関門は3つある。1つでも欠けると不合格
甲種1類の合格基準は、次の三重の関門を同時に越えることです。
- 筆記の全体で60%以上
- 筆記の各科目で40%以上(足切り)
- 実技で60%以上
筆記が7割取れていても実技が5割なら不合格になります。逆に実技が満点でも、法令が4割を切れば不合格です。「合計点」ではなく「全部の関門を通す」試験だと理解してください。
筆記45問の内訳
出典は消防試験研究センターの試験科目及び問題数です。
| 科目 | 問題数 | 40%の足切りライン |
|---|---|---|
| 消防関係法令(共通8問+第1類7問) | 15問 | 6問以上 |
| 基礎的知識(機械6問+電気4問) | 10問 | 4問以上 |
| 構造・機能・工事・整備(機械10問+電気6問+規格4問) | 20問 | 8問以上 |
| 筆記 計 | 45問 | 全体で27問以上(60%) |
実技は鑑別等5問+製図2問の計7問で、60%以上が必要です。試験時間は3時間15分です。
「何問落とせるか」を先に決めておく
足切りだけを見ると余裕があるように見えますが、全体60%(27問)が同時にかかるので、実際に落とせる数はかなり限られます。
- 筆記で落とせるのは 18問まで(45−27)
- ただし法令は9問まで、基礎的知識は6問まで、構造機能は12問まで(各科目40%の縛り)
つまり「苦手科目を捨てて得意科目で稼ぐ」戦略が構造的に取れません。どの科目も最低4割は要ります。甲1で落ちる人の多くは、実技に時間を取られて筆記のどれかが足切りに触れるか、実技そのものが6割に届かないかのどちらかです。
実技7問が合否を分ける理由
実技は鑑別5問+製図2問の7問しかなく、60%=おおむね4問分以上の得点が要ります。問題数が少ないぶん、1問の重みが筆記より大きくなります。
- 製図を白紙で出すと、鑑別5問がほぼ満点でないと届かない
- 鑑別は記述式なので、名称だけでは満点にならない設問がある
配点の観点では、製図を捨てる選択肢は事実上ないということです。手順は甲1の製図対策と鑑別対策に分けてまとめました。
甲種4類との違い
甲4を持っている人は科目構成が変わる点に注意してください。
| 甲種1類 | 甲種4類 | |
|---|---|---|
| 基礎的知識 | 機械6+電気4 | 電気10 |
| 構造・機能 | 機械10+電気6+規格4 | 電気12+規格8 |
甲4は電気中心ですが、甲1は機械の比重が高い構成です。筆記45問・実技7問・3時間15分という枠は同じでも、中身の重心が移ります。甲4の勉強法をそのまま持ち込むと基礎的知識(機械)で足切りに触れます。移行の差分は甲4から甲1へのステップアップで解説しています。
自分がどの科目で足切りに触れそうか測る
配点を知ったら、次は科目別の正答率を出してください。当サイトの甲種1類 練習問題 126問はカテゴリ別に解けるので、40%を割りそうな科目を先に特定できます。
- 消防関係法令・基礎知識(44問)
- 構造・機能・工事・整備(46問)
- 実技(鑑別・製図)の知識問題(36問)
全問に解説と根拠条文が付いているので、間違えた瞬間に「どの規定を知らなかったか」まで戻れます。本試験と同じ時間配分で通すなら模擬試験を使ってください。
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