銀行業務検定試験 財務3級 税効果・減損などの会計基準と連結 練習問題 第10問: 融資先F社は、当期首に、使用後に撤去する法的義務のある設備を25,000千円で取得し、同日から使用している。撤去に要する支出の割引現在価値は5,000千円、割引
融資先F社は、当期首に、使用後に撤去する法的義務のある設備を25,000千円で取得し、同日から使用している。撤去に要する支出の割引現在価値は5,000千円、割引率は年2%と見積もり、資産除去債務を計上した。設備は耐用年数5年・残存価額ゼロの定額法で償却する。企業会計基準第18号「資産除去債務に関する会計基準」に照らして、この設備に関して当期の損益計算書に計上される費用の合計額として、最も適切なものはどれか。なお、見積りの変更はなく、当期は1年とする。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. 6,100千円
「6,100千円」が適切です。企業会計基準第18号「資産除去債務に関する会計基準」では、資産除去債務を割引後の金額で負債に計上し、同額を設備の帳簿価額に加えて、減価償却を通じて費用配分します。
時の経過による資産除去債務の調整額は、期首の負債の帳簿価額に当初の割引率を掛けて求め、発生した期の費用とし、減価償却費と同じ区分に計上します。減価償却費=(25,000+5,000)÷5=6,000千円、調整額=5,000×2%=100千円、合計=6,000+100=6,100千円です。
「6,000千円」は調整額を落とした誤り、「5,100千円」は除去費用を設備に加えずに取得原価だけを償却した誤り(25,000÷5+100)、「10,100千円」は除去費用を取得時に一括で費用にした誤り(25,000÷5+5,000+100)、「5,000千円」は取得原価だけを償却し調整額も落とした誤りです。融資の担当者は、撤去義務のある設備を持つ先では、将来の撤去の支出が負債に入り、毎期の費用を押し上げていることを確かめます。
関連キーワード: 資産除去債務・時の経過による調整額・減価償却費・割引現在価値
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