銀行業務検定 財務3級は、融資の担当者が取引先の決算書を読むための知識を問う試験です。2026年度から全国一斉の公開試験は年2回(7月・12月)になり、次の公開試験は 2026年12月6日(日)、申込の受付は 10月5日(月)〜10月19日(月)必着 です。CBT方式なら2027年3月31日まで好きな日に受けられます。
この記事では、銀行業務検定協会の公表資料をもとに、試験の形・日程・合格率と、協会が「正解率の低かった問題」として挙げた論点から見た勉強の重点を整理します。受験料や日程は年度で変わるので、申し込む前に協会の最新の案内も確かめてください。
結論: 50問中30問の正解で合格、毎回つまずくのはキャッシュ・フロー
- 出題は五答択一50問(各2点)・120分。100点満点中60点以上で合格(50問中30問の正解)。
- 科目は 財務諸表30問・財務分析20問 の2つ。
- 2026年度の公開試験は12月6日(日)10:00〜12:00。受付は10月5日〜19日(必着)。受験料5,500円。
- CBT方式は2027年3月31日まで通年。合格基準と出題範囲は公開試験と同じで、事務手数料330円が別にかかる。
- 直近3回の合格率は 27.63%〜37.50%、受験者の平均点は約47〜52点で、合格点の60点に届いていない。
- 協会が公表した「正解率の低かった問題」には、キャッシュ・フロー計算書(間接法)の額の算出が毎回入っている。
試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 五答択一式 50問(各2点) |
| 科目と問題数 | 財務諸表 30問 / 財務分析 20問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上 |
| 受験料 | 5,500円(税込)。CBT方式は別途 事務手数料330円(税込) |
| 受験資格 | 制限なし |
財務諸表では、貸借対照表・損益計算書・製造原価、収益認識や税効果・減損などの会計基準、連結の考え方を扱います。財務分析では、収益性・生産性・損益分岐点・安全性の指標と、資金繰りやキャッシュ・フローの分析を扱います。計算の問題が多く、計算の手順を知っているかどうかで点が分かれます。
2026年度の日程 — 公開試験は年2回に、12月の申込は10月19日まで
銀行業務検定協会は、2026年度から全国一斉公開試験を 年3回(6月・10月・3月)から年2回(7月・12月) に変えました。財務3級は7月と12月の両方で実施されます。
| 回 | 試験日 | 財務3級の時間 | 申込の受付 |
|---|---|---|---|
| 第164回 | 2026年7月5日(日) | 13:30〜15:30 | 5月7日〜5月18日(終了) |
| 第165回 | 2026年12月6日(日) | 10:00〜12:00 | 10月5日(月)〜10月19日(月)必着 |
12月の回を逃すと、次の公開試験は2027年度の7月になる見込みです。年内に受けたい人は、10月19日までに申し込んでください。
CBT方式なら日にちを選べる
CBT方式は、全国のテストセンターでパソコンを使って受ける方式です。財務3級は2026年4月27日から2027年3月31日まで実施され、申込は2027年3月28日まで受け付けています。協会は「合格基準、出題範囲は全国一斉公開試験と同様」としています。受験料5,500円に、事務手数料330円が別にかかります。
公開試験の申込に間に合わなかった人や、12月6日に都合がつかない人は、CBT方式を考えてください。
合格率は30%前後、平均点は合格点に届いていない
協会の成績結果(事務局報)から、財務3級の直近3回をまとめると次のとおりです。
| 回 | 実施日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 平均点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第160回 | 2025年3月2日 | 3,577人 | 1,191人 | 33.30% | 49.97点 |
| 第161回 | 2025年6月1日 | 3,818人 | 1,055人 | 27.63% | 46.79点 |
| 第163回 | 2026年3月1日 | 2,816人 | 1,056人 | 37.50% | 52.13点 |
※第162回(2025年10月26日)では財務3級は実施されていません。
受験者の多くは金融機関に勤める人ですが、それでも平均点は50点前後で、合格点の60点に届いていません。あと5問(10点)をどこで取るか が勉強の設計になります。
毎回つまずく論点 — 協会が公表した「正解率の低かった問題」
協会は成績結果の中で、正解率の低かった問題を回ごとに挙げています。財務3級では次の論点でした。
| 回 | 正解率の低かった問題(協会の公表から) |
|---|---|
| 第160回 | 収益認識基準・利益の過小計上となるもの・為替差損益の額の算出・労働生産性の算出・投資活動によるキャッシュ・フロー |
| 第161回 | 時価純資産法とDCF法・連結貸借対照表上の純資産の額の算出・連結財務諸表・営業活動によるキャッシュ・フローの額の算出(間接法)・売掛金残高の算出 |
| 第163回 | 法人クレジットカード決済の仕訳・当期製品製造原価の額の算出・収益認識基準を適用した場合の仕訳・安全性諸指標の算出・営業活動によるキャッシュ・フローの額の算出(間接法) |
ここから見える重点は3つです。
- キャッシュ・フロー計算書(特に間接法の営業活動によるキャッシュ・フロー) — 3回とも入っています。税引前の利益から、減価償却費などの非資金項目と、売掛金・棚卸資産・買掛金の増減を足し引きする手順を、手で何度も計算して覚えます。
- 収益認識と仕訳 — 第160回と第163回に入っています。いつ・いくらで売上を計上するかを、取引の場面ごとに仕訳で確かめます。
- 連結と製造原価 — 連結の純資産や、当期製品製造原価の算出のように、表の数字を順に組み立てる計算です。
どれも「読んで分かる」だけでは点にならず、手を動かして計算した回数で差がつく 論点です。
12月6日までの進め方(約9週間)
10月5日から12月6日までは約9週間あります。勉強時間の公式の目安はないので、平日1時間・休日3時間で計算すると、9週間でおよそ100時間になります。
- 1〜3週目(〜10月25日): 財務諸表の仕組み — 貸借対照表・損益計算書・製造原価の形を押さえ、仕訳と製造原価の計算を手で解く。収益認識の場面ごとの仕訳もここで。
- 4〜5週目(〜11月8日): キャッシュ・フローと連結 — 間接法の営業キャッシュ・フローを、数字を変えて何度も計算する。連結の純資産の組み立てもここで。
- 6〜7週目(〜11月22日): 財務分析 — 収益性・生産性・損益分岐点・安全性の指標を、式と意味をセットで覚え、計算の問題で確かめる。
- 8〜9週目(〜12月5日): 50問を120分で通す — 本番と同じ問題数と時間で通しで解き、間違えた論点だけを繰り返す。
ぴよパスの練習問題の使い方
ぴよパスでは、銀行業務検定 財務3級のオリジナル練習問題を科目の分野ごとに解けます。本試験の問題の写しではなく、出題範囲にそって独自に作った予想問題で、計算の問題は解説に途中式を載せています。
- 1〜3週目: 会計制度と計算書類・損益計算書・製造原価・仕訳
- 4〜5週目: 資金繰り・キャッシュ・フローの分析・税効果・減損などの会計基準と連結
- 6〜7週目: 収益性・生産性の分析・損益分岐点分析・安全性の分析
本試験と同じ50問・120分の模擬試験は Premium の機能です。8〜9週目の通し演習に使えます。
まとめ
- 財務3級は五答択一50問・120分・60点以上で合格。科目は財務諸表30問と財務分析20問。
- 2026年度の公開試験は12月6日。申込は10月5日〜19日(必着)。間に合わなければCBT方式(2027年3月31日まで)。
- 合格率は直近3回で27.63%〜37.50%、平均点は合格点の60点に届いていない。
- キャッシュ・フロー(間接法)・収益認識・連結と製造原価は、協会が正解率の低い問題として繰り返し挙げている。手で計算する回数を増やす。
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出典
- 銀行業務検定協会「2026年度 検定試験 実施概要」(全国一斉公開試験・CBT方式試験の日程・受験料・試験時間): https://www.kenteishiken.gr.jp/upfiles/pdf/7361.pdf
- 銀行業務検定協会「2026年度 全国一斉公開試験・CBT方式試験 実施日程のご案内」: https://www.kenteishiken.gr.jp/newsdetail.php?newsid=656
- 銀行業務検定協会 事務局報 No.349(第160回の成績結果)・No.350(第161回)・No.354(第163回): https://www.kenteishiken.gr.jp/scope.php








