冷凍3種の暗記は、現象を説明するメモと、法令の条件を選ぶメモを分けると復習しやすくなります。冷凍サイクルでは「熱がどちらへ移るか」、法令では「どの冷媒・設備・手続きの数字か」を確認しましょう。
このページでは、手元の教材から復習ノートを作る手順を示します。令和8年度の法令は、公式受験案内に合わせ、2026年4月1日時点の施行版で確認しています。
最初に、説明できない箇所を分ける
ノートを作る前に、次の3つを何も見ずに答えてみてください。
| 確認すること | 答えが出なかったときに戻る場所 |
|---|---|
| 圧縮機の次に冷媒が通る機器は? | サイクルの全体図。凝縮器→膨張弁→蒸発器までたどる |
| 凝縮器と蒸発器のどちらで、冷媒が周囲から熱を受け取る? | 放熱・吸熱の説明。吸熱するのは蒸発器 |
| アンモニア設備の50トンは、どの手続きの境界? | 法令の製造者区分。通常の区分では第一種製造者の許可の下限 |
名称が出ない場合は語呂、現象が逆になる場合は図と説明、数字の意味が混ざる場合は条件表へ戻ります。全部を同じ方法で書き直す必要はありません。
冷凍サイクルは、矢印に説明を1行添える
白紙に圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器→圧縮機と書き、各機器の下に次の説明を添えます。
| 機器 | ノートに残す説明 |
|---|---|
| 圧縮機 | 冷媒蒸気を圧縮し、高温・高圧の過熱蒸気にする |
| 凝縮器 | 冷媒が放熱し、蒸気から液へ変わる |
| 膨張弁 | 減圧され、一部が蒸発した液と蒸気の混合になる |
| 蒸発器 | 冷媒が周囲から熱を受け取り、蒸発する |
順番だけなら「あ・ぎょ・ぼう・じょう」で戻せます。ただし、膨張弁の後を「液体だけ」、凝縮を「凝固」と書いた場合は訂正してください。
出典:日本冷凍空調学会のサイクル解説。この基本モデルと、実機で起こる圧力損失や熱の出入りは区別します。
p-h線図は、状態点と軸を先に確認する
縦軸は圧力p、横軸は比エンタルピーhです。図の「1・2・3・4」が何を指すかは、教材の定義を読みます。学会の例では1が圧縮機吸込み、2が圧縮機吐出し、3が膨張弁前、4が膨張弁後です。
図を見ながら、次の順で説明してみましょう。
- 圧縮機の入口と出口を指し、圧力が上がる側を示す。
- 凝縮器と蒸発器を指し、放熱・吸熱を言う。
- 膨張弁の前後を指し、理想的な絞りではhが一定と説明する。
最初からきれいな図を描くことより、点と機器を対応させることを優先します。縦軸の圧力は対数目盛りなので、間隔だけを見て同じ圧力差だと判断しません。
出典:日本冷凍空調学会「冷凍サイクル(1)」。冷凍サイクル4工程の問題を解き、図で説明した内容が選択肢でも分かるか確認できます。
法令の数値は「対象・手続き・範囲」の3欄で書く
法令の数値を、危険そうかどうかという印象から推測しないでください。アンモニアと第一種ガスでは、通常の許可の下限はどちらも50トンです。違いは第二種製造者の下限などにあります。
| 対象 | 手続き | 通常の能力区分 |
|---|---|---|
| 第一種ガスの冷凍設備 | 第二種製造者の届出 | 20トン以上50トン未満 |
| アンモニアの冷凍設備 | 第二種製造者の届出 | 5トン以上50トン未満 |
| 上記の冷凍設備 | 第一種製造者の許可 | 50トン以上 |
ここでは認定指定設備等を除き、1日の法定冷凍能力を比べています。第一種ガスは、政令の燃焼性基準に適合するフルオロカーボン、二酸化炭素などの区分です。すべてのフロン系冷媒を一括にしません。
出典:高圧ガス保安法第5条、施行令第2条・第4条。届出期限は製造開始20日前まで、提出先は都道府県知事です。
検査と選任は別の表にします。たとえば「第三種免状=100トン未満」は冷凍保安責任者の担当区分で、許可の下限ではありません。所定の経験も必要です。数値の一覧と例外は語呂合わせの条件表、紙の表裏にする場合は暗記カード8枚を使えます。
誤答ノートは、解説を全部写す前に原因を書く
次のように1問につき1行から始めてください。
| 間違えた内容 | ノートに戻す1行 |
|---|---|
| アンモニアの第一種を20トンと答えた | 通常の許可は50トン。第二種は5以上50未満 |
| 第三種の担当範囲を100トン以下と答えた | 第36条の表では100トン未満。100ちょうどは入らない |
| 保安検査を外部だけの検査と答えた | 認定保安検査実施者が自ら行う場合もある |
| 冷媒のA区分を無毒と答えた | 安全性分類のAは低毒性。無影響という意味ではない |
選任・検査の根拠は冷凍保安規則第36条・第40条等、安全性分類はダイキンの公開表です。安全性分類と法令上のガス区分も混ぜずに記録します。
科目ごとの出来を見て、次の復習先を決める
公式試験は法令20問・保安管理技術15問、合格基準は各科目満点の60%程度です。合計点だけでなく、科目ごとの誤答を見ます。第三種には独立した「学識」の試験科目はありません。
- 法令の練習問題:数値・定義・手続きの条件を確認する。
- 保安管理技術の練習問題:機器の作用と冷媒の状態を確認する。
- 模擬試験(Premium):両科目を通して、復習が必要な箇所を整理する。
教材を使う場合は、ノートに参照ページと法令の基準日も控えておきましょう。
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