原付免許の学科試験は、文章問題46問(1問1点)とイラスト問題2問(1問2点)の50点満点で、45点以上が合格です。時間は30分。試験は16歳から受けられ、教習所に通わずに試験場で学科試験を受け、合格後に講習を受ける形が一般的です。
警察庁の統計では、令和7年の原付免許の試験の合格率は 58.7%(受験者162,668人・合格者95,495人)でした。4割は落ちる試験です。この記事では、警察庁の出題基準から見た「よく出る範囲」と、原付ならではの決まり、落としやすいひっかけの型をまとめます。
結論: 原付だけの決まりを、数字と条件まで正確に
- 46問のうち 18問が教則の第5章「運転の方法」、8問が第1章(信号・標識など)、8問が第8章「二輪車の運転の方法」。
- 原付ならではの決まり(法定速度30km/h・二段階右折・一人乗り・積載30kg)は、普通車との違いでひっかけられやすい。
- 二段階右折は 「どの交差点で」が条件。三車線以上で信号のある交差点か、二段階の標識のある交差点。
- 新基準原付(125cc以下で最高出力4.0kW以下)も、二人乗り禁止・二段階右折・30km/h は同じ。
原付の学科試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題 | 文章問題46問(正誤式・1問1点)+イラスト問題2問(1問2点。3つの小問がすべて正しいときだけ得点) |
| 時間 | 30分 |
| 合格基準 | 50点満点で45点以上(90%) |
| 受験資格 | 16歳以上 |
| 費用(警視庁の例) | 受験料1,600円・免許証交付料2,350円。合格後の原付講習の受講料5,250円 |
学科試験に合格しても、原付講習(実車での講習)を受けないと免許証は交付されません(警視庁の案内)。費用や講習の受け方は都道府県で違うので、受験する都道府県の警察の案内で確かめてください。
出題基準から見た「よく出る範囲」
警察庁の通達「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について」(令和5年3月30日)は、原付の文章問題46問を、教則の章ごとに次のように割り振っています。
| 教則の章 | 問題数 |
|---|---|
| 第1章 歩行者と運転者に共通の心得(信号・標識・標示など) | 8問 |
| 第4章 運転する前の心得 | 4問 |
| 第5章 運転の方法 | 18問 |
| 第6章 危険な場所などでの運転 | 5問 |
| 第8章 二輪車の運転の方法 | 8問 |
| 第10章 交通事故、故障、災害などのとき | 2問 |
| 第11章 自動車所有者などの義務 | 1問 |
| 合計 | 46問 |
普通免許の学科と違って、高速道路の章は出ません(原付は高速道路を通れません)。その代わり、二輪車の章からヘルメット・乗車姿勢・ブレーキの掛け方などが8問出ます。
原付ならではの決まり — 普通車との違いで落とす
法定速度は時速30キロメートル
原付の法定速度は 時速30キロメートル です。標識で最高速度が「50」と指定されている道路でも、原付は30km/hを超えて走れません。「標識の数字までなら出してよい」という文はひっかけです。
二段階右折は「どの交差点で」が条件
原付が二段階で右折するのは、次のどちらかの交差点です。
- 「一般原動機付自転車の右折方法(二段階)」の標識 がある交差点
- 車両通行帯が3以上ある道路 で、信号機などで交通整理が行われている 交差点(「小回り」の標識がある所を除く)
手順は、できるだけ道路の左端に寄り、交差点の手前の側端から 30メートル の地点で右折の合図をし、青信号で徐行しながら交差点の向こう側までまっすぐ進み、そこで止まって右に向きを変え、前方の信号が青になってから進みます。このとき 青の矢印の信号では右折できません。逆に、小回りで右折する場合は、青の矢印の信号に従って右折できます。
二段階右折の問題は、「信号のない交差点」「車線が2つの道路」 のように条件を外した文で誤りにする形が多くなります。条件の2つを、セットで覚えてください。
一人乗りと積載の制限
教則の表では、原付(一般原動機付自転車)の乗車定員は 1人、積載の制限は次のとおりです。
| 項目 | 原付の制限 |
|---|---|
| 乗車定員 | 1人(二人乗りはできない) |
| 積載の重さ | 30キログラムまで |
| 積載の長さ | 積載装置の長さ+0.3メートルまで(前後に0.3メートルを超えてはみ出さない) |
| 積載の幅 | 積載装置の幅+0.3メートルまで(左右に0.15メートルを超えてはみ出さない) |
| 積載の高さ | 地上から2メートルまで |
数字を入れ替えた文(重さ「60キログラム」・高さ「2.5メートル」など)が典型的なひっかけです。
新基準原付も同じ決まり
2025年4月1日から、総排気量125cc以下で 最高出力が4.0キロワット以下 の二輪車も、一般原動機付自転車(原付)に入りました(いわゆる新基準原付)。新基準原付にも、二人乗りの禁止・二段階右折・法定速度30km/h など、これまでの原付と同じ決まりがそのまま当てはまります。「排気量が大きいから二段階右折しなくてよい」という文は誤りです。
ひっかけの型 — 正誤式で落としやすい4つ
- 数字の入れ替え — 30km/h・30メートル・30キログラム・2メートルを、別の数字にした文。
- 条件の書き落とし・書き足し — 二段階右折の条件(三車線以上・信号あり)を外した文。
- 対象のすり替え — 自動車の決まりを原付に当てはめた文(高速道路・二人乗りなど)。
- 「必ず」「どんな場合も」の言い切り — 教則に例外がある決まりを、例外なしに言い切った文。
ぴよパスの練習問題の使い方
ぴよパスでは、原付免許 学科試験のオリジナル練習問題を分野ごとに○×で解けます。本試験の問題の写しではなく、交通の方法に関する教則と道路交通法にもとづいて、原付に乗る人の立場で独自に作った予想問題です。
先に解くとよい分野:
分野ごとに解き終えたら、本番と同じ30分で 文章問題46問を章ごとの問題数どおりに出す模擬試験 で仕上げられます(Premium の機能)。模試はイラスト問題をまだ含まないので、文章問題の部分の練習として使ってください。
まとめ
- 原付の学科は文章問題46問+イラスト問題2問・30分・50点満点で45点以上。合格率は令和7年で58.7%。
- 46問中18問が教則第5章「運転の方法」、8問が第8章「二輪車の運転の方法」。高速道路の章は出ない。
- 法定速度30km/h、二段階右折の条件(三車線以上・信号あり/標識)と青矢印、一人乗り、積載30kg・高さ2mを数字まで正確に。
- 新基準原付(125cc以下・4.0kW以下)も同じ決まり。
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出典
- 警察庁「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」丁運発第46号(令和5年3月30日): https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20230330_46.pdf
- 交通の方法に関する教則(第4章第4節 乗車と積載・第5章第4節 速度・第8章第3節 二段階の右折方法): https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/20241113kyousoku.pdf
- 道路交通法施行規則 第1条の2(一般原動機付自転車の大きさ・e-Gov法令検索)
- 警察庁「運転免許統計 令和7年版」: https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/r07main.pdf
- 警視庁「原付免許試験」(受験資格・手数料・原付講習): https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/gentsuki/tetsuzuki16.html
- 沖縄県警察「新基準の第一種原動機付自転車について」: https://www.police.pref.okinawa.jp/docs/2025032400060/filecontents/R7sinnkizyunn.pdf


