原付免許の学科試験は、文章問題46問とイラスト問題2問の50点満点で、45点以上(9割) が合格です。警察庁の統計では、令和7年の原付免許の試験の合格率は 58.7%(延べ受験者162,668人・合格者95,495人)でした(適性試験を含む原付免許試験全体の数字で、受験者数は同じ人の受け直しも数える延べ人員です。外国免許の切替えなどで学科試験を受けずに合格した人も含み、学科試験だけの合格率はこの統計では分かれていません)。問題は国家公安委員会の「交通の方法に関する教則」(以下、教則)の範囲から出るので、勉強は 教則で範囲を確かめる → 原付の決まりを固める → ○×で練習する → 本番の形で通す の順に進めます。
ぴよパスでは、教則と道路交通法令から作った原付の○×問題 240問 を、原付免許の学科試験の練習ページで登録不要・無料で解けます。本試験の問題の写しではなく、オリジナルの練習問題で、全問に解説が付いています。
結論: 9割の試験なので、ノー勉で受けない
- 合格は50点満点中45点以上。落とせるのは5点分 で、イラスト問題は1問2点。
- 範囲は教則(道路交通法第97条第3項)。市販の本より先に、範囲そのものの教則を一度読む。
- 先に固めるのは 原付の決まり(どの一般道路でも時速30キロまで・二段階右折・乗車は1人・積載は30kgまで)。普通車や自転車の感覚で答えると間違える。
- ○×は分野ごとに解き、間違えた問題は「どの言葉が入れ替えられていたか」を書き留める。
- 最後に 文章問題46問を30分 で解き切れるかを確かめる。
原付の学科試験の形 — 「9割」の重さ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文章問題 | 46問(正誤式・1問1点) |
| イラスト問題 | 2問(1問2点。3つの小問がすべて正しいときだけ得点) |
| 時間 | 30分 |
| 合格基準 | 50点満点で45点以上 |
| 範囲 | 交通の方法に関する教則の範囲内 |
出典: 警察庁「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」(令和5年3月30日)、道路交通法第97条第3項
イラスト問題を1問落とすと2点、文章問題も合わせて落とせるのは5点分です。たとえばイラスト問題を2問とも落とすと、それだけで4点減り、文章問題は1問しか間違えられません。「だいたい分かる」では足りず、細かい数字と例外まで正確に 答える必要がある試験です。
ノー勉で受けてはいけない3つの理由
- 合格の線が9割 — 上の通り、落とせるのは5点分です。令和7年の原付免許の試験の合格率は58.7%でした(警察庁「運転免許統計」。延べの受験の数字で、合格に至らなかった受験が約4割あります)。
- 原付の決まりが出る — 自転車や普通車に乗っている人ほど、感覚で答えて間違えやすい範囲があります。
- 正誤式の言い回し — 正誤式なので、「必ず」「どんな場合も」と言い切った文や、数字・対象を入れ替えた文に気をつけます。知っている決まりでも、文を正確に読まないと落とします。
先に固める原付の決まり
| 決まり | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 法定速度 | 一般道路では、中央線の有無にかかわらず 時速30キロ。最高速度「50」の標識があっても30キロまで(中央線などがない一般道路は、2026年9月1日から自動車も時速30キロ) | 道路交通法施行令第11条、教則 付表3 |
| 二段階右折 | 交通整理が行われている交差点で、二段階の標識があるときと、片側に 車両通行帯が3つ以上 ある道路で右折するとき(「小回り」の標識があるときを除く。一方通行の道路は道路全体で数え、交差点の付近の右左折用の車両通行帯も数える) | 道路交通法第34条第5項 |
| 乗車人員 | 1人まで(二人乗りはできない) | 道路交通法施行令第23条第1号 |
| 積載物の重さ | 積載装置がある原付で 30キログラムまで | 道路交通法施行令第23条第2号 |
二段階右折の条件や積載物の大きさなど、原付の決まりは原付の学科試験によく出る決まりとひっかけで詳しくまとめています。
勉強の順番 — 5つのステップ
- 教則の原付に関わる章を読む — 教則は警察庁のサイトで無料で読めます。原付の学科は、教則の第1章(共通の心得・信号と標識)、第4章(運転する前の心得)、第5章(運転の方法)、第6章(危険な場所)、第8章(二輪車の運転)、第10章(事故・災害のとき)、第11章(所有者の義務)から出ます。46問のうち、いちばん多いのは第5章の18問で、第1章と第8章が8問ずつ、第6章が5問です(出題基準)。
- 原付の決まりに印をつける — 上の表の4つと、標識の「原付」「二輪」などの略称。数字は「何の数字か」とセットで覚えます。
- ○×を分野ごとに解く — 1分野ずつ解いて、解説で根拠を確かめます。1回目は正答率よりも、間違えた理由を拾うことが目的です。
- 間違えた問題だけを解き直す — 入れ替えられていた言葉(数字・対象・「必ず」など)を書き出し、同じ型で二度間違えないようにします。
- 46問・30分で通す — 本番は文章問題46問とイラスト問題2問を合わせて30分です。イラスト問題の分の時間を残して文章問題を解き切れるか、9割に届くかを確かめます(ぴよパスでは Premium の模擬試験。無料で行うなら、各分野から章の問題数どおりに46問を選んで時間を計ります)。
何日前から? 組み立て例(240問を使う場合)
必要な時間は人によって違うので、ここでは ぴよパスの240問を一通り解いて、間違いを解き直すまで の組み立て例を2つ示します。日数は目安で、合格を約束するものではありません。
まとまった時間が取れる人: 3日
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 教則の第5章・第8章を読む → 交差点・二段階右折・踏切(28問)、二輪車(原付)の乗り方(37問)、速度・合図・追越し(26問)、通行するところと歩行者の保護(30問) |
| 2日目 | 教則の第1章・第4章・第6章・第10章・第11章を読む → 残りの6分野(119問) |
| 3日目 | 間違えた問題だけを解き直す → 46問・30分で通す(模擬試験は Premium。無料なら分野ごとに選んだ46問で) |
平日に少しずつ進める人: 1週間
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 教則の第5章と第8章を読む。原付の決まりに印をつける |
| 2〜5日目 | 残りの章(第1章・第4章・第6章・第10章・第11章)を読みながら、1日2〜3分野ずつ○×を解く(1日60問前後) |
| 6日目 | 間違えた問題だけを解き直す |
| 7日目 | 46問・30分で通し(模擬試験は Premium。無料なら分野ごとに選んだ46問で)、9割に届かなかった分野を見直す |
例題: 原付の決まりと言い回しのひっかけ
例題1 最高速度「50」の標識が立っている一般道路でも、原付は時速30キロメートルを超えて走ってはいけない。
答え: ○。最高速度の標識が原付について効くのは、時速30キロ以下の指定だけです(教則 付表3)。 この問題を解く →
例題2 「駐車禁止」の標識がある場所でも、5分以内の荷物の積卸しのための停止であれば、原付を止めることができる。
答え: ○。5分以内の荷物の積卸しのための停止は駐車にあたらず、停車です(道路交通法第2条第1項第18号)。 この問題を解く →
例題3 補助標識に略称で「原付」と示されているとき、その「原付」には一般原動機付自転車のほか小型二輪車も含まれる。
答え: ×。略称「原付」は一般原動機付自転車だけを指します。小型二輪車も含むのは「小二輪」です(教則 付表4)。 この問題を解く →
ぴよパスの240問の内訳
| 分野 | 問題数 |
|---|---|
| 信号・標識・標示と警察官の指示 | 28問 |
| 運転者の心得と運転前の注意 | 23問 |
| 通行するところと歩行者の保護 | 30問 |
| 速度・合図・追越し | 26問 |
| 交差点・二段階右折・踏切 | 28問 |
| 駐車と停車 | 19問 |
| 点検・乗車と積載・安全運転の知識 | 12問 |
| 坂道・カーブ・夜間・悪天候・緊急時 | 22問 |
| 二輪車(原付)の乗り方 | 37問 |
| 事故・故障・災害と所有者の義務 | 15問 |
| 合計 | 240問 |
間違えた問題の解き直しは、分野ごとに無料でできます。本番と同じ30分で文章問題46問を章ごとの問題数どおりに出す模擬試験は Premium の機能です。模擬試験はイラスト問題をまだ含まないので、文章問題の部分の練習として使ってください。
受ける前に確かめること
試験日・予約・講習の受け方は都道府県によって違います。たとえば東京都(警視庁)では、原付の学科試験は府中と鮫洲の運転免許試験場で平日に行い、学科試験は予約制です。原付講習(実車での講習) を受けないと免許証は交付されず、講習は学科試験の合格後に受けられます(2026年4月1日更新の警視庁の案内)。受ける都道府県の警察の案内で、日程と必要書類を確かめてください。
まとめ
- 原付の学科は50点満点で45点以上。落とせるのは5点分。令和7年の原付免許試験の合格率は58.7%(延べ人員・学科免除の人を含む)。
- 範囲は教則。原付の決まり(どの一般道路でも30km/h・二段階右折・乗車1人・積載30kg)を先に固める。
- ○×を分野ごとに解き、間違えた言葉を書き出して解き直す。最後に46問・30分で通す。
- 日数は人によるが、240問を一通り解いて解き直すなら、3日〜1週間の組み立てが目安。
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出典
- 警察庁「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」丁運発第46号(令和5年3月30日): https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20230330_46.pdf
- 警察庁「運転免許統計 令和7年版」(運転免許試験の受験者数・合格者数): https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/r07main.pdf
- 国家公安委員会「交通の方法に関する教則」(警察庁掲載の令和6年11月版と、その後の改正告示 令和8年第9号・第32号): https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/20241113kyousoku.pdf
- 道路交通法 第2条第1項第18号、第34条第5項、第97条第3項(e-Gov法令検索・2026年7月21日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105
- 道路交通法施行令 第11条、第23条(e-Gov法令検索・2026年9月1日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/335CO0000000270
- 警視庁「原付免許試験」(2026年4月1日更新): https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/gentsuki/tetsuzuki16.html








