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【頻出テーマ一覧】冷凍3種でよく出る分野と攻略ポイント

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目次

この記事で分かること

  • 保安管理技術・法令の各科目でよく出るテーマと出題頻度ランク
  • p-h線図や圧縮機の種類など難解テーマの具体的な攻略ポイント
  • 法令の頻出8論点とその整理方法
  • 出題頻度に基づいた科目別の学習優先順位
  • ぴよパスの練習問題との対応関係

冷凍3種の試験構成と「よく出る分野」の重要性

第三種冷凍機械責任者試験は法令(20問・60分)と保安管理技術(15問・90分)の2科目構成で、それぞれ60%以上(法令12問以上、保安管理技術9問以上)の正答が合格の条件だ。試験は年1回(11月)のみ実施されるため、出題傾向を把握した集中的な対策が特に重要な試験といえる。

出題範囲は広く見えるが、実際には繰り返し出題される頻出テーマが存在する。各科目の出題傾向を整理し、どのテーマを優先して攻略するかを明確にすることが合格への近道だ。


保安管理技術のよく出る分野

保安管理技術は全15問・90分で、冷凍理論・機器の構造と特性・冷媒の性質・安全装置の4分野から出題される。理解不足では得点できない「概念把握型」の問題が多く、暗記だけでは対応しきれない科目だ。

出題頻度ランク一覧(保安管理技術)

頻出ランクテーマ推定出題数
S(ほぼ毎年)p-h線図・冷凍サイクルの状態変化3〜5問
S(ほぼ毎年)圧縮機の種類と特性2〜3問
A(多くの年で出題)凝縮器・蒸発器の構造と機能2〜3問
A(多くの年で出題)冷媒の性質と比較(フルオロカーボン・アンモニア)2〜3問
B(定期的に出題)安全装置(安全弁・高圧遮断装置・溶栓)1〜2問
B(定期的に出題)膨張弁の種類と機能1〜2問
C(出題されることがある)冷媒配管・ブライン1問程度

S ランク:p-h線図・冷凍サイクルの状態変化

保安管理技術の中で最も出題頻度が高く、かつ最も難易度が高いテーマがp-h線図(圧力-エンタルピー線図、モリエル線図)に関する問題だ。3〜5問が毎年出題され、合否を左右する「核心テーマ」と位置づけられる。

冷凍サイクルの4工程と状態変化

冷凍サイクルは圧縮機・凝縮器・膨張弁・蒸発器の4機器を冷媒が循環する仕組みだ。p-h線図上では横軸が比エンタルピー(h)、縦軸が絶対圧力(p)で、4工程は以下のように変化する。

工程機器圧力の変化比エンタルピーの変化
圧縮圧縮機上昇増加(圧縮仕事の投入)
凝縮凝縮器ほぼ一定(等圧)減少(外部に放熱)
膨張膨張弁急激に低下変化なし(等エンタルピー)
蒸発蒸発器ほぼ一定(等圧)増加(周囲から吸熱)

攻略ポイント:3つの計算式を「図で」覚える

p-h線図の問題で繰り返し出題されるのは、以下の3つの量の計算式とその大小関係だ。

  • 冷凍効果:蒸発器出口(h1)と蒸発器入口(h4)の比エンタルピー差 = h1 - h4
  • 圧縮動力(理論):圧縮機出口(h2)と圧縮機入口(h1)の比エンタルピー差 = h2 - h1
  • 成績係数(COP):冷凍効果 ÷ 圧縮動力 = (h1 - h4)÷(h2 - h1)

「冷凍効果は蒸発器で測る」という定義を出発点として、凝縮器のエンタルピー差(凝縮熱量)と混同しないことが最重要だ。

また、蒸発温度と凝縮温度がCOPに与える影響も頻出論点だ。蒸発温度が低くなるほど、または凝縮温度が高くなるほど、圧力比が大きくなって圧縮動力が増加しCOPは低下する。この方向性(低い蒸発温度 → 効率悪化)を直感に反する事実として意識して覚えることがポイントだ。


S ランク:圧縮機の種類と特性

圧縮機はp-h線図と並んで出題頻度が非常に高いテーマで、種類の分類・各方式の特徴・使用条件の違いが問われる。

容積型と速度型の分類

圧縮機はまず「容積型」と「速度型」の2系統に大別される。

分類方式代表機種
容積型冷媒ガスを機械的に封入して圧縮往復式(レシプロ)、回転式(ロータリー)、スクリュー式、スクロール式
速度型遠心力で速度をエネルギーに変換遠心式(ターボ式)

遠心式だけが速度型で、残りはすべて容積型という構造を先に押さえると、各種圧縮機の分類問題を一括して解ける。

各方式の特徴の押さえ方

往復式(レシプロ式)はピストンの往復運動で圧縮するため高い圧力比に対応できるが、振動・騒音が大きく定期的なバルブ整備が必要だ。回転式(ロータリー式)は振動が少なく小型・軽量で家庭用エアコンに多用される。スクリュー式は2本のらせん状ローターを組み合わせた構造で大容量に対応し、比較的効率が高い。遠心式は大容量の冷凍機に向いており、冷媒流量の調節をインペラの回転速度で行う点が他と異なる。


A ランク:凝縮器・蒸発器の構造と機能

凝縮器と蒸発器は冷凍サイクルの熱交換器として必ず出題される基本テーマだ。

凝縮器のポイント

凝縮器は高温・高圧の冷媒ガスを外部(空気または冷却水)に放熱させて液化させる機器だ。冷却方式によって空冷式・水冷式・蒸発式の3種類がある。水冷式は熱交換効率が高く大型設備に適しているが、冷却水の水質管理が必要な点も問われる。

蒸発器のポイント

蒸発器は低温・低圧の液状冷媒が蒸発(気化)する際に周囲から熱を吸収することで冷却効果を生む機器だ。「蒸発器は冷えた空間から熱を奪う側」という方向性を正確に理解することが重要で、冷凍効果(h1 - h4)の計算と直結する。


A ランク:冷媒の性質と比較

冷媒の種類と特性を問う問題は保安管理技術の中で安定して出題される。フルオロカーボン系とアンモニア(R717)の特性比較が核心だ。

主な冷媒の特性比較

冷媒燃焼性毒性主な特徴
R22(HCFC)不燃性低毒性旧来の業務用・生産規制済み
R32(HFC)弱燃性(微燃性)低毒性現行ルームエアコン用
R410A(HFC混合)不燃性低毒性R32+R125の共沸混合物
R404A(HFC混合)不燃性低毒性冷凍・冷蔵設備用
R717(アンモニア)可燃性強い毒性産業用大型冷凍機・高効率

フルオロカーボン系(HFC)はオゾン層破壊係数(ODP)がゼロだが、地球温暖化係数(GWP)が高い点が近年注目されている。アンモニアはGWPがほぼゼロで熱力学的特性に優れるが、可燃性と毒性から取り扱いに法令上の制約が多い。この2系統の対比は保安管理技術・法令の両方で問われる。


B ランク:安全装置の種類と機能

安全装置は高圧ガス保安法とも直結する論点で、保安管理技術でも法令でも出題される。

  • 安全弁:設定圧力を超えると自動的に開いて圧力を逃がす。スプリング式が主流。
  • 溶栓(可溶栓):温度が上昇して金属が溶けることで圧力を開放する。容器保護に使用。
  • 高圧遮断装置(高圧スイッチ):圧縮機の吐出圧力が設定値を超えた場合に圧縮機を停止させる電気的保護装置。

安全弁と溶栓の作動条件(圧力超過 vs 温度超過)と、高圧遮断装置の作動後は手動復帰が必要な場合があることなど、各装置の特性の違いを整理することがポイントだ。


法令のよく出る分野

法令は20問・60分で、高圧ガス保安法(約50%)・冷凍保安規則(約35%)・容器保安規則ほか(約15%)から出題される。計算問題はなく、頻出テーマが固定されているため対策を絞りやすい科目だ。

出題頻度ランク一覧(法令)

頻出ランクテーマ推定出題数
S(ほぼ毎年)第一種・第二種製造者の区分(冷凍トン数の境界値)3〜4問
S(ほぼ毎年)冷凍保安責任者・保安技術管理者の選任要件2〜3問
A(多くの年で出題)定期自主検査・保安検査(主体・頻度・対象)2〜3問
A(多くの年で出題)危害予防規程の作成・届出・周知義務1〜2問
A(多くの年で出題)許可・届出・報告の手続き区分と期限2〜3問
B(定期的に出題)事故発生時の通報・報告義務1〜2問
B(定期的に出題)容器の刻印・塗色・廃棄基準1〜2問
C(出題されることがある)冷凍設備の技術基準(配管材料・耐圧試験)1問程度

S ランク:第一種・第二種製造者の区分

法令で最も出題頻度が高く、かつひっかけとして狙われやすいのが製造者区分の問題だ。境界となる冷凍能力の数値が冷媒の種類によって異なる点が核心だ。

冷媒区分第一種製造者(要許可)第二種製造者(要届出)適用外(届出不要)
フロン等の不活性ガス(第一種ガス)1日50トン以上1日20トン以上50トン未満1日20トン未満
アンモニア等(第二種ガス)1日20トン以上1日5トン以上20トン未満1日5トン未満

第一種製造者は経済産業大臣または都道府県知事の「許可」が必要であり、第二種製造者は都道府県知事への「届出」で足りる。「許可と届出のどちらが必要か」という手続きの種類と、冷媒別の境界値の数値をセットで覚えることが不可欠だ。


S ランク:保安責任者の選任要件

第一種製造者は保安統括者・保安技術管理者・保安係員の三層構造の選任が必要で、それぞれに資格要件がある。保安技術管理者には第三種冷凍機械責任者の免状(処理能力100トン未満の事業所)以上が必要とされる。

第二種製造者は冷凍能力20トン以上の場合に保安係員の選任義務が課される。「どの製造者が・どの役職を・どの冷凍能力の範囲で」選任する義務があるかの組み合わせを表形式で整理しておくと、複合問題にも対応しやすくなる。


A ランク:定期自主検査と保安検査

この2つの検査の違いは法令の頻出テーマであり、主体・頻度・対象の3軸で整理することが重要だ。

項目定期自主検査保安検査
実施主体事業者(自ら実施)都道府県知事または指定保安検査機関
実施頻度年1回以上3年に1回
対象第一種製造者・第二種製造者主に第一種製造者

「定期自主検査は自分で毎年・保安検査は外部が3年ごと」という対比を暗記し、問題文中で主体と頻度のどちらが入れ替えられているかをチェックする習慣をつけよう。


A ランク:危害予防規程

第一種製造者は危害予防規程を作成し、都道府県知事へ届け出るとともに、従業員に周知徹底する義務がある。変更した場合も届出が必要だ。

「作成義務者は第一種製造者か第二種製造者か」「届出先はどこか」「周知義務はあるか」という3点の組み合わせが問題文に組み込まれる。第二種製造者には危害予防規程の作成義務がない点が対比のポイントだ。


A ランク:許可・届出・報告の手続きと期限

高圧ガス保安法では手続きの種類(許可・届出・報告)と期限が細かく規定されている。試験で頻出の期限は以下のとおりだ。

手続きの内容種類期限の目安
第一種製造者の製造開始許可(事前)事前に許可申請
第二種製造者の製造開始届出(事前)製造開始前
製造設備の軽微変更届出変更後遅滞なく
事業所の廃止届出廃止後20日以内
事故発生時の通報報告直ちに(都道府県知事等へ)

「許可(事前認可)」と「届出(通知で足りる)」の違いを混同しないこと、そして「廃止後20日以内」など具体的な期限の数値を正確に覚えることがポイントだ。


科目別の学習優先順位まとめ

上記の出題頻度ランクに基づいた学習の優先順位を整理する。

保安管理技術の学習順序

  1. 最優先:p-h線図の4工程・3計算式・COPと温度条件の関係
  2. 次に優先:圧縮機の容積型・速度型の分類と各方式の特徴
  3. 並行して:凝縮器・蒸発器の構造と熱交換の方向
  4. 余裕があれば:冷媒の種類別特性(ODP・GWP・燃焼性・毒性)、安全装置の種類と作動条件

法令の学習順序

  1. 最優先:第一種・第二種製造者の区分(冷媒別の境界値)
  2. 次に優先:保安責任者の選任要件(役職ごとの資格・製造者区分との対応)
  3. 並行して:定期自主検査・保安検査の主体・頻度・対象の3軸
  4. 仕上げ:危害予防規程・許可届出の種類と期限・容器の刻印・塗色

ぴよパスで頻出テーマを効率的に演習する

ぴよパスでは冷凍3種の頻出テーマに対応した練習問題を難易度別(初級・中級・上級)に用意している。

カテゴリ問題数アクセス
保安管理技術80問保安管理技術の練習問題
法令80問法令の練習問題

p-h線図関連の問題は保安管理技術カテゴリの初級・中級に集中しており、まず概念の理解を問う初級問題から取り組むことで、上級の複合問題への足がかりが得られる。法令の問題には全問に根拠条文が付記されており、「主体・対象・数値・期間」の4軸で論点を整理する習慣が自然と身につく設計になっている。

本番と同じ形式で時間を計って解く練習には冷凍3種の模擬試験を活用してほしい。


よくある質問

冷凍3種で毎回出題されるテーマはありますか?

はい、保安管理技術ではp-h線図(冷凍サイクルの状態変化)と圧縮機の種類・特性がほぼ毎年出題されます。法令では第一種・第二種製造者の区分(冷凍トン数の境界値)と、定期自主検査・保安検査の主体・頻度の違いが最頻出テーマです。これらを最優先で固めることが合格への最短ルートになります。出題傾向は年度によって大きく変わることがなく、頻出テーマを絞った対策が有効な試験です。

p-h線図の問題はどのように対策すればよいですか?

p-h線図は「計算する図」ではなく「読む図」として捉えることが攻略の第一歩です。まず4つの状態点(圧縮機入口・凝縮器入口・膨張弁入口・蒸発器入口)の位置を図の上でトレースし、各プロセスで比エンタルピーが増えるか減るかを方向として覚えます。次に冷凍効果(蒸発器出入口のエンタルピー差)と圧縮動力(圧縮機入出口のエンタルピー差)の式を確認します。最後に成績係数(COP)が「冷凍効果÷圧縮動力」であることと、蒸発温度・凝縮温度の変化がCOPに与える影響の方向を押さえると、出題パターンの大半に対応できます。

法令と保安管理のどちらを先に勉強すべきですか?

法令を先に学習することを推奨します。法令は計算問題がなく、頻出テーマが固定されているため、学習開始直後から問題演習の成果が得点に直結しやすいです。法令で早期に合格ラインを実感できると、保安管理技術の学習意欲も維持しやすくなります。また法令で学ぶ「第一種・第二種製造者の冷凍能力区分」「安全装置の種類」の知識は、保安管理技術における機器の役割理解に直接役立ちます。法令を7割程度習熟したら保安管理技術の学習を並行して開始するのが理想的なペース配分です。


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この記事について

執筆: ぴよパス編集部

ぴよパスでは、公的機関の公表データ・法令・試験実施団体の公式情報を根拠に記事を作成しています。問題は全てオリジナル作成です。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。最新の試験情報は各試験の公式サイトでご確認ください。

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