本免の学科試験に「出やすい問題」は、警察庁の出題基準で問題数が多い分野の問題です。 本免の文章問題90問は、教則の章ごとに問題数が決まっていて、いちばん多いのは第5章「運転の方法」の35問です。
| 出やすい順 | 教則の章 | 本免の問題数 | ぴよパスの科目 |
|---|---|---|---|
| 1 | 第5章 運転の方法 | 35問 | 通行・歩行者/速度・追越し/交差点・踏切/駐車と停車 |
| 2 | 第1章 歩行者と運転者に共通の心得 | 12問 | 信号・標識/運転者の心得 |
| 3 | 第4章 運転する前の心得 | 11問 | 運転者の心得/点検・積載 |
| 3 | 第8章 二輪車の運転の方法 | 11問 | 二輪車 |
| 5 | 第6章 危険な場所などでの運転 | 10問 | 交差点・踏切(坂道・カーブ)/夜間・悪天候 |
| 6 | 第7章 高速道路での走行 | 7問 | 高速道路 |
| 7 | 第10章・第11章 事故・故障・災害、所有者の義務 | 3問+1問 | 事故・災害 |
問題数は、警察庁の通達「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について」(令和5年3月30日)の普通免許などの本免の列です。イラスト問題5問は、これとは別に出ます。
問題数がいちばん多い第5章の速度・追越し・交差点・踏切・通行・歩行者・駐車と停車の練習問題から解くと、本免の3分の1以上を占める第5章を先に固められます。どれもぴよパスのオリジナル予想問題で、本試験の問題ではありません。
この記事では、章ごとに教則が扱う主な論点と、ぴよパスの問題から選んだ○×の例題を並べます。例題の答えは、道路交通法・同施行令(e-Gov法令検索・2026年10月21日の版)と「交通の方法に関する教則」で確かめています。
本免の学科試験の形
本免の学科試験は、文章問題90問(1問1点)とイラスト問題5問(1問2点)の100点満点を50分で解き、90点以上で合格です(出題基準の通達、道路交通法施行規則第25条)。本試験の問題は都道府県警察が教則の範囲内で作り、一般には公開されていません。警察庁の通達「学科試験の適正な管理について」(令和3年6月18日)は、問題のパターンを入れ替えて出題するよう指示しています。
だから「出やすい問題」を知る確かな手がかりは、同じ問題を探すことではなく、どの章から何問出るかです。
1. 第5章 運転の方法(35問)— 通行・速度・交差点・駐停車
本免の文章問題の約4割がこの章です。仮免でも33問出た章で、本免では駐車と停車(第5章第8節)が加わります。教則が扱う主な論点は、歩行者の保護、法定速度、追越しの禁止場所、右左折の方法、駐停車禁止の距離です。
例題(○×) 標識や標示で最高速度が指定されていない「中央線などがない一般道路」では、普通自動車は時速30キロメートルを超えて運転してはいけない。
答え: ○。2026年9月1日施行の道路交通法施行令第11条の改正で、中央線や車両通行帯がなく、往復の方向別に分離もされていない一般道路では、自動車の最高速度が時速30キロメートルになりました。「指定がなければ60キロ」は改正前の覚え方です。 この問題を解く →
例題(○×) 道路に面した駐車場に入るために歩道を横切るときは、歩行者がいなければ、一時停止をせずに徐行して横切ってよい。
答え: ×。道路交通法第17条第2項は、歩道などを横切るときは「歩道等に入る直前で一時停止し、かつ、歩行者の通行を妨げないようにしなければならない」としています。歩行者がいるかどうかに関係なく一時停止です。 この問題を解く →
例題(○×) 交差点とその端から5メートル以内の場所では、駐車も停車もしてはいけない。
答え: ○。道路交通法第44条第1項第1号・第2号の駐停車禁止の場所です。同じ5メートルでも、消火栓の付近などは駐車だけが禁止される場所(第45条)なので、区別して覚えます。 この問題を解く →
駐車と停車の距離は数字の入れ替えが多いところです。本免の学科試験で覚える数字の一覧で、場所ごとの距離をまとめて確かめてください。
2. 第1章 歩行者と運転者に共通の心得(12問)— 信号・標識・手信号
信号の意味、警察官などの手信号、標識・標示が中心です。黄色や赤色の点滅、矢印の信号など、灯火ごとの意味が問われます。
例題(○×) 信号が黄色の灯火に変わったとき、停止位置に近づいていて安全に停止することができない場合は、車はそのまま進むことができる。
答え: ○。道路交通法施行令第2条第1項の表は、黄色の灯火の意味にこの場合のただし書を置いています。安全に止まれるのに進んでよいという意味ではなく、赤色の灯火にはこのただし書がありません。 この問題を解く →
標識の取り違えは、標識問題のひっかけの記事で間違えやすい組を確かめられます。
3. 第4章 運転する前の心得(11問)— 点検・積載・安全運転の知識
仮免では4問だった章が、本免では11問に増えます。増えた分は、自動車の点検、乗車と積載、安全運転に必要な知識(第4章第3〜5節)で、仮免の勉強では見ていない範囲です。
例題(○×) 自動車の速度が2倍になると、制動距離は約2倍になる。
答え: ×。教則第4章第5節は、制動距離・遠心力・衝撃力はどれも速度の2乗に比例し、速度が2倍になれば4倍になると説明しています。 この問題を解く →
4. 第8章 二輪車の運転の方法(11問)— 普通免許の本免でも出る
出題基準では、普通免許を含む「普通等」の列に、二輪車の章から11問が割り当てられています。乗車用ヘルメット、乗車姿勢、二人乗りの決まり、カーブの曲がり方などです。教習で二輪車に乗らない人には見慣れない内容なので、本免の前に一度は通して解いておきます。
例題(○×) 二輪車の正しい乗車姿勢では、タンクを両ひざで締めるようにする。
答え: ○。教則第8章第2節は、正しい乗車姿勢として、ステップに土踏まずを載せ、足先をまっすぐ前に向け、タンクを両ひざで締めることを挙げています。 この問題を解く →
5. 第6章 危険な場所などでの運転(10問)— 踏切・坂道・夜間・悪天候
仮免では1問だった章が、本免では10問に増えます。踏切や坂道・カーブに加えて、夜間の灯火、雨や霧、緊急時の措置(第6章第3節の灯火・第4節・第5節)が本免で加わる範囲です。
例題(○×) 舗装道路では、雨の降り始めは路面がまだあまりぬれていないので、スリップしにくい。
答え: ×。教則第6章第4節は、雨の降り始めの舗装道路はスリップしやすいので気を付けるようにとしています。工事現場の鉄板や路面電車のレールも滑りやすい場所です。 この問題を解く →
6. 第7章 高速道路での走行(7問)— 速度と駐停車
仮免には無く、本免で初めて出る章です。最高速度と最低速度、通行できない車、本線車道への入り方、駐停車できる場合などが問われます。
例題(○×) 標識や標示で最低速度が指定されていない高速自動車国道の本線車道では、普通自動車の最低速度は時速40キロメートルである。
答え: ×。道路交通法施行令第27条の3は、最低速度を時速50キロメートルと定めています(道路交通法第75条の4)。 この問題を解く →
7. 第10章・第11章 事故・故障・災害と所有者の義務(3問+1問)
問題数は少ないものの、仮免には無い範囲です。交通事故のときの措置、故障や大地震のときの対応、自動車の保管場所などが問われます。
例題(○×) 交通事故の負傷者が頭部に傷を受けていても、後続事故のおそれのあるときは、早く安全な場所に移動させてもよい。
答え: ○。教則第10章第1節は、負傷者をむやみに動かさない(特に頭部に傷を受けているときは動かさない)としたうえで、後続事故のおそれがある場合は早く救出して安全な場所に移動させるとしています。 この問題を解く →
出やすい問題から解く順番
- 第5章(運転の方法)を最初に固める。 35問は本免の文章問題の3分の1を超えます。仮免で勉強した範囲でもあるので、駐車と停車を加えて仕上げます。
- 仮免に無かった章をまとめて解く。 第4章の後半・第6章の灯火・悪天候・緊急時の措置・第7章・第8章・第10章・第11章は、仮免の勉強では見ていない範囲です。章ごと加わる第7章・第8章・第10章・第11章だけでも22問あります(出題基準の問題数を足した数)。
- 2026年の改正を確かめる。 9月1日からの30km/hの法定速度と、4月1日からの自転車などの右側を通過するときの決まりは、改正前の問題集では答えが違うことがあります。
- イラスト問題の形に慣れる。 1つの場面に3つの正誤を答え、3つとも正しいときだけ2点です。点数の組み立ては本免の学科試験に受かるコツにあります。
同じ論点でも、言葉を1つ入れ替えると○×が変わります。入れ替えの型は運転免許の学科試験のひっかけ問題で、例題つきで確かめられます。
練習問題と模擬試験
章ごとの練習問題は普通免許の学科試験のページから無料で解けます。本免モード(文章問題90問・50分)と仮免モード(文章問題50問・30分)で時間を決めて通しで解く模擬試験は Premium の機能です(イラスト問題は含みません)。
まとめ
- 本免に出やすいのは、出題基準で問題数が多い章。第5章「運転の方法」が35問でいちばん多い。
- 第4章は仮免の4問から11問に、第6章は1問から10問に増え、第7章(7問)・第8章(11問)・第10章・第11章が加わる。
- 普通免許の本免でも二輪車の章から11問出る。
- 2026年の改正(30km/h など)より前の問題集は、答えが今と違うことがある。
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出典
- 警察庁「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」令和5年3月30日 丁運発第46号: https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20230330_46.pdf
- 警察庁「学科試験の適正な管理について(通達)」令和3年6月18日 丁運発第135号: https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20210618_135.pdf
- 道路交通法 第17条・第18条・第44条・第45条・第75条の4(e-Gov法令検索・2026年10月21日の版で確認): https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105
- 道路交通法施行令 第2条・第11条・第27条の3(e-Gov法令検索・2026年9月1日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/335CO0000000270
- 道路交通法施行規則 第25条(学科試験の合格基準): https://laws.e-gov.go.jp/law/335M50000002060
- 警察庁「交通の方法に関する教則」(全文。2024年11月の版): https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/20241113kyousoku.pdf
- 国家公安委員会告示 令和8年第32号(交通の方法に関する教則の改正): https://www.npa.go.jp/laws/kaisei/kokuji/20260717_kyousoku.pdf








