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消防設備点検資格者と消防設備士の違い|できること・受講資格・1種と2種・5年の再講習

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消防設備点検資格者と消防設備士の違い|できること・受講資格・1種と2種・5年の再講習
目次

消防設備点検資格者は、消防庁長官の登録を受けた法人(登録講習機関)の講習を修了し、その機関が発行する免状を受けた人です(消防法施行規則第31条の6第7項)。消防用設備等の点検ができます(消防法第17条の3の3)。消防設備士は試験に合格して都道府県知事の免状を受ける資格で、類ごとに工事(甲種)・整備・点検ができます。点検資格者には工事と整備の権限はありません。

点検の制度と、点検を資格者にさせる建物は、消防設備士の甲種・乙種のどの類でも、試験科目「消防関係法令」(消防法施行規則第33条の10)の範囲に入る論点です。この記事は、e-Gov法令検索の2026年10月時点の版(消防法は2025年6月1日施行、消防法施行令は2025年10月1日施行、消防法施行規則は2026年6月26日施行の版)と、一般財団法人日本消防設備安全センターの案内(2026年10月20日に確認)をもとに書いています。

消防設備士と点検資格者の違いを1枚で

項目消防設備士消防設備点検資格者
取り方都道府県知事が行う試験に合格し、免状の交付を受ける(消防法第17条の7・第17条の8)登録講習機関の講習を修了して免状を受ける(規則第31条の6第7項)。センターの講習では最後に修了考査がある
できること類ごとに工事(甲種のみ)・整備・点検点検(第1種・第2種・特種の範囲)
受験・受講の資格乙種は誰でも受験できる。甲種は受験資格が要る消防設備士・電気工事士などの資格か、学歴と実務経験などが要る
期限・更新免状に有効期限の定めはないが、2年以内・5年ごとの法定講習(消防法第17条の10、消防法施行規則第33条の17)免状は交付日以後の最初の4月1日から5年以内。5年ごとの再講習(センターの案内)
受けないとき講習を受けないと返納命令の対象になりうる再講習を受けないと資格を失う(規則第31条の6第8項第6号)

点検資格者の受講資格には甲種・乙種の消防設備士が入っているので、消防設備士が点検資格者の講習を受けて、免状の類以外の設備の点検の範囲を広げることもできます。

乙4:消防設備点検資格者の定義を問う1問 →

第1種・第2種・特種で点検できる設備

日本消防設備安全センターの「点検できる消防用設備等及び特殊消防用設備等の種類」の表を、消防設備士の類と並べると次のとおりです。点検できる設備の種類は、消防庁長官が定めます(規則第31条の6第6項)。

点検資格者点検できる設備(センターの表から)同じ設備を点検できる消防設備士
第1種屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備・屋外消火栓設備・共同住宅用スプリンクラー設備第1類
第1種泡消火設備・特定駐車場用泡消火設備第2類
第1種動力消防ポンプ設備・消防用水・連結散水設備・連結送水管第1類・第2類
第1種不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備第3類
第1種消火器・簡易消火用具第6類
第1種パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備第1類・第2類・第3類
第2種自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備・共同住宅用自動火災報知設備など第4類
第2種避難器具第5類
第2種漏電火災警報器第7類
第2種非常警報器具・非常警報設備・排煙設備・非常コンセント設備・無線通信補助設備など第4類・第7類
第2種誘導灯・誘導標識第4類または第7類の消防設備士のうち、電気工事士か電気主任技術者の免状を持つ人
特種特殊消防用設備等特類

覚えるときは「第1種=水と泡とガスと消火器(機械系統)」「第2種=感知・警報・避難・電気(電気系統)」と分けると整理しやすくなります。誘導灯は、消防設備士なら電気工事士か電気主任技術者の免状も要る、という条件がつく点が目立ちます。

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講習と再講習 — 3日間・修了考査・5年ごと

日本消防設備安全センターの案内(2026年10月20日に確認)による講習の形です。

項目内容
講習第1種と第2種に分けて、それぞれ3日間。科目は火災予防概論・消防法規・点検制度・建築基準法規と、設備ごとの技術基準と点検要領
修了考査講習の最後に2時間。合格すると「消防設備点検資格者免状」が交付される
免状の有効期限交付を受けた日以後の最初の4月1日から5年以内(平成12年消防庁告示第14号)
再講習おおむね5時間。第1種・第2種の再講習は映像での講義。受講料と免状交付手数料の合計は10,520円

進む 有効期限は、消防設備士の講習と同じく、交付日以後の最初の4月1日から数えます。消防設備士の講習の期限の数え方は 消防設備士の講習 にまとめています。

受講資格 — 誰が講習を受けられるか

消防法施行規則第31条の6第7項は、点検資格者の講習を受けられる人として次を挙げています。

  1. 消防設備士
  2. 電気工事士
  3. 管工事施工管理技士
  4. 水道法の布設工事監督者の資格を持つ人
  5. 建築物調査員・建築設備等検査員の資格者証を持つ人
  6. 一級建築士・二級建築士
  7. 大学・高等専門学校などで機械・電気・工業化学・土木・建築の学科を修めて卒業し、消防用設備等の工事・整備の実務経験が1年以上の人
  8. 高等学校などで同じ学科を修めて卒業し、実務経験が2年以上の人
  9. 消防用設備等の工事・整備の実務経験が5年以上の人
  10. これらと同等以上の知識と技能があると消防庁長官が認める人

日本消防設備安全センターの案内は、このほかに技術士(機械部門など)、電気主任技術者、海技士(機関)、建築基準適合判定資格者検定の合格者、消防行政の実務経験1年以上の人、建築行政の実務経験2年以上の人を挙げています。実務経験には、簡易消火用具の整備や消防用設備等の設計・販売・点検などは含まれないとしています。

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点検を資格者にさせなければならない建物

消防用設備等の点検は、別表第一の防火対象物((二十)項の舟車を除く)の関係者の義務です(消防法第17条の3の3、消防法施行令第36条第1項)。そのうち次の建物は、消防設備士か消防設備点検資格者に点検させなければなりません(消防法施行令第36条第2項)。それ以外の建物は、関係者が自ら点検できます。

号建物
1号特定防火対象物(劇場・飲食店・百貨店・ホテル・病院・福祉施設など、特定用途の複合用途の建物、地下街、準地下街)で延べ1,000m²以上
2号共同住宅・学校・工場・事務所などで延べ1,000m²以上のうち、消防長または消防署長が指定したもの
3号特定用途の部分が避難階以外の階(1階と2階を除く。令第4条の2の2第2号)にあり、避難階か地上に直通する階段が2つ以上ない建物(屋外階段か避難上有効な構造なら1つ)
4号全域放出方式の不活性ガス消火設備(二酸化炭素を放射するもの)がある建物(規則第31条の6の2)

点検の周期は1年以内で消防庁長官が定める期間で(規則第31条の6第1項)、東京消防庁の案内では、機器点検が6か月に1回、総合点検が1年に1回です(平成16年消防庁告示第9号)。結果の報告は、特定防火対象物が1年に1回、それ以外が3年に1回です(規則第31条の6第3項)。

乙6:資格者に点検させる建物(令第36条第2項)を問う1問 →

取り違えやすい文

文正誤根拠
消防設備点検資格者は、自動火災報知設備の工事ができる誤り工事は甲種第4類の消防設備士(点検資格者ができるのは点検)
消防設備点検資格者の講習は、消防庁長官の登録を受けた法人が行う正しい規則第31条の6第7項
消防設備点検資格者の講習は、資格や実務経験がなくても受けられる誤り規則第31条の6第7項の各号に当たる人に限られる
延べ1,000m²以上の特定防火対象物は、消防設備士か消防設備点検資格者に点検させる正しい令第36条第2項第1号
延べ1,000m²以上の事務所は、すべて資格者に点検させる誤り消防長または消防署長が指定したものだけ(同項第2号)
点検の結果は、どの建物でも1年に1回報告する誤り特定防火対象物は1年に1回、それ以外は3年に1回
消防設備点検資格者は、再講習を受けないと資格を失う正しい規則第31条の6第8項第6号

ぴよパスのオリジナル予想問題で確かめられます。

消防設備士の類ごとの仕事の範囲は 消防設備士乙4でできる仕事 に、工事の前後の届出は 消防の着工届と設置届の違い にまとめています。

出典

  • 消防法 第17条の3の3・第17条の5〜第17条の8・第17条の10(e-Gov法令検索・2025年6月1日施行の版)
  • 消防法施行令 第4条の2の2・第36条・別表第一(同・2025年10月1日施行の版)
  • 消防法施行規則 第31条の6・第31条の6の2・第33条の10・第33条の17(同・2026年6月26日施行の版)
  • 一般財団法人日本消防設備安全センター「消防設備点検資格者とは」「第1種・第2種消防設備点検資格者講習」「第1種・第2種・特種 消防設備点検資格者再講習」、東京消防庁「消防用設備等点検報告制度」(いずれも2026年10月20日に確認)

当サイトの問題は消防設備士試験の問題ではありません。法令をもとに独自に作った練習問題です。消防試験研究センターとも日本消防設備安全センターとも関係ありません。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士・危険物取扱者・電気工事士などの国家資格、普通免許・原付の学科、 簿記・FP 技能検定・IT パスポート・宅地建物取引士などの検定・資格まで117 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照しています。 記事と問題の作成には AI を使っています。問題はすべてオリジナルで、 自動の検査と、作成とは別の担当による反証 (事実と出典を選択肢ごとに確かめる) を通してから公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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