冷凍3種の法令は、主体・数値・時期を分けて覚える
冷凍3種の法令で数字が混ざるときは、「誰が」「何の条件で」「いつまでに」を分けて整理します。例えば、製造開始の20日前までという届出と、製造を廃止した後に遅滞なく行う届出は、同じ期限ではありません。
この記事は、KHKの2026年度受験案内書に合わせ、2026年4月1日に施行されている高圧ガス保安法・施行令・冷凍保安規則で確認しています。e-Govのリンク先は、その後の改正を反映することがあります。
主体別:製造者と冷凍保安責任者を分ける
| 用語 | 何を区分しているか | ノートで分ける項目 |
|---|---|---|
| 第一種・第二種製造者 | 高圧ガスを製造する側の区分 | 冷媒、能力、許可・届出、施設の条件 |
| 冷凍保安責任者 | 保安を担当する選任上の役職 | 選任が必要な条件、免状、製造経験 |
| 第一種・第二種・第三種冷凍機械責任者免状 | 選任に使う資格の区分 | 担当する施設の能力区分と経験条件 |
「第三種製造者だから100トン未満」と一つにまとめず、設備側の区分と資格側の区分を別の見出しにします。免状を取得したことと、選任に必要な経験を満たすことも別です。
出典:高圧ガス保安法第5条・第27条の4、冷凍保安規則第36条。免状と経験の具体的な区分は担当範囲の条件表で確認できます。
数値別:冷媒の条件を外さず比較する
冷凍のための高圧ガス製造について、施行令第4条にある2区分を比べます。認定指定設備を使う場合などを除く通常の区分で、数値は1日の法定冷凍能力です。
| 冷媒ガスの区分 | 第二種製造者の届出 | 第一種製造者の許可 |
|---|---|---|
| 第一種ガス | 20トン以上50トン未満 | 50トン以上 |
| 政令の燃焼性基準に適合しないフルオロカーボン、アンモニア | 5トン以上50トン未満 | 50トン以上 |
第一種ガスには、政令の燃焼性基準に適合するフルオロカーボンや二酸化炭素などが含まれます。「フロン」と呼ぶだけで一律に20トンを当てはめないでください。
出典:高圧ガス保安法第5条、施行令第2条・第4条。表の下限未満を「法令や手続きの対象外」と一括して覚えるものでもありません。
数値カードは、表に冷媒と手続き、裏に数値と以上・未満を書きます。アンモニアの5トンは第二種の下限、50トンは第一種の下限です。数字だけを入れ替えて復習しないことがポイントです。
時期別:「20日前」「あらかじめ」「遅滞なく」を分ける
手続きをすべて「変更後20日以内」と覚えると、事前に行うものと事後に行うものが逆になります。
| 手続き | 時期・扱い | 根拠 |
|---|---|---|
| 冷凍の第二種製造者として製造を開始する届出 | 製造開始日の20日前まで | 法第5条第2項第2号 |
| 第一種製造者の軽微な変更工事の届出 | 完成後、遅滞なく | 法第14条第2項 |
| 第二種製造者の変更工事等の届出 | 原則あらかじめ。省令の軽微な変更工事を除く | 法第14条第4項 |
| 第一種製造者・冷凍の第二種製造者が製造を廃止した届出 | 遅滞なく | 法第21条第1項・第3項 |
第一種製造者の変更工事等は、原則として許可が必要です。上表の「軽微な変更工事の届出」を、すべての変更工事に広げないでください。手続き先は上記各条に規定する都道府県知事です。
周期別:検査は対象と通常の回数を一緒に書く
| 検査 | 通常の回数 | 残しておく条件 |
|---|---|---|
| 保安検査 | 3年に1回 | 第一種製造者の特定施設が対象。施設の除外や認定による自らの検査がある |
| 定期自主検査 | 1年に1回以上 | 法令が定める製造者・施設が対象。検査記録を作成・保存する |
出典:高圧ガス保安法第35条・第35条の2、冷凍保安規則第40条・第41条・第44条。災害等による期間の特例も規定されています。
「保安検査は外部だけ」「小さい設備もすべて年1回」と短縮しないでください。また、検査記録と、製造施設の異常・措置を記載する帳簿は、確認する条文を分けます。規則第65条の10年間保存は、第一種製造者が事業所ごとに備える、施設の異常年月日と措置の帳簿について、記載日から数える規定です。
確認練習:数値の前に、対象と時期を答える
次の表は編集部作成の確認例です。公式過去問の転載ではありません。答えの列を隠し、根拠の条件も説明してみてください。
| 確認すること | 答えと注意点 |
|---|---|
| 通常のアンモニア設備の第一種の下限は? | 1日の法定冷凍能力50トン。5トンは第二種の下限 |
| 冷凍の第二種製造者の製造開始届出はいつ? | 製造開始日の20日前まで |
| 第一種の軽微な変更工事の届出は事前? | 工事完成後、遅滞なく。通常の変更工事の許可とは分ける |
| 冷凍の製造廃止は20日以内? | 法第21条の届出は遅滞なく |
| 保安検査の3年と自主検査の年1回は、全設備に一律? | 対象製造者・施設と除外条件を確認する |
法令の練習問題で条件を読み直し、間違えた行を自分のノートへ戻してください。ノートの作り方では参照ページまで残す方法、勉強法では両科目を同じ週に復習する計画例を紹介しています。
教材へ戻るときは、法令の条番号と、手元の本の参照ページを対応させます。ナツメ社『トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト 第3版』は佐藤英男著、ISBN 9784816376665です。出版社の書誌・目次で法令・保安管理技術の構成を確認できます。
上記はAmazonアソシエイトのリンクです。購入前に版・刷と出版社の正誤表・改訂情報を確認してください。法令だけに偏らないよう、保安管理技術の練習問題にも取り組み、独学の進め方で両科目の予定を組みます。冷凍能力の単位が混ざるときは計算例と法定冷凍能力の違い、機器の説明が曖昧なときは復習ポイントで確認してください。





