第三種冷凍機械責任者 (冷凍3種) は、受験資格に制限がなく合格率45.0%(令和7年度・全科目受験)・学習時間100〜200時間で合格圏に届く試験です。年1回 (11月) の実施で、ビル管理・冷凍倉庫・食品工場等で活かせる国家資格として安定した受験需要があります。この記事では、初めて受ける人向けに、4か月100〜200時間で合格するための学習プランを整理します。
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結論:4か月×1日1時間+直前1か月で135時間プラン
冷凍3種の初心者向け学習プランは、次のような月次配分が基本形です。
| 月 | 主なタスク | 学習時間目安 |
|---|---|---|
| 月1 | 試験全体像+保安管理技術 (基礎) | 1時間×30日 = 30時間 |
| 月2 | 保安管理技術 (圧縮機・配管・自動制御) | 1時間×30日 = 30時間 |
| 月3前半 | 法令 (高圧ガス保安法) | 1時間×15日 = 15時間 |
| 月3後半 | 模擬試験+苦手分野の総復習 | 1時間×15日+模試3時間 = 18時間 |
| 月4 (直前) | ぴよパス180問を3周以上 | 1.5時間×30日 = 45時間 |
| 合計 | — | 約138時間 |
熱力学が苦手な人や仕事の都合で学習時間が断続する人は、上記に+50時間 (月1-2を倍にする等) のバッファを見ておくと安全です。
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試験の前提を再確認
学習計画を立てる前に、冷凍3種試験の特徴を押さえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 2科目35問 (法令20問+保安管理技術15問) |
| 試験時間 | 法令60分+保安管理技術90分 |
| 合格基準 | 各科目とも満点の60パーセント程度(科目ごとの判定。片方でも下回ると不合格) |
| 受験資格 | 制限なし (誰でも受験可) |
| 試験形式 | 紙ベース (マークシート、CBT非対応) |
| 実施頻度 | 年1回 (11月) |
| 合格率 | 令和7年度は全体で51.6% (全科目受験45.0% / 保安管理技術免除87.9%)。直近5年は32.4〜51.6% |
| 学習時間目安 | 100〜200時間 (公式数値ではなく独学者の傾向) |
各科目とも満点の60パーセント程度が基準で、片方でも下回ると不合格です。法令20問なら12問前後、保安管理技術15問なら9問前後が目安になります (科目合計での救済はありません)。
講習+検定で保安管理技術の免除を取るべきか
冷凍3種には、高圧ガス保安協会 (KHK) の第三種冷凍機械講習を受講し、講習後の検定試験に合格すると、11月の国家試験で保安管理技術が免除される制度があります。第三種の検定試験の科目は保安管理技術の1科目だけですが、法令を含む全講習科目を受講しないと検定を受検できません。講習は年2回 (2月頃と6月頃)、講習21時間 (法令7時間+保安管理技術14時間)、受講受検料は17,500円 (テキスト代は別途)。講習はオンライン、検定試験は会場集合です。
| 攻略パターン | 学習開始時期 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 11月の国家試験 一発合格 | 7月頃 (4か月前) | 学習期間が短い・追加費用なし | 法令+保安管理技術 両方で60%程度が要る |
| 講習+検定 (2月頃または6月頃) →11月の国家試験 | 講習の3か月前 | 11月は法令のみに集中できる・修了証に期限なし | 二段階になる・受講受検料17,500円+テキスト代 |
長期計画で挑める人は講習ルートが選択肢として有効です。保安管理技術の判定を11月の国家試験から切り離せるため、当日は法令20問に集中できます (令和7年度の保安管理技術免除者の合格率は87.9%、全科目受験は45.0%でした。ただしこれは免除者と全科目受験者という別の母集団の数字で、講習を受ければ同じ結果になるという意味ではありません)。年内に取得したい人や、費用と二段階の手間を掛けたくない人は11月の国家試験一発を狙います。
月1: 試験全体像+保安管理技術 (基礎)
最初の1か月は保安管理技術の基礎範囲を中心に進めます。
主なタスク:
- 市販テキストの保安管理技術章 (基礎部分) を1周読む
- 冷凍サイクル (蒸発→圧縮→凝縮→膨張) の流れを理解
- 冷媒 (HFC・HFO等) の特性と用途を整理
- 潤滑油・冷凍機油の役割を確認
- ぴよパスの保安管理分野演習を並行スタート
- 高圧ガス保安協会 (KHK) 公式サイトで申込締切・受験地を確認
保安管理技術は文章だけで覚えるのが難しく、図解の多いテキストや動画講座 (冷凍3種 講座おすすめ2026で整理) の補強が効きやすい範囲です。
月2: 保安管理技術 (圧縮機・配管・自動制御)
2か月目は保安管理技術の応用範囲を整理します。
主なタスク:
- 市販テキストの保安管理技術章 (応用部分) を読む
- 圧縮機の種類 (往復動・スクリュー・ロータリー・遠心式) と特徴を整理
- 凝縮器・蒸発器の構造と機能を確認
- 配管・付属機器 (受液器・乾燥器・電磁弁等) を整理
- 自動制御 (温度・圧力・流量制御) の基本を確認
- p-h線図で冷凍サイクルを読む練習を反復
- ぴよパスの保安管理分野演習で類題演習
p-h線図の読解は冷凍3種の最大の難関で、反復練習が効きます。「蒸発」「圧縮」「凝縮」「膨張」がp-h線図のどこに対応するかを覚えるだけで、保安管理技術15問の理解が一気に進みます。
月3前半: 法令 (高圧ガス保安法)
3か月目前半は法令20問を進めます。
主なタスク:
- 市販テキストの法令章を読む
- 高圧ガス保安法・冷凍保安規則・容器保安規則の重要条文を整理
- 製造設備の区分 (第一種・第二種・その他) と許可・届出を一覧表で整理
- 保安検査・容器検査・保安管理体制を確認
- ぴよパスの法令分野演習で類題演習
法令はマークシート暗記型で得点しやすい範囲です。保安管理技術の理解が深まってから取り組むと「なぜこの規制があるのか」が分かりやすく、暗記が定着します。
月3後半: 模擬試験+苦手分野の総復習
3か月目後半はテキスト1周完了後の現在地確認週です。
主なタスク:
- 市販問題集の予想問題回 (1回分) を時間を計って解く
- 各科目60%程度の基準を下回る分野を特定
- 苦手分野のテキストに戻って2周目読みと演習
- ぴよパスで全分野バランスよく演習
模擬試験の結果が両科目70%以上なら学習計画は順調。1科目でも50%以下の場合は、テキストの苦手章を月4に持ち越して補強します。
月4 (直前1か月): 演習サイトで全180問を3周以上
最後の1か月は新しいテキストや問題集に手を出さず、解いた問題の見直し+ぴよパス180問の高速回転に集中します。
主なタスク:
- ぴよパスの冷凍3種 180問を分野別に解く
- 間違えた問題を中心に3周以上回す
- 試験前日は新規問題を解かず、間違えた問題の解説を熟読
- 受験票・身分証・筆記用具 (HBまたはBの鉛筆)・電卓 (四則計算のみできるものに限り使用可。関数電卓は禁止) を前日準備
直前は新しい教材を増やすほどメンタル負荷が増えます。「解いた問題を確実に正解できる」状態にすることが優先です。
学習開始後の補強
138時間プランで詰まったら、次の選択肢で補強します。
- テキスト: 冷凍3種テキストおすすめで、第1冊目・p-h線図補強・直前模試の3段階を整理
- 通信講座: 冷凍3種 講座おすすめ2026で学習スタイル別に整理。主な選択肢として SAT講座(動画+テキスト、p-h線図解説に定評あり)と オンスク.JP(月額サブスク、スマホ動画のみで進めたい人向け)の2社があります。費用感や対応期間は時期で変わるため申込前に公式サイトで確認してください。
- 独学計画: 冷凍3種の独学ガイドで100〜200時間の学習配分を確認
独学に向く人・向かない人の判断軸
| 独学が向く人 | 通信講座が向く人 |
|---|---|
| 熱力学・冷凍サイクルに抵抗がない(機械・設備系の職歴あり) | p-h線図が全くイメージできず、独学で1週間経っても前進しない |
| 過去に独学で資格を取った経験がある | 学習ペースを自力で作るのが苦手 |
| 1日30〜60分の細切れ学習を習慣化できる | 音声・動画で概念を掴む方が得意 |
向かない人への代替として:熱力学への抵抗が強い場合は通信講座の動画解説でp-h線図の概念を視覚的に補強するのが有効です。
まとめ
冷凍3種は初心者でも4か月×1日1時間+直前1か月の計138時間で合格圏に届く試験です。学習の順番は (1) 保安管理技術→(2) 法令が基本で、p-h線図の読解と圧縮機構造の理解に学習時間の半分以上を割きます。長期計画で挑める人は、KHK の講習+検定で保安管理技術の免除を取る選択肢もあります。試験は年1回 (11月。令和8年度は11月8日) のみのため、申込締切と学習計画を早めに確定させてください。取得後にビル管理や空調の仕事でどう活きる資格なのかは、冷凍3種の仕事・転職活用が参考になります。受講料・対応年度・キャンペーンは時期で変わるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
出典
- 高圧ガス保安協会 (KHK) 冷凍機械責任者試験
- 高圧ガス保安法・冷凍保安規則・容器保安規則




