8種類の試験の形と、練習問題の数
本試験の科目と問題数は、種類によって次のように決まっています。右の列は、ぴよパスで解けるオリジナル練習問題の数です(どれも登録不要・無料で、全問に解説があります)。
| 種類 | 扱える危険物 | 本試験の科目と問題数 | 時間 | 形式 | 練習問題 |
|---|---|---|---|---|---|
| 甲種 | すべての類 | 法令15・物理学及び化学10・性質と消火20(計45問) | 2時間30分 | 五肢択一 | 甲種 533問 |
| 乙種第1類 | 第1類(酸化性固体) | 法令15・基礎的な物理学及び化学10・性質と消火10(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙1 186問 |
| 乙種第2類 | 第2類(可燃性固体) | 同上(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙2 179問 |
| 乙種第3類 | 第3類(自然発火性物質及び禁水性物質) | 同上(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙3 256問 |
| 乙種第4類 | 第4類(引火性液体) | 同上(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙4 345問 |
| 乙種第5類 | 第5類(自己反応性物質) | 同上(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙5 174問 |
| 乙種第6類 | 第6類(酸化性液体) | 同上(計35問) | 2時間 | 五肢択一 | 乙6 204問 |
| 丙種 | 第4類のうち、決められたものだけ | 法令10・燃焼及び消火に関する基礎知識5・性質と消火10(計25問) | 1時間15分 | 四肢択一 | 丙種 102問 |
乙種の6つの類は、科目・問題数・時間がまったく同じで、違うのは「性質と消火」で問われる類だけです。丙種が扱えるのは、ガソリン・灯油・軽油・第3石油類(重油・潤滑油と、引火点130℃以上のもの)・第4石油類・動植物油類に限られます(危険物の規制に関する規則第49条)。
合格のしくみ — どの種類も「科目ごとに6割」
合否は3科目の合計点では決まりません。科目ごとに60%以上を取る必要があり、1科目でも下回ると不合格です。本試験の問題数に当てはめると、合格の線は次のとおりです。
| 種類 | 法令 | 物理・化学(丙種は燃焼と消火) | 性質と消火 |
|---|---|---|---|
| 甲種 | 15問中9問 | 10問中6問 | 20問中12問 |
| 乙種(全類) | 15問中9問 | 10問中6問 | 10問中6問 |
| 丙種 | 10問中6問 | 5問中3問 | 10問中6問 |
持っている資格によっては、科目の一部が免除されます。
- 乙種の免状を持つ人が、別の類の乙種を受ける: 法令と物理・化学が免除され、性質と消火の10問だけを35分で受けます。
- 火薬類の免状(製造保安責任者・取扱保安責任者)を持つ人が、乙1か乙5を受ける: 物理・化学が4問、性質と消火が5問に減り、法令15問と合わせて24問・1時間30分です。
- 消防団員として5年以上勤務し、消防学校で基礎教育か専科教育の警防科を修了した人が、丙種を受ける: 燃焼及び消火に関する基礎知識が免除され、20問・1時間です。
免除を受けた科目は、合否の判定から外れます。
出典: 消防試験研究センター「試験の方法」(合格基準)、「試験科目及び問題数」(一部免除)
どの種類から解くか — 4つの場合
仕事でガソリンや灯油を扱う → 乙4
乙4は第4類(引火性液体)をすべて扱えて、資格のない人が第4類の危険物を取り扱うときに立ち会うこともできます(乙種が立ち会えるのは、免状に書かれた類の危険物だけです)。丙種は扱える物が限られ、立会いはできません(消防法第13条第3項、危険物の規制に関する規則第49条)。職場で扱う第4類の物が丙種の範囲に収まらないなら、乙4を選びます。
解き始めるなら、本試験でいちばん問題数の多い乙4の法令からがおすすめです。法令は甲種・乙種・丙種のどれにもある科目で、指定数量や製造所等の区分のように、ほかの種類に進んでも同じ知識を使います。物理・化学の計算が心配な人は、乙4の物理・化学を先に1周してもかまいません。
扱うのは灯油や軽油などだけ → 丙種
丙種は25問・1時間15分で、物理・化学の科目がなく、代わりに燃焼と消火の基礎が5問です。形式も四肢択一です。扱う物が丙種の範囲(ガソリン・灯油・軽油・重油など)に収まり、立会いをしなくてよい人に向いています。丙種の法令から解き始め、扱える物と扱えない物の線(上の第49条)を最初に覚えると、ほかの問題も解きやすくなります。
乙種の免状がもうある → 別の類は「性質と消火」10問だけ
乙4などの免状があれば、別の類は性質と消火の10問だけです。練習も、受ける類の「性質と消火」だけを解けば足ります。
同じ日に複数の類を受けられるかは受験地によって違います。組み合わせの例は危険物乙種の同時受験にまとめています。
甲種の受験資格がある → 甲種
甲種は受験資格が必要です。大学等で化学の学科を卒業した人、化学の授業科目を15単位以上修得した人、乙種の免状を受けてから製造所等で2年以上の実務経験がある人、乙種の免状を4種類以上(第1類か第6類・第2類か第4類・第3類・第5類)持っている人、化学を専攻した修士・博士などです(消防試験研究センター「受験資格」)。甲種の性質と消火は20問で、6つの類をすべて扱います。甲種の性質と消火は218問あり、甲種の練習問題の中でいちばん多い科目です。
無料で使える範囲と、解く順番
ぴよパスの練習問題は、登録しなくても解説まで読めます。次の順番で使うと、科目ごとの6割に届いているかを確かめながら進められます。
- 受ける種類の科目を1つ開いて、1周する — 解いた問題の解説で、正解の理由と、ほかの肢がなぜ違うのかを確かめます。
- 間違えた問題だけを解き直す — 科目ごとの解き直しは、登録なし・無料で使えます。6割に届かない科目から戻ります。
- 無料で登録して、記録を残す — 解いた記録をアカウントに保存すると、スマホとパソコンなど別の端末でも続きから解けます。
- 仕上げに、本番と同じ形で通して解く — 3科目を時間内に解く模擬試験は Premium の機能です(下の節)。
本番の合否も科目ごとなので、正答率がいちばん低い科目から戻ります。
例題 — どの種類にもある「法令」から2問
ぴよパスの練習問題から、8種類に共通する法令の問題を2問紹介します。
例題1(乙4・法令) 同じ屋内貯蔵所に、ガソリン300リットル、灯油1,000リットル、エタノール200リットルを貯蔵するときの、指定数量の倍数を選ぶ問題です。
答え: 3.0倍 です。指定数量はガソリン(第1石油類・非水溶性)が200リットル、灯油(第2石油類・非水溶性)が1,000リットル、エタノール(アルコール類)が400リットルなので、300÷200+1,000÷1,000+200÷400=1.5+1.0+0.5=3.0 です(危険物の規制に関する政令別表第三)。品名ごとに割ってから足すのがこつです。 この問題を解く →
例題2(乙4・法令) 重油・ベンゼン・引火点100℃の第3石油類(重油にも潤滑油にも当たらないもの)・シリンダー油・キシレンのうち、丙種危険物取扱者が取り扱えるものの数を選ぶ問題です。
答え: 2つ(重油とシリンダー油)です。第1石油類で丙種が扱えるのはガソリンだけ、第2石油類は灯油と軽油だけなので、ベンゼンとキシレンは扱えません。第3石油類は重油・潤滑油と引火点130℃以上のものに限られるので、引火点100℃のものも対象外です。第4石油類のシリンダー油には限定がありません。 この問題を解く →
模擬試験は Premium です
危険物の8種類すべてに、本試験と同じ問題数・試験時間・科目の配分で通して解く模擬試験があります(甲種45問・2時間30分、乙種35問・2時間、丙種25問・1時間15分)。終わると、科目ごとに60%に届いたかが一目で分かります。乙1・乙2・乙3・乙5・乙6は乙種の免状がある人の形(性質と消火10問・35分)、乙1・乙5は火薬類の免状がある人の形、丙種は消防団員の免除の形でも解けます。
模擬試験は Premium(月980円)の機能です。出題するのはオリジナルの問題で、本試験の問題とは違うので、本試験の合否を判定するものではありません。練習問題と解説、間違えた問題の解き直しは、登録しなくても無料のまま使えます。
当サイトの問題について
ぴよパスで公開しているのは、法令と公的な資料をもとに独自に作ったオリジナルの予想問題です。本試験の問題を掲載・再現したものではありません。法令は、原則として試験の日に施行されている内容で出題されます(消防試験研究センター「よくある質問」)。
消防試験研究センターは、受験の参考として「過去に出題された問題」のページで、甲種・乙種第4類・乙種第1・2・3・5・6類・丙種の問題の一部をPDFで公開しています(令和7年度以前に出題したもの・令和8年6月更新)。本番の問題の言い回しや形は、そちらで確かめてください。
次に読む
- 危険物取扱者とは — 8種類の違い、できること、免状の後の義務
- 危険物乙4の問題はどんな形か — 35問の内訳・科目ごとに落とせる数・計算問題
- 危険物乙4の計算問題 — 物理・化学の計算の型
- 危険物丙種の予想問題 — 102問の中身と模試の形
- 危険物甲種の問題はどんな形か — 45問の内訳と計算問題
- 危険物乙種の科目免除 — 10問35分の条件と申請の手順
- 指定数量の一覧 — 類ごとの指定数量と倍数の計算





