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FP3級の計算問題対策 ─ 利回り・PER・相続税の3パターンを例題で攻略

ぴよパス編集部4分で読めます
目次

この記事で分かること

  • FP3級の計算問題の全体像と頻出パターン
  • 投資利回り計算の手順と例題解説
  • PER・PBR・配当利回りの株式指標の計算法
  • 相続税の基礎控除と課税対象額の計算法
  • その他の頻出計算(住宅ローン返済・保険料計算)の要点

ぴよパスで 160 問 × 15 試験を運用していて気づいたのは、FP3級の計算問題は「公式の意味を理解せずに暗記する」と本番で変形問題に対応できなくなるということです。


FP3級の計算問題の全体像

FP3級の計算問題は、学科試験(60問)で10〜20問、実技試験ではほぼ全問が計算・事例問題です。

主な計算問題のカテゴリは以下の通りです。

カテゴリ出題科目頻度
投資利回り計算金融資産運用高い
株式指標(PER・PBR等)金融資産運用高い
相続税の基礎控除・課税計算相続・事業承継高い
所得税・控除額計算タックスプランニング高い
住宅ローン返済計算ライフプランニング中程度
保険料・保険金計算リスク管理低め

ぴよパスのFP3級練習問題で各カテゴリの計算問題を分野別に演習できます。


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パターン1:投資利回り計算

基本的な利回りの概念

利回りは「投資した金額に対して、1年間で得られるリターンの割合」です。

利回り(%) = 1年間の受取額 ÷ 投資金額 × 100

単純利回り(直接利回り)

直接利回り = 年間利息(配当)÷ 購入価格 × 100

例題:額面100万円の債券を95万円で購入し、年間3万円の利息を受け取る場合の直接利回りは?

直接利回り = 3万円 ÷ 95万円 × 100 ≒ 3.16%

最終利回り(利息+償還差益も考慮)

最終利回り = (年間利息 + 1年当たりの償還差益) ÷ 購入価格 × 100

償還差益とは「額面価格と購入価格の差額を残存年数で割ったもの」です。

例題:残存5年の債券を95万円で購入し、額面100万円で償還される場合、年間利息2万円のときの最終利回りは?

1年当たりの償還差益 = (100万円 − 95万円) ÷ 5年 = 1万円
最終利回り = (2万円 + 1万円) ÷ 95万円 × 100 ≒ 3.16%

投資信託の利回り

騰落率(%) = (基準価額の変化額 ÷ 購入時基準価額) × 100

例題:基準価額10,000円で購入した投資信託が12,000円になったときの騰落率は?

騰落率 = (12,000 − 10,000) ÷ 10,000 × 100 = 20%

パターン2:株式指標(PER・PBR・配当利回り)

株式の4大指標は、実技試験でも頻繁に出題されます。

PER(株価収益率)

PER(倍) = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

PERは「株価が1株当たり純利益の何倍か」を示す指標です。数値が低いほど割安とされます。

例題:株価2,000円、1株当たり純利益が100円の場合のPERは?

PER = 2,000円 ÷ 100円 = 20倍

PBR(株価純資産倍率)

PBR(倍) = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

PBRは「株価が1株当たり純資産の何倍か」を示します。1倍を下回ると「解散価値以下」とされます。

例題:株価2,000円、1株当たり純資産が1,000円の場合のPBRは?

PBR = 2,000円 ÷ 1,000円 = 2倍

配当利回り

配当利回り(%) = 1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100

例題:株価2,000円、1株当たり配当金が40円の場合の配当利回りは?

配当利回り = 40円 ÷ 2,000円 × 100 = 2%

ROE(自己資本利益率)

ROE(%) = 純利益 ÷ 自己資本 × 100

企業が自己資本をどれだけ効率よく活用して利益を出しているかを示します。


パターン3:相続税の基礎控除と計算

相続税の基礎控除額

基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

この公式はFP3級で最も重要な計算式の1つです。確実に覚えましょう。

例題:法定相続人が配偶者1名+子2名(合計3名)の場合の基礎控除額は?

基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 3名 = 4,800万円

課税遺産総額が4,800万円以下であれば相続税はかかりません。

課税対象財産の計算

課税遺産総額 = 相続財産 + みなし相続財産 − 非課税財産 − 債務・葬儀費用 − 基礎控除額
財産の種類
相続財産現金・預貯金・土地・建物・有価証券
みなし相続財産生命保険金・死亡退職金
非課税財産仏壇・墓地、生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人数)
債務借入金、未払い税金

生命保険金の非課税枠

生命保険の非課税限度額 = 500万円 × 法定相続人の数

例題:法定相続人3名の場合、生命保険金のうち非課税となる金額は?

500万円 × 3名 = 1,500万円

生命保険金が1,500万円以下であれば、相続税の課税対象に含まれません。

死亡退職金の非課税枠

生命保険と同様に、死亡退職金にも非課税枠があります。

死亡退職金の非課税限度額 = 500万円 × 法定相続人の数

補足:所得税の計算(タックスプランニング)

給与所得控除(概算)

給与収入給与所得控除額
〜180万円以下収入 × 40%(最低55万円)
180万円超〜360万円以下収入 × 30% + 18万円
360万円超〜660万円以下収入 × 20% + 54万円
660万円超〜850万円以下収入 × 10% + 120万円
850万円超195万円(上限)

医療費控除

医療費控除額 = (実際の医療費 − 保険金等で補填された金額) − 10万円(または総所得金額の5%のいずれか低い金額)

学習の進め方

手順1:公式を覚えてから例題を解く

FP3級の計算問題は「公式の暗記+当てはめ」のパターンが多いです。まず公式を書けるようにしてから、例題で実際に計算する練習をします。

手順2:各パターンを5問以上解く

3大パターン(利回り・PER等・相続税)それぞれについて5問以上演習します。ぴよパスのFP3級模擬試験で本番形式の計算問題も確認しましょう。

手順3:「なぜその式か」を理解する

公式を丸暗記するより、「利回り=リターン÷元本」という概念を理解していると、問題の形式が変わっても対応できます。


まとめ

FP3級の計算問題は「投資利回り・株式指標(PER・PBR)・相続税の基礎控除」の3パターンを押さえることで大半をカバーできます。

各パターンとも公式を理解してから例題で手を動かす練習を繰り返せば、確実に得点源にできます。

ぴよパスのFP3級練習問題で計算問題を繰り返し演習し、本番で自信を持って解答できるよう準備しましょう。FP3級の勉強時間の目安も合わせて確認しておくことをおすすめします。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

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※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。最新の試験情報は各試験の公式サイトでご確認ください。

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