冷凍3種の独学は、両科目を解いて教材を選ぶところから
冷凍3種を独学で受けるなら、最初に法令と保安管理技術の問題を少し解き、説明を読んでも分からない箇所を探してください。必要な学習時間は、冷凍設備や法令に触れた経験、現在の理解度で変わります。「全員が120時間で習得できる」とは決められません。
| 今の状態 | 最初にすること |
|---|---|
| 機器の名前が分からない | 図解のある教材で、冷媒が通る順と各機器の役割を読む |
| 用語は分かるが問題を間違える | 正誤の理由を説明し、条件の読み落としを記録する |
| 法令の数字が混ざる | 製造者・冷媒・能力・手続きの時点を一緒に整理する |
| 2026年度に申込済み | 試験日までの予定を確認し、両科目の演習枠を確保する |
2026年度の国家試験は11月8日です。申込受付は終了しています。これから受験を考える方は次年度の案内を待ち、今年受ける方は申込後の確認事項を先に確認してください。出典:KHKの2026年度受験案内。
試験形式を確認し、法令を後回しにしない
免除なしで受ける第三種の国家試験は、次の2科目です。
| 科目 | 問題数 | 試験時間 | 学習で確かめること |
|---|---|---|---|
| 法令 | 20問 | 60分 | 誰に、どの条件で義務が生じるか |
| 保安管理技術 | 15問 | 90分 | 冷媒・機器・運転・保安の説明ができるか |
KHKの受験案内書では、合格基準は各科目とも満点の60%程度とされています。両科目を合わせた得点だけでは判断できません。保安管理技術には組合せを選ぶ問題があり、選択肢番号が合っていても、個々の記述を理解できているとは限りません。
法令の練習問題と保安管理技術の練習問題を解き、分からなかった用語を教材の索引で調べます。ぴよパスはオリジナル問題です。公式公表問題とは分けて使ってください。出題範囲の確認表では、令和7年度の保安管理技術15問を復習先に結びつけています。
教材は、間違えた箇所の説明へ戻れるものを選ぶ
問題を解くたびに別の参考書へ移ると、どこまで復習したか分かりにくくなります。まずは両科目を扱い、図・用語・解説を探しやすい1冊を軸にする方法があります。購入前に出版社の目次を見て、自分が分からなかった章の説明を確認しましょう。
例として、ナツメ社の『トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト 第3版』は佐藤英男著、ISBN 9784816376665です。出版社の書誌・目次で、保安管理技術・法令と模擬試験2回分の構成を確認できます。掲載内容の確認に基づく紹介で、編集部の使用体験や合格実績を示すものではありません。
上記はAmazonアソシエイトのリンクです。購入前に版・刷と出版社の正誤表・改訂情報を確認してください。勉強中のメモには、間違えた理由と参照ページを残します。復習ノートの作り方も参考にしてください。
保安管理技術は、サイクルから機器・運転へ広げる
冷凍サイクルを読むときは、「蒸発器で熱を受け取り、凝縮器で外へ放出する」という熱の向きを、圧縮機・膨張弁の役割と結びつけます。p-h線図の横軸のhは比エンタルピーで、単位はkJ/kgです。冷媒1kg当たりの状態量と、装置が単位時間に運ぶ熱量を分けてください。
| 確認する場所 | 自分の言葉で説明する内容 |
|---|---|
| 蒸発器 | 冷媒が熱を受け取る向きと、入口・出口の状態 |
| 圧縮機 | 吸入・吐出の違いと、圧縮に必要な仕事 |
| 凝縮器 | 外へ熱を放出する役割と、冷却側の条件 |
| 膨張弁 | 圧力を下げる過程と、その前後の状態 |
日本冷凍空調学会の状態変化の解説を参考に、教材の図で位置を確かめます。状態点の番号は資料ごとに違うため、番号だけを暗記せず機器名を添えてください。
サイクルを読めたら、機器の構造、材料、配管、運転、点検へ進みます。特定の図だけで保安管理技術の大半を取れるという配分は置きません。復習ポイントで説明が曖昧な箇所を探し、式と単位が混ざるときは計算の確認例へ戻ってください。
全科目受験とKHK講習・検定を比べる
国家試験で法令と保安管理技術を受ける方法と、KHK講習・検定の合格後に保安管理技術の免除を申請する方法があります。
| 比較する点 | 全科目を受験 | KHK講習・検定を利用 |
|---|---|---|
| 学ぶ内容 | 法令と保安管理技術 | 講習でも法令と保安管理技術を学ぶ |
| 国家試験の科目 | 法令と保安管理技術 | 検定合格と免除申請後は法令 |
| 電子申請の国家試験受験料 | 9,800円 | 9,800円 |
| 別にかかる受講・受検料 | なし | 17,500円。テキスト代は別 |
金額は2026年9月11日確認の掲載額です。KHK講習の概要では法令7時間・保安管理技術14時間の全科目受講が必要で、検定は保安管理技術のみです。講習を使えば保安管理技術の勉強が不要になる、という制度ではありません。
KHKの三冷案内にある次回講習は、受付2026年11月10日〜24日、講習2027年1月29日〜2月18日です。検定日には公式案内間で相違があるため、取得費用と講習日程の確認点を確認してください。2026年11月の国家試験直前に免除を取る日程ではありません。
講義を通して理解を深めたいのか、費用と時間をどこまで用意できるかを考えて選びます。独学とKHK講習の比較では、学習上の困りごとから判断する手順を整理しています。民間の対策講座を受講するだけでは、この科目免除にはなりません。
学習計画は、解けなかった理由を見て組み直す
最初に総時間を固定するより、今週使える時間に復習内容を割り当て、週末に見直す方が進み具合を確認できます。次は独学の進め方の例で、合格までの必要時間を示すものではありません。
| 段階 | すること | 次へ進む確認 |
|---|---|---|
| 読む | 両科目の教材を読み、用語を調べる | 問題文の意味を説明できる |
| 解く | 科目ごとに解き、根拠を照合する | 正解・誤りの理由を言える |
| 戻る | 間違えた章だけ読み直す | 数日後にも条件を答えられる |
| 時間を測る | 本番と同じ科目単位で演習する | 未回答・見直しに使う時間が分かる |
保安管理技術の90分を通して解く日は、短い学習枠とは別に確保します。週間計画の例を使い、法令にも毎週触れてください。法令の数字が混ざる場合は主体・数値・時期別の覚え方へ戻ります。
次の学習では、両科目から間違えた問題を選び直し、説明できなかった箇所を教材で確認してください。自分の誤答記録を使えば、既に分かる章を一律に読み直す時間を減らせます。





