基礎的な物理学及び化学
全53問
この科目の学習ポイントを読む
基礎的な物理学及び化学は危険物取扱者 乙種第4類を構成する3科目のうちの1科目で、ぴよパスのオリジナル予想問題は全53問 (試験全体の約33%相当) を収録しています。本試験は合格率約31.6%・試験時間2時間・受験料5,300円の試験で、基礎的な物理学及び化学は合格判定にも直結する重要科目です。主な出題テーマは引火点・抑制消火・燃焼範囲・発火点などです。難易度バッジ (初級・中級・上級) で各問題の習熟度を可視化しているため、まず初級から段階的に解き進めると危険物取扱者 乙種第4類受験者が陥りがちな「典型論点の取りこぼし」を防げます。
各問題に正解の根拠と用語の説明を付し、「なぜその答えになるか」を理解する学習ができるよう設計しています。学習の流れは Q1 から順に解いて間違えた問題の解説を熟読、その後他科目 (危険物に関する法令・危険物の性質と消火) との行き来で論点を立体的に押さえる、最後に模擬試験モード (本番と同じ科目配分・問題数・制限時間を再現) で総合実力を測る、の 3 段構成が最短ルートです。誤答した論点は復習モードで反復することで、本試験で問われる「科目別最低ライン + 総合得点」の二段クリアを安定して達成できます。
- Q1初級燃焼の三要素・可燃物・酸素供給源
燃焼の三要素として、正しい組み合わせはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼が起こるためには「可燃物」「酸素供給源(支燃物)」「点火源(熱源・着火エネルギー)」の三つの要素が同時に揃う必要があります。これを燃焼の三要素といいます。水分は燃焼を抑制する方向に働くため三要素には含まれません。窒素は不活性気体であり支燃性がないため三要素に含まれません。消火…
- Q2初級引火点・蒸気濃度・可燃性液体
引火点の説明として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 引火点とは、可燃性液体の液面上に点火源(炎・火花)を近づけたとき、瞬間的に引火する(蒸気に着火する)のに十分な濃度の蒸気を発生させる最低の液温のことです。引火点が低いほど引火の危険性が高くなります。選択肢1は「発火点」の説明に近く誤りです。選択肢3は「発火点(自然発火温度)」の説…
- Q3初級発火点・自然発火温度・着火点
発火点(自然発火温度)の説明として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 発火点(自然発火温度・着火点)とは、可燃性物質が外部から点火源を与えなくても、空気中で加熱されることにより自然に発火・燃焼を開始する最低温度のことです。引火点は点火源が必要ですが、発火点は点火源が不要な点が重要な違いです。一般に、発火点は引火点よりも高い温度になります。例えばガソ…
- Q4初級消火方法・窒息消火・冷却消火
消火方法と消火原理の組み合わせとして、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 泡消火剤は燃焼物の表面を泡で覆うことで酸素の供給を遮断する「窒息消火」が主な消火原理であり、水分を含むため「冷却消火」の効果もあります。水による消火の主な原理は「冷却消火」です(選択肢1は誤り)。二酸化炭素による消火の主な原理は「窒息消火」です(選択肢3は誤り)。砂(土砂)による…
- Q5初級静電気・電気の不良導体・接地(アース)
静電気の発生と危険物取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 金属は電気の良導体(導体)であるため、静電気が蓄積されにくく、また接地(アース)することで帯電した静電気を大地に逃がすことができます。これが静電気防止の基本的な対策です。第4類危険物は電気の不良導体(絶縁体)が多いため静電気が発生・蓄積しやすい点が危険です(選択肢2は逆で誤り)。…
- Q6初級蒸発燃焼・分解燃焼・表面燃焼
燃焼の種類に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解説: 自己燃焼(内部燃焼)は、物質が分子内に酸素を含んでいるため外部からの酸素供給がなくても燃焼できる形態で、第5類危険物(自己反応性物質)に特有の燃焼形態です。第4類危険物(引火性液体)は蒸発燃焼が主な燃焼形態です。蒸発燃焼(選択肢1)、分解燃焼(選択肢2)、表面燃焼(選択肢3)の説…
- Q7初級A火災・B火災・C火災
火災の分類(A・B・C火災)に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 火災の分類では、A火災は普通火災(木材・紙・繊維など)、B火災は油火災(引火性液体など)、C火災は電気火災です。C火災(電気設備の火災)には感電や短絡のリスクがあるため、電気を通さない消火剤(二酸化炭素・粉末・ハロゲン化物など)が適切です。水は電気を通すため電気火災に使用してはい…
- Q8中級燃焼範囲・爆発限界・燃焼下限界
燃焼範囲(爆発限界)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼範囲(爆発範囲・爆発限界)とは、可燃性蒸気と空気の混合気体が点火源によって燃焼(爆発)する蒸気濃度の範囲のことです。燃焼範囲が広い物質ほど、様々な濃度で引火・爆発する危険性があります。燃焼下限界(LEL)より低い濃度は「希薄すぎて燃焼しない」状態です(選択肢1は誤り)。燃焼上…
- Q9中級物理変化・化学変化・酸化
物質の変化に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 物理変化は物質の状態や形状が変わるだけで、物質の化学的な性質(組成)は変わらない変化です。化学変化(化学反応)は物質の化学的な組成が変わり、別の物質が生成される変化です。水の蒸発は液体から気体への状態変化であり、水(H2O)のまま変わらないため物理変化です(選択肢1は誤り)。木材…
- Q10中級酸化・還元・酸化還元反応
酸化と還元に関する記述として、誤っているものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼は可燃物が酸素と急激に反応する酸化反応です。しかし、消火には還元剤ではなく、冷却・窒息・抑制などの方法が使われます。還元剤は燃焼を促進する方向に働く可能性があります。酸化とは酸素との結合や水素の離脱などを指し(選択肢1は正しい)、還元は酸素の除去や水素の結合などを指します(選…
- Q11中級蒸気密度・空気より重い・低い場所に滞留
気体の蒸気密度に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 蒸気密度とは、気体の密度を空気の密度(1)を基準として比較した値です。蒸気密度が1より大きい気体は空気より重く、低い場所(床付近・ピット・地下等)に滞留しやすい性質があります(選択肢2が正しい)。第4類危険物の蒸気は一般的に空気より重く(蒸気密度 > 1)、低い場所に滞留しやすい…
- Q12中級熱の伝導・対流・放射(輻射)
熱の伝わり方に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 熱の伝わり方には伝導・対流・放射(輻射)の3種類があります。伝導とは物体が直接接触することで熱が移動する現象であり、固体内部での主な熱移動方式です(選択肢1・4は誤り)。対流とは気体や液体が実際に流動することで熱が移動する現象です(選択肢2は誤り)。放射(輻射)とは、電磁波(赤外…
- Q13中級消火剤・消火原理・ハロゲン化物
消火剤と主な消火原理の組み合わせとして、すべて正しいものはどれか。
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解説: 各消火剤の主な消火原理は次のとおりです。水は主に冷却消火(熱を吸収して燃焼温度を下げる)です。ハロゲン化物(ハロン)は燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制(負触媒)消火が主な原理です。粉末消火剤(ABC粉末など)も抑制(負触媒)消火が主な原理で、一部に窒息効果もあります。二酸化炭素は主に…
- Q14中級原子・分子・元素
原子・分子・元素に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 分子とは、原子が化学結合によって結びついた粒子であり、その物質の化学的性質を示す最小単位です(選択肢2が正しい)。元素とは原子の種類のことであり、物質の最小単位は「原子」です(選択肢1は誤り)。原子番号は原子核内の陽子の数を示します(選択肢3は誤り;中性子数ではなく陽子数)。同位…
- Q15上級自然発火・乾性油・酸化熱
自然発火の防止方法として、誤っているものはどれか。
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解説: 乾性油(アマニ油・桐油など)が染み込んだ布やウエスは、油が空気中の酸素と酸化反応を起こし、その酸化熱が蓄積されると自然発火する危険性があります。密閉容器に入れると内部で酸化が進み熱が逃げないため、むしろ自然発火の危険性が高まります。正しい処理方法は、水に浸けるか、金属製の密閉容器…
- Q16上級有機化合物・炭素化合物・可燃性
有機化合物の特性に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 有機化合物とは、炭素原子を含む化合物の総称です(一部の単純な炭素化合物、例えばCO2・CO・炭酸塩などは無機化合物として扱われます)。有機化合物は一般的に可燃性を示すものが多く、第4類危険物(引火性液体)の多くは有機化合物です(選択肢1が正しい)。有機化合物には水に溶けにくいもの…
- Q17中級燃焼の四要素・連鎖反応・抑制消火
燃焼の四要素(連鎖反応を含む)と、それに対応した消火方法として、正しい組み合わせはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼の四要素は「可燃物」「酸素供給源」「点火源」「連鎖反応」です。それぞれに対応する消火方法は、可燃物の除去→除去消火、酸素の除去→窒息消火、熱(点火源)の除去→冷却消火、連鎖反応の遮断→抑制(負触媒)消火です。ハロゲン化物消火剤や粉末消火剤は燃焼の連鎖反応を遮断する抑制消火の代…
- Q18上級引火点・発火点・沸点
液体の引火点・発火点・沸点の関係として、一般的に正しいものはどれか。
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解説: 引火点と発火点の関係は「引火点 < 発火点」が一般的です(引火点のほうが低い温度)。例えばガソリンの引火点は約-40℃以下、発火点は約300℃です。引火点と沸点の関係は物質によって異なります。沸点が引火点より高い物質もあれば、引火点が沸点より高い場合もあります(高引火点物質の場合…
- Q19上級混合物・純物質・ガソリン
混合物と純物質に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: 空気は窒素(約78%)・酸素(約21%)・アルゴンなどの気体の混合物です。混合物は固定した融点・沸点を持たず、組成によって沸点が変化します(選択肢3が正しい)。ガソリンは多数の炭化水素の混合物であり純物質ではありません(選択肢1は誤り)。蒸留水はH2Oのみからなる純物質です(選択…
- Q20上級pH・酸性・アルカリ性
酸とアルカリ(塩基)に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解説: 危険物に酸が接触した場合、物質によって反応の程度は異なり、「必ず激しい反応が起こる」とは限りません。また危険物の種類によっては酸との反応が特に危険な場合もありますが、中和処理自体が禁止されているわけではありません。適切な中和処理は漏洩時の対処法として用いられることがあります。pH…
- Q21初級完全燃焼・二酸化炭素・水
化学反応式において、プロパン(C3H8)が完全燃焼するとき生成する物質として、正しいものはどれか。
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解説: 炭化水素(炭素と水素のみからなる有機化合物)の完全燃焼では、炭素原子がすべて二酸化炭素(CO2)に、水素原子がすべて水(H2O)になります。プロパン(C3H8)の完全燃焼反応式は「C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O」です。酸素が不足した不完全燃焼の場合は一酸化炭素(…
- Q22中級モル・アボガドロ数・モル質量
モル(mol)の概念に関する記述として、正しいものはどれか。
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解説: モル(mol)は物質量の単位であり、1モルの物質にはアボガドロ数(約6.02×10²³個)の粒子が含まれます(選択肢2が正しい)。モル質量は物質によって異なります(例:水H2Oのモル質量は18 g/mol、二酸化炭素CO2は44 g/mol)(選択肢1・3は誤り)。標準状態(0℃…
- Q23初級イオン化傾向・金属の反応性・酸化されやすさ
金属のイオン化傾向について、正しい記述はどれか。
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解説: イオン化傾向(電気化学的活性の順序)が大きい金属ほど、電子を失って陽イオンになりやすく、酸化されやすく(腐食しやすく)反応性が高い性質があります(選択肢2が正しい)。イオン化傾向の大小は危険物取扱において重要で、リチウム(Li)>カリウム(K)>カルシウム(Ca)>ナトリウム(N…
- Q24中級蒸気圧・引火点・蒸発しやすさ
液体の蒸気圧に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 蒸気圧とは、液体が気化(蒸発)しようとする圧力であり、温度が高いほど蒸気圧は大きくなります(選択肢1は逆で誤り)。蒸気圧が大きい液体ほど蒸発しやすく、液面上の蒸気濃度が高くなるため引火点が低くなる傾向があります(選択肢2が正しい)。液体の沸点は蒸気圧が大気圧(外圧)と等しくなった…
- Q25中級ボイルの法則・シャルルの法則・気体の体積
ボイル・シャルルの法則に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: シャルルの法則は「圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度(K:ケルビン)に比例する」というものです(選択肢2が正しい)。ボイルの法則は「温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する(圧力が増すと体積は減少する)」です(選択肢1は「比例」としており誤り)。ボイルの法則により圧力が…
- Q26中級帯電列・摩擦帯電・静電気発生
帯電列(摩擦帯電列)と静電気に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 帯電列(摩擦帯電列)とは、物質を摩擦した際に正(+)または負(-)に帯電する傾向の順序を示したものです。帯電列で離れた位置にある物質どうしを摩擦したとき、より大きな帯電(静電気の発生)が起こりやすい性質があります(選択肢2が正しい)。融点の順序ではありません(選択肢1は誤り)。同…
- Q27初級接地・アース・静電気防止
接地(アース)による静電気防止の原理として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 接地(アース、グラウンディング)とは、電気的な導体を導線で大地(地球)に電気的に接続することです。帯電した静電気(蓄積した電荷)が大地に流れることで、静電気の蓄積を防止し、放電による火花の発生リスクを減らすことができます(選択肢2が正しい)。接地は温度を下げるものではありません(…
- Q28中級反応速度・濃度・温度
化学反応の速度に影響を与える要因として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 反応速度は反応物の濃度が高いほど(分子どうしの衝突頻度が増すため)速くなる傾向があります(選択肢2が正しい)。反応速度は温度が高いほど速くなります(選択肢1は逆で誤り)。触媒は反応の活性化エネルギーを下げて反応速度を変化させますが、自身は反応後に元の状態に戻り消費されません(選択…
- Q29中級触媒・活性化エネルギー・反応速度
触媒に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 触媒とは、化学反応において活性化エネルギー(反応が起こるために必要な最低限のエネルギー)を低下させることで反応速度を速める物質です(選択肢2が正しい)。触媒は反応の平衡を変えることはなく(選択肢1は誤り)、反応後に消費されず元の状態に戻るため繰り返し使用できます(選択肢4は誤り)…
- Q30初級中和反応・pH・酸性
中和反応とpHに関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 酸(HCl)と塩基(NaOH)が反応する中和反応では、塩(えん)と水が生成されます。HCl + NaOH → NaCl + H2O がその例です(選択肢2が正しい)。酸性水溶液のpHは7未満、アルカリ性はpH7超です(選択肢1は逆で誤り)。中和反応は一般的に発熱反応(熱を放出)で…
- Q31中級発熱反応・吸熱反応・燃焼
熱化学において、発熱反応と吸熱反応に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 発熱反応(exothermic reaction)とは反応によって熱エネルギーが外部に放出される反応であり、系(反応系)の温度が上昇します。燃焼は発熱反応の典型例です(選択肢2が正しい)。燃焼は発熱反応であり吸熱ではありません(選択肢1は誤り)。吸熱反応(endothermic …
- Q32中級溶解度・飽和溶液・溶媒
溶液と溶解度に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 飽和溶液とは、一定温度・一定量の溶媒(水など)に対して溶質をそれ以上溶かすことができない状態の溶液です(選択肢2が正しい)。固体の溶解度は一般的に温度が高いほど大きくなります(選択肢1は逆で誤り)。水溶液が電気を通す(電気伝導性を持つ)のは電解質(イオンを生じる物質)が溶けている…
- Q33初級比熱・熱容量・水の比熱
物質の比熱に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 比熱とは、物質1グラムを1℃(または1K)温度上昇させるのに必要な熱量(単位:J/g・K またはcal/g・℃)です(選択肢2が正しい)。比熱が大きい物質ほど、温度を上げるのに多くの熱量が必要です(選択肢1は逆で誤り)。水の比熱(約4.18 J/g・K)は一般的な物質の中で非常に…
- Q34上級不完全燃焼・一酸化炭素・煤
不完全燃焼に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 不完全燃焼とは燃焼に十分な酸素が供給されない状態(酸素不足)で起こる燃焼であり(選択肢1は「過剰」としており誤り)、炭素が完全に酸化されずに一酸化炭素(CO)や炭素粒子(煤・すす)が生成されます。一酸化炭素は無色・無臭で非常に有毒であり(血液の酸素運搬を妨げる)、密閉空間での第4…
- Q35中級静電気放電・引火源・燃焼範囲
静電気の放電(スパーク)が引火源となる条件として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 静電気の放電(スパーク)が引火源として危険になるのは、可燃性蒸気の濃度が燃焼範囲(爆発範囲)内にある場合です(選択肢3が正しい)。燃焼範囲の外側(濃度が低すぎる・または高すぎる)では引火しません(選択肢1は誤り)。空気中の湿度が高い(多湿)と静電気は帯電しにくく大気中に散逸しやす…
- Q36上級燃焼反応式・モル計算・酸素の量
メタン(CH4)16グラムを完全燃焼させるのに必要な酸素の質量として、正しいものはどれか。ただし原子量はC=12、H=1、O=16とする。
答えと解説を先に見る
解説: メタンの完全燃焼反応式は「CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O」です。CH4の分子量は12+4×1=16 g/molなので、16グラムのCH4は1モルです。反応式より、CH4 1モルの燃焼に O2 2モルが必要です。O2の分子量は2×16=32 g/molなので、必要な酸…
- Q37上級ABC粉末消火剤・抑制消火・負触媒
粉末消火剤(ABC粉末)の消火原理として、正しいものはどれか。
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解説: ABC粉末消火剤(リン酸アンモニウム系)の主な消火原理は、燃焼の連鎖反応(フリーラジカル反応)を抑制する負触媒(抑制)消火効果です。また粉末が燃焼面を覆うことによる一部の窒息効果もあります(選択肢2が正しい)。水を放射するのではなく(選択肢1は誤り)、主成分はリン酸アンモニウム(…
- Q38中級気体の状態方程式・PV=nRT・絶対温度
気体の状態方程式(PV=nRT)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 気体の状態方程式PV=nRTにおいて、P=圧力、V=体積、n=物質量(モル数)、R=気体定数(8.314 J/mol・K)、T=絶対温度(K:ケルビン)です。温度は必ず絶対温度(K)を使用しなければなりません(選択肢2が正しい)。Pは圧力、Vは体積です(選択肢1は誤り)。この式は…
- Q39上級爆燃・爆轟・デトネーション
爆発(爆燃と爆轟)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 爆燃(爆燃 deflagration)は音速以下で燃焼波が伝播する現象であり、爆轟(デトネーション detonation)は超音速の衝撃波を伴って伝播する現象です。爆轟は爆燃より伝播速度が速く(選択肢1は逆で誤り)、衝撃波による破壊力が非常に大きいです(選択肢2が正しい)。爆轟は…
- Q40上級二酸化炭素消火剤・窒息消火・電気火災
二酸化炭素(CO2)消火剤の特性として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 二酸化炭素(CO2)消火剤は電気を通さない(不導体・絶縁体)ため、感電の危険がある電気設備の火災(C火災)にも安全に使用できます(選択肢2が正しい)。CO2の主な消火原理は窒息消火(酸素濃度を下げる)であり、冷却効果は水より大幅に低いです(選択肢1は誤り)。水溶性危険物の火災に対…
- Q41初級静電気防止・湿度管理・帯電防止
静電気の帯電を防止するために有効な環境管理の方法として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 静電気は空気が乾燥しているほど蓄積しやすく、湿度が高いほど空気中の水分が電荷を散逸させるため帯電しにくくなります。作業場の相対湿度を高める(70%以上を目安とする場合が多い)ことは静電気の帯電防止に有効な環境管理の方法です(選択肢3が正しい)。逆に湿度を低下させると静電気が蓄積し…
- Q42初級消火原理・除去消火・窒息消火
燃焼の3要素のそれぞれに対応した消火方法の組み合わせとして、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼の3要素(可燃物・酸素供給源・点火源)のそれぞれを取り除くことで消火できます。可燃物を取り除く方法を「除去消火」、酸素供給を遮断する方法を「窒息消火」、温度を発火点以下に下げる方法を「冷却消火」といいます(選択肢2が正しい)。なお燃焼の四要素(連鎖反応を加えた場合)では連鎖反…
- Q43初級液比重・水より軽い・比重1未満
液体の比重(液比重)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 液体の比重(液比重)は、水(4℃)の密度を基準(1)としたときの物質の相対密度です。比重が1未満の液体は水より軽く水面に浮き、比重が1より大きい液体は水より重く沈みます(選択肢3が正しい)。選択肢1は「比熱」の説明であり誤りです。比重が1より大きい液体は水より重く沈みます(選択肢…
- Q44中級ボイルの法則・体積と圧力・反比例
ボイルの法則に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: ボイルの法則は「温度が一定のとき、一定量の気体の体積は圧力に反比例する」という法則です。つまり圧力が2倍になると体積は1/2になります(PV=一定)(選択肢3が正しい)。「比例して増加」(選択肢1)とするのは誤りで、正しくは「反比例する(圧力が増えると体積は減る)」です。選択肢2…
- Q45中級燃焼下限値・LEL・爆発下限界
燃焼下限値(LEL:燃焼下限界)について、正しい記述はどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼下限値(LEL:Lower Explosive Limit)とは、可燃性蒸気と空気の混合気体において、点火源を与えたときに燃焼(引火)が起こる最低の蒸気濃度(vol%)です。この値より低い濃度(希薄すぎる)では燃焼しません(選択肢2が正しい)。燃焼下限値が低いほど少量の蒸気で…
- Q46中級混合危険・混触危険・第1類と第4類
物質の混合による発火(混合危険)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 混合危険(混触危険)とは、2種類の物質を混合した際に発熱・発火・爆発等の危険な反応が起こる現象です。第4類危険物(引火性液体)に第1類危険物(酸化性固体)を混合すると、酸化剤と可燃物が接触して反応熱を生じ、発火・爆発する危険性があります(選択肢2が正しい)。同じ第4類同士を混合し…
- Q47中級金属腐食・異種金属接触腐食・イオン化傾向
金属の腐食(さび)に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)は、異なる金属が電解質(水分・土壌等)中で接触した際に、イオン化傾向の大きい方の金属が陽極(アノード)となって溶け出す(腐食する)現象です(選択肢1が正しい)。鉄(Fe)と銅(Cu)が接触した場合、イオン化傾向が大きい鉄が腐食されます(銅のほう…
- Q48上級自然発火・表面積大・蓄熱
自然発火が起こりやすい条件として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 自然発火は外部からの点火なしに物質が酸化・発酵・分解等の反応による発熱と蓄熱で発火する現象である。自然発火が起こりやすい条件は、①物質の表面積が大きい(粉末状・繊維等に染み込んだ状態)こと(酸化反応が進みやすい)、②断熱性が高く熱が逃げにくい環境(蓄熱されやすい)、③適度な酸素供…
- Q49上級エタノール完全燃焼・モル計算・生成物の質量
エタノール(C2H5OH)30グラムが完全燃焼するとき生成する水(H2O)の質量として最も近いものはどれか。ただし原子量はH=1、C=12、O=16とする。
答えと解説を先に見る
解説: エタノールの完全燃焼反応式は「C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O」です。エタノールのモル質量は2×12+6×1+16=46 g/molなので、30gは30÷46≒0.652モルです。反応式よりエタノール1モルから水3モルが生成されるので、生成される水は0.652…
- Q50上級酸化数・酸化と還元・単体の酸化数0
酸化数の変化に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 酸化数は元素の酸化の程度を表す数値です。単体(Fe・O2・H2等)の原子の酸化数はすべて0です(選択肢2が正しい)。酸化とは酸化数が増加することであり、還元とは酸化数が減少することです(選択肢1は逆で誤り)。化合物中の酸素原子の酸化数は通常-2です(過酸化物等では例外あり)(選択…
- Q51中級蒸気比重・分子量÷29・空気の平均分子量
蒸気比重(気体の比重)の計算方法として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 蒸気比重(気体の比重)は、気体の密度を空気の密度を基準(1)として比較した値です。空気の平均分子量は約29(窒素28と酸素32が約4:1で混合)であるため、「蒸気比重 ≈ 物質の分子量 ÷ 29」で近似計算できます(選択肢2が正しい)。例えばガソリンの主成分オクタン(C8H18、…
- Q52初級放射(輻射)・真空中でも熱移動・電磁波
熱の移動に関する記述として、正しいものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 放射(輻射)は電磁波(赤外線・可視光線等)として熱エネルギーが空間を伝わる現象であり、媒体(物質)が不要なため真空中でも熱移動が起こります(選択肢4が正しい)。太陽の熱が宇宙空間を伝わって地球に届くのが代表例です。選択肢1は誤りで、放射は真空中でも起こります。気体・液体の流動によ…
- Q53中級燃焼の難易・燃焼範囲・引火点
燃焼の難易を決定する要因として、誤っているものはどれか。
答えと解説を先に見る
解説: 燃焼の難易(燃えやすさ)に関する記述の正誤を判断します。引火点が低いほど引火しやすい(選択肢1は正しい)。発火点が低いほど自然発火しやすい(選択肢2は正しい)。燃焼範囲が広い物質ほど様々な蒸気濃度で燃焼できるため「燃焼しやすい」といえます(選択肢3が誤り:燃焼しやすいの誤り。「燃…
危険物取扱者 乙種第4類の他のカテゴリ
基礎的な物理学及び化学 — よくある質問
この科目の問題数・学習順序・出題比率・合格ラインの目安をまとめました
- 危険物取扱者 乙種第4類の基礎的な物理学及び化学は何問用意されていますか?
- ぴよパスでは危険物取扱者 乙種第4類の基礎的な物理学及び化学に全53問のオリジナル練習問題を用意しています。全問解説付きで、難易度 (beginner / intermediate / advanced) バッジも付いているので、まず beginner → intermediate → advanced の順で進めると効率的です。160問ある危険物取扱者 乙種第4類全体のうち基礎的な物理学及び化学は約33%を占める重要科目です。
- 基礎的な物理学及び化学はどんな順序で学習するのがおすすめですか?
- 基礎的な物理学及び化学は問題 ID 順 (Q1 → 最終問題) で解くと論点が段階的に積み上がるように設計されています。まず全問を 1 周してどの論点が曖昧かを洗い出し、2 周目以降は解説を熟読しながら苦手論点を潰す流れが最短ルートです。危険物取扱者 乙種第4類は合計3科目 (基礎的な物理学及び化学 / 危険物に関する法令・危険物の性質と消火) の構成なので、基礎的な物理学及び化学単独で完結させず他科目と行き来しながら知識を関連付けると定着しやすくなります。
- 危険物取扱者 乙種第4類全体で基礎的な物理学及び化学の出題比率はどのくらいですか?
- 基礎的な物理学及び化学は危険物取扱者 乙種第4類の3科目のうちの1科目で、ぴよパスでの基礎的な物理学及び化学の問題数は53問 / 全160問 ≈ 33%です。本試験の出題比率もほぼこの割合に準拠しており、基礎的な物理学及び化学を捨て科目にすると合格ラインを大きく下回るリスクがあります。合格率約31.6%の試験ですが、科目別に最低ラインを確保する学習戦略が結果として最短ルートになります。
- 基礎的な物理学及び化学で合格ラインを割らないためのコツはありますか?
- 危険物取扱者 乙種第4類は科目別に足切りラインが設定されている試験が多く、基礎的な物理学及び化学で極端に落とすと他科目が満点でも不合格になる仕組みです。試験時間2時間の中で、ぴよパスの基礎的な物理学及び化学練習問題を最低 2 周し、間違えた問題だけを復習モードで反復することで「最低ライン確保」→「得点源化」の 2 段階で仕上げるのが定石です。本番直前には模擬試験モードで他科目と合わせて通し演習し、本番の時間配分を体で覚えることをおすすめします。
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