価・資本準備金
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