銀行業務検定試験の相続アドバイザー3級は、四答択一式の50問(各2点)・120分で、100点満点の60点以上が合格です。全国一斉の紙の試験と、通年で受けられるCBTの2つの方式があり、出題範囲と合格基準は同じです。
公式の成績発表では、第163回(2026年3月1日)の合格率は 41.70%(受験者1,422人・合格者593人)、平均点は54.96点でした。平均点は合格点の60点に届いていません。ぴよパスでは、出題範囲にそって独自に作った練習問題200問を、8分野に分けて無料で解けます。この記事では、公式が「平均点の低かった問題」として挙げた論点と、それを分野ごとに練習する進め方をまとめます。
結論: 平均点の低い論点から固め、最後に50問・120分で6割を確かめる
- 合格基準は 100点満点で60点以上(50問中30問以上)。
- 公式の成績発表で平均点・正解率が低かったのは、特別受益・特別寄与・遺留分・保証人や債務者の死亡・課税遺産総額・贈与税の非課税の特例 など。
- 練習問題は 8分野・200問。どの問題も、正解の理由と誤りの選択肢の理由を解説している。
- 仕上げは 50問・120分の模試(Premium の機能)。30問の線と、分野ごとの正答率を確かめる。
- 次の紙の試験は 第165回・2026年12月6日(日)。申込は 2026年10月5日〜10月19日。CBTは2027年3月31日まで通年で受けられる。
試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催・実施 | 銀行業務検定協会・経済法令研究会 |
| 出題形式 | 四答択一式〈一部事例付〉50問(各2点)。基本知識40問・技能・応用(事例付)10問 |
| 分野(公式) | 相続の基礎知識・相続と金融実務・その他周辺知識 |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上(紙の試験は「試験委員会にて最終決定」) |
| 受験料 | 5,500円(税込)。CBTは別に事務手数料330円 |
| 紙の試験 | 第165回: 2026年12月6日(日)10:00〜12:00。申込は2026年10月5日9:00〜10月19日23:30 |
| CBT | 2026年4月27日〜2027年3月31日(申込は2027年3月28日まで) |
| 電卓 | 紙の試験は1台まで(金融計算・関数・メモ機能つきは不可)。CBTは持ち込めず、画面上の電卓を使う |
紙の試験は申込期間が2週間しかありません。間に合わなかった場合や、日にちを選びたい場合はCBTで受けられます。
平均点の低かった論点 — 公式の成績発表から
銀行業務検定協会は、回ごとの成績発表で「平均点(正解率)の低かった問題」の論点を公表しています。直近2回の相続アドバイザー3級では、次の論点が挙がっています。
| 回 | 平均点・正解率の低かった論点 |
|---|---|
| 第163回(2026年3月1日) | 特別受益の対象額の計算/特別寄与制度/保証人または債務者の死亡/遺留分制度と遺留分侵害額/課税遺産総額の計算 |
| 第162回(2025年10月26日) | 贈与税の非課税の特例/遺言執行引受予諾業務・遺産整理業務/遺族年金の請求・アドバイス/生命保険の活用/遺留分制度と遺留分侵害額 |
遺留分は2回続けて 挙がっています。また、特別受益・遺留分侵害額・課税遺産総額のように、計算を伴う論点 で点を落としやすいことが分かります。
練習問題の分野 — 8分野200問
| 分野 | 問題数 | 平均点の低かった論点のうち、この分野で練習できるもの |
|---|---|---|
| 相続の開始と相続人 | 24問 | — |
| 相続分・遺産分割・承認と放棄 | 28問 | 特別受益・特別寄与 |
| 遺言・遺留分・配偶者居住権 | 28問 | 遺留分制度と遺留分侵害額 |
| 相続預金と相続手続 | 28問 | — |
| 融資・担保・保証と相続 | 20問 | 保証人または債務者の死亡 |
| 相続税の仕組みと計算 | 28問 | 課税遺産総額の計算 |
| 贈与税と生前贈与 | 20問 | 贈与税の非課税の特例 |
| 生前対策と周辺知識 | 24問 | 遺族年金・生命保険の活用 |
遺言執行引受予諾業務・遺産整理業務(金融機関が遺言の執行や遺産の整理を引き受ける業務)は、いまのぴよパスの練習問題には入っていません。公式テキストで確かめてください。
問題は本試験の写しではなく、民法・相続税法・租税特別措置法などの条文と公的資料にもとづいて独自に作った予想問題です。
練習の進め方
- 相続分・遺産分割と、遺言・遺留分から始める — 平均点の低かった論点のうち、特別受益・特別寄与・遺留分侵害額はこの2分野に集まっています。計算の問題は、相続人と法定相続分を先に書き出し、どの財産を足し戻すかを確かめてから選択肢を見る。
- 融資・保証と相続、相続預金の手続を続けて解く — 金融機関の実務の分野です。債務者や保証人が亡くなったときに債務がどう承継されるか、相続預金の払戻しに何が要るかを、民法の条文と結び付けて覚える。
- 相続税・贈与税は計算の流れを固める — 課税価格 → 基礎控除 → 課税遺産総額 → 法定相続分で分けて税額を出す、という順序で途中式を書く。贈与税の非課税の特例は、要件(年齢・期限・限度額)を入れ替えた肢で落としやすい。
- 正答率の低い分野に戻る — 分野ごとの正答率を見て、6割を割っている分野から解き直す。
仕上げは50問・120分の模試で
分野ごとの練習では、50問を120分で解き切る時間の感覚 と、8分野を混ぜたときにどこで落とすか が分かりません。ぴよパスの相続アドバイザー3級の模試は、次の形で作っています。
| 項目 | 模試の形 |
|---|---|
| 問題数・時間 | 50問・120分(本試験と同じ) |
| 出題 | 8分野から配分して出題(分野ごとの出題数は公表されていないので、配分はぴよパスの設定) |
| 目安 | 50問中30問以上(60%)。結果には分野ごとの正答率も出る |
模試の結果は本試験の合否を判定するものではありません。6割の線にどれだけ余裕があるか、どの分野で点を落としているかを見るための練習です。
模試は Premium の機能です。紙の試験(12月6日)を受けるなら、分野ごとの練習を一回りした11月中に1回、解き直した後の試験の2週間前にもう1回通すと、伸びが分かります。
まとめ
- 相続アドバイザー3級は四答択一50問・120分。100点満点で60点以上が合格。第163回の合格率は41.70%、平均点は54.96点。
- 公式が挙げた平均点の低い論点は、特別受益・特別寄与・遺留分・保証人や債務者の死亡・課税遺産総額・贈与税の非課税の特例など。遺留分は2回続けて挙がっている。
- 練習問題200問を8分野に分けて無料で解ける。計算を伴う論点は途中式を書いてから選択肢を見る。
- 仕上げは50問・120分の模試で、30問の線と分野ごとの正答率を確かめる。
- 第165回(紙)は2026年12月6日。申込は10月5日〜10月19日。CBTは2027年3月31日まで。
関連記事
出典
- 経済法令研究会「相続アドバイザー3級(全国一斉公開試験)」(第165回の実施日・申込期間・出題形式・合格基準・持込品): https://www.khk.co.jp/exam/exam_detail.php?pid=52165&oid=42
- 経済法令研究会「CBT相続アドバイザー3級」(実施期間・受験料・事務手数料): https://www.khk.co.jp/exam/exam_detail.php?pid=54668&oid=2000001
- CBT-Solutions「相続アドバイザー3級」(電卓は持込不可・画面上の電卓): https://cbt-s.com/examinee/examination/khk-souzoku03.html
- 銀行業務検定協会「事務局報 No.354」(第163回 成績結果・平均点の低かった問題): https://www.kenteishiken.gr.jp/upfiles/pdf/7634.pdf
- 銀行業務検定協会「事務局報 No.352」(第162回 成績結果・正解率の低かった問題): https://www.kenteishiken.gr.jp/upfiles/pdf/7380.pdf









