調理師試験の過去問は、試験を行う団体が、公式サイトで問題と解答をPDFで無料公開しています。調理師試験は都道府県知事が行う試験で、多くの都県は公益社団法人調理技術技能センターに事務を委任し、徳島県を含む関西の7府県は関西広域連合がまとめて行っています。団体ごとに別の問題が出るので、受験する地域の団体の過去問から解く のが基本です。
実施団体ごとの公開先(2026年10月11日時点)
| 実施団体 | 対象の地域 | 令和8年度の試験 | 公開されている過去問 |
|---|---|---|---|
| 調理技術技能センター | 試験の事務を委任している30都県(東京都・愛知県・福岡県など)と、岩手県・山形県 | 10月31日(土)13時30分〜15時30分 | 過去3年分(令和5〜7年度)の問題と解答。令和8年度の分は合格発表日(12月18日)に載る予定 |
| 関西広域連合 | 滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・徳島県 | 7月12日(日)に実施済み | 令和3〜8年度の問題と解答、令和6年度の不適切問題 |
| 北海道 | 北海道 | 8月25日(火)に実施済み | 令和4〜8年度の問題と解答 |
| 神奈川県 | 神奈川県 | 7月12日(日)に実施済み | 過去4回分(令和6年度第1回・第2回、令和7年度、令和8年度)の問題と解答 |
- 調理技術技能センターの令和8年度の試験は、事務を委任している青森県から鹿児島県までの30都県と、受験申請だけを県で受け付ける岩手県・山形県の、あわせて32都県で行われます。問題と解答は合格発表日にセンターのホームページに載ります(センターの「よくある質問」)。
- 令和5〜7年度の問題の対象の一覧に愛媛県は入っておらず、令和8年度の試験の一覧から加わっています。
- 関西広域連合は、滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県の試験を平成25年度から、奈良県の試験を令和7年度から行っています。
- 神奈川県は、県庁新庁舎2階の県政情報センターで過去5年分の問題と解答を無料で閲覧でき、コピー(有料)もできます(神奈川県の「よくある質問」)。
この4つのどれにも入っていない県(栃木県・群馬県・長野県・静岡県・山口県・沖縄県)は、県の調理師試験のページで、試験の形と問題の公開の有無を確かめてください。
科目ごとの問題数は、団体によって少し違う
上の4つの団体は、どれも公衆衛生学・食品学・栄養学・食品衛生学・調理理論・食文化概論の6科目から、60問の四肢択一(マークシート) で出題しています。ただし、科目ごとの問題数は団体によって少し違います。公開されている問題を数えた結果です。
| 科目 | 調理技術技能センター(令和7年度) | 関西広域連合(令和8年度) | 北海道(令和8年度) |
|---|---|---|---|
| 公衆衛生学 | 10問 | 9問 | 9問 |
| 食品学 | 6問 | 6問 | 6問 |
| 栄養学 | 9問 | 9問 | 9問 |
| 食品衛生学 | 15問 | 15問 | 15問 |
| 調理理論 | 16問 | 17問 | 16問 |
| 食文化概論 | 4問 | 4問 | 5問 |
| 合計 | 60問 | 60問 | 60問 |
| 試験時間(令和8年度の案内) | 2時間 | 2時間 | 2時間30分 |
試験時間の行は、令和8年度の案内によります(調理技術技能センターは13時30分〜15時30分、関西広域連合は13時30分〜15時30分、北海道は13時30分〜16時)。
表の3つの団体では、どれも 食品衛生学と調理理論の2科目で31〜32問と、60問の半分を超えます。一方で、食文化概論は4〜5問しかありません。
合格基準は「合計で6割」と科目ごとの足切り
調理技術技能センターと関西広域連合は、合格基準を次のように示しています。
- 原則として、全科目の合計得点が満点の6割以上 で合格
- ただし、1科目でも得点がその科目の平均点を著しく下回る と不合格
食品衛生学と調理理論で点を稼いでも、食文化概論のような問題数の少ない科目を捨てると、足切りに当たるおそれがあります。北海道・神奈川県で受ける人は、それぞれの受験案内で基準を確かめてください。
解説のない過去問を、どう使うか
公開されているのは問題と正答(解答番号)だけで、解説はありません。次の順番で使うと、1回分から得られるものが増えます。
- 受験する地域の団体の最新の年度を、本番と同じ時間で解く — 調理技術技能センターなら60問を2時間です。時間が余るか、どの科目で手が止まるかを見ます。
- 間違えた問題を科目に分ける — 食品衛生学と調理理論で落とした問題は、合計点への影響が大きいので先に直します。問題数の少ない科目は、足切りに当たらないかを見ます。
- 理由を確かめる — 解説がないので、テキストや、厚生労働省・消費者庁などの資料で、なぜその選択肢が正しいかを確かめます。
- ほかの年度・ほかの団体の問題で量を増やす — 形は同じなので、練習の量を増やすのに使えます。
統計や基準の数字は、年度で変わります。 関西広域連合の令和8年度には「日本人の食事摂取基準(2025年版)」についての問題が、北海道の令和8年度には令和6年の食中毒の発生状況についての問題が出ています。古い年度の問題で統計や基準が出てきたら、いまの版で数字を確かめてから覚えます。
調理技術技能センターの問題用紙には、版権が同センターにあることが書かれています。ぴよパスでは公開されている問題を載せず、公式のページへのリンクだけを置いています。
例題: ぴよパスの予想問題から2問
過去問で論点の形をつかんだら、科目ごとの演習で量を補います。ぴよパスでは、6科目のオリジナル予想問題を登録不要・無料で公開しています。本番と同じ四肢択一で、全問に解説が付いています。食品衛生学から2問を紹介します。
例題1(食品衛生学) 加熱調理する食品の中心部の温度と時間の目安を選ぶ問題です。
答え: 中心部が75℃で1分間以上 です。ノロウイルスに汚染されているおそれのある二枚貝などは、85〜90℃で90秒間以上 です(厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」)。表面が焼けていても、中心の温度は温度計で確かめます。 この問題を解く →
例題2(食品衛生学) アニサキスによる食中毒の予防として正しいものを選ぶ問題です。
答え: −20℃で24時間以上冷凍する です。加熱なら70℃以上、または60℃で1分の加熱で死滅します。一般的な料理で使う食酢でしめても、塩漬けにしても、しょうゆやわさびを付けても死滅しません(厚生労働省「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」)。関西広域連合の令和8年度にも、アニサキスについての問題が出ています。 この問題を解く →
模擬試験は Premium です
6科目をまとめて、時間を計って解く模擬試験は Premium(月480円)の機能です。本試験は60問で、科目ごとの配分と試験時間は実施団体ごとに違います。この模擬試験は、それを再現するものではありません。本番の形は、上の公式の過去問で確かめてください。科目ごとの練習問題と解説は、登録しなくても無料のまま解けます。
当サイトの問題について
ぴよパスの問題は、公開されている過去問を写したものではなく、調理師法・食品衛生法などの法令や行政の資料をもとに独自に作った オリジナルの予想問題 です。本試験の問題は、上の各団体の公式ページでご覧ください。
出典
- 公益社団法人調理技術技能センター「過去の試験問題及び解答」「令和8年度調理師試験」「岩手県、山形県の調理師試験について」「よくある質問」、令和7年度調理師試験問題
- 関西広域連合「【令和8年度】調理師に係る試験のご案内」、令和8年度調理師試験受験案内、令和8年度調理師試験問題及び回答
- 北海道「令和8年度北海道調理師試験について」、令和8年度北海道調理師試験問題
- 神奈川県「調理師のページ」「調理師試験よくある質問」
- 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」
次に読む
- 調理師試験の勉強法 — 独学の手順・勉強時間・6科目の対策
- 調理師試験によく出る分野 — 食品衛生学と調理理論から始める順番
- 調理師試験の日程 — 都道府県ごとに違う日程と申込方法
- 調理師試験の合格率と難易度











