結論: 11月本試験から逆算する「90時間 × 週10時間 × 9週」が社会人の標準ライン
第三種冷凍機械責任者の合格に必要な学習時間は 90時間 (初学者は100-120時間) が標準で、社会人受験者は 週10時間 × 9週間 で逆算するのが現実解です。試験は 11月上旬〜中旬の日曜に年1回 のみ (2026年度は11月8日)。2026年度の申込受付は終了しており、受験料は 電子申請9,800円 / 書面申請10,300円。8月第1週に着手すれば本試験まで14週、無理のないペースで仕上がります。
| 項目 | 公式値・標準 |
|---|---|
| 本試験 | 年1回・11月上旬〜中旬の日曜 (2026年度は11月8日) |
| 試験会場 | 全47都道府県 (北海道・新潟・東京など複数会場の道県あり) |
| 試験時間 | 法令60分 + 保安管理技術90分の2科目 |
| 出題数 | 法令20問 + 保安管理技術15問 (計35問) |
| 合格基準 | 各科目とも満点の60パーセント程度 (法令20問中12問前後 + 保安管理技術15問中9問前後) |
| 合格率 (令和7年度) | 全科目受験45.0% / 保安管理技術の免除者87.9% / 計51.6% (高圧ガス保安協会発表) |
| 受験料 | 電子9,800円 / 書面10,300円 |
| 学習時間 (初学者) | 100-120時間 |
| 学習時間 (実務経験者) | 60-80時間 |
編集部の見立てでは、社会人が落ちる最大の要因は「8月の着手遅れ」と「p-h線図の1週間停滞」 の 2 つです。週10時間ペースなら3か月前の8月第1週着手が、追い込み期にp-h線図と法令暗記を両立できる最後のラインです。
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試験制度の再確認 — 11月本試験の固定スケジュール
第三種冷凍機械責任者は 年1回・11月上旬〜中旬の日曜 に行われる試験 (2026年度は11月8日)。社会人計画はこの日付から逆算するのが鉄則です。
| 月 | やること | 公式根拠 |
|---|---|---|
| 7月 | テキスト・問題集を購入、KHK 公表問題5年分で出題傾向確認 | — |
| 8月中旬-9月上旬 | 願書受付 (電子は8/17 10:00〜9/2 17:00、書面は8/17〜8/31。KHK サイト) | KHK 公式 |
| 8月第1週 | 学習着手 (90時間プランの起点) | — |
| 9-10月 | 法令と保安管理技術を並行学習 | — |
| 10月初旬 | 模試1回目 (KHK 公表問題 令和5年度) | — |
| 10月下旬 | 模試2-3回目 | — |
| 11月上旬〜中旬の日曜 | 本試験 (2026年度は11月8日) | KHK 公式 |
| 12月下旬 | 合格者番号を KHK の HP で公表 (合否通知書の発送は翌年1月上旬) | KHK 公式 |
KHK講習で全講習科目を受講し、保安管理技術の検定に合格すると、国家試験の保安管理技術の免除を申請できます。免除後も法令は受験します。手続きはKHKの三冷案内で確認してください。以下は全科目受験の学習計画例です。
週10時間プラン: 平日3時間 + 週末7時間
社会人が週10時間を確保するなら、平日に細切れ3時間・週末にまとめて7時間 が編集部観察の標準配分です。
平日の3時間配分
| 時間帯 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 出勤前 (朝勉) | 月-金 各15分 = 75分 | 前日範囲の音読復習 |
| 通勤電車・バス | 月-金 各15分 = 75分 | スマホ演習 (オリジナル予想問題) |
| 昼休み | 月-金 各10分 = 50分 | 法令の条文穴埋め |
| 平日合計 | 3時間20分 | 細切れの積み上げ |
週末の7時間配分
| 曜日 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 土曜午前 | 2時間 | テキスト新章 (保安管理技術) |
| 土曜午後 | 1.5時間 | p-h線図の演習 |
| 日曜午前 | 2時間 | 法令の体系整理 |
| 日曜午後 | 1.5時間 | 週の弱点章を再演習 |
| 週末合計 | 7時間 | まとめて新範囲・線図 |
平日3時間20分 + 週末7時間 = 週10時間20分。これを9週続けて 約93時間 で本試験ラインに到達します。
90時間の科目別配分: 法令40h・保安管理技術50h
第三種冷凍機械責任者は 法令20問 + 保安管理技術15問 の構成。出題数比は 4:3 ですが、保安管理技術のほうがp-h線図・冷凍サイクル・配管設計で学習負荷が大きく、時間配分は 法令40時間 / 保安管理技術50時間 が標準です。
| 科目 | 時間 | 内訳 | 出題数 |
|---|---|---|---|
| 法令 | 40時間 | 高圧ガス保安法 (20h) + 冷凍保安規則 (15h) + 容器保安規則 (5h) | 20問 |
| 保安管理技術 (p-h線図) | 15時間 | モリエル線図の読み・冷凍サイクル4工程 | 約5問相当 |
| 保安管理技術 (冷媒・配管) | 20時間 | 冷媒の物性・配管設計・運転管理 | 約7問相当 |
| 保安管理技術 (材料・構造) | 15時間 | 圧力容器の材料・腐食・検査 | 約3問相当 |
| 演習 | 10時間 | 模試3回 + 弱点補強 | — |
| 合計 | 90時間 | — | 35問 |
p-h線図の壁を1週間で抜ける手順
社会人が 1週間以上止まる最大の障害物がp-h線図 (モリエル線図)。冷媒の圧力pと比エンタルピーhを2軸にとり、蒸発 → 圧縮 → 凝縮 → 膨張 の冷凍サイクル4工程を線で表現する図です。
| 段階 | 投下時間 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1日目 | 1.5時間 | 線図の軸と等温線・等圧線・乾き度線の意味を理解 |
| 2-3日目 | 各1.5時間 | 4工程をテキストで線図に描き起こす |
| 4-5日目 | 各1時間 | 冷凍能力・圧縮機動力の計算式に当てはめる |
| 6-7日目 | 各1.5時間 | 過去問形式の演習30問でアウトプット |
| 累計 | 約10時間 | 線図問題で6割得点 |
ここで1週間使えない人 (週末3時間しか取れない人) は、1か月かかる前提 で計画し直すか、通信講座 (オンスク.JP 月額1,628円 / SAT 約30,000円) で動画解説に切り替える判断ラインです。
法令40時間の配分: 高圧ガス保安法・冷凍保安規則・容器保安規則
法令は 数値・期間・人数 の暗記が中心です。条文構造を頭に入れたら、過去問演習で「数値の混同パターン」を潰します。
| 学習章 | 時間 | 重点論点 |
|---|---|---|
| 高圧ガス保安法 (総則・許可) | 8時間 | 製造許可・販売許可・第一種/第二種製造者の区分 |
| 高圧ガス保安法 (保安検査) | 6時間 | 完成検査・保安検査・定期自主検査の周期 |
| 高圧ガス保安法 (危害予防規程) | 6時間 | 規程の届出・遵守義務・冷凍保安責任者の選任 |
| 冷凍保安規則 (冷凍設備の基準) | 8時間 | 冷凍能力の算定・第一種/第二種製造設備の区分 |
| 冷凍保安規則 (技術基準) | 7時間 | 圧力計・安全弁・自動制御装置の設置 |
| 容器保安規則 | 5時間 | 容器検査・刻印・再検査周期 |
| 合計 | 40時間 | — |
冷凍保安責任者の 第三種冷凍機械責任者で取り扱える設備の冷凍能力 は 100トン未満 が公式の境界線です。
月次の進捗マイルストーン
| 時期 | やること | 進捗目安 |
|---|---|---|
| 8月第1-2週 | テキスト1周目開始・法令の総則 | 累計15時間 |
| 8月第3-4週 | 保安管理技術の冷凍サイクル基礎 | 累計35時間 |
| 9月第1-2週 | p-h線図の集中学習 | 累計55時間 |
| 9月第3-4週 | 法令の冷凍保安規則 + 容器保安規則 | 累計75時間 |
| 10月第1週 | 模試1回目・60%未達なら配分見直し | 累計82時間 |
| 10月第2-3週 | 弱点章の集中演習 | 累計90時間 |
| 10月第4週 | 模試2-3回目 | 累計95時間 |
| 11月第1週 | 直前総点検 (数値・線図再確認) | 累計100時間 |
| 11月上旬〜中旬の日曜 (2026年度は11月8日) | 本試験 | — |
落ちる人の典型 5 パターン
- 9月着手で間に合うと判断する — 週10時間でも9週間以下では p-h線図と法令暗記が両立しない。9月着手は週12-14時間が必要で、社会人には現実的でない
- 法令から始める — 数値暗記は短期記憶になりやすく、9月に始めて11月まで保持しにくい。理解先行のp-h線図を9月までに固めるほうが本試験で得点しやすい
- テキスト1周で演習に手を出さない — 出題は同じ論点が形を変えて繰り返されます。テキスト2周で30時間使うより、テキスト1周+演習50問のほうが得点効率が高い
- 受験科目を確認せず他人の計画を使う — 講習・検定合格後に保安管理技術の免除を申請した人と、全科目受験の人では、国家試験で受ける科目が異なる
- 11月直前にp-h線図を詰め込む — 線図は理解の積み上げ科目。直前1週間で間に合わせようとすると正解パターンの暗記で止まり、応用問題で全滅する
社会人に向く人 / 向かない人
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 8月から週10時間を9週間継続できる | 残業繁忙期が9-11月に集中 |
| 朝勉に切り替えられる (出勤前30分) | 朝が極端に弱く夜だけしか時間が取れない |
| 電車通勤30分以上 (スマホ演習が積める) | 在宅勤務で通勤時間ゼロ (細切れ時間がない) |
| 数式と図形に苦手意識がない | 中学数学のグラフから時間がかかる |
| 過去問演習を5回回せる | 1周で諦めるタイプ |
上の分類だけで受験方法を決めず、講義で理解を深めたい内容と、確保できる時間を確認してください。KHK講習は法令7時間・保安管理技術14時間の計21時間、受講・受検料17,500円でテキスト代は別です。講習後の検定合格と国家試験での免除申請が必要です。オンライン受講の環境と検定会場への移動も確認します。
受験料と講習の追加費用を分けて比較する
電子申請の国家試験受験料9,800円、KHK講習の受講・受検料17,500円を使った編集部の比較例です。2026年9月11日の掲載料金が続くと仮定します。
| 条件 | 受験料・受講受検料だけの小計 |
|---|---|
| 全科目を1回受験 | 9,800円 |
| 全科目を2回受験 | 9,800円×2=19,600円 |
| KHK講習・検定1回と国家試験1回 | 17,500円+9,800円=27,300円 |
教材代、写真・移動・印刷・免状交付等は別です。講習のほうが再受験より安いとは一律に言えません。講習を選んでも検定と国家試験の合格は保証されないので、学びたい内容と日程を確認して選びます。費用の内訳と公式出典も確認してください。
チェックリスト
- 7月中に 本試験日 (11月上旬〜中旬の日曜。2026年度は11月8日) をカレンダーに登録し、8月第1週を着手日に固定する
- 2026年度の受付は終了済み。申込済みの方は受験票と納付状況を確認する
- 平日 朝15分 + 通勤15分 + 昼10分 = 40分 を週5日確保する固定習慣を作る
- 9月第2週までに p-h線図の4工程 を線図上に描けるレベルに到達させる
- 10月初旬の 模試1回目 で60%未満なら、保安管理技術の弱点章 (冷媒・配管・材料のどれか) を5時間で集中補強する
- 受験料と教材費、講習を使う場合の追加費用を分けて予算を確認する
まとめ
第三種冷凍機械責任者を働きながら取るには、11月上旬〜中旬の日曜に行われる本試験 (2026年度は11月8日) から逆算した90時間プラン が王道です。週10時間 × 9週間を平日3時間 + 週末7時間で分散し、p-h線図に10-15時間、法令に40時間、保安管理技術の残り35時間を配分する。8月第1週着手・9月第2週までにp-h線図突破・10月初旬の模試で60%通過、というマイルストーンを守れば、社会人でも独学合格レンジに収まります。
出典
- 高圧ガス保安協会 (KHK) — 第三種冷凍機械責任者試験 受験案内・願書受付期間・合格発表
- 高圧ガス保安法 (昭和26年法律第204号) — e-Gov 法令検索
- 冷凍保安規則 (昭和41年通商産業省令第51号) — e-Gov 法令検索
- 容器保安規則 (昭和41年通商産業省令第50号) — e-Gov 法令検索
- KHK 各年度業務報告 (高圧ガス製造保安責任者試験の実施状況) — 受験者数・合格率
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講習を検討する場合は取得費用と次回日程を確認してください。第三種の講習は年2回 (2月頃・6月頃) の開催で、2026年11月の国家試験に直前から間に合わせる日程ではありません。





