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FP3級リスク管理攻略 ─ 生命保険・損害保険を160問作問視点で整理

ぴよパス編集部5分で読めます
目次

この記事で分かること

  • FP3級のリスク管理分野の出題傾向と頻出テーマ
  • 生命保険の4つの基本形と医療・がん・学資保険の整理
  • 損害保険(火災・地震・自動車・傷害)の基本ルール
  • 生命保険料控除・地震保険料控除の計算
  • 保険金・給付金にかかる税金の3パターン
  • 契約者保護機構の補償範囲

ぴよパスで 160 問 × 17 試験を運用していて気づいたのは、リスク管理は「保険種類の特徴」「保険料控除」「税金の3パターン」の3ブロックを押さえれば、出題の8割をカバーできるということです。


リスク管理の出題傾向

FP3級の学科試験(60問)のうち、リスク管理は8〜10問程度出題されます。生命保険と損害保険を半々ずつカバーしつつ、税金の問題が必ず入るのが特徴です。

主な出題テーマは以下の通りです。

テーマ頻度
生命保険の基本形(終身・定期・養老・個人年金)非常に高い
医療保険・がん保険・学資保険高い
生命保険料控除非常に高い
火災保険・地震保険非常に高い
自動車保険(自賠責・任意)高い
傷害保険中程度
保険金の課税(所得税/相続税/贈与税)非常に高い
契約者保護機構中程度

ぴよパスのリスク管理練習問題で分野別に集中演習できます。


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生命保険の基本

4つの基本形

生命保険は以下の4種類がベースになります。

保険保障期間解約返戻金特徴
終身保険一生涯あり(大)貯蓄性高い、保険料は高め
定期保険一定期間ほぼなし掛け捨て、保険料は割安
養老保険一定期間あり(大)満期時に満期保険金=死亡保険金
個人年金保険一定期間(年金支払期間)あり老後資金準備

保険料の仕組み

保険料は純保険料と付加保険料に分かれます。

  • 純保険料:将来の保険金支払いの原資(死亡保険料+生存保険料)
  • 付加保険料:保険会社の運営経費

純保険料は「予定死亡率」「予定利率」、付加保険料は「予定事業費率」の3つの予定基礎率で決まります。これを「三利源」と呼び、実際との差が保険会社の配当原資になります。

医療・がん・学資保険

  • 医療保険:入院給付金は「1入院 60 日限度・通算 1,095 日限度」が一般的。先進医療特約は実費給付
  • がん保険:一般的に契約後 90 日間の待ち期間(免責期間)あり
  • 学資保険:子の教育資金準備、契約者死亡時は保険料払込免除

生命保険の契約手続き

  • 告知義務:契約前に健康状態等を告知
  • クーリングオフ:申込日または契約概要等の書面受取日のいずれか遅い日から8日以内は書面で撤回可能(医師の診査が済んでいる場合は除く)

生命保険料控除

新契約(2012年1月1日以降)

新契約では以下の3区分それぞれで控除が受けられます。

区分対象所得税住民税
一般生命保険料控除終身・定期・養老等最大4万円最大2.8万円
介護医療保険料控除医療・がん・介護保険最大4万円最大2.8万円
個人年金保険料控除個人年金(税制適格)最大4万円最大2.8万円
合計上限12万円7万円

旧契約(2011年12月31日以前)のみの場合は一般と個人年金の2区分で所得税最大10万円・住民税最大7万円となります。

個人年金保険料控除の適格要件

個人年金保険料控除を受けるには「税制適格特約」の付加が必要です。

  • 年金受取人が契約者またはその配偶者
  • 保険料払込期間が10年以上
  • 年金受取開始年齢が60歳以上
  • 年金受取期間が10年以上(終身年金は除く)

損害保険

火災保険

住宅火災保険と住宅総合保険の2種類が基本です。

補償項目住宅火災保険住宅総合保険
火災・落雷・破裂爆発
風災・雹災・雪災○(20万円以上)
水災(水害)×
盗難×

地震保険

地震保険は火災保険とセットでしか契約できない点が試験で頻出です。

  • 保険金額:火災保険の30〜50%(建物5,000万円・家財1,000万円が上限)
  • 割引:耐震等級割引・免震建築物割引・建築年割引・耐震診断割引(最大50%、重複不可)
  • 保険金支払区分:全損(100%)・大半損(60%)・小半損(30%)・一部損(5%)

自動車保険

  • 自賠責保険(強制):対人賠償のみ。死亡3,000万円、後遺障害最大4,000万円、傷害120万円
  • 任意保険:対人・対物賠償、人身傷害、車両保険など

傷害保険

  • 普通傷害保険:国内外、業務中・業務外、家族全員をカバー
  • 家族傷害保険:本人+配偶者+子+生計を共にする親族
  • 国内旅行傷害保険:細菌性食中毒を補償
  • 海外旅行傷害保険:細菌性食中毒・地震・噴火・津波を補償

保険金・給付金の税金(最重要)

死亡保険金の3パターン

契約者(A)・被保険者(B)・受取人(C)の関係で税金が変わります。

パターン契約者被保険者受取人税金
相続税(500万円×法定相続人数の非課税枠)
所得税(一時所得)
贈与税

ポイントは契約者=受取人なら所得税被保険者=契約者で受取人が他人なら相続税3者がバラバラなら贈与税という整理です。

満期保険金

契約者受取人税金
所得税(一時所得)
贈与税

非課税枠

  • 死亡保険金の非課税枠(相続税):500万円×法定相続人数
  • 入院給付金・手術給付金等:被保険者本人・配偶者等が受取ならば非課税

契約者保護機構

保険会社が破綻したときの契約者保護の枠組みです。

機構対象補償内容
生命保険契約者保護機構生命保険会社責任準備金等の90%まで
損害保険契約者保護機構損害保険会社自賠責・地震は100%、自動車保険等は破綻後3か月以内は100%、その後80%

少額短期保険業者は契約者保護機構の対象外である点が頻出のひっかけです。


学科試験で取るべき目標点

リスク管理は 8〜10 問出題されるので、6〜8 問正解を目指せば合格水準です。

優先して押さえるテーマ

  1. 生命保険4つの基本形の違い
  2. 生命保険料控除の3区分(新契約)
  3. 死亡保険金の課税3パターン(相続税/所得税/贈与税)
  4. 地震保険の契約ルール(火災保険とセット・火災保険の30〜50%)
  5. 契約者保護機構の補償割合

まとめ

  • 生命保険:終身・定期・養老・個人年金の4形、三利源の仕組み
  • 生命保険料控除:新契約3区分で所得税最大12万円・住民税最大7万円
  • 損害保険:地震保険は火災保険とセット、火災保険の30〜50%が上限
  • 保険金の税金:契約者・被保険者・受取人の関係で相続税/所得税/贈与税に分岐
  • 契約者保護機構:生命保険は責任準備金の90%、自賠責・地震は100%

リスク管理は税金の3パターンを理解できれば、試験本番で迷わず解けます。ぴよパスのリスク管理練習問題で繰り返し演習しましょう。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

公的機関の公表データ・法令・試験実施団体の公式情報を根拠に記事を作成。問題は全てオリジナルで、12項目の品質ガードで正確性を担保しています。

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