第一種模試で最初に見るべきは「カテゴリ別の最低点」
第一種衛生管理者の合格基準は 各科目 40% 以上 + 総得点 60% 以上 です。これを 5 カテゴリ × 約 9 問の構成に分解すると、1 カテゴリで 4 問正解未満 (44% 未満) だと足切り になります。
第一種の不合格者の典型は、総得点で 60% 前後を取りながら、1 カテゴリだけ 30% 台に沈んで落ちるパターンです。模試の結果を見るとき、合計点よりも先に 最低カテゴリの正答率 を確認するのが第一種の正攻法です。
第一種衛生管理者 160 問のオリジナル予想問題で実力確認 →
模試の足切りリスク診断シート
模試を受けた直後、以下の表を埋めて自分の足切りリスクを可視化します。
| カテゴリ | 出題数 | 正答数 | 正答率 | 40% 達成 | 50% 達成 |
|---|---|---|---|---|---|
| 関係法令 (有害業務) | 10 問 | __ 問 | __% | □ | □ |
| 関係法令 (有害業務以外) | 7 問 | __ 問 | __% | □ | □ |
| 労働衛生 (有害業務) | 10 問 | __ 問 | __% | □ | □ |
| 労働衛生 (有害業務以外) | 7 問 | __ 問 | __% | □ | □ |
| 労働生理 | 10 問 | __ 問 | __% | □ | □ |
| 総得点 | 44 問 | __ 問 | __% | □ (60% 達成) | □ (70% 達成) |
40% 未満のカテゴリが 1 つでもあれば、そこを次の 2 週間の最優先補強対象にします。
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カテゴリ別の弱点パターンと補強プラン
パターン A: 関係法令 (有害業務) が低い場合
弱点規則の特定方法:
- 模試の誤答 10 問を確認し、規則別に分類 (有機則何問、特化則何問...)
- 最も誤答が多い規則を 2 週間で集中演習
- 規則の条文構造 (条文番号 + 表題) を 1 ページに整理してノート化
補強教材:
- 該当規則を扱う章 (テキスト 30-50 ページ) を 2 週間で 3 周
- ぴよパスの規則別フィルタで誤答だけを再演習
パターン B: 関係法令 (有害業務以外) が低い場合
弱点論点の特定方法:
- 衛生管理者の選任要件・産業医・衛生委員会・健康診断のどこで誤答したかを確認
- 数値暗記項目 (人数基準・診断頻度) の表を空欄で書き出して、空欄を埋められるかチェック
補強教材:
- 労働安全衛生法 第 12 条 (衛生管理者) / 第 13 条 (産業医) / 第 18 条 (衛生委員会) の原文を読む
- 労働安全衛生規則 第 7 条 (選任) の人数基準を暗唱
パターン C: 労働衛生 (有害業務) が低い場合
法令カテゴリと連動して落ちることが多い。法令側の規則理解と、衛生学的な作業環境管理・健康管理の両面で抜けがある可能性が高い。
補強教材:
- 「作業環境管理 → 作業管理 → 健康管理」の 3 管理フレームで誤答を分類
- 特殊健康診断の項目 (有機溶剤・特化物・電離放射線・酸欠・粉じん) を整理
パターン D: 労働衛生 (有害業務以外) が低い場合
- 温熱条件、換気、採光、照明、メンタルヘルス、職場の食堂・休養室、健康保持増進
- これらは数値より概念整理が重要なので、テキストの該当章を 2 周通読
パターン E: 労働生理が低い場合
労働生理は理解先行のため、テキスト 1 周で取り戻せる可能性が高い。仕組みのどこで詰まっているかを明確化。
- 血液 → 呼吸 → 循環 → 神経 → 代謝 のどの章が弱いか確認
- 当該章を図解付きで再読し、5 問程度の予想問題で取り出し確認
模試結果の読み解きで陥りがちな誤解
誤解 1: 総得点が高ければ合格圏
総得点 65% でも、特定カテゴリが 40% 未満なら不合格。第一種は 5 カテゴリで足切りがかかるため、合計点だけで判断するのは危険です。
誤解 2: 平均より上なら大丈夫
模試の母集団は第二種既取得者やリピーターも含まれるため、平均自体が緩い場合があります。自分の最低カテゴリが 50% を超えているか が本番の信頼指標です。
誤解 3: 1 回の模試で実力を確定
模試 1 回の結果は問題セットとの相性で変動します。最低 2 回 (理想 3 回) 受けて、傾向を見るのが正確です。
本番 1 週間前の最終模試で確認する 4 つの条件
| 条件 | 達成基準 |
|---|---|
| 1. 全カテゴリで 50% 以上 | 5 カテゴリすべて 50% 超 |
| 2. 総得点 65% 以上 | 44 問中 29 問正解 |
| 3. 特別則 5 つを区別できる | 規則別正答率で大差がない |
| 4. 制限時間内に余裕 | 3 時間中 2 時間で完答できる |
すべて達成できれば本番でも合格圏。1 つでも未達なら、残り 1 週間でその論点を集中補強します。
残り時間別の模試活用プラン
| 残り期間 | 模試回数 | 重点 |
|---|---|---|
| 6 週間以上 | 3 回 (4 週間前・2 週間前・1 週間前) | 各回ごとに弱点を絞って補強 |
| 4 週間 | 2 回 (3 週間前・1 週間前) | 1 回目でカテゴリ別弱点を可視化、2 回目で補強効果を測定 |
| 2 週間 | 1 回 (1 週間前) | 全カテゴリで 50% 超を確認、未達なら集中補強 |
| 1 週間以下 | 模試は省略 | テキストと予想問題で数値暗記の最終確認 |
模試後の復習で陥りやすい失敗
- 採点後にすぐ次の新規範囲に進む — 当日中に誤答の解説を読むのが鉄則。翌日には誤答理由を忘れる
- 「ケアレスミス」で片付ける — ケアレスミスにも、選択肢の読み違え / 数値の取り違え / 知識の混乱 とパターンがあり、原因を特定しないと再発する
- 誤答だけを補強する — 「ギリ正解した問題」も実力評価に入れるべき。確信を持って正解した問題と分けて記録する
- 模試解説を信用しすぎる — 模試の解説と公式の見解が乖離する場合がある。条文番号が出てきたら e-Gov 法令検索で原文を確認する
出典
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験 — 試験要綱・合格基準・合格率
- 労働安全衛生法 第 12 条 (衛生管理者の選任)、第 18 条 (衛生委員会)
- 労働安全衛生規則 第 7 条 (衛生管理者の選任)
- 有機溶剤中毒予防規則 / 特定化学物質障害予防規則 / 電離放射線障害防止規則 / 酸素欠乏症等防止規則 / 粉じん障害防止規則 (e-Gov 法令検索で原文)
編集部より
3,002 問の解説を作って気づいたのは、第一種衛生管理者の模試は「採点ツール」ではなく「足切りリスク診断ツール」として使うのが正解、ということです。総得点よりも最低カテゴリを見る。これだけで本番の安心度が変わります。























































