本免の学科試験は正誤式なので、教則に書かれた距離・速度・重さ・時間の数字は、別の数字に入れ替えると誤りの文になります。 たとえば「踏切の前後10メートル」を「5メートル」に、「はみ出しは10分の1」を「10分の2」にした文です。本試験の問題は公開されていないので、どの数字が出やすいかの統計はありません。この記事では、仮免の後に加わる範囲(駐車と停車・積載・夜間・高速道路・二輪車・故障のとき)を中心に、教則に書かれた数字を章ごとに一覧にします。警察庁の出題基準では、本免の文章問題90問のうち 35問が第5章(運転の方法)、11問ずつが第4章(運転する前の心得)と第8章(二輪車) に割り振られています。合図の30メートル・3秒前などの仮免の範囲の数字は、仮免の学科試験によく出る分野とひっかけの型にまとめています。
ぴよパスでは、本免の範囲の○×問題 300問 を、普通免許の学科試験(仮免・本免)の練習ページで登録不要・無料で解けます。本試験の問題の写しではなく、教則と法令から作ったオリジナルの練習問題です。
結論: 数字は「まとまり」で覚えると入れ替えに気づける
- 駐停車禁止は 5メートルと10メートル、駐車禁止は 1・3・5メートル。
- 積載は、大きさが 1.2倍、はみ出しが 10分の1、高さが 地上3.8メートル。
- 灯火は、昼間でも 50メートル(高速道路は200メートル) 先が見えないときにつける。
- 高速自動車国道は、普通自動車の最高 100km/h・最低 50km/h。時速100キロの車間距離は約100メートル。
- 故障車を一般の車でけん引するときは、間を 5メートル以内 にし、ロープに 30センチメートル平方以上 の白い布を付ける。
駐車と停車の数字 — 教則 第5章第8節
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| 駐車にならない荷物の積卸し | 5分以内(人の乗り降りも駐車にならない) |
| 駐停車禁止: 交差点、道路の曲がり角、横断歩道・自転車横断帯(前後) | 5メートル以内(交差点と横断歩道・自転車横断帯は端から、曲がり角は曲がり角から) |
| 駐停車禁止: 踏切(前後)、安全地帯の左側(前後) | 端から 10メートル以内 |
| 駐停車禁止: バス・路面電車の停留所の標示板(標示柱) | 10メートル以内(運行時間中に限る) |
| 駐車禁止: 火災報知機 | 1メートル以内 |
| 駐車禁止: 駐車場・車庫などの自動車用の出入口 | 3メートル以内 |
| 駐車禁止: 道路工事の区域の端、消防用機械器具の置場・消防用防火水そう(とその出入口)、消火栓・指定消防水利の標識の位置・防火水そうの取り入れ口 | 5メートル以内 |
| 駐車したとき車の右側に残す余地 | 3.5メートル以上(余地がなくなる場所では駐車しない。標識で余地が指定されているときはその余地。荷物の積卸しですぐ運転できるときや傷病者の救護でやむを得ないときは別) |
| 広い路側帯に入って駐停車するときに空ける余地 | 0.75メートル以上(白の実線と破線、白の2本線の路側帯には入れない) |
| 道路上の同じ場所に引き続き駐車してはいけない時間 | 12時間以上(夜間は8時間以上)(特定の村の区域内の道路を除く) |
| 保管場所(車庫)の位置 | 使用の本拠から 2キロメートル以内 の道路以外の場所 |
覚え方は、駐停車禁止は「5と10」、駐車禁止は「1・3・5」 です。駐停車禁止で10メートルなのは「踏切・安全地帯・停留所」の3つ、駐車禁止で1メートルなのは「火災報知機」だけ、3メートルなのは「車庫などの出入口」だけ、と例外の少ない側を先に覚えると、残りは5メートルにまとまります。
乗車と積載の数字 — 教則 第4章第4節
普通自動車の積載の制限は、道路交通法施行令第22条で決まっていて、教則の第4章第4節に表があります。
| 決まり | 普通自動車の数字 |
|---|---|
| 積載物の重さ | 自動車検査証などに記載された 最大積載量 まで |
| 積載物の長さ | 自動車の長さの 1.2倍 まで |
| 積載物の幅 | 自動車の幅の 1.2倍 まで |
| 積載物の高さ | 地上3.8メートル まで(三輪の普通自動車と総排気量660cc以下の普通自動車は2.5メートル) |
| 前後のはみ出し | 車体の前後から自動車の長さの 10分の1 まで |
| 左右のはみ出し | 車体の左右から自動車の幅の 10分の1 まで |
| 乗車定員の数え方 | 12歳未満の子供は3人を大人2人 として数える |
「大きさは1.2倍(10分の2を足す)、はみ出しは10分の1」と、2つの分数を組で覚えます。施行令の条文は、長さと幅を「自動車の長さにその長さの十分の二の長さを加えたもの」と書いていて、これが1.2倍です。はみ出しの「10分の1」と取り違えないようにします。
点検と安全運転の知識の数字 — 教則 第4章第3節・第5節
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| 定期点検(自家用の普通乗用自動車など) | 1年ごと |
| 定期点検(自家用の普通貨物自動車や普通乗用自動車のレンタカーなど) | 6か月ごと |
| 定期点検(事業用の自動車、自家用の大型・中型自動車、普通貨物自動車のレンタカーなど) | 3か月ごと |
| 速度が2倍になったときの制動距離・遠心力・衝撃力 | 4倍(速度の2乗に比例) |
| 時速60キロメートルでコンクリートの壁に衝突したときの衝撃 | 約 14メートル の高さ(ビルの5階程度)から落ちたときと同じ程度 |
夜間・悪天候の数字 — 教則 第6章第3節
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| 昼間でもライト(前照灯・車幅灯・尾灯など)をつける見通し | トンネルや濃い霧の中などで 50メートル(高速道路では200メートル) 先が見えないとき |
| 昼間でも駐停車中に非常点滅表示灯・駐車灯・尾灯をつける見通し(一般道路) | 50メートル 先が見えないような場所(道路照明などで50メートル後方から見えるときや、停止表示器材を置いているときは別)。夜間に高速道路でやむを得ず駐停車するときは、灯火のほかに停止表示器材も置く |
「一般道路は50、高速道路は200」です。高速道路のトンネルで150メートル先までしか見えないときは、200メートルに届かないのでライトをつけます。
一般道路の法定速度 — 2026年9月1日の改正
標識や標示で最高速度が指定されていない一般道路の自動車の法定速度は 時速60キロメートル で、2026年9月1日からは、中央線などがない一般道路では時速30キロメートル になりました(道路交通法施行令第11条、教則 第5章第4節)。それより前に作られた問題集には、この改正が入っていないことがあります。
高速道路の数字 — 教則 第7章
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| 普通自動車の最高速度(高速自動車国道の本線車道・指定がないとき) | 時速100キロメートル |
| 最低速度(同) | 時速50キロメートル |
| 大型貨物自動車などの最高速度 | 時速90キロメートル |
| 三輪の自動車、けん引するための構造と装置のある車でけん引されるための構造と装置のある車を引くときなど | 時速80キロメートル |
| 乾いた路面・新しいタイヤでの車間距離の目安 | 時速100キロメートルで 約100メートル、時速80キロメートルで 約80メートル |
| 高速自動車国道を通れない自動車 | 構造上 時速50キロメートル以上 の速度が出ない自動車など |
本線車道が往復の方向別に分離されていない区間では、この表は使わず、一般道路と同じ扱いになります。また、高速自動車国道でほかの車をけん引して走れるのは、けん引するための構造と装置のある車が、けん引されるための構造と装置のある車を引く場合だけです。故障車をロープで引いて高速自動車国道を走ることはできません(教則 第7章第2節2の表の備考1・2)。
二輪車の数字 — 教則 第8章・第4章第4節
普通免許の本免でも、第8章(二輪車)から11問が割り振られています。
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| 一般道路で二人乗りできるまで | 大型二輪免許か普通二輪免許を受けて 1年 を経過していること(道路交通法第71条の4第6項・第7項) |
| 高速道路で二人乗りできる条件 | 20歳以上 で、二輪免許を受けて 3年以上(同条第4項・第5項) |
| 大型・普通自動二輪車の乗車定員 | 1人(運転者用以外の座席があれば 2人) |
| 大型・普通自動二輪車の積載物の重さ | 60キログラム まで |
| 原付の積載物の重さ・乗車定員 | 30キログラム まで・1人 |
二輪車の決まりは、普通二輪免許の学科試験の記事で詳しく整理しています。
故障・けん引の数字 — 教則 第4章第2節・第10章第2節
| 決まり | 数字 |
|---|---|
| けん引免許がいらないけん引 | 車の総重量 750キログラム以下 の車をけん引するとき、故障車をロープ・クレーンなどでけん引するとき |
| 故障車を一般の車でロープでけん引するときの間隔 | 5メートル以内 |
| けん引ロープに付ける白い布 | 30センチメートル平方以上 |
例題: 数字を入れ替えた○×
ぴよパスのオリジナル練習問題から4問です(本試験の問題ではありません)。
例題1 火災報知機から1メートル以内の場所では、駐車も停車もしてはいけない。
答え: ×。火災報知機から1メートル以内は 駐車禁止 の場所で、停車は禁止されていません(教則 第5章第8節2(3)、道路交通法第45条)。「1・3・5」は駐車禁止の側の数字です。 この問題を解く →
例題2 普通自動車に荷物を積むときは、車体の前後それぞれから、自動車の長さの10分の2まではみ出してもよい。
答え: ×。前後のはみ出しは自動車の長さの 10分の1 までです。10分の2は、積載物の長さの上限(1.2倍)の側の数字です(施行令第22条、教則 第4章第4節)。 この問題を解く →
例題3 昼間、高速道路のトンネルの中が暗く、150メートル先までしか見えないときは、灯火をつけなければならない。
答え: ○。高速道路では 200メートル 先が見えないときにライトをつけます(教則 第6章第3節)。 この問題を解く →
例題4 やむを得ず一般の車で故障車をロープでけん引するときは、けん引する車と故障車の間を10メートル以上離さなければならない。
答え: ×。間は 5メートル以内 に保ちます(教則 第10章第2節)。 この問題を解く →
数字の練習 — 本免で加わる6分野
駐車と停車・積載・夜間・高速道路の数字は、ぴよパスでは仮免の後に加わる6分野にまとまっています。
| 分野 | 問題数 |
|---|---|
| 駐車と停車 | 18問 |
| 点検・乗車と積載・安全運転の知識 | 21問 |
| 夜間・悪天候・緊急時 | 21問 |
| 高速道路 | 21問 |
| 二輪車の運転 | 33問 |
| 事故・故障・災害と自動車所有者の義務 | 14問 |
分野ごとの練習問題と解説、間違えた問題の解き直しは無料です。本番の割り振りで通す模擬試験(本免モード・文章問題90問・50分)は Premium の機能で、イラスト問題はまだ含みません。
まとめ
- 駐停車禁止は「5と10」、駐車禁止は「1・3・5」。右側の余地は3.5メートル、路側帯は0.75メートル。
- 積載は、大きさ1.2倍・はみ出し10分の1・高さ地上3.8メートル。12歳未満は3人を2人と数える。
- 灯火は50メートル(高速道路200メートル)先が見えないとき。
- 高速自動車国道の普通自動車は最高100・最低50km/h。車間は時速100キロで約100メートル。
- 二輪車の二人乗りは、一般道路は免許1年、高速道路は20歳以上かつ3年以上。
- 故障車のけん引は5メートル以内・白い布30センチメートル平方以上。
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出典
- 国家公安委員会「交通の方法に関する教則」第4章第2節3・第3節3・第4節・第5節、第5章第4節・第8節、第6章第3節、第7章、第8章、第10章第2節(警察庁掲載の2024年11月13日版。令和8年の改正告示第32号で第7章の前文の表記(「毎時」→「時速」)と注の番号が改められ、第5章第4節の一般道路の法定速度が改正されました。この記事のほかの数字は改正告示第9号・第32号で変わっていません): https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/20241113kyousoku.pdf
- 警察庁「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」丁運発第46号(令和5年3月30日): https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20230330_46.pdf
- 道路交通法 第45条(駐車を禁止する場所)・第71条の4(大型自動二輪車等の運転者の遵守事項)(e-Gov法令検索・2026年7月21日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105
- 道路交通法施行令 第11条(一般道路の最高速度)・第22条(自動車の乗車又は積載の制限)・第23条(原動機付自転車の乗車又は積載の制限)・第27条(最高速度)・第27条の3(最低速度)(e-Gov法令検索・2026年9月1日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/335CO0000000270








