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消防設備士 甲種1類の製図対策|出題2問の型・全揚程計算・頻出の誤り探しを整理

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消防設備士 甲種1類の製図対策|出題2問の型・全揚程計算・頻出の誤り探しを整理
目次

甲1 製図の出題は「2問」— 形式を知れば怖くない

甲種1類の実技試験は鑑別等5問と製図2問で構成されます。製図といっても白紙に図面を書き起こす問題ばかりではなく、実際には次の型がほとんどです。

  1. 系統図・平面図の誤り探し / 空欄補充: 屋内消火栓やスプリンクラー設備の図から、機器の配置・配管の接続・弁の向きの誤りを指摘する、または欠けている機器名を答える
  2. 水理計算: ポンプの全揚程、水源水量、放水量など、与えられた条件から数値を算出する

つまり対策は「系統図を言葉で説明できること」と「計算の型を身につけること」の2つに集約されます。合格率24.1% (令和6年度) の最大の壁がここなので、筆記と並行して早めに着手しましょう。

計算の柱①: ポンプ全揚程の式

屋内消火栓設備のポンプ全揚程は、規則に定める次の式で求めます。

H = h1 + h2 + h3 + 17m

  • h1: 消防用ホースの摩擦損失水頭
  • h2: 配管の摩擦損失水頭
  • h3: 落差 (ポンプから最上部のホース接続口までの垂直距離)
  • 17m: ノズル先端で必要な放水圧力 0.17MPa を水頭に換算した値

最後の定数が「なぜ17なのか」を理解すると暗記が消えます。水頭10m ≒ 0.1MPa なので、1号消火栓の規格放水圧力 0.17MPa ≒ 17m をそのまま足しているだけです。同じ理屈で、スプリンクラー設備 (ヘッド放水圧 0.1MPa) の式は末尾が +10m、屋外消火栓設備 (0.25MPa) は +25m になります。3つの式を別々に覚えるのではなく、「各設備の規格放水圧の水頭換算を足す」と1つの原理で覚えてください。

例題の型: h1=4m、h2=8m、h3=20m の屋内消火栓設備なら、H = 4+8+20+17 = 49m。出題はこの型に数値を変えて出るだけです。

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計算の柱②: 水源水量

水源水量は「同時に使う個数 × 1個あたりの規定量」です (施行令第11条)。

設備1個あたり同時使用個数の上限
屋内消火栓 (1号)2.6m³設置個数が最も多い階の個数 (最大2)
広範囲型2号消火栓1.6m³同上 (最大2)
屋外消火栓7m³設置個数 (最大2)

例題の型: 1号消火栓が最多の階に3個ある建物 → 同時使用は2個とみなすので 2×2.6 = 5.2m³以上。「3個だから7.8m³」と引っかけるのが定番です。

ポンプの吐出量は別の規定で、設置個数 (最大2) × 150L/min 以上です (施行規則第12条)。ノズル先端の放水量 130L/min と混同しやすい定番の引っかけなので、「ノズルは130、ポンプは150」と分けて覚えてください。

系統図の頻出チェックポイント

誤り探し問題で狙われる箇所は決まっています。次のリストを「見たら確認する場所」として固定しましょう。

  • ポンプまわり: 呼水装置 (水源がポンプより低い位置にある場合に必要)・性能試験配管・締切運転時の水温上昇防止の逃し配管が揃っているか
  • 逆止弁・止水弁の向きと位置: 流れの方向と整合しているか
  • スプリンクラーの流水検知装置: 各階 (又は区画) ごとに設けられ、一次側/二次側の区別が正しいか
  • 末端試験弁: 放水圧力が最も低くなると予想される配管の末端にあるか (最も近い場所に描いてある図は誤り)
  • リターディングチャンバー: 自動警報弁の誤報防止として正しい位置にあるか
  • 乾式・予作動式: 凍結のおそれのある場所に湿式が描かれていないか

鑑別との境目の論点として、閉鎖型ヘッド (感熱部あり) と開放型ヘッド (感熱部なし) の識別、標準型/側壁型の区別も頻出です。

学習の進め方 — 「描く」前に「読める」を作る

  1. まず構造・機能の練習問題で機器の名称と役割を固める (流水検知装置・一斉開放弁・末端試験弁が説明できるか)
  2. 市販テキストの系統図を見て、各機器がなぜその位置にあるかを口頭で説明する練習をする
  3. 全揚程・水源水量の計算を、数値を変えながら型として反復する
  4. 最後に誤り探しの演習で「チェックポイントを順に見る目」を作る

白紙作図の練習は、この4段階が済んでからで十分間に合います。

関連記事: 甲種1類の合格率と難易度 / 甲種1類の勉強時間 / 甲4の製図対策

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 27 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

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