冷凍 3 種は現行紙のマークシート方式 (法令 60 分・保安管理 90 分の 2 科目で、合わせて 150 分)。2 科目は 40 分ほど間隔をあけた別々の試験なので、時間を科目間で融通することはできません。計算問題が少なく時間に余裕がある分、マークシートの塗り間違い・塗り忘れ対策と科目内の時間配分が本番の差を分けます。
結論: 紙マークシート×時間余裕×CBT見送りの3点で本番対策を組む
冷凍 3 種の本番対策は、「紙マークシート方式の塗り間違い対策」「科目ごとの時間配分の体得」「CBT 化見通しの現状整理」の 3 点で組み立てます。2026 年 9 月時点で CBT 化のスケジュールは公表されておらず、令和8年度の受験案内書も紙のマークシート方式のままです。計算問題が少なく時間に余裕がある試験ですが、油断するとマークシート関連のミスで取れたはずの問題を落とします。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 試験形式 | 紙のマークシート (5 肢択一) |
| 試験時間 | 法令 60 分 (9:30〜10:30) / 保安管理技術 90 分 (11:10〜12:40) の別々の試験 |
| 問題数 | 法令 20 問 / 保安管理 15 問 / 計 35 問 |
| 1 問あたり時間 | 法令 3 分 / 保安管理 6 分 |
| 合格基準 | 各科目とも満点の 60% 程度 |
| 試験日 | 年 1 回 (11 月上旬〜中旬の日曜。令和8年度は 2026 年 11 月 8 日) |
| CBT 化見通し | 2026 年 9 月時点で公表なし、令和8年度も紙試験 |
編集部の見立てでは、本番でアウトプットに失敗する人の多くは「マークシートの塗り間違い」「時間余裕の油断」「メモリーダンプ未実施」のいずれかに当てはまります。冷凍 3 種は時間に余裕があるからこそ、最後 10-15 分の見直しでケアレスミスを潰せるかどうかで合格率が変わります。
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試験の前提を再確認
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 試験実施機関 | 高圧ガス保安協会 (KHK) |
| 試験日 | 年 1 回・11 月上旬〜中旬の日曜 (令和8年度は 2026 年 11 月 8 日) |
| 申込期間 | 電子申請 8/17 10:00〜9/2 17:00 / 書面申請 8/17〜8/31 (令和8年度) |
| 受験料 | 10,300 円 (書面) / 9,800 円 (電子申請) |
| 試験会場 | 全 47 都道府県 (複数会場の道県あり) |
| 試験時間 | 法令 60 分 / 保安管理 90 分 (間に 40 分の間隔) |
| 合格発表 | 合格者番号を 12 月中旬に KHK が HP で公表 (令和8年度は 12/18)、合否通知書は翌年 1 月上旬に発送 (同 1/5) |
| 合格率 | 45.0%(令和7年度・全科目受験) |
対策 1: マークシート (5 肢択一) の塗り間違い防止
| ミス類型 | 発生原因 | 防止策 |
|---|---|---|
| 1 問ズレて塗る | 1 問飛ばしたのを忘れる | 5 問ごとに問題番号と解答欄を照合 |
| 塗り忘れ | 後で戻ろうとして忘れる | 飛ばす問題には印を付け最後にチェック |
| 薄い塗り | 鉛筆の濃さ不足 | HB 鉛筆ではっきり塗る、Bを使うのもあり |
| 二重マーク | 修正の消し忘れ | 消しゴムで完全に消してから塗り直し |
| 解答欄からはみ出し | 枠を意識せず塗る | 枠内に収める、塗り潰しは円形に |
5 問ごとの番号照合 が最強の防止策。1 問ズレに気づかず 10 問解いてしまうと、戻って修正する時間ロスが致命的になります。
対策 2: 科目ごとの時間配分体得 (60 分 + 90 分)
法令 60 分 (20 問・1 問 3 分)
| ステップ | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| メモリーダンプ | 1-2 分 | 製造者区分・選任要件を余白に書き出す |
| 第 1 周 (即答できる問題) | 30 分 | 暗記中心の問題を高速解答 |
| 第 2 周 (難問) | 15 分 | 飛ばした問題に戻る |
| 見直し + マークシート確認 | 10-15 分 | 塗り忘れ・塗り間違いチェック |
保安管理技術 90 分 (15 問・1 問 6 分)
| ステップ | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| メモリーダンプ | 2-3 分 | p-h 線図 4 状態点・冷凍サイクルを余白に |
| 第 1 周 (即断できる問題) | 40 分 | 正誤がすぐ決まる記述から片づける |
| 第 2 周 (保留した記述) | 25 分 | イ・ロ・ハ・ニのうち判断を保留した記述に戻る |
| 第 3 周 (難問) | 10 分 | それでも決まらない問題に戻る |
| 見直し + マークシート確認 | 10-15 分 | 塗り忘れ・塗り間違いチェック |
保安管理技術は 15 問すべてが「イ・ロ・ハ・ニの記述のうち正しいものの組合せ」を選ぶ形式です (令和7年度の公表問題)。1 問で 4 つの記述を判定するため、1 つでも判断がつかない記述があると 1 問まるごと止まるのが時間を食う原因で、1 問あたり 6 分の配分を体得しているかどうかで合否が分かれます。
対策 3: CBT 化の見通し — 当面は紙試験継続
| 試験 | CBT 化状況 (2026 年 9 月時点) |
|---|---|
| 冷凍 3 種 | 紙試験 (CBT 化スケジュール未公表) |
| 冷凍 2 種・1 種 | 紙試験 |
| 危険物乙4 | 紙試験 (CBT 未導入) |
| ITパスポート | 完全 CBT 化済 |
| FP3 級 | 完全 CBT 化済 (2025 年) |
令和8年度の受験案内書にも CBT 移行の告知はなく、次回も紙試験ですが、その先の予定は公表されていないので、申込時に最新の受験案内書で形式を確認するのが安全。CBT 化された場合も知識面の対策は変わらず、操作練習を 1-2 時間追加するだけで対応可能です。
本番の持ち物リスト
| 区分 | 持ち物 | 必須/推奨 |
|---|---|---|
| 必須 | 受験票 | 必須 |
| 必須 | 写真付き身分証 (運転免許/マイナンバー等) | 必須 |
| 必須 | HB または B の鉛筆 (2-3 本) | 必須 (マーク読取のため) |
| 必須 | 消しゴム | 必須 |
| 推奨 | 電卓 | 使用可。ただし四則計算のみできる電卓に限る (関数電卓は不可・貸与なし) |
| 推奨 | 腕時計 (デジタル可) | 推奨 (会場時計が見にくい場合) |
| 推奨 | 鉛筆削り | 推奨 |
| 推奨 | お茶/水 | 推奨 (休憩時間の水分補給用) |
| 推奨 | 防寒着 | 推奨 (11 月の試験は会場が冷える) |
| 不要 | スマートフォン | 試験中は電源 OFF |
試験開始直後のメモリーダンプ手順
試験開始の合図と同時に、問題冊子の余白に重要事項を書き出します。
法令科目のメモリーダンプ (1-2 分)
製造者区分 (1日の冷凍能力・冷媒で境界が変わる):
第一種製造者 = 50t 以上 (第一種ガス / 非難燃性フルオロカーボン・アンモニア)
第二種製造者 = 第一種ガスなら 20t 以上 50t 未満
非難燃性フルオロカーボン・アンモニアなら 5t 以上 50t 未満
冷凍保安責任者の選任:
第一種製造者・第二種製造者に選任義務 (法27条の4)
100t 未満 = 第一種・第二種・第三種のいずれの免状でも可
100t 以上 300t 未満 = 第一種・第二種 / 300t 以上 = 第一種
危害予防規程:
第一種製造者で策定
完成検査:
製造施設の設置/変更時
保安管理技術のメモリーダンプ (2-3 分)
冷凍サイクル 4 工程:
圧縮 → 凝縮 → 膨張 → 蒸発
p-h 線図 4 状態点:
1: 圧縮機入口 (過熱蒸気)
2: 圧縮機出口 (高温過熱蒸気)
3: 凝縮器出口 (過冷却液)
4: 膨張弁出口 (湿り蒸気)
成績係数:
COP = 冷凍効果 / 圧縮仕事
試験固有性 — 計算問題が少ない冷凍 3 種ならではの戦略
| 特徴 | 戦略 |
|---|---|
| 計算問題が少ない (5 肢択一の暗記中心) | 法令 20 問・保安管理 15 問とも第 1 周を早く終え、見直し時間を確保 |
| p-h 線図の読み取りが問われる | メモリーダンプで 4 状態点を最初に書き出す |
| 法令の数値暗記 | 製造者区分・選任区分を余白に書き出して参照 |
| 時間に余裕がある | 油断せず見直しに最低 10 分は確保 |
| 5 肢択一 | 消去法で 2 択まで絞れれば 50% の確率 |
落ちる人の典型 4 パターン
- マークシートを 1 問ズレて塗り続ける — 5 問ごとに番号確認しないと、10 問解いてからズレに気づき修正で時間ロス
- 時間が余って早く退出する — 見直しせず退出すると塗り忘れ・薄塗りでの失点が残る。時間ギリギリまで残るのが鉄則
- メモリーダンプを省略する — 試験中盤で「あれ、製造者区分の数値は?」となり、書き出しておけば防げた失点が出る
- 持ち物の鉛筆を 1 本だけ持参 — 試験中に折れたり芯が丸くなったりすると塗りが遅くなる。HB 鉛筆を 2-3 本準備
残り時間別の本番対策強化ポイント
| 残り | 強化ポイント |
|---|---|
| 1 ヶ月以上 | 模試 3 回で時間配分体得、メモリーダンプ手順を確立 |
| 2 週間 | 模試 2 回で本番ペース確認、塗り方の最終確認 |
| 1 週間 | 持ち物リスト準備、メモリーダンプの内容を最終確認 |
| 試験前日 | 持ち物セット、受験票と身分証を玄関に置く、早寝 |
| 試験当日 | 1 時間前に会場到着、メモリーダンプ内容を最後に頭で再現 |
向く人 / 向かない人
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 模試で時間配分を体得済み | 模試を受けたことがない人 |
| マークシート試験の経験あり | マークシート初体験 (高校卒業以来) |
| メモリーダンプ手順を準備済み | 試験開始即解答派 |
| 11 月の防寒対策を準備できる | 服装に無頓着な人 |
向かない人に該当するなら、本番前に最低 2-3 回の模試を消化して、マークシートと時間配分に慣れておく必要があります。
チェックリスト
- 模試を最低 2 回 (理想 3-4 回) 本番形式で消化する
- メモリーダンプの内容 (製造者区分・p-h 線図 4 点・選任要件) を確立
- 持ち物リスト 5 点 (受験票・身分証・HB 鉛筆 2-3 本・消しゴム・腕時計) を試験前日に準備
- マークシートの塗り方 (5 問ごと番号照合) を模試で体得
- 法令 60 分・保安管理 90 分の時間配分を模試で再現できる
- 最後 10-15 分の見直し時間を確保する習慣を体得
- 11 月の防寒対策を準備する (会場が冷える)
まとめ
冷凍 3 種の本番対策は「紙マークシート (5 肢択一) の塗り間違い対策」「科目ごとの時間配分体得 (法令 60 分・保安管理 90 分の別々の試験)」「CBT 化見通しの現状整理 (令和8年度も紙試験)」の 3 点で組みます。計算問題が少なく時間に余裕がある分、最後 10-15 分の見直しでケアレスミスを潰せるかが勝負。試験開始直後のメモリーダンプ (製造者区分・p-h 線図 4 点・選任区分を余白に書き出し) を模試で習得し、5 問ごとの番号照合を体得すれば、合格率 45.0%(令和7年度・全科目受験) のうち上位に入れます。
出典
- 高圧ガス保安協会 (KHK) 国家試験・免状交付 — 受験案内書 (試験科目・試験時間・合格基準・持参品)
- 高圧ガス保安法 (昭和 26 年法律第 204 号)
- 冷凍保安規則 — 冷凍保安責任者選任要件





