測量士補試験の合格率は、令和4〜8年の5回で31.4%〜51.2% です。直近の令和8年は44.4%でした。5回を合わせると約4割が合格していますが、年によって20ポイントほど動きます。この記事では、国土地理院の公表値で推移を見たうえで、合格点の450点が何を意味するか、どこが難しいかをまとめます。
過去5年の合格率(国土地理院の公表値)
| 試験の年 | 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年 | 5月17日 | 12,269人 | 5,447人 | 44.4% |
| 令和7年 | 5月18日 | 13,363人 | 6,837人 | 51.2% |
| 令和6年 | 5月19日 | 13,633人 | 4,276人 | 31.4% |
| 令和5年 | 5月21日 | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% |
| 令和4年 | 5月15日 | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% |
| 5回の合計 | 65,301人 | 26,442人 | 約40.5% |
- 5回の合計の行は、国土地理院の5回分の数字をぴよパスが足して計算したものです。
- 受験者は毎年1万2千〜1万4千人ほどで、大きくは変わっていません。動いているのは合格者数のほうです。
- 低かったのは令和5年・6年(31〜32%)、高かったのは令和7年(51.2%)です。
測量士の試験と比べると
同じ日に行われる測量士の試験(午前の択一式と午後の記述式)の合格率は、次のとおりです。
| 試験の年 | 測量士補 | 測量士 |
|---|---|---|
| 令和8年 | 44.4% | 24.2% |
| 令和7年 | 51.2% | 40.2% |
| 令和6年 | 31.4% | 13.0% |
| 令和5年 | 32.2% | 10.3% |
| 令和4年 | 44.1% | 14.4% |
測量士は、記述式の午後の試験もあり、5回とも測量士補より合格率が低くなっています。なお、測量士の午前の択一式の合格基準は、令和6年から400点以上が450点以上に上がっています。
合格点の450点は「28問のうち18問」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 28問(択一式) |
| 配点 | 1問25点・700点満点 |
| 合格基準 | 450点以上(28問のうち18問の正解に当たります) |
| 分野ごとの基準点 | 受験案内と問題作成方針には示されていません |
| 試験時間 | 3時間(1問あたり6分ほど) |
18問を正解すればよいので、言いかえると 10問までは間違えられます。分野ごとの基準点が示されていないので、苦手な分野があっても、ほかの分野で取り返せます。
どこが難しいか
1. 電卓なしの計算問題が多い — 測量士補の試験では電卓が使えません(測量士の試験では、国土地理院が用意した電卓を使います)。令和8年の28問のうち10問には「関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること」と書かれていました。三角関数や平方根は巻末の関数表で引き、残りは手で計算します。
2. 範囲が広い — 法規、測量の基準と基礎的数学、基準点測量、GNSS測量、水準測量、地形測量、写真測量、三次元点群測量、地図編集とGIS、応用測量(路線・用地・河川)まで、28問で広く出ます。令和8年の並びは「測量士補試験の過去問はどこで見られる」にまとめました。
3. 作業規程の準則の数字を覚える — 公共測量の作業方法を定めた作業規程の準則から、観測の方法や点検の数字が出ます。令和7年4月には、全国の標高成果の改定(測地成果2024)とGNSS標高測量の導入があり、令和8年の試験でもGNSS標高測量の問題が出ました。古いテキストや古い年度の問題だけで覚えると、今の準則とずれることがあります。
国土地理院は理由を示していませんが、合格率が年によって大きく動くのは、その年の問題の難しさの違いが表れていると考えられます。低い年の31%台でも、およそ3人に1人は合格しています。
受験資格と、独学について
- 受験資格はありません。 学歴・年齢・性別・実務経験・国籍に関係なく受験できます。
- 国土地理院は、過去5年分の問題と解答一覧を無料で公開しています。解説はないので、作業規程の準則や測量法で理由を確かめながら解くことになります。
- 独学で進めるなら、まず過去5年分のうち新しい年から1回分を3時間で解き、18問との差を見るところから始めると、どの分野にどれだけ時間をかけるかを決めやすくなります。
合格した後
- 試験に合格しただけでは、測量士補として仕事はできません。国土地理院の測量士補名簿に登録されて、はじめて測量士補になります。登録の申請に期限はありません(国土地理院の「試験及び登録に関するQ&A」)。
- 測量法第51条は、測量士補となる資格として、試験の合格のほかに、文部科学大臣の認定を受けた大学・短期大学等で測量に関する科目を修めて卒業した人や、登録を受けた養成施設で1年以上学んだ人などを定めています(対象の学科は測量法施行令で決まっています)。
- 測量士補試験の合格者が実務の経験を積んでも、それだけでは測量士には登録できません。測量士試験に合格するか、測量士補が測量法第50条第4号の登録を受けた養成施設で高度の専門の知識と技能を修得するなどの道があります(同Q&A)。
例題: ぴよパスの予想問題から1問
例題(測量に関する法規) 測量法に定められた測量士と測量士補について、正しい文の組合せを選ぶ問題です。
答えのポイントは4つです。測量士補は、測量士の作製した計画に従い測量に従事します(測量法第48条第3項)。測量に関する計画を作製し、または実施するのは測量士です(同条第2項)。技術者として基本測量や公共測量に従事する人は、登録された測量士か測量士補でなければなりません(同条第1項)。登録先の名簿は国土地理院に備えられ、都道府県ではありません(第49条)。 この問題を解く →
ぴよパスでは、10分野のオリジナル予想問題を登録不要・無料で公開しています。本番と同じ五肢択一で、全問に解説が付いています。
- 測量士補の練習問題(10分野)
- 測量の基準・基礎的数学 — 電卓なしの計算の練習に
全分野をまとめて時間を計って解く模擬試験は Premium(月480円)の機能です。問題数・時間・配点は本試験にそろえていますが、出題内容はぴよパスのオリジナル予想問題で、本試験の合否を判定するものではありません。
当サイトの問題について
ぴよパスの問題は、国土地理院が公開している試験問題を写したものではなく、測量法・作業規程の準則などの公的資料をもとに独自に作った オリジナルの予想問題 です。
出典
- 国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例及び実施結果」(受験者数・合格者数・合格率、合格基準)
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」、令和8年測量士・測量士補試験 受験案内、令和8年測量士・測量士補試験問題作成方針
- 国土地理院「試験及び登録に関するQ&A」
- 国土地理院「作業規程の準則の一部改正について」
- 測量法(昭和24年法律第188号)第48条〜第51条(e-Gov法令検索)
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- 測量士補試験の過去問はどこで見られる — 国土地理院の公開5年分と28問の並び
- 測量士補試験の日程と申し込み — 試験日の発表の時期・申込期間・受験料・合格発表


