技術士 第一次試験 専門科目 上下水道部門 上水道及び工業用水道 練習問題 第12問: 高度浄水処理と浄水処理対応困難物質に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
高度浄水処理と浄水処理対応困難物質に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 臭化物イオンを含む原水では、pHを低くしてオゾン処理を行うほど臭素酸が生じやすい。
「臭化物イオンを含む原水では、pHを低くしてオゾン処理を行うほど臭素酸が生じやすい」が不適切です。US EPA Alternative Disinfectants and Oxidants Guidance Manual(1999)は、臭化物イオンを含む水へのオゾン注入は、高いpHで臭素酸イオンの生成に、低いpHで臭素化した有機の副生成物の生成に傾くとしています。
臭素酸は水質基準に関する省令の表第27号で0.01 mg/L以下です。同マニュアルは、オゾンが臭気物質(ジェオスミン・2-MIB)の処理に最も効果的な酸化剤とされること、オゾン処理で細菌が利用しやすい有機物(AOC。配水管内での再増殖のしやすさの目安)が増えるため後段に生物処理や粒状活性炭処理を考えるべきことも述べています。
粒状活性炭の層では微生物も働きます(水道施設の技術的基準を定める省令第5条第6項第5号)。浄水処理対応困難物質は、通常の浄水処理で水質基準項目などを高い比率で生じさせる物質です(国土交通省「浄水処理対応困難物質について」)。
臭化物イオンを含む水のオゾン処理では、pHが高いほど臭素酸が生じやすくなります。
根拠・参照資料: 水道施設の技術的基準を定める省令第5条第6項第5号、水質基準に関する省令(表の第27号)
関連キーワード: 高度浄水処理・オゾン処理・臭素酸・粒状活性炭・浄水処理対応困難物質
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