13区分の試験の形と、練習問題の数
区分ごとに、工事や整備ができる消防用設備等が決まっています。甲種は工事と整備、乙種は整備ができます(消防法施行規則第33条の3)。右の列は、ぴよパスで解けるオリジナル練習問題の数です(どれも登録不要・無料で、全問に解説があります)。
| 区分 | 対象の設備 | 本試験 | 時間 | 練習問題 |
|---|---|---|---|---|
| 甲種特類 | 特殊消防用設備等 | 筆記45問(実技なし) | 2時間45分 | 特類 165問 |
| 甲種第1類 | 屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備・屋外消火栓設備 | 筆記45問+実技(鑑別等5・製図2) | 3時間15分 | 甲1 220問 |
| 甲種第2類 | 泡消火設備 | 同上 | 3時間15分 | 甲2 166問 |
| 甲種第3類 | 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の消火設備 | 同上 | 3時間15分 | 甲3 166問 |
| 甲種第4類 | 自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備 | 同上 | 3時間15分 | 甲4 399問 |
| 甲種第5類 | 金属製避難はしご・救助袋・緩降機 | 同上 | 3時間15分 | 甲5 166問 |
| 乙種第1類 | 第1類と同じ設備 | 筆記30問+実技(鑑別等5) | 1時間45分 | 乙1 249問 |
| 乙種第2類 | 泡消火設備 | 同上 | 1時間45分 | 乙2 145問 |
| 乙種第3類 | 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の消火設備 | 同上 | 1時間45分 | 乙3 148問 |
| 乙種第4類 | 第4類と同じ設備 | 同上 | 1時間45分 | 乙4 375問 |
| 乙種第5類 | 金属製避難はしご・救助袋・緩降機 | 同上 | 1時間45分 | 乙5 148問 |
| 乙種第6類 | 消火器 | 同上 | 1時間45分 | 乙6 365問 |
| 乙種第7類 | 漏電火災警報器 | 同上 | 1時間45分 | 乙7 345問 |
筆記の内訳は、甲種(特類以外)が消防関係法令15問(共通8・類別7)・基礎的知識10問・構造・機能・工事・整備20問、乙種が消防関係法令10問(共通6・類別4)・基礎的知識5問・構造・機能・整備15問です。甲種特類は、工事整備対象設備等の構造・機能・工事・整備15問・火災及び防火15問・消防関係法令15問です。
出典: 一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数」「試験の方法」
合格の線 — 筆記は科目ごとに4割・全体で6割、実技は6割
特類以外は、筆記の各科目で40%以上、かつ筆記全体で60%以上、さらに実技で60%以上を取ると合格です。特類は実技がなく、筆記の各科目40%以上・全体60%以上で合格です。本試験の問題数に当てはめると、筆記の線は次のとおりです。
| 区分 | 消防関係法令 | 基礎的知識 | 構造・機能 | 筆記全体 |
|---|---|---|---|---|
| 甲種(特類以外) | 15問中6問 | 10問中4問 | 20問中8問 | 45問中27問 |
| 乙種 | 10問中4問 | 5問中2問 | 15問中6問 | 30問中18問 |
科目ごとの線は低くても、全体で6割が要るので、苦手な科目を4割で止めると、ほかの科目で6割より多く取る必要があります。ほかの類の消防設備士免状や、電気工事士・電気主任技術者などの資格を持つ人は、申請すると科目の一部が免除されます(特類には免除がありません)。
筆記と実技で、練習のしかたを分ける
筆記 は四肢択一のマークシートです。法令や構造・機能の知識は、選択式の練習問題で確かめられます。消防関係法令は13区分のどれにもあり、特類以外は「共通」と「類別」に分かれています。共通の部分は1つの類で覚えた知識が、2つ目の類でもそのまま使えます。
実技の鑑別 は、写真やイラストを見て、機器の名称・用途・点検のしかたなどを答える記述式です。ぴよパスの「実技(鑑別)」(甲種は「実技(鑑別・製図)」)の科目では、鑑別で問われる知識を選択式の問題で確かめられます。甲4の実技と乙6の鑑別には、答えを自分で書いてから、模範の答えと採点の観点で確かめる記述の問題もあります(甲4は42問、乙6は30問)。選べることと書けることは違うので、名称や数値は紙に書いて覚えると本番に近くなります。
実技の製図 は甲種(特類以外)だけで、2問です。図面に機器や配管・配線を書き込んだり、系統図を完成させたりする問題なので、選択式では練習しきれません。製図の中身と練習のしかたは「消防設備士の製図とは」と「甲4の製図対策」にまとめています。
どの類から解くか
仕事で点検や整備をする設備の類から受けるのが基本です。迷ったときの目安は次のとおりです。
| こんなとき | 区分 | まず開く科目 |
|---|---|---|
| ビルや店舗の消火器を点検・整備する | 乙種第6類 | 乙6の消防関係法令 |
| 自動火災報知設備を工事・整備する | 甲種第4類 | 甲4の消防関係法令・基礎知識 |
| 自動火災報知設備を整備だけする | 乙種第4類 | 乙4の消防関係法令 |
| 漏電火災警報器を整備する・電気工事士の免状がある | 乙種第7類 | 乙7の構造・機能及び整備 |
| スプリンクラーや屋内消火栓を工事・整備する | 甲種第1類 | 甲1の消防関係法令・基礎知識 |
令和7年度の受験者がいちばん多かったのは乙種第6類(32,400人)で、甲種第4類(21,819人)、甲種第1類(12,934人)が続きます(消防試験研究センター「試験実施状況」)。
甲種(特類以外)は受験資格が必要です。大学や高等学校などで機械・電気・工業化学・土木・建築の学科を卒業した人、乙種の免状を受けてから2年以上整備の経験がある人、電気工事士や電気主任技術者の免状がある人などが受けられます(消防法第17条の8第4項、消防法施行規則第33条の8)。乙種は誰でも受けられます。甲種特類は、甲種第1〜3類のどれか・甲種第4類・甲種第5類の免状を持つ人だけが受けられます。条件の一覧は「消防設備士の受験資格と科目免除」にまとめています。
無料で使える範囲と、解く順番
ぴよパスの練習問題は、登録しなくても解説まで読めます。筆記の線(科目ごとに4割・全体で6割)に合わせて、次の順番で使います。
- 消防関係法令から1周する — 共通の部分は、区分をまたいで同じ知識です。解説で、正解の理由とほかの肢が違う理由を確かめます。
- 構造・機能を1周する — 特類以外では、本試験の筆記でいちばん問題数の多い科目です(甲種20問・乙種15問)。全体の6割を支える科目なので、ここを厚くします。
- 間違えた問題だけを解き直す — 科目ごとの解き直しは、登録なし・無料で使えます。
- 実技の知識を確かめる — 鑑別の写真やイラストに出る機器の名称と用途を、選択式で確かめてから、紙に書いて覚えます。
- 無料で登録して、記録を残す — 記録をアカウントに保存すると、スマホとパソコンなど別の端末でも続きから解けます。
- 仕上げに、時間を計って通して解く — 模擬試験は Premium の機能です(下の節)。
例題 — 乙6の練習問題から2問
例題1(乙6・消防関係法令) 消防設備士が受ける講習の期限について、正しいものを選ぶ問題です。
答え: 最初の講習は 免状の交付を受けた日以後の最初の4月1日から2年以内、その後は 講習を受けた日以後の最初の4月1日から5年以内 です(消防法施行規則第33条の17)。「交付を受けた日から5年以内」のように、起算日と年数をずらした肢がひっかけになります。講習は13区分に共通の決まりです。 この問題を解く →
例題2(乙6・構造・機能及び整備) 大型消火器について、消火器の規格省令の定めとして正しいものを選ぶ問題です。
答え: 大型消火器は、能力単位の下限(A火災に適応するものは10以上、B火災に適応するものは20以上)とは別に、充てんする消火剤の量の下限 が消火器の種類ごとに決まっています(水消火器・化学泡消火器は80リットル以上、強化液消火器は60リットル以上、粉末消火器は20キログラム以上など。消火器の技術上の規格を定める省令第2条・第9条)。大きさや質量で大型かどうかが決まるわけではありません。 この問題を解く →
模擬試験は Premium です
13区分すべてに、時間を計って通して解く模擬試験があります。
- 乙種(第1〜7類) — 筆記30問と実技(鑑別)5問の35問を、本試験と同じ1時間45分で解きます。乙6の実技には、自分で採点する記述の問題も出ます。
- 甲種特類 — 本試験と同じ45問・2時間45分です。
- 甲種第1〜5類 — ぴよパス独自の40問・3時間15分です(消防関係法令・基礎14問、構造・機能15問、実技の知識11問)。甲4には、本試験と同じ配分の52問で解くモードもあります。
- 電気工事士の免状やほかの類の免状で科目が免除される人向けに、免除後の問題数で解くモードがある区分もあります(乙4・乙6・乙7・甲4)。
模擬試験は Premium(月980円)の機能です。本試験の実技は記述式で、模擬試験は製図や鑑別の記述の答案を採点者が採点するものではありません(記述の問題は、模範の答えと採点の観点で自分で確かめます)。結果は、ぴよパス独自の学習の目安で、本試験の合否を判定するものではありません。練習問題と解説、間違えた問題の解き直しは、登録しなくても無料のまま使えます。
当サイトの問題について
ぴよパスで公開しているのは、消防法・消防法施行令・消防法施行規則や規格省令などの公的な資料をもとに独自に作ったオリジナルの予想問題です。本試験の問題を掲載・再現したものではありません。法令は、試験の日に施行されている内容で出題されます(消防試験研究センター「よくある質問」)。
消防試験研究センターは、受験の参考として「過去に出題された問題」のページで、甲種と乙種の問題の一部をPDFで公開しています(令和7年度以前に出題したもの・令和8年6月更新)。本番の問題の言い回しや、実技の写真・イラストの形は、そちらで確かめてください。
次に読む
- 消防設備士とは — 13区分の違い、できる工事と整備、どの類から取るか
- 消防設備士の受験資格と科目免除 — 甲種の受験資格と免除の組み合わせ
- 消防設備士の実技の採点 — 鑑別・製図の採点について公表されていること
- 消防設備士乙6の予想問題 — 乙6の練習問題の中身と模試
- 消防設備士甲4の予想問題 — 甲4の練習問題の中身と模試
- 消防設備士の試験日程2026 — 都道府県ごとの試験日の調べ方





