銀行業務検定試験 財務3級 損益分岐点分析 練習問題 第14問: 融資の担当者が、取引先M社の借入金の返済能力を損益分岐点の考え方で確かめる。M社の限界利益率は40%、固定費は60,000千円(うち減価償却費10,000千円)
融資の担当者が、取引先M社の借入金の返済能力を損益分岐点の考え方で確かめる。M社の限界利益率は40%、固定費は60,000千円(うち減価償却費10,000千円)、借入金の年間の約定返済額は14,000千円である。税金は考えず、返済を賄う売上高=(固定費-減価償却費+年間の約定返済額)÷限界利益率とする。返済を賄う売上高と損益分岐点売上高の関係として、最も適切なものはどれか。なお、千円未満は四捨五入する。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 160,000千円で、損益分岐点売上高を10,000千円上回る
「160,000千円で、損益分岐点売上高を10,000千円上回る」が適切です。減価償却費は費用ですが資金の支出を伴わないので、返済に充てる資金を考えるときは固定費から除き、代わりに約定返済額を加えます。
返済を賄う売上高は(60,000-10,000+14,000)÷0.4=64,000÷0.4=160,000千円、損益分岐点売上高は60,000÷0.4=150,000千円で、差は10,000千円です。「185,000千円」は減価償却費を差し引かずに(60,000+14,000)÷0.4とした値、「125,000千円」は返済額を加えずに(60,000-10,000)÷0.4とした値です。
「150,000千円」は損益分岐点売上高で返済も賄えるとみた値ですが、利益が0の売上高では返済に回せる資金は減価償却費の10,000千円だけで、約定返済額14,000千円に届きません。「106,667千円」は変動費率60%で割った64,000÷0.6の値です。
融資の担当者は、売上高が損益分岐点を上回るかだけでなく、返済を賄う売上高を上回るかで返済能力を見ます。
関連キーワード: 損益分岐点売上高・約定返済・減価償却費・返済能力
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