冊数より、収録内容から選ぶ
甲種3類の教材は、最初から3冊そろえる必要があるとは限りません。筆記の解説・鑑別・製図・模擬試験をまとめた総合書もあります。まず1冊の目次と試し読みを見て、どの範囲を学べるか確認してください。
たとえば、オーム社の『ラクラクわかる!3類消防設備士 集中ゼミ(改訂2版)』は、出版社の目次に筆記試験対策、鑑別等、製図、模擬試験2回分を掲載しています。ISBNは9784274231070です。各項目は見開き2ページの構成です。
このように複数の用途を兼ねる本があります。ただし、収録されていることと、自分がその説明だけで理解できることは別です。読んで分からない項目や、もっと解きたい範囲が見えてから、追加する教材を選べます。
| 確認したいこと | 目次・試し読みで見るところ | 追加教材を考える場面 |
|---|---|---|
| 設備の仕組み | 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の説明と構成図 | 今の説明では部品の役割や動作を理解できない |
| 条件や数値の確認 | 例題、計算過程、解説の参照先 | 解説を読んだあと、別の問題でも確かめたい |
| 鑑別・製図 | 写真・図、記述や図面への記入例 | 知識問題に加え、実際に書く練習を増やしたい |
表の3つは確認する用途です。それぞれ別の本を買うという意味ではありません。
掲載3冊の収録内容を比べる
| 書籍 | 出版社が案内する構成 | 確認したい用途 |
|---|---|---|
| ラクラクわかる!3類消防設備士 集中ゼミ(改訂2版) | 280ページ。筆記・鑑別・製図・模擬試験2回分 | 説明と演習を1冊で確認する |
| 解いて!といて!!3類消防設備士 問題集 | 280ページ。集中ゼミの姉妹書で、筆記・鑑別・製図の問題と解説 | 問題から取り組む、演習を追加する |
| 要点ガッチリ 消防設備士3類 改訂新版 | 349ページ。図・写真と項目別の説明、赤シートで要点確認。実技を含む4章 | 図や写真と一緒に要点を確認する |
どの本にも複数の用途があります。ページ数や刊行年で優劣を決めず、手持ちの本と説明・問題が重なる範囲を見て選んでください。
テキストは、図と説明を行き来できるかで見る
知らない装置名が出たとき、同じページや近くの図で形と役割を確かめられるかを見ます。本文を読んでから図を見直し、「どの部品が何をするか」を説明できるか試してください。
不活性ガス・ハロゲン化物・粉末は、設備ごとの説明と比較に使う資料の両方を確認します。同じ名称の項目でも対象や条件が異なることがあるので、数値だけを抜き出して覚えるより、どの設備のどの条件かを添えて整理する使い方ができます。
章ごとに読むか、疑問のある項目から読むかは、今の学習状況に合わせて選べます。初めて学ぶ内容なら章の説明から、問題で間違えた内容なら索引や目次から戻る、という読み分けもできます。
問題集は、解説を読んで間違いを説明できるかで選ぶ
問題数だけでなく、解答に至る条件や計算の途中が書かれているかを確認します。正解番号を見て終わらず、自分がどこを取り違えたか読み取れるかが、試し読みで見るポイントです。
手持ちの総合書にも練習問題がある場合は、まずその解説を使ってみてください。追加するなら、「別の設問で計算を確かめたい」「鑑別の練習を増やしたい」など、補いたい内容を決めます。発行年が新しいことや掲載問題数が多いことだけで、自分に必要な説明があるとは判断できません。
間違えた問題は、答えに加えて「設備を取り違えた」「条件を読み落とした」「計算手順が分からなかった」のように理由を短く残すと、次に開くページを選びやすくなります。
鑑別・製図は、紙に書く練習も確保する
実技を学ぶ教材では、写真や図と名称・用途を対応させられるか、計算過程や図面への記入例を確認できるかを見ます。読んで分かったつもりでも、自分で名称や数値を書けるかは別に確かめてください。
総合書に実技の章がある場合は、そこから取り組めます。解説を隠して答えを書き、答え合わせで迷った箇所を確かめます。今の本だけでは練習量や説明が足りないと感じた範囲に、別の教材を追加する考え方です。
版と正誤表を確認する
購入前に、書名だけでなく版名・ISBNを出版社ページと照らしてください。同じシリーズでも、旧版と改訂版が別の商品として並ぶ場合があります。
手持ちの本を使う場合も、出版社の正誤表や改訂案内を確認します。古い版に何が不足しているかを調べず、一律に「使えない」「数値がすべて古い」と決めつける必要はありません。受験する年度の公式案内で出題範囲を確認し、変更点がある項目は対応する資料で補ってください。
無料の演習で、補いたい内容を見つける
ぴよパスの甲種3類 練習問題166問は、登録不要・無料で解けます。内訳は法令・基礎知識58問、構造・機能61問、実技の知識問題47問です。回答後に解説を読めます。根拠条文が付いている問題では、条文も参照して条件を確かめてください。全166問に根拠条文が付いているわけではありません。
サイトのカテゴリ別の成績だけで、設備ごとのどの数値が苦手かまで分かるわけではありません。間違えた問題と解説を見て、今のテキストに戻るか、別の問題集や実技教材が必要かを考えます。
模擬試験(Premium)は、独自の40問を制限時間3時間15分で解く練習です。法令基礎14問・構造機能15問・実技11問というサイト独自の構成で、通常166問の演習とは別の機能です。模試はPremium(月480円)、通常演習と基本解説は無料です。










