冷凍3種の勉強は、両科目を解いてから計画する
冷凍3種の勉強では、理解・暗記・演習を同じ週の中で繰り返すことを提案します。保安管理技術を全部読み終えるまで法令を待つのではなく、最初から両科目に触れ、自分が説明できない内容を見つけましょう。
KHKの2026年度受験案内書によると、全科目受験では法令20問・60分、保安管理技術15問・90分です。合格基準は各科目とも満点の60パーセント程度と案内されています。合計35問の正答数だけで判断せず、科目ごとに記録してください。
| 最初に確認すること | 記録する内容 |
|---|---|
| 法令を解いてみる | 分からなかった用語、数値の適用条件、手続き |
| 保安管理技術を解いてみる | 説明できなかった原理、機器の役割、運転条件 |
| 復習に使える時間を数える | 平日と休日に実際に確保できる時間 |
| 学習範囲を見渡す | テキストの未読章と、問題で間違えた章 |
初回の点数で独学への向き不向きを決める必要はありません。「解説を読んだ後に理由を説明できるか」「翌日に解き直して判断できるか」を確かめると、必要な補助教材や復習時間を考えやすくなります。
2026年度の国家試験は11月8日で、申込受付は終了しています。申込済みの方は受験票・納付状況の確認も済ませてください。次年度を受ける場合は、新しい年度の公式案内で日程を確認します。
理解:図と文章を、機器の役割に結びつける
保安管理技術は、p-h線図だけを読めれば全範囲をカバーできる科目ではありません。令和7年度の公式公表問題には、冷凍の基本や伝熱に加えて、冷媒・機器・配管・安全装置・材料・据付け・運転・保守の記述があります。
15問と復習先の対応表で、間違えた問題から戻る章を探してください。これは1年度の出題範囲を整理したもので、毎年の頻度を順位付けした表ではありません。
図を読むときの確認手順
- テキストが示す機器の入口と出口を確認する。
- 冷媒の流れと、それぞれの機器の役割を言葉にする。
- 図の軸・単位・状態点が何を表すか確認する。
- 問題の条件が変わったとき、どこを読み直すか説明する。
図を書き写すことは確認方法の一つです。回数を達成して終わりにせず、図を見ながらでも理由を説明できなかった箇所を探しましょう。似た名前で迷ったときは、凝縮・蒸発やエンタルピー・エントロピーの違いへ戻れます。
式も同じです。記号の意味、単位、一定とする条件を確認してから使います。公式を覚える時間だけを長く取らず、機器・安全・運転の章にも演習を通じて戻ってください。
暗記:法令の数字に、対象と条件を付ける
法令は、数字だけでなく「誰が」「どの設備で」「何をするか」を一緒に覚えます。製造者の許可・届出の区分と、冷凍保安責任者の選任に使う免状の区分を混ぜないことも必要です。
暗記カードを作るなら、次の項目を残してみてください。これは編集部が提案する記録の形で、法令そのものを要約した数値表ではありません。
| カードに書く項目 | 書き方 |
|---|---|
| 問い | 何の区分・手続きについて答えるか |
| 対象 | 主体、冷媒、施設などの条件 |
| 答え | 数字と単位。「以上・未満」「前・後」も残す |
| 例外 | 本文や解説で示された除外条件 |
| 確認先 | テキストのページ、法令の条番号と基準日 |
数値を思い出せても、対象が違えば答えは変わります。条件付きの法令暗記表と照合し、「この数字は何の境界か」を説明できるか確認してください。
法令を試験直前の1か月だけに押し込む必要はありません。学習開始時から少しずつ解き、忘れたカードや条件を取り違えたカードを次の復習へ戻します。保安管理技術とは別に、法令の到達度を記録しましょう。
演習:正解番号だけでなく、判断した理由を残す
正解した問題でも、理由が分からず選んだものには印を付けます。組合せ式の問題は、個々の記述の正誤判断と、選択肢の組合せを選ぶ操作を分けて振り返ってください。
| 解いた後の状態 | 次の行動 |
|---|---|
| 正解し、理由も説明できた | 次の分野へ進み、後日もう一度確認する |
| 正解したが、推測で選んだ | 解説を読み、判断の根拠を一文にする |
| 用語や原理が分からなかった | テキストの該当章を読み、図や条件を確認する |
| 条件・単位を読み落とした | 読み落とした箇所と、判断が変わる理由を残す |
| 記述の正誤は合っていたが組合せを誤った | 記述ごとの判断と選択肢を照合する手順を確認する |
復習メモは長文にせず、「間違えた理由・確認先・次に解く問題」を残せば再開しやすくなります。ノートの形式は図・機器表・法令条件のまとめ方でも確認できます。翌日など時間を空けて解き直し、答えを覚えていただけなら、似た論点の別問題でも理由を確かめてください。
ぴよパスでは、保安管理技術の無料練習問題と法令の無料練習問題を科目別に選べます。公式過去問の転載ではなく、オリジナルの練習問題です。
1週間の計画例:解いた結果で翌週を変える
下表は、平日30分・休日60分を確保できる場合の編集部作成例です。週合計270分、4時間30分になります。合格に必要な総時間や、誰にでも適切な配分を示すものではありません。
| 曜日 | 時間 | 取り組むこと |
|---|---|---|
| 月 | 30分 | 保安管理技術を解き、分からなかった章を記録 |
| 火 | 30分 | 月曜の章を読み、機器の役割や条件を確認 |
| 水 | 30分 | 法令を解き、対象・数値・条件をカードに整理 |
| 木 | 30分 | 月曜と水曜の問題を解き直し、理由を説明 |
| 金 | 30分 | 未着手の章を読み、確認問題を解く |
| 土 | 60分 | 苦手分野の解説を読み、別問題でも確認 |
| 日 | 60分 | 両科目の記録を見直し、翌週の復習先を決める |
例えば法令で条件の取り違えが続いたら、翌週の火曜を法令の表の整理に変更します。保安管理技術で配管や保守の問題が手つかずなら、サイクル図の練習を繰り返す前に、その章の問題を解きます。
通しで解く日は、通常の短い学習枠とは別に時間を用意してください。公式の時間は法令60分・保安管理技術90分なので、上表の休日60分枠だけでは保安管理技術1科目を本番と同じ時間で実施できません。
教材は、説明へ戻れる1冊を軸に選ぶ
教材を選ぶときは、読んで理解できるかに加え、両科目の説明と演習がどこにあるかを確認します。冊数だけで十分・不十分を決めず、手元の本で解決しない論点を先に明確にしてください。
佐藤英男著『トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト 第3版』は、ナツメ社の書誌・目次で保安管理技術・法令と模擬問題2回分を確認できます。ISBNは9784816376665です。
購入前に版・刷と出版社の正誤表を確認してください。上記はAmazonアソシエイトのリンクです。
解説を読んでも同じ箇所で止まる場合は、その論点を扱う講義などで補う方法もあります。独学とKHK講習の比較では、学習上の困りごと・日程・費用を分けて整理しています。
次の学習では、まず両科目から問題を選び、解いた理由まで確認してみてください。出題範囲と復習先の表も使いながら、翌週に開く章を決めましょう。





