冷凍3種の語呂は、表に条件、裏に答えと取り違えやすい点を書いたカードにすると練習できます。「アンモニアは何トン?」では、第一種製造者の下限か、第二種の下限かが分かりません。「認定指定設備を除くアンモニア設備で、第一種製造者になる下限は?」まで表に残します。
この記事は、冷凍サイクル・法令数値の語呂一覧を使った復習用です。以下のカードは編集部作成の学習例で、公式過去問ではありません。法令の数値は令和8年度試験の基準日、2026年4月1日時点の施行版で確認しています。
そのまま使える条件付き暗記カード8枚
紙の表裏に分けるか、右の列を隠して答えてください。数値だけでなく「以上・未満」「許可・届出」まで言えたか確かめます。
| 表に書く問い | 裏に書く答えと区別 |
|---|---|
| 圧縮機から始めた蒸気圧縮式の4工程は? | 圧縮→凝縮→膨張→蒸発。「あ・ぎょ・ぼう・じょう」 |
| 凝縮器と蒸発器では、冷媒は放熱・吸熱のどちら? | 凝縮器は放熱、蒸発器は吸熱。気体→液体と液体→気体も対応させる |
| 理想的な絞りとして扱う膨張弁では、何が一定? | 比エンタルピーh。「弁はh一定」。等エントロピーと混ぜない |
| 第一種ガスの冷凍設備、認定指定設備を除く20トン以上50トン未満では? | 第二種製造者。製造開始20日前までに都道府県知事へ届出 |
| アンモニア設備、認定指定設備を除く第一種の下限と第二種の範囲は? | 第一種は50トン以上、第二種は5トン以上50トン未満。「許可50、届出5」 |
| 第三種免状で冷凍保安責任者に選任する際の能力区分と経験は? | 第36条の表では100トン未満。3トン以上の製造施設で1年以上の経験も必要 |
| 完成検査は、最初の設置工事のときだけ? | 特定変更工事を完成した場合も対象。対象施設は検査による適合確認後に使用 |
| 対象施設の保安検査と定期自主検査の通常の回数は? | 保安検査は3年に1回、定期自主検査は1年に1回以上。対象や実施者の条件は別に確認 |
冷凍サイクルの根拠は日本冷凍空調学会の4工程の説明。法令は高圧ガス保安法第5条・第20条・第27条の4・第35条・第35条の2、施行令第4条、冷凍保安規則第36条・第40条・第41条・第44条です。
法令のカードは条文の全条件を書き写したものではありません。選任の省略条件や認定による扱い、災害時の検査期間の特例は、元の条文と合わせて確認します。
5・20・50・100は「何の数値か」から答える
似た数字を1つの語呂に押し込むと、制度が混ざります。次のように、数字を見てから対象を戻す練習もしてみましょう。
| 数字 | このカードでの意味 | 取り違えたら直す部分 |
|---|---|---|
| 5トン | アンモニア設備の通常の第二種製造者の下限 | 第一種の下限ではない |
| 20トン | 第一種ガスの設備の通常の第二種製造者の下限 | すべての冷媒に共通ではない |
| 50トン | 上記2区分の通常の第一種製造者の下限 | 第三種免状の担当範囲と混ぜない |
| 100トン未満 | 第三種免状を使って選任できる、第36条の表の能力区分 | 「100トン以下」ではなく「未満」 |
「第一種ガス」は政令の定義による区分で、燃焼性基準を満たすフルオロカーボンや二酸化炭素などが該当します。安全性のA1・A2Lといった分類だけで法令の区分を決めないでください。
また、設備側の第一種・第二種製造者と、人が持つ第一種・第二種・第三種免状は別の分類です。第三種免状だから「第三種製造者」になる、という対応ではありません。
条件を1つ変えて、覚えた答えを使い分ける
答えを覚えたカードの隣に、似た問いを置くと、違いを確認できます。
| 条件を変えた問い | 答えるときの確認 |
|---|---|
| 通常のアンモニア設備が、49トンから50トンになったら? | 5以上50未満の第二種から、50以上の第一種へ変わる |
| 所定の経験がある第三種免状保持者に、100トンの施設を任せられる? | 第36条の表の100未満には入らない。100以上300未満には第一種または第二種免状が必要 |
| 圧縮を等エントロピーとする理想モデルを、膨張弁にも当てはめられる? | 膨張弁は等エンタルピーの絞りとして扱う。似た名前を置き換えない |
| 保安検査を行う年なら、定期自主検査は不要? | 別の制度。保安検査を受けたことだけで自主検査の義務がなくなるとしない |
最初の2行では認定指定設備等の別扱いを除き、表の通常の区分を比較しています。数字が変わっても、制度と条件を読み直してから答えます。
冷凍サイクルでは、各工程の名称だけでなく冷媒の状態も確認してください。膨張弁の出口は基本的なサイクルでは液と蒸気の混合、凝縮は蒸気から液への変化です。「膨張後は液だけ」「凝縮=凝固」というメモを見つけたら直します。
カードから問題へ:読み違えた条件を1行戻す
次の4問では、覚えたことを異なる選択肢の中で使う練習ができます。
- 冷凍サイクル4工程の問題:順序・放熱・吸熱・膨張の違いを確認する。
- 不活性フルオロカーボンの届出の問題:届出先と許可との違いを確認する。
- アンモニア設備の第一種製造者の問題:5・20・50の使い分けを確認する。
- 第三種免状と担当範囲の問題:100未満と経験条件を確認する。
間違えたら、答えの数字だけを訂正せず、「第一種と第二種を逆にした」「未満を以下と読んだ」「エントロピーとエンタルピーを混ぜた」など、読み違えをカードに追記します。次に表だけを見て、その条件を含めて答え直してください。
ほかの論点は冷凍3種の問題一覧から選べます。数値や分類を戻したいときは語呂合わせと条件の比較表へ進んでください。
法令と保安管理技術を別々に振り返る
令和8年度の公式受験案内は、法令20問・保安管理技術15問、合格基準を各科目満点の60%程度としています。カードの出来も科目ごとに確認し、片方の得意分野だけで合計点を見ないようにしましょう。
紙の教材と併用する場合は、カードに参照ページを添えておくと、条文の条件や冷媒の状態を見直せます。ここで示したカード数や復習の手順は、特定の得点を保証するものではありません。
※価格・評価は変動します。購入前に版・刷と、出版社の正誤表・改訂情報を確認してください。上記はAmazonアソシエイトのリンクです。
法令の照合基準は2026年4月1日です。e-Govはリンク先の表示版が変わることがあるため、別年度の試験ではその年度の受験案内と施行日を確認してください。





