銀行業務検定試験の財務3級は、五答択一式の50問(各2点)・120分 で、100点満点の60点以上 が合格です。50問の内訳は 財務諸表30問・財務分析20問。全国一斉の紙の試験と、通年で受けられるCBTの2つの方式があります。
第163回(2026年3月1日)の合格率は 37.50%(受験者2,816人・合格者1,056人)、平均点は52.13点でした。平均点は合格点の60点に届いていません。ぴよパスでは、出題範囲にそって独自に作った練習問題200問を、9分野に分けて無料で解けます。この記事では、公式が「正解率の低かった問題」として挙げた論点と、それを分野ごとに練習する進め方をまとめます。
結論: 計算の論点から固め、最後に30問・20問の配分で6割を確かめる
- 合格基準は 100点満点で60点以上(50問中30問以上)。
- 第163回で正解率が低かったのは、法人クレジットカード決済の仕訳・当期製品製造原価・収益認識基準の仕訳・安全性の指標・間接法の営業キャッシュ・フロー。仕訳と計算に集まっている。
- 練習問題は 9分野・200問。どの問題も、正解の理由と誤りの選択肢の理由を解説している。
- 仕上げは 財務諸表30問・財務分析20問・120分の模試(Premium の機能)。30問の線と、分野ごとの正答率を確かめる。
- 次の紙の試験は 第165回・2026年12月6日(日)。申込は 2026年10月5日〜10月19日。CBTは2027年3月31日まで通年で受けられる。
試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催・実施 | 銀行業務検定協会・経済法令研究会 |
| 出題形式 | 五答択一式 50問(各2点) |
| 科目構成 | 財務諸表 30問・財務分析 20問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上(紙の試験は「試験委員会にて最終決定」) |
| 受験料 | 5,500円(税込)。CBTは別に事務手数料330円 |
| 紙の試験 | 第165回: 2026年12月6日(日)10:00〜12:00。申込は2026年10月5日9:00〜10月19日23:30 |
| CBT | 2026年4月27日〜2027年3月31日(申込は2027年3月28日まで) |
| 電卓 | 紙の試験は1台まで(金融計算・関数・メモ機能つきは不可) |
紙の試験は申込期間が2週間しかありません。間に合わなかった場合や、日にちを選びたい場合はCBTで受けられます。
正解率の低かった論点 — 第163回の成績発表から
銀行業務検定協会は、回ごとの成績発表で「正解率の低かった問題」の論点を公表しています。第163回の財務3級では、次の5つが挙がっています。
| 論点 | ぴよパスで練習できる分野 |
|---|---|
| 法人クレジットカード決済の仕訳 | 損益計算書・製造原価・仕訳 |
| 当期製品製造原価の額の算出 | 損益計算書・製造原価・仕訳 |
| 収益認識基準を適用した場合の仕訳 | 損益計算書・製造原価・仕訳 |
| 安全性諸指標の算出 | 安全性の分析 |
| 営業活動によるキャッシュ・フローの額の算出(間接法) | 資金繰り・キャッシュ・フローの分析 |
5つのうち3つが 仕訳と製造原価 の分野に集まっています。財務分析の側では、指標の 算出 と、間接法で利益からキャッシュ・フローへ戻す計算で点を落としています。
練習問題の分野 — 9分野200問
財務諸表
| 分野 | 問題数 |
|---|---|
| 会計制度と計算書類 | 20問 |
| 資産の会計 | 32問 |
| 負債・純資産の会計 | 16問 |
| 損益計算書・製造原価・仕訳 | 28問 |
| 税効果・減損などの会計基準と連結 | 24問 |
財務分析
| 分野 | 問題数 |
|---|---|
| 収益性・生産性の分析 | 24問 |
| 損益分岐点分析 | 16問 |
| 安全性の分析 | 16問 |
| 資金繰り・キャッシュ・フローの分析 | 24問 |
問題は本試験の写しではなく、会社法・会社計算規則の条文や企業会計基準などにもとづいて独自に作った予想問題です。
練習の進め方
- 損益計算書・製造原価・仕訳から始める — 正解率の低かった論点のうち3つがこの分野です。製品製造原価は「期首仕掛品+当期総製造費用−期末仕掛品」の流れを、仕訳は借方と貸方を自分で書いてから選択肢を見る。
- 資産の会計と、負債・純資産の会計を続けて解く — 財務諸表30問の土台です。流動と固定の区分、減価償却、引当金など、区分や計算の前提を1か所だけ入れ替えた肢で落とします。
- 財務分析は、指標の式を自分で書いてから計算する — 流動比率・当座比率・固定長期適合率・自己資本比率などの安全性の指標は、分子と分母の取り違えが典型的な誤りです。間接法の営業キャッシュ・フローは、税引前利益に減価償却費などを足し戻し、運転資本の増減を調整する順序で途中式を書く。
- 正答率の低い分野に戻る — 分野ごとの正答率を見て、6割を割っている分野から解き直す。
簿記の仕訳に不安がある場合は、先に日商簿記3級の練習問題で仕訳の基本を確かめておくと、財務諸表の分野が解きやすくなります。
仕上げは本試験と同じ配分の模試で
分野ごとの練習では、50問を120分で解き切る時間の感覚 と、財務諸表と財務分析を混ぜたときにどこで落とすか が分かりません。ぴよパスの財務3級の模試は、次の形で作っています。
| 項目 | 模試の形 |
|---|---|
| 問題数・時間 | 50問・120分(本試験と同じ) |
| 出題 | 財務諸表30問・財務分析20問(本試験の科目構成と同じ)。9分野の中の配分はぴよパスの設定 |
| 目安 | 50問中30問以上(60%)。結果には分野ごとの正答率も出る |
模試の結果は本試験の合否を判定するものではありません。6割の線にどれだけ余裕があるか、どの分野で点を落としているかを見るための練習です。
模試は Premium の機能です。紙の試験(12月6日)を受けるなら、分野ごとの練習を一回りした11月中に1回、解き直した後の試験の2週間前にもう1回通すと、伸びが分かります。
まとめ
- 財務3級は五答択一50問(財務諸表30問・財務分析20問)・120分。100点満点で60点以上が合格。第163回の合格率は37.50%、平均点は52.13点。
- 第163回で正解率の低かった論点は、仕訳(クレジットカード決済・収益認識)・製品製造原価・安全性の指標・間接法の営業CF。
- 練習問題200問を9分野に分けて無料で解ける。仕訳と計算は、自分で書いてから選択肢を見る。
- 仕上げは本試験と同じ30問・20問の配分の模試で、30問の線と分野ごとの正答率を確かめる。
- 第165回(紙)は2026年12月6日。申込は10月5日〜10月19日。CBTは2027年3月31日まで。
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出典
- 経済法令研究会「財務3級(全国一斉公開試験)」(第165回の実施日・申込期間・出題形式・科目構成・合格基準・持込品): https://www.khk.co.jp/exam/exam_detail.php?pid=52133&oid=42
- 経済法令研究会「CBT財務3級」(実施期間・受験料・事務手数料): https://www.khk.co.jp/exam/exam_detail.php?pid=54640&oid=2000001
- 銀行業務検定協会「事務局報 No.354」(第163回 成績結果・正解率の低かった問題): https://www.kenteishiken.gr.jp/upfiles/pdf/7634.pdf











