冷凍3種の復習は、説明できない機器と条件から始める
冷凍3種の「よく出る分野」を探すときは、過去に出た範囲の確認と、自分の復習順を分けましょう。令和7年度の保安管理技術15問には、サイクルだけでなく冷媒、機器、配管、圧力試験、運転などが含まれています。1年度の問題から、将来の出題割合や順位は決められません。
| 問題を間違えた理由 | 復習する場所 |
|---|---|
| 冷媒の状態が分からない | 機器の入口・出口とサイクル図 |
| 機器の役割が混ざる | 目的、働き、似た機器との違い |
| 運転の条件を読み落とす | 何を一定にして、何を変える問題か |
| 法令の数字だけ覚えている | 製造者、冷媒、能力、時期の条件 |
根拠はKHKの令和7年度第三種・保安管理技術公表問題です。各問の主題を一覧で確認したい場合は、15問と復習先の対応表を使ってください。以下は、問題を解いた後に説明を確かめるための観点です。
サイクル:状態点の番号より、入口と出口を確認する
p-h線図の横軸は比エンタルピーh、縦軸は圧力です。まず蒸発器・圧縮機・凝縮器・膨張弁の位置を確認します。図に付く番号は資料ごとに異なります。
| 読み違えやすい点 | 確かめ方 |
|---|---|
| 飽和液線の右はすべて過熱蒸気 | 飽和液線と飽和蒸気線の間は、液と蒸気が共存する領域 |
| 膨張弁の出口はすべて液 | 基本的なサイクルでは、減圧後に液と蒸気が混在する状態を確認する |
| 蒸発器出口と圧縮機入口は常に同じ状態 | 吸入配管での熱の出入りや圧力損失も問題の条件に含まれる |
| hの差をそのままkWと呼ぶ | kJ/kgの差と、循環量を掛けたkWを区別する |
日本冷凍空調学会の状態変化の解説では、一般に蒸発器出口は過熱蒸気となり、吸入配管を経て圧縮機へ入る様子が説明されています。液を含む湿り蒸気を、通常の吸入状態として一律に覚えないでください。
式へ進む前に、教材の図で熱を受け取る区間と放出する区間を指せるか確かめます。数値を扱う練習は冷凍効果・能力・COPの計算例にまとめています。
機器:役割と確認する条件を対にする
機器名だけでなく、「何のためにあるか」と「何と比較しているか」を書いて復習します。次の表は教材を読み直すための問いです。実設備の操作手順を示すものではありません。
| 対象 | 教材へ戻って確かめる問い |
|---|---|
| 圧縮機 | 圧縮方式、吸入と吐出、潤滑の説明を分けられるか |
| 凝縮器・蒸発器 | 冷媒側と水・空気側を区別し、熱の向きを説明できるか |
| 冷媒・材料 | 対象の冷媒名と、性質・用途・材料の条件が対応しているか |
| 配管・容器 | 流れるもの、圧力、接続や構造の条件を読み落としていないか |
| 安全装置 | 圧力を監視する機器と、過大圧力に対処する装置を区別できるか |
例えば、安全装置について冷凍保安規則第7条第8号は、許容圧力を超えたとき直ちに許容圧力以下に戻せることを定めています。圧力計の目盛範囲や個別の安全弁の設定値を、この条文だけから一律の倍率に置き換えないでください。
法令部分は2026年度試験の基準日である2026年4月1日施行の版で確認しています。機器の数値をノートに写すときは、対象と参照ページを一緒に残します。保安管理技術の練習問題で、説明が曖昧な機器を見つけてください。
運転:変化する量と、一定にする条件を分ける
「凝縮温度が上がる」「蒸発温度が下がる」という文章を読んだら、同じ冷媒・同じ装置の比較なのか、どの条件が固定されているのかを確認します。あらゆる異常を「圧縮比が増える」の一言にまとめると、原因を区別できません。
日本冷凍空調学会の実際の冷凍サイクルの解説は、理論サイクルに対して圧力損失や熱の出入り、圧縮過程の違いがあることを示しています。理想化した線図と実機の状態を同じものとして読まないことが大切です。
復習ノートには「変えた条件」「比較する量」「教材の説明」を分けて書きます。解答後は選択肢番号だけを残さず、どの条件が判断の根拠だったかを一行で添えてください。独学の進め方では、こうした解き直しを学習計画に組み込む方法を紹介しています。
法令:製造者の区分と、資格の区分を混ぜない
第一種・第二種製造者は設備を使って製造する側の区分で、第一種・第二種・第三種冷凍機械責任者免状は資格の区分です。名称が似ていても、判定する対象が違います。
| 復習する項目 | 数字と一緒に残す条件 |
|---|---|
| 製造者の区分 | 冷媒の種類、法定冷凍能力、認定指定設備などの扱い |
| 保安責任者の選任 | 対象施設、免状、必要な製造経験、選任不要となる条件 |
| 届出・許可 | 製造開始、変更、廃止のどの手続きか |
| 検査・記録 | 対象となる製造者と施設、通常の周期、保存する記録の種類 |
根拠は高圧ガス保安法と冷凍保安規則第36条などです。具体的な境界値や届出時期は法令の条件表を確認し、法令の練習問題で数字以外の条件まで答えてください。
KHK講習で全科目を受講し、保安管理技術の検定に合格すると、国家試験の保安管理技術の免除を申請できます。国家試験で受けるのは法令です。KHKの制度案内と免除申請までの手順で確認してください。
復習に使う教材と、次に解く問題を決める
解けなかった範囲の説明に戻れる教材を用意します。ナツメ社『トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト 第3版』は佐藤英男著、ISBN 9784816376665です。出版社の目次で両科目の構成を確認し、手元の教材で不足する説明があるか比較してください。
上記はAmazonアソシエイトのリンクです。版・刷、正誤表や改訂情報を確認して選んでください。使用体験や学習効果を測定した紹介ではありません。
次の復習では、説明できなかった項目を教材で読み、同じ条件を自分で言い直してから問題を解き直します。勉強法と週間計画を使い、保安管理技術と法令の両方に時間を確保してください。





