日商簿記2級 商業簿記・個別論点 練習問題 第56問: P社はS社の発行済株式の70%を保有し、S社を連結子会社としている。当期の個別損益計算書における当期純利益は、P社4,000,000円、S社1,500,000円
P社はS社の発行済株式の70%を保有し、S社を連結子会社としている。当期の個別損益計算書における当期純利益は、P社4,000,000円、S社1,500,000円であった。当期の連結修正はのれんの償却100,000円のみであり、連結会社間の取引や配当はなかった。連結損益計算書における「当期純利益」「非支配株主に帰属する当期純利益」「親会社株主に帰属する当期純利益」の金額の組合せとして正しいものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. 当期純利益 5,400,000円 / 非支配株主に帰属する当期純利益 450,000円 / 親会社株主に帰属する当期純利益 4,950,000円
連結損益計算書では、まず親子の収益・費用を合算し連結修正を加えて「当期純利益」を計算し、その下で当期純利益を非支配株主分と親会社株主分に振り分ける形式で表示します。のれん償却額は販売費及び一般管理費に計上される費用なので、当期純利益=4,000,000+1,500,000-100,000=5,400,000円です。次に、子会社の当期純利益のうち非支配株主に帰属する部分を計算します。非支配株主の持分は100%-70%=30%なので、1,500,000×30%=450,000円が「非支配株主に帰属する当期純利益」です。連結損益計算書の末尾は「当期純利益5,400,000/非支配株主に帰属する当期純利益450,000/親会社株主に帰属する当期純利益4,950,000」と並び、非支配株主分は当期純利益から控除する形で表示されます。よって選択肢1が正解です。ここで押さえるべきは、非支配株主に帰属する当期純利益は費用ではなく、いったん計算した当期純利益を持分に応じて配分するための表示項目だという点です。 選択肢2は当期純利益5,500,000円としており、のれん償却100,000円を控除し忘れています。のれんは親会社が支配獲得時に支払った超過額なので、その償却費は連結上の費用として当期純利益を減らします。 選択肢3は非支配株主に帰属する当期純利益を当期純利益の計算過程で費用のように差し引き、当期純利益を4,950,000円としています。これは表示順序の誤りで、非支配株主分の控除は当期純利益を算定した後に行います。 選択肢4は持分割合を取り違え、子会社利益の70%(1,050,000円)を非支配株主分としています。非支配株主分は親会社持分以外の30%です。
関連キーワード: 連結損益計算書・非支配株主に帰属する当期純利益・親会社株主に帰属する当期純利益・のれん償却・表示区分
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