冷凍3種の試験1週間前は、法令と保安管理技術を別々に解き、間違えた理由を確認するところから始めましょう。語呂を言えるかだけでなく、問題文の条件に合う答えを選べるかを見ます。
令和8年度の公式受験案内では、第三種は法令20問・保安管理技術15問、合格基準は各科目満点の60%程度です。2科目の合計点だけで出来を判断しないでください。
直前7日間の復習例
次の表は編集部による日程の例です。得意・不得意に応じて時間を配分し、終わらなかった項目をそのまま翌日に積み増すより、間違えた理由を確かめる時間を残します。
| 残り日数 | 確認すること | 手元に残すもの |
|---|---|---|
| 7日前 | 両科目の問題を解き、誤答を分ける | 科目別の未理解・読み違いの一覧 |
| 6日前 | 冷凍サイクルの4工程を説明する | 機器名と熱の移動を書いた図 |
| 5日前 | 冷媒・機器・安全装置を教材で見直す | 取り違えた用語の比較メモ |
| 4日前 | 製造者区分と許可・届出を確認する | 冷媒・手続き・能力の条件表 |
| 3日前 | 検査と冷凍保安責任者を確認する | 対象施設・回数・経験条件のメモ |
| 2日前 | 問題を通して解き、残る誤答を確認する | 翌日見る項目を絞った一覧 |
| 前日 | 一覧の見直し、持ち物・会場・時刻の確認 | 受験票と当日の移動予定 |
未学習の分野を一律に捨てる基準ではありません。分からなかった基本事項は、短い説明を読んで確認問題を解くところまで戻します。
保安管理技術:冷媒の状態を説明できるか
白紙に圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器と書き、次を確認してください。
- 圧縮機では冷媒蒸気を圧縮する。
- 凝縮器では冷媒が放熱し、蒸気から液へ変わる。
- 基本的なサイクルの膨張弁出口は、液と蒸気の混合である湿り蒸気になる。
- 蒸発器では冷媒が周囲から熱を受け取り、蒸発する。
p-h線図は縦軸が圧力、横軸が比エンタルピーです。理想的な圧縮の等エントロピーと、膨張弁の等エンタルピーを区別します。実機には圧力損失や熱の出入りもあるので、問題が置いた条件を読んでください。
出典:日本冷凍空調学会のサイクル解説。確認先は4工程の問題です。
冷媒を「フロンはすべて無毒・不燃」とまとめない
ダイキンの公開表では、R410AはA1、R32はA2L、アンモニアのR717はB2Lに分類されています。Aは低毒性、Bは高毒性、1は不燃性、2Lは微燃性です。
低毒性を「影響が一切ない」と読み替えないこと、安全性の分類だけで高圧ガス法令のガス区分を決めないことを確認しましょう。機器の構造や安全装置は、手元の教材で名称と動作を対応させて復習します。
法令:冷媒・手続き・能力をセットで戻す
令和8年度試験は2026年4月1日時点の法令を使用します。以下は認定指定設備等を除く通常の区分で、トンは1日の法定冷凍能力です。
| 対象 | 第一種製造者の許可 | 第二種製造者の届出 |
|---|---|---|
| 第一種ガスの冷凍設備 | 50トン以上 | 20トン以上50トン未満 |
| アンモニアの冷凍設備 | 50トン以上 | 5トン以上50トン未満 |
第一種ガスには、政令の燃焼性基準に適合するフルオロカーボン、二酸化炭素などが含まれます。第二種の届出は製造開始の日の20日前までに都道府県知事へ提出します。
出典:高圧ガス保安法第5条、施行令第2条・第4条。アンモニア設備の問題で、「第一種の下限」を20トンと取り違えていないか確認できます。
検査と選任は、対象・時期・条件を分ける
| 確認項目 | 覚える内容 | 一緒に確認する条件 |
|---|---|---|
| 完成検査 | 対象の設置工事や特定変更工事の後、使用前 | 最初の1回だけではない |
| 保安検査 | 通常は3年に1回 | 第一種製造者の特定施設。認定により自ら行う場合もある |
| 定期自主検査 | 通常は1年に1回以上 | 対象施設で行い、記録を作成・保存する |
| 第三種免状を使う選任 | 第36条の表では100トン未満 | 3トン以上の製造施設で1年以上の製造経験も必要 |
出典:高圧ガス保安法第20条・第27条の4・第35条・第35条の2、冷凍保安規則第36条・第40条・第41条・第44条。施設の除外条件、選任を不要とする場合、災害等の期間特例も別にあります。
模擬試験は、科目別の誤答を確認するために使う
冷凍3種の模擬試験(Premium)を解いたら、正答率だけでなく次の3つを記録します。
- 知識がなかった問題:教材の該当説明へ戻る。
- 条件を読み違えた問題:「以上・未満」「許可・届出」などをメモする。
- 正解したが他の選択肢を説明できない問題:解説で違いを確認する。
法令20問の60%は12問、保安管理技術15問の60%は9問です。ただし、公式案内の表現は「各科目満点の60%程度」。模試の結果が本試験の合否を保証するわけではありません。
前日は受験票と当年度の注意事項を確認する
試験日時、会場、受験科目、持ち物は、受験票と令和8年度の受験案内で確認してください。過去のチェックリストだけで、時計や電子機器の扱いを判断しないようにします。
- 受験票の記載内容と、写真等の準備を確認する。
- 科目免除がある場合は、自分が受ける科目と集合時刻を確認する。
- 会場への交通経路と、到着までの所要時間を確認する。
- 必要な持ち物をそろえ、翌朝の準備に追われないようにする。
勉強は前日に作った誤答一覧を中心に戻り、休息と移動の時間を確保しましょう。紙の教材を使う場合は、確認するページを絞っておくと探し直す手間を減らせます。
※価格・評価は変動します。購入前に版・刷と、出版社の正誤表・改訂情報を確認してください。上記はAmazonアソシエイトのリンクです。
残り時間が短い場合は一夜漬け・3日間の復習計画、通常の練習は冷凍3種の問題一覧から進められます。





