FP2級の直前対策は、直近の誤答を「知識が出ない・条件を読み違えた・計算や入力を誤った」に分けるところから始めましょう。分野名だけで優先順位を決めるより、次に直す一問が見つかります。
このページでは、6分野の確認項目、残り1週間から前日までの復習の組み方、学科と実技の仕上げをまとめます。すでに一度学習した人向けの復習案です。公式の出題予想や、短期間での合格を保証する計画ではありません。
FP2級の直前は、誤答の原因で復習順を決める
解き終えた問題を見て、「正解したか」だけでなく「理由を説明できるか」を確認します。偶然当たった問題も、復習する側へ入れてください。
| 解いたときの状態 | 次にすること | 復習を終える目安 |
|---|---|---|
| 知識はあるが、条件を読み違えた | 対象者・時点・期間に印を付けて解き直す | どの条件で答えが変わるか言える |
| 式は合っているが、計算や入力を誤った | 途中式を残し、単位と端数処理を確認する | 答えを元の条件へ戻して検算できる |
| 用語や制度を思い出せなかった | 手元のテキストの該当項目を読み、閉じて説明する | 選択肢を見ずに違いを説明できる |
| 解説を読んでも意味が分からない | 前提になる基本問題へ戻る | 分からない語と手順を一つずつ解消できる |
たとえば利回りの問題で「満期までの年数」と「実際に保有した年数」を取り違えたなら、金融資産運用を最初から全部読み直す前に、その二つを書き分けます。間違えた一問と、同じ条件を使う別の一問を解くと、答えの番号だけを覚えていないか確認できます。
未学習の分野が残っている場合は、全部を捨てると決めず、基本事項をどこまで補えるかを残り時間と合わせて判断します。以下の確認表で広く穴を探し、その後に時間を配分してください。
6分野の直前チェックリスト:各分野2項目
手持ちの問題集で該当する一問を選び、表の問いに答えながら解き直します。これは復習の入口となる12項目で、試験範囲の全項目を載せた表ではありません。
| 分野 | 確認すること① | 確認すること② |
|---|---|---|
| ライフプランニングと資金計画 | 年金・社会保険の問題で、誰のどの給付を問うか説明できるか | 係数計算で、今ある資金と毎年の積立を分けられるか |
| リスク管理 | 保険の設例から、契約者・被保険者・受取人を整理できるか | 保険期間・保障内容・特約を、設問の条件と照合できるか |
| 金融資産運用 | 債券の利息・売却損益・保有期間を別々に拾えるか | 利率と利回り、額面と購入価格を混同していないか |
| タックスプランニング | 何の所得を計算するか、収入と所得を区別できるか | 所得控除と税額控除を、計算のどこで扱うか説明できるか |
| 不動産 | 建蔽率・容積率の問題で、面積と率の対象を分けられるか | 道路や緩和規定など、設問にある条件を読み落としていないか |
| 相続・事業承継 | 家族関係図から、相続人の範囲と順位を整理できるか | 法定相続分と、実際の遺産分割の内容を区別できるか |
各分野の細目は日本FP協会の出題範囲で確認できます。この表の並びは学習の優先順位ではありません。印を付けた誤答と、自分が受ける実技の業務を見て、復習する順を決めます。
制度の金額や適用要件を覚え直すときは、教材が受検時期の法令基準日に対応しているかも確認してください。日本FP協会の2026年6月以降の掲載日程は、法令基準日が2026年4月1日です。きんざいも2026年6月〜2027年5月の2級CBTについて同じ基準日を案内しています。確認先は日本FP協会の試験日程ときんざいの法令基準日です。
残り1週間・3日・前日の使い方
次は、すでに使っている教材で進める復習案です。学科と実技を別日に受ける場合は、それぞれの受検日から逆算します。仕事などで時間を取れない日は、表の作業を小分けにしてください。
| 残り日数 | 学習で行うこと | 手元に残すもの |
|---|---|---|
| 7〜5日前 | 学科と、自分が選んだ実技の形式で時間を測って解く。採点後に誤答を分類する | 分野別の誤答と、止まった手順のメモ |
| 4日前 | 誤答が多かった基本事項を復習し、受検日時・会場も再確認する | 次に解き直す問題番号と予約内容 |
| 3日前 | 復習した問題を解き直す。日程変更が必要なら期限内に手続きを確認する | まだ説明できない論点の短いリスト |
| 2日前 | 実技の設例、画面上の計算・解答入力に慣れる練習をする | 単位・丸め・入力の注意点 |
| 前日 | 短いリストだけを見直し、本人確認書類と会場への経路を確認する | 当日確認する予約時刻・持ち物 |
残り3日から始めるなら、新しい通し演習を何回も増やす前に、直近の結果を使って誤答を絞ります。前日しかない場合も、未学習範囲を一気に読み切ろうとするより、間違えた理由が分かる基本問題を解き直す、という使い方ができます。
この日数で必ず仕上がるという意味ではありません。理解できていない範囲が大きいときは、学習を補う時間と、後述する予約変更の可否を一緒に確認します。
学科と実技は、試験形式を合わせて仕上げる
合格基準は、それぞれの試験で満たす必要があります。学科の余った点数で実技の不足を補う計算にはなりません。
| 試験 | 時間・問題数 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 2級学科 | 120分・60問の多肢選択式 | 60点満点で36点以上 |
| 日本FP協会の2級実技:資産設計提案業務 | 90分・40問、多肢選択式と記述式 | 100点満点で60点以上 |
| きんざいの2級実技:選択した業務 | 90分・事例形式5題 | 50点満点で30点以上 |
学科では、正解肢を選んだ後に、誤答肢のどの条件が違うかを確認します。繰り返した問題の正解率だけで仕上がりを決めず、まだ答えを覚えていない問題でも時間内に判断できるかを見てください。
実技は、予約した業務と同じ問題で練習します。きんざいの2級には個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務があります。直前期に別業務の問題へ広げる前に、自分の予約内容を確かめましょう。
設例を読んだら、問われている人・時点・金額の単位を先に確認し、答えの端数処理は各問の指示に従います。「40問中24問正解すればよい」と、問題数から実技の配点を決めつけないでください。
実技の問題は日本FP協会の試験問題・模範解答ときんざいの2026年5月公表分から、自分の団体・業務を選んで確認できます。業務の違いはFP2級の実技対策でも整理しています。
計算は「時点・期間・単位」を確認してから解く
直前に公式を見直すときは、数字を入れる条件も言葉にします。次の三つは、ぴよパスの学科用オリジナル問題で確認できる例です。いずれも問題で与えた仮定の計算で、実商品の運用利回りではありません。
| 確認する観点 | 計算前に書くこと | 確認問題 |
|---|---|---|
| 将来額を現在へ戻す | 何年後の受取額か。複利で何回割り引くか | 2年後の割引債価格を求める |
| 保有期間を決める | 利息を受け取った回数と、売却までの年数 | 所有期間利回りから売却価格を求める |
| 金額の時点をそろえる | 既存資金と毎年末の積立を、目標時点へ移す | 5年後の教育資金の積立額を求める |
所有期間利回りは、売却損益と利息を年換算して取得価格に対する割合を見るものです。大和証券の用語解説でも定義を確認できます。売却後に残る満期までの年数を、そのまま保有期間へ入れないようにしましょう。
解いたら、答えを条件へ戻します。割り引いた金額を指定期間だけ増やすと受取額に戻るか、売却益と利息を合わせると指定の利回りになるか、積立の将来額と既存資金の将来額を足すと目標額になるかを確かめてください。
この3問は6分野全体や実技の形式を網羅しません。6分野を分野ごとに解き直すなら、FP2級 学科の練習問題を無料で解くに分野の一覧と進め方があります。式の立て方から確認したい場合は、FP2級の計算問題:条件と途中式の3例へ戻れます。
受検日を変更するなら、3日前と120日の上限を確認する
CBTは休止期間を除いて会場の空きから日を選べますが、直前にいつでも変更できるわけではありません。
2026年4月1日以降の申込みでは、日時・会場の変更は受検日の3日前まで、かつ初回予約日から最長4カ月(120日)間です。4カ月は各月の日数に関係なく1カ月30日で扱います。2026年3月31日までの申込分は旧ルールの対象なので、申込日を確かめてください。
たとえば受検日が10日なら、3日前は7日です。学習の仕上がりを見るつもりで前日まで待つと、変更期限を過ぎてしまいます。変更先の会場・日時に空きがあるかも、受検者ページで確認しましょう。
根拠:日本FP協会・2026年度以降の変更点の案内ときんざいの申請後の変更手続き。予約・変更の操作は、申込先の受検者ページで行ってください。
前日は本人確認書類と画面での操作を確かめる
予約した団体・業務・日時・会場を見直し、認められる本人確認書類を用意します。必要な書類は受検案内で確認してください。
CBTでは私物の電卓を持ち込まず、画面上の電卓を使います。メモ用紙と筆記用具は会場で貸し出されます。紙の問題を解くときにも、画面で計算しながら手元に途中式を残す練習をすると、当日の操作を確認できます。持ち物と操作の案内は、日本FP協会の試験当日の注意事項ときんざいの試験当日の案内で確認してください。
最後の見直しは「間違えた理由を一行で説明できるか」に戻ります。テキストで条件を確認し、閉じて一問解き直すところまで進めてください。教材を更新する必要があるときは、FP2級のテキスト・問題集の案内で受検時期に対応する版を確認できます。
試験制度の確認日:2026年9月11日。復習表と日数別の計画は編集部による学習案です。公式試験問題の転載や、本試験の出題を予測したリストではありません。

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